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現像液によってどれだけ写真に違いがでるのかを検証してみた
今回は、現在販売されている現像液の品種によって、どれだけ写真に違いがでるのかを検証してみました。
具体的には、同じ品種のモノクロフィルムを使用して、品種の異なる2種の現像液を用いて現像し、それぞれの違いを確かめてみました。
ま、大袈裟に検証などと謳っていますが、実際にはただ現像して見た目で違いを確かめてみる程度のテストではありますが・・・。(^_^;)
私がフィルム写真撮影を頻繁に行っていた30年以上前に使用していたフィルム現像液は、「コダックD-76現像液」と「T-MAX現像液」の2種類です。
この2種の現像液以外は殆ど使ったことがありませんでした。
第一、現像液を変えたところで、それ程の違いなど生まれないだろうという認識だったもので・・・。(^_^;)
「コダックTri-Xフィルム」を使用して撮影したフィルムなら、「コダックD-76現像液」、「コダックT-MAX100又はT-MAX400フィルム」を使用して撮影したフィルムなら、「コダックT-MAX現像液」を使用するという具合です。
世界的フィルムメーカーである「コダック」のフィルムと現像液を使用していれば、間違いないでしょ!?的な感覚です。
これはまさに、大手嗜好ってヤツですね。(^_^;)
でも、今の時代ではもっと良い現像液が流通されていることを知り、それら最新の現像液2種を使用してどれほどの差がでるものなのかを検証していきたいと思います。
比較検証に使用したフィルム現像液
今回使用した現像液はこちらです。↓
- ADOX(アドックス)Silvermax現像液
- ADOX(アドックス)HR-Dev現像液
この2種です。
どちらもそれぞれ、「ADOX Silvermaxフィルム」と「ADOX HR-50フィルム」専用に開発された現像液ですが、他のフィルムにも問題なく使用出来る現像液です。
過去の記事の「【ADOX Silvermax 実写レビュー】アドックスシルバーマックスモノクロフィルムを使用して撮影した写真」と「【ADOX HR-50フィルム実写レビュー】アドックスHR-50モノクロフィルムを使用して撮影したフィルムカメラ写真」に、それぞれのフィルムでその専用現像液を使用した実写レビューを掲載していますので、参考にして下さい。
比較検証に使用したモノクロ(白黒)フィルム
今回使用したモノクロフィルムは、「コダックT-MAX400」です。
なぜ、このフィルムを選んだかと言いますと、フィルム写真を再開した私の常用フィルムは「ADOX Silvermaxフィルム」に決定することが出来たのですが、ISO感度が100ですので、ちょっと暗いシーンになるとシャッタースピードが1/2秒とか1/4秒とかの、手持ち撮影するには厳しい状況になってしまうため、私好みの高感度フィルムを探しているところでした。
そこで辿り着いたのが、この「コダックT-MAX400」なのです。
「コダックTri-X」は、粗めの粒子が私好みではありませんし、如何せん古臭いイメージが払拭できませんでした。(^_^;)
「ローライRPX400」は、現像したフィルムのベース色が、あまりにも紫色であることが、ただただ嫌でした。(^_^;)
ま、そんな大した理由ではないのですが、趣味を楽しむためには「感覚」が重要だと私は思っています。
それが多くの人に支持されている物であろうとも、また、それを使用すれば良い結果が得られるものであろうとも、自分の感覚で気に食わないものは、使用していても楽しくありません。
自分が楽しむための「道具」なのですから、くだらない理由であっても、気に食わないものは使用したくはないのです。
「コダックT-MAX400」なら、30年前にも実際に使用していましたし、その軟らかい調子や微粒子であるところが私好みなのです。
フィルム写真を再開したここ最近、私が最初に選んだフィルムも同系列の「T-MAX100」でしたしね。
今回の現像液比較検討テストは、この「T-MAX400」を撮影に使用する際、どの現像液を使用するのがベストなのかを決定するためのテストでもあります。
撮影に使用したフィルムカメラ機材
今回の撮影に使用したカメラ機材は、今まで通りの「ペンタックスLX」です。(^^)
レンズは「SMC PENTAX-M40mmF2.8」と「SMC PENTAX-M 28mmF2.8」と「SMC PENTAX-M 50mmF1.7」の3本です。
ですが、施設内などのちょっとした暗がりの場面では、高感度フィルムを装填したカメラを使用することを考えていた訳ですから、当然、カメラは2台ないとダメですよね。
で、2台目の「ペンタックスLX」を買っちゃいました。(^^)↓
ジャジャ~ン!
