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セコニックビュースポットメーターL-438を購入!
最近、単体反射光式露出計を入手しました。
それがこのスポットメーターです!
ジャジャ~ン!
なんて程のものではないですね。(^_^;)
ヤフオク!で1,700円+送料520円で落札しました。
でも、ものすご〜く、気に入ってます。(^^)
この「セコニックビュースポットメーターL-438」は、1980年代に製造・販売されたもので、受光素子にはその当時は最先端であったSPD(シリコンフォトダイオード)が使われているため、光反応速度も早く、「サーッ、ピタッ」といった感じにLV値とEV値を指し示してくれます。
最近のデジタル製品ではないため、スイッチを押すと、EV値とシャッタースピードが印字された内部の板が「ジッ、ジッー、ジッ」といった感じに動くのですが、それがまた逆に健気で可愛いかったりするのです。(^^)
購入した当初は、壊れてた!?
実はこの露出計、ヤフオク!で購入して自宅に届いたときは、電池を入れてスイッチを押しても、うんともすんとも、動かなかったのです。(^_^;)
「あー、やっぱ、ダメかぁー。安かったしなー、しゃーないかー・・・。」
動作未確認のため、ノークレーム・ノーリターンという商品でしたので、すぐに諦めてしまいましたが、その翌日、この露出計のファインダーを覗くと昨日とは違うLV値を指し示しています。
「あれ、昨日は確かLV12を指していたと思うけど、今はLV11近くを指してるなぁ?あっ!もしかしたら・・・!?」
と、思い立ち、すぐさまスイッチを押しながら手の平でバンバン露出計を叩いてみたところ・・・
「ジッ、ジジッ、ジーッ!」
って、見事に動き出しましたょ!(^^)
おそらく、長年動かしてなかったため、モーターやギヤ周りの油が酸化して硬化していただけだったようです。
昔ながらのアナログ物は、叩きゃ直ってしまうところがいいですね〜。
その後は一切怪しい動きも見せず、スムーズに使用出来ています。
リニアモーターが使われてる!?
この露出計、アナログで古いものですが、実は「リニアモーター」が使用されているのです!
リニアモーターって言うと、「あのリニアモーターカーと同じモーターが使われてるの!?」と、勘違いされる方もいるかもしれませんが、要は”軸を持たない、直線運動するモーター”ということですね。
デジタル一眼レフカメラのオートフォーカスレンズなんかに使われてる”リニアステッピングモーター”と同じようなもののようです。
確かに、動きや作動音が似ていますね。
スポット測光角度が3°でも、いいんです!
この露出計は”スポットメーター”と呼ばれるもので、最新式のデジタルスポットメーターですと、スポット角度1°という極狭い範囲をピンポイントで測光できるのですが、このL-438スポットメーターはスポット角度3°、4°、6°、10°の切り替え式となっていて、スポット角度1°には及びませんが、最小角度の3°でも案外ピンポイントに測光できるものです。
それにスポット角度1°で測光出来るスポット露出計を新品で購入しようものなら、数万円から、下手したら10万円以上するものもあるくらいですから、中古で1,700円でスポット角度3°だって、いいんです、十分なんです。(^^)
背面のゾーンスケールが、結構、使えるんです!
また、ボディ背面には、各EV値でのシャッタースピードと絞り値の組み合わせが分かる「計算尺」なるものが付いています。
この計算尺は、単にシャッタースピードと絞り値が分かるだけではなく、ゾーンシステムのゾーンスケールとしても使用出来ます。
測光したEV値を合わせる三角マークをゾーンⅤとして、ゾーン0からゾーンⅩまで合わせることが可能です。
私はゾーンⅢとゾーンⅧにマークを付けて、分かり易く使用しています。
測光精度をテストしてみた
単体露出計を持っていても、実用精度が出ないようでは意味がありません。
そこで、私なりに測光精度をテストしてみました。
測光精度テスト方法
点灯したライトビューワーにこの露出計や私が使用しているカメラを向けて、LV値を測定してみました。
測光精度テスト結果
- セコニックビュースポットメーターL-438 → LV値11.66(11+2/3LV)
- ペンタックスLX → LV値12.33(12+1/3LV)
- シグマSD15→LV値12.66(12+2/3LV)
以上の結果がでました。
このスポットメーターL-438は、意外と低い数値が出ましたね。
私が使用しているフィルム一眼レフカメラであるペンタックスLXと比べると、マイナス2/3EV(2DIN)、デジタルデュープ用のシグマSD15と比べると、マイナス1EV(3DIN)となりました。
どれが正解なのかは謎?ですが、結局のところ、使用する露出計に合わせて露出や現像時間等をキャリブレーションする訳ですから、どのくらいの違いがあるのかを知っておくことが重要なのだと思います。
もちろん、低輝度のときはまた違ったデータを示すのかもしれませんが、取り敢えずは許容範囲内の精度が出ていると思います。
最後に・・・
これからさらに、この「セコニックビュースポットメーターL-438」を使用して、マニュアル露出での撮影を存分に楽しんていきたいと思います。
また、ゾーンシステムを活用した私独自の露出決定方法なんぞも、次回、ご紹介していきたいと思います〜。(^^)
SEKONIC VIEW SPOT METER 諸元表
測定方式:
- 反射光式
- シャッタースケール自動駆動
- 1レンジ測定(H・L切換なし)
測定範囲:
- ISO100でEV3~18
測定精度:
- ±1/3EV以内
ファインダー:
- 逆ガリレオ式ファインダー
- 視野角・・・36°
- 倍率・・・M=0.6倍
- 視野表示・・・3°4°6°10°の可変受光角標示リング・・・3~18のライトガイド目盛
受光部:
- 受光角・・・3°4°6°10°(4点切換)
- 受光素子・・・シリコンフォトダイオード フィルターにより視感度補正
目盛:
- ISO(DIN)・・・6(9)~6400(39)
- 絞り(f/)・・・1~90
- シャッター速度・・・60~1/4000秒
- 露出値(EV)・・・1~22
- ライトガイド・・・3~18(ファインダー内)
- ムービー・・・8~128
電源:
- マンガン乾電池単三(SUM-3 1.5V)1本
電子回路:
- ハイブリッドI.Cを使用した高信頼性電子回路
- LED使用によるバッテリーチェック回路
校正定数:
- K=12.5
大きさ(重量)
- 130×62×32.5mm(約250g電池含む)
※セコニックビュースポットメーターL-438の取扱説明書PDFはこちら
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カメラカタログ通販サイト管理運営・執筆者。
子供の頃、カメラが好きで集めていたカメラカタログを、ネット通販で取り扱う「カメラカタログ通販」の管理運営をしています。
このネットショップサイトの運営を開始してから、自らもフィルムカメラによる写真撮影に目覚め、銀塩写真撮影を再開した、アラフィフ男です。