目次
AFフィルム一眼レフの最終形!「ペンタックスMZ-3」を購入しました!
30年以上前に発売されたAF銀塩一眼レフカメラを、ヤフオク!でまたまた衝動買い!?
つい最近、40年前のMF銀塩一眼レフであるニコンEMをヤフオク!で購入したばかりだというのに、また次なるフィルム一眼レフを購入してしまいました!
ニコンEMは軽量コンパクトで機動性に優れ、そのデザインや質感も素晴らしく、使っていて楽しいカメラではありますが、最近のデジカメに慣れきってしまったせいか、はたまた、歳のせいで目が悪くなったせいか、マニュアルでのピント合わせが面倒になってしまう場面が幾度かありました。
オートフォーカスのデジカメなら、予め露出はプログラムAEに設定し、ピントを合わせたいところにフォーカスロックして、フレーミングし直してシャッターを押すだけなのですが、
「えっとぉー、これでピント、合ってんのかーっ?ピントの山がつかみにくいなー。ファインダーの真ん中のスプリットマイクロが邪魔だな―っ!ま、こんなもんでいいかなー!?」
てな感じ、さらに
「あっ!しまった!ピントに気を取られて、絞りが開放のままで露出オーバーだった!?」
そんな、てんやわんやの状態に・・・。
ファインダー内に表示される情報なんて、なーんも見ちゃいないのです。(^_^;)
そこで思いつきました!
「AFフィルム一眼レフカメラなら、もっと簡単に撮れるんじゃねっ?」ってね!(^^)
私自身、オートフォーカスのフィルム一眼レフカメラは扱ったことがありませんでしたので、すぐにでも欲しくなってしまいました。
そこでこの度、候補に上がったのが、この、ペンタックスMZ-3です。
ペンタックスMZシリーズは、1995年から販売が開始された小型軽量AFフィルム一眼レフであり、機能を追求するあまりどんどん大型化していったこれまでのAFフィルム一眼レフから、原点回帰を図ったカメラです。
小型軽量なだけでなく、デジタル液晶表示上でのシャッターや絞りを操作する方法を取りやめ、従来のダイヤル方式でのシャッタースピード設定や、レンズ側の絞り環での絞り操作や、露出補正ダイヤルを配置するなど、見ただけで直感的に分かる操作体系へと原点回帰が図られました。
このMZシリーズの初号機はペンタックスMZ-5ですが、さらにメモリーロック機能(AEロック)やプレビュー機能(絞り込みボタン)が追加され、最高速シャッターが1/4000秒へとアップグレードし、グリップ部分の形状変更などが行われたものが、この、ペンタックスMZ-3なのです。
今回、このカメラの購入を決めた、最も重要なところは、その重量です。
3Vリチウム電池CR2×2本込みの重量で、実測445g程と、先日購入したニコンEMと同等の重さであることです。
AF機であるにも関わらず、この軽量ボディは素晴らしい!