同じペンタックスLXが2台になっちゃいました~。(^^)
アホですな~。(^_^;)
こちらの詳しい購入情報は割愛しますが、取り敢えず故障する感じもなく、快適に使用できています。
でも、メカニカルの高速シャッタースピードは多少狂っている可能性もありますが、殆ど電子シャッター動作の絞り優先AEしか使用しませんので、使用上の問題も無さそうです。
こちらのカメラは、高感度フィルム専用とする予定です。
フィルム現像・デジタル変換
フィルム現像について
フィルム現像に使用した現像液は、「ADOX(アドックス)Silvermax現像液」と「ADOX(アドックス)HR-Dev現像液」の2種です。
「ADOX(アドックス)Silvermax現像液」の現像時間に関しては、現像液の輸入販売を手掛ける「SILVER SALT」サイトに記載されています。↓
ISO | 温度 | 現像時間 | 希釈 | 撹拌 | コントラスト |
320 | 20℃ | 11分30秒 | 1+24 | 60/30/1 | N |
ISO感度は本来の400ではなくISO320設定が適正のようです。
多くの高感度フィルムは公称感度と実効感度に差があり、実際にはISO400のフィルムの多くはISO200程度しかないということのようですので、このISO320設定は妥当だと思います。
しかし、高感度フィルムを探していた訳ですから、1/3ストップ分とは言え、感度を下げるのは少々勿体無い気もしますが、ISO320でもISO100と比べたら十分高感度です。
ここ最近の私の現像経験から、この表の値そのままで現像すると、間違いなく現像オーバーとなることが想像できましたので、初回は現像時間を1分差っ引いた「ISO320設定20℃10分30秒」で現像しました。
2回目はその結果を踏まえて、さらに1分差っ引いた「ISO320設定20℃9分30秒」で現像しています。
「ADOX(アドックス)HR-Dev現像液」の現像時間に関しては、こちら。↓
ISO | 温度 | 現像時間 | 希釈 | 撹拌 | コントラスト |
400 | 20℃ | 11分30秒 | 1+30 | 30/60/1 | N |
800 | 20℃ | 15分 | 1+24 | 30/120/2 | N |
1250 | 24℃ | 17分 | 1+14 | 30/120/2 | N |
こちらはISO感度は公称感度である400そのままで使用できます。
「ADOX(アドックス)HR-Dev現像液」は増感現像にも適した現像液のようですので、ISO800とISO1250で撮影した際の現像時間も記載されています。
ただ、増感現像を行うと、どうしても粒子が粗くなり、コントラストも高くなりますので、公称感度であるISO400設定を採用しました。
こちらも、この表の値そのままで現像すると、間違いなく現像オーバーとなることが想像できましたので、現像時間を2分30秒差っ引いた「ISO400設定20℃9分」で現像しました。
デジタル変換について
デジタル変換に関しては、過去の記事の「Photoshopとデジカメを使ってネガフィルムをデジタル化する方法(デジタルデュープ)」に記載している方法にて行っています。
現像液でこんなに差がでるの!?現像したフィルム自体を比較!