ちなみに、AFフィルム一眼レフで一世を風靡したミノルタα7000の重量は、単4乾電池×4本込みで600gです。(それでもプラスチック外装などを用いた、軽いAF一眼レフと言えます)
私はカメラを「スパイダーカメラホルスター」というアメリカ製の商品を使用して、ウエストベルトに固定して持ち歩くため、どうしてもレンズ付きでの総重量が700gを超えたくないのです。
本当は200gぐらいがベストなのですが、それだとニコンミニAF600QD等のフィルムコンパクトカメラに限られてしまいます。
フィルム一眼レフカメラを扱える喜びを考えると、700gまでは我慢の範囲内であると思っています。
このペンタックスMZ-3を、ヤフオク!で、4,100円で購入しました。
またもや、極上美観の完動品です!(^^)
1997年の発売当時の価格は83,000円とのことですので、ほぼ1/20の価格で購入出来ました。
このペンタックスMZ-3は、フィルム一眼レフ中古市場でも、人気のない?機種のようであり、入札で争うこと無く落札することができました。
人気がないからといって、悪いカメラなどではありません。
要は一般受けしない、「マニア好み」、「通好み」のカメラだと言えます。
兎に角、カメラマニアが思う、「こうだったら良いのにな!」という意見を、全部盛り込んでしまったようなカメラなのです。
操作系や機能に関しては申し分ないものが備わっています。
もし、このペンタックスMZ-3の内部をアルミダイキャスト製にして、ボディ外装をチタンかアルミで作っていれば、高級機種として永遠に語り継がれるものになっていたかも知れないほどです。
逆を言うと、それくらいボディはプラスチック製で、チープ感溢れるものとなっています。(^_^;)
また、塗装の質と技術がよくないせいか、ちょっとぶつけただけで傷が付いてしまいます。
塗装の質を上げるだけで、ニコンEMの軍艦部ように、高級感溢れるものになるのですが、きっと製造コストが馬鹿にならないのでしょう。
惜しいと言えば、惜しいカメラなのです。(^_^;)
そして、カメラボディだけ購入しても写真が撮れないため、続けざまにレンズも購入しました。
これがその、「ペンタックスFズーム35mmF4~80mmF5.6」というレンズです。
本当は、ペンタックスMZ-3限定バージョンモデルにキットレンズとしてセットされていた「smc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited」が欲しいところなのですが、未だに現行モデルとして87,000円(税抜)にて販売されているレンズということもあり、中古市場でも40,000円ほどの価格であったため、即断念。(^_^;)
「取り敢えず、お試し撮りが出来るレンズがあればいいや!」的な考えで、こちらのズームレンズを購入。
価格は、驚きの330円成り。(*_*)
ていうか、どうかしてしまったのか!ペンタックス!
最近ヤフオク!で購入した、モノクロフィルム用のY2フィルターとほぼ同じ値段じゃないか!
ま、安く買えたから、いいんですけどね。(^^)
もちろん、完動品です。
これをペンタックスMZ-3に装着すると、こんな感じになります。↓
どうですか!
ちょーかっこう悪いですよねーっ!(^_^;)
このレンズのデザイン、どうにかしたほうが良いと思ったのは、消費者だけでなく、製造メーカーであるペンタックスもだったようです。
以降のデジタル用レンズであるDAシリーズからは、このずんぐりむっくりなデザインから、普通のデザインに戻りました。
このレンズ、その殆どがプラスチック製であり、チープ感溢れますが、そのおかげで、185gという軽量化に成功しています。
それでも、ちゃんとオートフォーカスは、「ジッ・ジッ・・・ピッ!」なんてほざきながらピントを合わせてくれます。
ペンタックスMZ-3電池込みボディとレンズの総重量630gですので、私の携帯許容範囲内となっています。
このカメラレンズのセットでカラーポジフィルムを使用して試し撮りをしたのですが、まだ現像が仕上がっていないこともあり、今回は先に、白黒フィルムで撮影した写真をご覧いただこうと思います。
写真撮影に使用したレンズ
お試し撮り用に購入した330円レンズは、今回は使用せず、代わりにヤフオク!にて10,000円にて購入した「アサヒペンタックス SMC PENTAX M 40mm F2.8」レンズを使用しました。
これはいわゆる「パンケーキレンズ」と呼ばれるものであり、カメラマニアの間でパンケーキレンズと言えば、
「あぁ、ペンタックスの、アレね!」
と、すぐに分かってもらえるほど、有名なレンズです。
全長(最短時)18mm、重量110gの、超が付くほどの薄型レンズであり、レンズを付けているのを忘れるほどの薄さです。(って、メガネではないから、忘れることはないですがね)
フォーカスリングには、ちゃんとゴムリングだって付いています。
たった一列だけですが・・・。(^_^;)
しかし、使用感は上々で、ピントリングに指の腹がしっかりと引っかかり、スムーズに回転します。
本当に40年以上前のものかと疑うほど、ヘリコイドと絞り環のグリース状態は良好なものでした。
流石、いいもの作るぜ!ペンタックス!(^^)
これでしっかりとピント合わせも出来そうです!
って、ペンタックスMZ-3はオートフォーカス一眼レフなのに、マニュアルフォーカスレンズを付けるなんて、あんた馬鹿!?って言いたいのも良く分かりますが、実はこのレンズは、もう一つ別にマニュアルフォーカスのフィルム一眼レフカメラを購入しましたので、それ用のレンズなのです。
その一眼レフは何かと言うと、それは今は内緒・・・・。
今、そのカメラは購入後すぐに、カメラ修理店への長旅に出掛けております。(^_^;)
あーあ、早く修理から戻ってこないかなー、LX・・・。
って、あっ、言っちゃった。。。(^_^;)
それはさておき、今回はこの40mmパンケーキレンズを使用して、東京・銀座界隈を撮影いたしました。
写真撮影に使用したフィルム
今回撮影に使用したフィルムは、「コダック プロフェッショナル T-MAX100 135 36枚撮り」です。
この白黒フィルムは、30年くらい前に、私も使用していたフィルムであり、手馴れていることもあって、このフィルムを使用しました。
私が通っているビックカメラ有楽町店にも、ちゃんと置いてありました。(^^)
T-MAX100は、「コダックT粒子技術」を応用した初めてのフィルムであり、超微粒子フィルムとして大々的に販売していたのを記憶しています。
このT-MAX発売以前は、小学生の頃からトライ-X400を使用していたのですが、このT-MAXが発売された以降、すぐさま飛びつきました。
新たなモノクロフィルムのスタンダードとして、未だに現役で使用されている、安定した白黒フィルムのようです。
白黒(モノクロ)フィルムの現像
今回は久しぶりに白黒フィルムを使用して撮影しましたので、白黒フィルムを現像する準備も怠っていません。
購入して揃えた現像用品はこちらです。↓
- LPL35mm用ステンレス現像タンク 1個
- エツミポリエビン 3本
- 1L用メスビーカー 1個
- 100ml用メスシリンダー 1個
- ロート 1個
- 温度計 1本
- フィルムクリップ 1セット
- ダークバッグ 1個
- フィルムピッカー 1個
- T-MAXデベロッパー現像液1L(5倍希釈) 1本
- コダフィックス定着液1L(4倍希釈) 1本
- 停止液(90%酢酸) 1本
- 富士QW(水洗促進剤) 1本
- ドライウェル 1本
等々です。
ヤフオク!やメルカリやビックカメラなどで購入し、購入総額は15,000円ほどでしょうか。
私が小学生の頃からコツコツ揃えていった現像引き伸ばし用品は、とうの昔に全て捨ててしまいましたので、また一からの購入となりました。
現像の手順も殆ど忘れてしまっていますので、昔購入した現像引き伸ばしの本と、昔記録しておいた現像データを参考に現像開始です。
以下備忘録です。↓
- ダークバッグの中に、先端のベロをカットした撮影済みフィルムと現像タンクとはさみを入れる。
- ダークバック内にて、フィルムをリールに巻き込む。
- 最後まで巻き込んだら、はさみでフィルムをカットして、しっかりと蓋をしてから取り出す。
- 予め希釈してポリエビンに保存しておいた現像液内に温度計を入れて、温度を計る。
- 今回は室温24℃の暖房が効いた室内にて、現像液は18℃だったので、ポリエビンごとお湯を掛けて液温を21℃まで上げた。
- 現像液をポリエビンの注ぎ口から現像タンクの注入口へ注入開始。
- 現像タンクの注入口上部に液が見えたら注入終了。注入時間約20秒。
- 現像タイマースタート。注入後30秒は連続撹拌。後、25秒静止5秒撹拌を交互に繰り返す。
- 撹拌方法は現像タンクを持つ手首を180度反転させる方式にて、1秒に下上1往復、5秒なら5往復させる。
- 現像時間は7分15秒に設定。コダックT-MAX100の指定現像時間は、20℃で7分30秒、21℃なら7分となっているので、現像中に液温が2℃ほど下がることを想定して決定した。
- 7分15秒経過したら、すみやかに現像液を排出。排出時間は約10秒。
- メスビーカーに希釈しておいた停止液を、現像タンク注ぎ口から注入。
- 停止浴は約30秒間、連続撹拌。