現像したネガフィルムをデジタルデュープしてデジタル変換する前に、異なる2種の現像液で現像したネガフィルムの状態を、ルーペを使って目視で確認してみることにしましょう。
まずは「ADOX(アドックス)Silvermax現像液」から。↓
こちらはISO320設定10分30秒間現像したネガフィルムの写真です。
見た目にも現像時間がオーバーであることが分かります。
露出アンダーで撮影されているコマは、逆に適正となっているものもあります。
共通して言えることは、全てのコマがシャープであるということです。
次に現像時間を1分差っ引いたISO320設定9分30秒間現像したネガフィルムの写真です。↓
先の10分30秒現像よりは適正現像時間に近くなっていますが、まだまだ現像オーバー感があります。
しかし、ルーペでネガを覗いてみると、とてもシャープな仕上がりとなっていて、ハイライトからシャドウまでのディテールがしっかりフィルムに記録されているのが分かります。
印象としては「ADOX Silvermaxフィルム」を「ADOX Silvermax現像液」で現像した感じと似通っていると感じました。
次に「ADOX(アドックス)HR-Dev現像液」です。↓
こちらはISO400設定9分間現像したネガフィルムの写真です。
こちらも多少現像オーバーな感じがしますが、この現像液の特性なのか、コントラストがハッキリとしていて、ネガをルーペで覗いて見ても、クッキリハッキリ感をしっかりと味わうことが出来ます。
印象としては「ADOX HR-50フィルム」を「ADOX HR-Dev現像液」で現像した感じと似通っていると感じました。
要は、フィルムの特性と言うよりも、「現像液の特性」がフィルムの特性となって現れているようです。
それだけ、使用する現像液の選択は重要なことであることが分かりました。
参考までに、「コダックT-MAX400フィルム」専用の現像液である、「T-MAX現像液」で現像した「T-MAX100フィルム」のネガフィルム画像を掲載しておきます。↓
お分かりになりますでしょうか?
一見して、それほどシャープな仕上がりではありません。
なんとなくそう思うのではなく、実際に「ボヤッ」としているのです。
ネガフィルムのコマ番号を拡大した画像を見てみましょう。↓
コマ番号と「KODAK 100TMX」という文字の輪郭が、滲んでボヤッとしているのです!
それに比べて、「ADOX Silvermax現像液」で現像したネガを拡大した画像がこちら。↓
コマ番号と「KODAK 400-2TMY」という文字の輪郭も滲まず、クッキリ浮き出ていますね。
現像液によって、こんなにシャープネスが違うなんて、正直、ビックリしました。
しかも、T-MAX専用現像液より、全然、綺麗なネガに仕上がるとは!?
これはもう、「T-MAX現像液」なんて、バカバカしくて、使ってられないですね。(^_^;)
新種の現像液は、ルーペでネガを覗く度に、楽しくさせてくれるネガに仕上げてくれます。
アドックスSilvermax現像液を使用して現像した写真
それでは、実際にデジタルデュープしてデジタル画像化した写真を見てみることにしましょう。
まずはアドックスSilvermax現像液を使用した写真です。
Silvermax現像液1+24希釈にてISO320撮影20℃10分30秒間現像した写真
↑①鍛冶橋ガード下にて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:Silvermax現像液 ・現像時間:20℃10分30秒 ・撹拌:60/30/1
フィルム全体としては現像オーバーだったものの、このコマは適正のようです。ハイライトは飛ばず、シャドウも潰れず、ディテールがしっかりと描かれています。
↑②鍛冶橋ガード下にて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:Silvermax現像液 ・現像時間:20℃10分30秒 ・撹拌:60/30/1
なかなか良いのではないでしょうか?シルバーマックスフィルムを使用しているかのような錯覚をしてしまいます。
↑③丸の内仲通りにて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:Silvermax現像液 ・現像時間:20℃10分30秒 ・撹拌:60/30/1
ランボルギーニです。(^^)現像オーバーなためか、少々黒が締まらない絵になってしまいました。都内で高級車が走っていると、必ず外人さんが写真を撮っていますね。それって、謎。(^_^;)
↑④東京駅八重洲口にて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:Silvermax現像液 ・現像時間:20℃10分30秒 ・撹拌:60/30/1
ISO感度400のフィルムですので、コントラストは高めですが、シルバーマックスフィルムの描写に似ています。
↑⑤八重洲仲通りにて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:Silvermax現像液 ・現像時間:20℃10分30秒 ・撹拌:60/30/1
少々眠い写真になってしまいました。
↑⑥丸の内仲通りにて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:Silvermax現像液 ・現像時間:20℃10分30秒 ・撹拌:60/30/1
シャープネスもさることながら、微粒子感もISO100とそれほど変わらないような印象すらあります。
↑⑦丸の内仲通りにて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:Silvermax現像液 ・現像時間:20℃10分30秒 ・撹拌:60/30/1
シャドウディテールもなかなかですね。
Silvermax現像液1+24希釈にてISO320撮影20℃9分30秒間現像した写真
↑⑧国際フォーラムにて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:Silvermax現像液 ・現像時間:20℃9分30秒 ・撹拌:60/30/1
シャドウからハイライトまで、しっかりとディテールを捉えています。仕上がった写真を見ただけでは、フィルムの違いなど、分からなくなってきそうです。
↑⑨国際フォーラムにて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:Silvermax現像液 ・現像時間:20℃9分30秒 ・撹拌:60/30/1
こちらもシャドウからハイライトまで、しっかりとディテールを捉えています。が、ちょっと眠い感じがするのは現像オーバーだからでしょうか?
↑⑩東京ビルトキア地下街にて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:Silvermax現像液 ・現像時間:20℃9分30秒 ・撹拌:60/30/1
まさにシルバーマックスフィルムで撮影した写真みたいになりました。
↑⑪門前仲町大横川沿いにて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:Silvermax現像液 ・現像時間:20℃9分30秒 ・撹拌:60/30/1
水の都、江東区には川が沢山あります。この大横川は隅田川からの支流です。春には桜が満開となります。
↑⑫門前仲町大横川沿いにて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:Silvermax現像液 ・現像時間:20℃9分30秒 ・撹拌:60/30/1
シャープネスと微粒子が両立するフィルム(現像液)と言えそうです。
↑⑬門前仲町大横川沿いにて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:Silvermax現像液 ・現像時間:20℃9分30秒 ・撹拌:60/30/1
T-MAX400フィルムとSilvermax現像液との相性は総じて良いと言えそうです。
アドックスHR-Dev現像液を使用して現像した写真
ここからはアドックスHR-Dev現像液を使用した写真です。
アドックスHR-Dev現像液1+30希釈にてISO400撮影20℃9分間現像した写真
↑⑭門前仲町大横川沿いの船着場にて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:HR-Dev現像液 ・現像時間:20℃9分 ・撹拌:30/60/1
HR-Dev現像液を使用して現像した写真ですが、全体的にコントラストが強くなる傾向があるため、シャドウディテールを活かすべく、ハイライトは多少犠牲にするRAW現像にしています。
↑⑮門前仲町花町通りにて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:HR-Dev現像液 ・現像時間:20℃9分 ・撹拌:30/60/1
永代通りに平行して走る、2本の裏通りには多くの飲食店が軒を連ねています。私は「花町通り」と読んでいます。写真はHR-50フィルムで撮影したかのような写真になっています。
↑⑯門前仲町牡丹町通りにて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:HR-Dev現像液 ・現像時間:20℃9分 ・撹拌:30/60/1
橋と平行に掛かるパイプを撮影。パイプを支える脚に付いたフジツボ?みたいなものが良く写ってます。シャドウディテールが素晴らしい現像液です。
↑⑰門前仲町花町通りにて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:HR-Dev現像液 ・現像時間:20℃9分 ・撹拌:30/60/1
コントラストが高いため、車庫の奥までのディテールは分かりませんが、このクッキリハッキリ感、意外と好きです。
↑⑱門前仲町花町通りにて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:HR-Dev現像液 ・現像時間:20℃9分 ・撹拌:30/60/1
まさにHR-50フィルムで撮影した写真、そのもののように見えます。RAW現像では全体的に少々暗めにして、シャドウディテールを強調するようにすると、この現像液の良さが活かされるようです。
↑⑲門前仲町花町通りにて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:HR-Dev現像液 ・現像時間:20℃9分 ・撹拌:30/60/1
こちらもHR-50フィルムで撮影した写真風です。
↑⑳門前仲町辰巳新道にて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:HR-Dev現像液 ・現像時間:20℃9分 ・撹拌:30/60/1
門前仲町駅からほど近い場所にある、小さな飲食店街である辰巳新道にて撮影。風情ある、いい街です。(^^)
↑(21)門前仲町「富岡八幡宮」にて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:HR-Dev現像液 ・現像時間:20℃9分 ・撹拌:30/60/1
富岡八幡宮、以前にも増して、メッキリ参拝客が減りました。平日の昼間なんか、全く人がいない状態です。(^_^;)写真は「岩の上に鳩、おりますねん」(^^)
↑(22)門前仲町「富岡八幡宮」にて撮影。
・フィルム:T-MAX400 現像液:HR-Dev現像液 ・現像時間:20℃9分 ・撹拌:30/60/1
金の鳳凰です。観光客が殆ど訪れない富岡八幡宮、お勧めです。(^_^;)
撮影・現像後の感想・まとめ
今回の現像液比較、如何でしたでしょうか?