- 停止液を排出し、予め希釈してポリエビンに保存しておいた定着液を、ポリエビンの注ぎ口から現像タンクの注入口へ注入開始。
- 定着時間は約10分程。1分毎に5秒間撹拌する。
- 使用した定着液はその後も使用するので、ロートを使い、現像タンク注ぎ口からポリエビンの注ぎ口へと定着液を戻す。
- 現像タンクの蓋を開けて、フィルムが現像定着されているかを確認する。フィルムが完全に透明になっていないようなら、再度定着液を入れて定着する。
- 問題なければ、現像タンクの蓋を取った状態で、水道蛇口から直接流水にて予備水洗する。予備水洗時間は2分程度。
- 予め希釈してポリエビンに保存しておいた富士QW(水洗促進剤)を、水を切った現像タンク内に入れる。水洗促進剤に浸ける時間は約1分程。
- 富士QW(水洗促進剤)は再利用できるので、ロートを使い、ポリエビンへと戻す。
- 水道蛇口からの流水水洗を、約5分~10分程度行う。
- 現像タンクからフィルムが巻かれたリールを一時取り出し、タンク内にドライウェルをキャップ1/4弱(7cc)程入れて、水で満たし、フィルムが巻かれたリールを入れ、約30秒間浸ける。
- フィルムをリールから外し、フィルム両端にフィルムクリップを咬ませて、浴室などのホコリが少ない場所にて乾燥させる。乾燥時間は季節により異なるが、乾燥した冬場の場合、約2時間でしっかり乾燥した。
- 完全にフィルムが乾燥したら、6コマ毎にカットして、ネガケースに納めれば、完成!
今回、約30年ぶりに白黒フィルムの現像を行いましたが、フィルムの現像時間と温度管理と撹拌方法、全てバッチリと思えるネガフィルムが完成しました!
以降はこのデータを使用して、白黒フィルム現像の微調整を行っていきたいと思っています。
デジタルデュープ(フィルムのデジタル化)
フィルム時代の昔でしたら、白黒フィルムを現像したら、引き伸ばし作業に入るところですが、最近はフィルム画像をデジタル化するのが一般的になりました。
デジタル化しないとWEBにも掲載できません。
フィルムをデジタル化しておけば、それをプリンターにて引き伸ばすことも出来ることから、もう引き伸ばし作業は必要ない時代と言って良いかも知れません。
そこで必要となってくるのが、フィルムスキャナーです。
フィルムスキャナーとして有名なハイエンドモデル「EPSON フラットベッドスキャナー GT-X980」は、6,400dpiという高解像度でフィルムをスキャンできる機種ですが、如何せん、価格が55,000円程(amazon調べ)と高価ですので、気軽に購入するには躊躇しますよね。
他に台湾製の「plustek OpticFilm 8100」というフィルムスキャナーも、7,200dpiの高解像度スキャナーですが、やはり31,500円程度(amazon調べ)と、なかなか高価です。
さらに、どちらの機種を利用した場合も、フィルム1枚スキャンするのかなりの時間(分数)を要するなど、すぐには手を出せないシロモノです。
そこで他の人たちがどのようにフィルムのデジタル化をしているのかを、ネットでググってみたら、「デジタルデュープ」という言葉に辿り着くことが出来ました。
「デュープ」とは、デュプリケート(Duplicate)の略であり、複製する・複写するという意味だそうです。
そう言えば、昔のフィルム一眼レフのアクセサリーカタログには、必ずと言って良いほど、蛇腹になった接写装置が掲載されていました。
このベローズ(蛇腹という意味)に、スライドコピアとかスライド複写装置なるものを付けると、フィルム一眼レフでスライドフィルムを複写出来るという商品です。
フィルム時代、プロカメラマンがスライドを使用していたのは、雑誌などに写真を掲載するとき、オリジナルフィルムに手を加えてしまうと取り返しがつかなくなるため、このスライド複写装置を用いてカメラマンから預かったスライドを複写して、それに手を加えて調整して雑誌に掲載していたと聞いたことがあります。
スライド複写装置は、必要不可欠な道具だったのですね。
カメラがデジタル化した現在は、フィルムを複写する必要もなくなったように思えましたが、しかし!そうでは無かったのです!
撮影したネガフィルム、あるいはポジフィルムを、デジカメで撮影すれば良いだけのことであることに気付いたのです!
運良く、私の手元には、デジタル一眼レフであるシグマSD15と、24mm(35mm換算42mm)F1.8マクロレンズがあり、複写装置をレンズに装着するだけで使えそうなのです!
すぐさま購入した複写装置はこちらです。↓
ニコンの「スライドコピーアダプターES-1」という商品です。
本来はフィルムカメラでスライドフィルムを複写するための装置ですが、デジカメにだってもちろん使えます!
価格はビックカメラにて、税込3,500円程度とリーズナブルです。
私の持っているレンズの口径は77mmですので、スライドコピーアダプターES-1を取り付るには52mmにサイズダウンする「ステップダウンリング」が必要となります。
これが購入した「マルミ製77mm→52mmステップダウンリング」です。↑
メルカリにて、300円で購入しました。(^^)
デジタル一眼レフのシグマSD15に装着すると、こんな感じになります。↓
ピッタリと装着できました。
ピッタリと言うには理由があって、このスライドコピーアダプターES-1は筒が2重に出来ていて、24mmほどは伸縮できるようになってはいるものの、使用するレンズの焦点距離や最短撮影距離やデジカメのセンサーサイズ如何で、その範囲内で収まりきらない場合も多々あるのです。
というか、殆どの先人たちは、手持ちのレンズでデジタルデュープしようと、最短撮影距離をクリアするためや撮影画像を縮小するために、レンズ先に延長チューブを追加したり、撮影画像を拡大するためにレンズとボディの間に接写リングやテレコンバーターを追加したりするなどの工夫を凝らしているようです。
私の場合は、このスライドコピーアダプターを一番手前に引き寄せた最短位置にて、ほぼギリギリレンズの最短撮影距離となりましたので、そこがピッタリと言うことなのです。
しかし、このスライドコピーアダプターES-1は60mm程度のマクロレンズを使用することを前提としていますので、35mm換算42mm画角のこのレンズでは、画面一杯にフィルムコマを捉えることが出来ず、少々小さな画像となってしまいます。
シグマSD15は、2,688×1,792ピクセルサイズの1,445万画素画像なのですが、それが1,620×1,080ピクセル程度の大きさになってしまい、画素数も計算上、524万画素しか活かせていないことになります。
対策として、1.4倍や2.0倍のテレコンバーターの装着を考えたのですが、このシグマAF24mmF1.8EXDGマクロには装着できないことを知り、もはや打つ手なし。(^_^;)
最終案としては、今は既に製造が中止された「シグマAF18-50mmF2.8DCEX SAマウント」を新たに購入することぐらいです。
このレンズなら最短撮影距離が0.20mで、今のレンズは0.18mであることを考えるとその差は20mmであり、24mmの伸縮範囲内で済むことから、購入するなら最良の選択でしょう。
でも、ヤフオク!を見てみると、13,500円か・・・。
また、様子を見て考えるとしますかー。(^_^;)
今現在、デジタル一眼レフと35mm換算で標準画角程度のマクロレンズを持っているなら、工夫次第で安価にデジタルデュープが出来ますので、皆さんもチャレンジしてみることをお勧めします。
デジタル一眼レフでのデジタルデュープの良さは
- スキャン時間(撮影時間)が、瞬時で済むこと
- フィルムスキャナーのレンズよりも、間違いなく高性能なレンズを使用できること