それぞれの現像液の特性と、その重要性を理解してもらうことが出来ましたでしょうか?
今回、一番理解したのは私のようですが・・・。(^_^;)
現像液って、重要なんですね!
もう「T-MAX Dev現像液」なんかで、現像したくないと思った程です。
T-MAX100フィルム用に購入した「T-MAX Dev現像液」がまだ沢山余っているのですが、そのまま使用期限切れになってしまうことでしょう。(^_^;)
「T-MAX Dev現像液」で現像したフィルムネガをルーペで覗いて見ても、楽しくないのですから仕方ありませんよね。
それに比べて「ADOX Silvermax現像液」と「ADOX HR-Dev現像液」で現像したネガフィルムは、ルーペで覗いて見ることが楽しいネガに仕上げることが出来ます。
ちなみに使用しているルーペは「PEAK(ピーク)アナスチグマット・ルーペ4×」を使用しています。
こんなに素晴らしルーペが存在していたことに驚きです。
四隅まで歪曲収差なしにフィルムを覗き見ることが出来ます。
ネガというのは当然の如く、反転した画像な訳ですから、「それを見て何が面白い!?」などと言われてしまいそうですが、美しいネガフィルムはルーペで覗いてみると、本当に美しいのです!
「もう、写真に仕上げる必要も無いかな?」などと思ってしまうほどです!(それはマズいですね(^_^;)
今回分かったのは、「ADOX Silvermax現像液」で現像すると、他のフィルムでも「Silvermaxフィルム風になる」ということと、「ADOX HR-Dev現像液」で現像すると、他のフィルムでも「HR-50フィルム風になる」ということです。
フィルム自体の特性はもちろん存在しますが、その特性を活かすも殺すも現像液次第であるということのようです。
個人的には、軟らかい調子に仕上げることが出来る「ADOX Silvermax現像液」が好みですね。
これからは、「コダックT-MAX400フィルム」を使用した撮影したフィルムは、「ADOX Silvermax現像液」を使用して現像しようと思っています。
【モノクロフィルム写真】現像液とフィルムの組み合わせによる写真の違いを検証!【コダックT-MAX400フィルム】×【Silvermax現像液】vs【HR-Dev現像液】
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カメラカタログ通販サイト管理運営・執筆者。
子供の頃、カメラが好きで集めていたカメラカタログを、ネット通販で取り扱う「カメラカタログ通販」の管理運営をしています。
このネットショップサイトの運営を開始してから、自らもフィルムカメラによる写真撮影に目覚め、銀塩写真撮影を再開した、アラフィフ男です。
TMAX のフィルムは専用の現像液でしか現像できないものと思っていました。素晴らしい実証データをありがとうございました。 ADOX フィルムと
現像液使ってみたくなりました。
長谷川工作所様、その節はお世話になりました。
その後、愛機のLXは不安な症状も皆無で、快適に使用させていただいています。
今現在、私はPMKパイロ現像液(染色現像液)にハマっておりまして、またいつか実証データを公開したいと思っています。