- 手持ちのレンズやデジタル一眼レフを利用できるのなら、安価で高解像度のデジタルデュープが可能なこと
等々が挙げられます。
ただし、撮影後、ネガフィルムは「階調の反転」作業を行う必要があるため、有料のAdobe LightroomやPhotoshop、無料のRawTherapeeなどのソフトで画像を編集する必要があります。
ポジフィルムでも色味を調整する必要が出てきますので、RAWファイル形式で撮影できるカメラであることが望ましいでしょう。
実際のデジタルデュープ作業はこんな感じで行います。↓
スライドフィルム等をチェックするためのライトボックスの上にスライドコピーアダプターES-1を装着したデジタル一眼レフカメラを下向きに置いて、フィルムを撮影します。
デジタル一眼レフカメラの設定は、
- ホワイトバランスはオートに設定。(白黒フィルムの場合)
- ISO感度は、100に設定。
- 絞り値はF8.0に設定。(ピントがより合うようにするためとレンズの収差を抑えるため)
- シャッタースピードは、1/15秒に設定。(ライトボックスの明るさによります)
にしました。
スローシャッターであっても、ボディとレンズとスライドコピーアダプターとフィルムマウントが全て連結固定されているため、手ブレを起こすことはありません。
スライドマウントですが、このスライドコピーアダプターES-1は、その名の通り、スライドを複写するための装置であり、スリーブ状のフィルムを撮影するようにはできていません。
そこで、プラスチック製のスライドマウントをパチッとはめ込むための、両サイドのポッチを棒ヤスリで削り、スリーブ状のネガフィルムが動かせるように改良しました。
スライドマウントの改良に要する時間は、20分程度です。
これで問題なく、スリーブ状のネガフィルムやポジフィルムをデジタルデュープすることが出来ます。
ちなみに、昨年の2018年にスライドコピーアダプターES-1の後継機種である、「フィルムデジタイズアダプターES-2」なるものが発売されましたが、こちらですと、スリーブで使用できるネガキャリアも付属していますので、このような小細工は必要ありません。
しかし、価格は一気に跳ね上がり、税込21,600円と、かなり足元見られてます。(^_^;)
デジタルデュープを考えている方は、ES-1の販売が終了してしまう前の、今のうちに、購入してしまうのが得策かと思います。
デジタルデュープの画像編集に関しては、私も始めたばかりで未熟ですので、今後、経験により学んだことをおいおい皆さんにお伝えしていきたいと思います。
ペンタックスMZ-3(PENTAX MZ-3)による写真撮影解説
それでは幾つかの写真を見ていきましょう。
(アップした写真は全て、デジタルデュープした原寸大サイズ2,200×1,467ピクセル(余白含む)の画像を、そのまま掲載しています)
↑銀座並木通り「銀座ルネ」ショーウィンドウを撮影。
ハイライトからシャドーまで、しっかりと階調が表現されています。マネキン手足のハイライトも柔らかで綺麗です。
↑銀座並木通りにて撮影。
建物で全体が日陰となっている並木通りですが、ハイライトとシャドーはしっかりとした中で、多くを占めるグレーゾーン部分の階調が見事に表現されています。
↑銀座並木通り「GAPフラッグシップ銀座」ショーウィンドウを撮影。
晴海通りの銀座並木通り入口交差点角にある「GAP」の、並木通り側にショーウィンドウです。デジカメのモノクロモード撮影写真と銀塩写真との違いは、グレーゾーンの階調の豊かさにあるのではないでしょうか?
↑銀座中央通りにて、逆光撮影した写真。
レンズにはレンズフード無しでの撮影ですが、ゴースト等は出ませんでした。シャドーの階調も潰れずによく頑張っています。
↑銀座数寄屋橋交差点にて撮影。
安倍政権へのデモ行進中の写真です。少々ピントが甘かったようです。
↑銀座中央通り「MIKIMOTO本店」前にて撮影。
土日祝日の銀座中央通りは歩行者天国になるため、デレビ取材にはもってこいの場所になるようです。私もしょっちゅう声を掛けられますが、手を横に振って、全てスルーしています。(^_^;)今回は逆に撮ってやりました。(^^)
↑銀座中央通り「松屋銀座店」前にて撮影。
銀座松屋の壁面に巨大なマラソンランナー「設楽悠太」が出現!なぜ?だかは分かりません。(^_^;)ハイライト部が少ないせいか、眠たい写真になりました。
↑東京駅丸の内地下にて撮影。
ユニセフマンスリーサポートプログラムのキャンペーンをやってました。画面右手奥のしおれた人形が意図してか、悲しげに見えます。「抱っこして比べてみてね!」と書いてあるのは、おそらく右側はふくよかな人形で重く、左側は栄養失調で軽い人形となっているのでしょうか?
↑銀座中央通り「シャネル銀座」前にて撮影。
ハイライト部分のショーウィンドウと、シャドー部に隠れる男性を撮りたかったのですが、天候が晴天だったため、写真ではシャドーが潰れるなと思っていましたが、見事、シャドー部に隠れる男性が現れてくれました!このT-MAX100、十分にラチチュードが広いフィルムです。
↑銀座マロニエ通り「COS銀座」前にて撮影。
今の銀座は外人だらけと化しています。30年程前は出稼ぎのイラン人だらけだったこともありますが、今はアジア人を中心に、欧米人も1割ほどですが来日しているようです。外人さんは顔の作りが日本人に比べて絵になります。
如何でしたでしょうか?
フィルムのデジタルデュープをもっと高画質でできたなら、もっとシャープな写真になっていたと思いますが、求めるものは高画質ではありませんので、ネットに掲載するだけなら、これで十分ではないかと思います。
白黒フィルムのグレーゾーンの階調の豊かさを、今回、改めて知ることが出来ました。
ペンタックスMZ-3(PENTAX MZ-3)撮影写真総評
ペンタックスMZ-3としては、プログラムAE・絞り優先AE・シャッター優先AE・マニュアル露出の露出モードを備え、測光方式は中央部重点測光・分割測光・スポット測光が切り替えられ、オートフォーカスは測距エリアがスポットとワイドが選択出来、シャッターは1枚撮影・連写撮影・セルフタイマーが切り替えられ、オートブラケッティングは前後1EVと前後0.5EVが選択出来る、等々の多くの機能を平然と搭載してしまったフィルム一眼レフカメラです。
それでいて、まるで高級感が伴わないカメラです。
これは、悪い意味で言ってます。(^_^;)
私には大人のおもちゃにすら見えない。
大人のおもちゃは、機能は少なくても、高級感が漂うものでなくてはならない。
それは、開発陣のポリシーだったり、誇りだったり、プライドだったり、そういった文字や数字では表せられないことが、商品に高級感を漂わせるのだと思います。
残念ながら、このペンタックスMZ-3には、それが感じられません。
シャッターボタンの操作感も、まさにクリックボタンであり、シャッターを押すという感覚ではなくて、シャッターをクリックするとか、スイッチを入れるというか、そんな感じです。
巻き上げレバーが無いというのも、その1つです。
巻き上げレバーって、結構、グリップとして重要なのです。
今でいうところの、サムグリップとかサムレストとかいうやつです。
昨年の2018年年末に発売されたライカM10-Dというカメラには、ダミーの巻上げレバーが備わっており、サムレストとして使用するのだそうです。
フィルム時代から使用しているライカユーザーからの、フィードバックで備わったのかも知れませんね。
このペンタックスMZ-3は、ストラップ無しで使用する私には、持つのに少々困るカメラなのです。(^_^;)
しかしながら、軽量コンパクトで、豊富な機能が搭載されたこのカメラは、中身だけで言うならば間違いなく高級機に値します。
総合評価としましては、80点の及第点といったところでしょう。
機能が限られたエントリーモデルのマニュアルフォーカスカメラ「ニコンEM」の85点よりは、5点低い点数と致しました。
撮影後の感想・まとめ
今回はペンタックスMZ-3の感想と言うよりは、久しぶりの白黒フィルム撮影とフィルム現像、そして人生初めてデジタルデュープを行った感想と言う方が良いかと思います。
私は写真の撮影は好きですが、正直言うと、昔から現像・引き伸ばし作業というのは、あまり好きではありませんでした。
ですから、フィルム現像も、4本まとめて現像出来る現像タンクを使用して行ったりと、なるべく手間をかけないように努めていました。
引き伸ばし作業はもっと嫌い?で、現像したネガフィルムだけでは写真が確認できませんから、べた焼き(コンタクト)だけやってオシマイ・・・なんてことも多々ありました。(^_^;)
でも、デジタル時代の現在は、デジタルデュープなるものが出現し、パソコンを使用して簡単に拡大されたボジ画像が得られるようになり、これは私にとっては、昔よりフィルム撮影を楽しめる環境が整ったと言えるのではないかと思います。
さらにネットに掲載して、多くの人に見てもらうことも出来る訳です。
個人的には、第三者が関わることは趣味として如何なものか?と思っているところもあります。
どういう意味かと言いますと、最近のインスタグラムやfacebookなどのSNSは、スマホのカメラではありますが、写真というものを広く世界に広めることに繋がりました。
しかし、それは写真が趣味と言うよりは、第三者に「褒められたい」とか「認められたい」とか「成功したい」とか「金銭を得たい」とか「人と繋がりたい」など、そちらのほうが主であり、写真というのもはあくまで媒体に過ぎません。
要は、写真でなくても良いのです。
仕事で褒められても良いし、会社を立ち上げて成功しても良いし、他のビジネスでお金を設けても良いし、上記の欲求を満たすものならなんでも良いのです。
それが私が言うところの、第三者が関わるということです。
写真という趣味を初めて、フォトコンテストに応募して評価を得ようと思う人って、よくいますよね。
それも、結局のところ、認められれば、写真じゃなくても良いのだと思います。
また、写真サークルみたいなものに参加して、グループで写真を撮り歩くような人もいます。
これも、人との交流が図りたいだけで、写真じゃなくても、飲み会に参加するほうが私としてはもっと良い。
私が写真という趣味を、なんだかんだ40年以上続けてこられたのは、写真というか、カメラやレンズが本当に好きだったからだと思っています。
高校生の頃は、東北大学名誉教授の吉田正太郎氏が書いた「望遠鏡光学」や「写真レンズの科学」という本が私のバイブルだったほどです。
「第三者が関わらないと成り立たない趣味は、趣味とは言えない」
これが私の考えです。
しかし、このカメラカタログ通販にこの記事を投稿している時点で、既に第三者が関わっているとも言えます。(^_^;)
ま、その程度のものですね。(^_^;)
こちらの記事もぜひ参考にして下さい。↓
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カメラカタログ通販サイト管理運営・執筆者。
子供の頃、カメラが好きで集めていたカメラカタログを、ネット通販で取り扱う「カメラカタログ通販」の管理運営をしています。
このネットショップサイトの運営を開始してから、自らもフィルムカメラによる写真撮影に目覚め、銀塩写真撮影を再開した、アラフィフ男です。