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中古フィルム一眼レフカメラの、汚れたミラーを綺麗にしたい!
中古のフィルム一眼レフカメラを購入した場合、中には新品同様なんてのもありますが、傷や汚れがあるものが殆どかと思います。
カメラボディの傷や汚れなら、どのみち自分でも傷付けることがあるでしょうし、あまり気にもならないのですが、ミラーの汚れというのは、何故か意外と気になるものです。
ミラーの汚れは、写真の写り具合とは関係無いのですが、私は、妙に気になります。(^_^;)
そこで今回は、私が実践している「一眼レフカメラのミラー清掃方法」をご紹介したいと思います。
但し、一眼レフカメラのミラーというのは、繊細にできているため、下手すると元の状態より酷い状態になってしまい、取り返しがつかなくなることもあるため、あくまで、安く仕入れた中古の一眼レフカメラに限定して、万が一失敗しても後で後悔しないよう、お試し頂きたいと思います。
一眼レフカメラミラー清掃方法
ミラー清掃のために用意するもの
- ミラー清掃する一眼レフカメラボディ
- レンズクリーナー液(私は「富士フィルムレンズクリーニングリキッド」を使用)
- レンズクリーニングペーパー(私は「富士フィルムレンズクリーニングペーパー」を使用)
- 綿棒
- ダストブロアー(私は「エアダスター缶」を使用)
ミラーの幅に合わせてレンズペーパーの形を整える
まずは一眼レフカメラのレンズまたはボディキャップを外し、ミラーが見える状態にします。
次に、ミラーのおよその幅を測ります。
35mmフィルム一眼レフカメラのミラーサイズは、個々のファインダー倍率によっても変わると思いますが、凡そ35mm程度だと思います。
そして、ミラーの幅に合わせて、レンズペーパを図のように折ります。
レンズペーパーは2枚使用し、それを更に二つ折り、または三つ折にする感じで、ミラー幅ピッタリか、またはミラー幅より僅かに狭い幅(1mm程度)に整え、決してミラー幅より大きくならないようにします。
ダストブロアーでミラーのホコリを吹き飛ばす
ミラーには一切、ホコリが付いていてはいけません。
見た目、綺麗だと思っても、ホコリが付いている可能性がありますので、念入りにホコリをブロアーで飛ばしてください。
ホコリが少しでも付いていると、ミラーに傷が付くことがあります。
手動のダストブロアーよりも、ガスの入ったエアダスター缶の方が勢いも強く、オススメです。
私はネガフィルムのデジタルデュープにもエアダスター缶を常用しています。
ミラー上にクリーニングペーパーを乗せ、クリーニング液を垂らす
ここからミラークリーニング作業に入りますが、先に、理論を理解していただきたいため、その説明をしたいと思います。
写真を趣味にしていれば、必ずレンズを拭いた経験があると思います。
クリーニングペーパーだけを使った乾式拭き、またはクリーニング液を使っての湿式拭き、もしくはその両方の作業を行ったことがあると思います。
多くの方が、クリーニングペーパーにクリーニング液を垂らしてレンズを拭いてから、乾いたクリーニングペーパーで拭き取っているのではないでしょうか?
何故、2度拭きするのかと聞かれれば、おそらく、
「クリーニング液を使っての湿式拭きだけでは、ムラが出来てしまうから・・・」
と、自らの経験から、そのように答えるのではないでしょうか?
写真用レンズの多くは、ハードに使用されることが想定されているため、どのカメラメーカーのレンズも、ハードコーティングがされています。(※余談ですが、屈折式天体望遠鏡の対物レンズ等は、コーティングが柔らかいか、レンズに使用しているガラス自体が柔らかいため、カメラレンズと同じようにクリーニングすると、痛い目に遭います。(^_^;)
よって、「乾式拭き」が可能なのですが、一眼レフカメラのミラーの乾式拭きだけは、避けたほうが無難です。
おそらく、ミラー面をクリーニングペーパーがスムーズに滑らず、ギシギシと傷を付けていく結果になるかと思います。
よって、一眼レフカメラのミラー清掃は、湿式拭きのみで行う必要があります。
では何故、湿式拭きで「ムラ」が出来るのでしょうか?
それは、
「クリーニング液が均一の厚みで広がっていないから」
に、他なりません。
例えば、液体で湿ったクリーニングペーパーで円を描くようにレンズを拭いていった最後、レンズ面のどこかで、クリーニングペーパーとレンズ面を離さなければなりませんが、その時、必ず液体を引っ張って液体が厚くなり、ムラとなるのです。
では、どのようにすれば、ムラなく、均一な液体の厚みで仕上げることが出来るのか?
それは、
「一方向に同じ圧力にて、1回限りで拭き上げて、ミラー面の角を利用してクリーニングペーパーとミラーを離せば、ムラは出ない」
ということになります。
「ムラは出ない」というよりは、「ムラはミラー角一辺のラインのみで済むので、殆ど気にならない」というべきでしょうか?
もちろん、ミラー面全体からはムラを感じることはありません。
ミラーを一発で拭き上げる!
では、実際のクリーニング作業にはいります。
ミラー面サイズに合わせて置いたクリーニングペーパーに、クリーニング液を数滴(5滴~6滴程)垂らして全体に行き渡らせたら、綿棒で気泡があるところや、四隅や4辺を軽く押して密着させます。
私が使用しているクリーニング液は、かなり洗浄能力が強いため(接着剤をも溶かします)、そのまま長時間放置することは避けてください。
しかしながら、1回で拭き上げを完了させるため、浸け置き時間が少なすぎてもいけません。
浸け置き時間は30秒〜1分程度が良いかと思います。
綿棒で作業している間にその程度の時間は経過してしまうと思います。
続いて拭き上げに入りますが、クリーニングペーパーの端を指でつまみ、ゆっくり、ジワジワと手元に手繰り寄せるように引いていきます。
このとき、ペーパーを引く方向は、ミラー面並行より僅かでも下になるよう、角度を付けて引いてください。
そして、ミラー面角からペーパーが離れきるまで、引ききって下さい。
上の写真では、片手の指だけでの作業写真になっていますが、実際にはしっかりと両手の指で1mmづつ、じわじわと手前にたぐり寄せるように引いて下さい。
後はクリーニング液が乾燥するまで、そのまま待てば完了です。
万が一、目立つムラが出来てしまったときには、また一からやり直してみて下さい。
クリーニング液を使用してクリーニングした後は、ミラーが滑面になっているため、乾いたクリーニングペーパーで拭いてもスムーズに拭けますが、よく見るとやはり、ミラーに細かな傷が付いてしまいますので、あくまで「湿式クリニング」のみで仕上げることを、おすすめ致します。
最後に・・・
今回、清掃・クリーニングしたフィルム一眼レフカメラのミラーは、数ヶ月前に清掃したものでしたので、あまり効果は感じられませんでしたが、汚さが目立つミラーであれば、ものの見事に綺麗になったことを実感出来るはずです。
ちなみに、私はこの方法で、ミラーに付着していた接着剤から垂れたスジ?のようなものを、一発で取り除くことが出来ています。
但し、このミラー定期清掃作業は、多くても年に1回か2回にとどめたほうが良いでしょう。
ぜひ一度お試し下さい。自己責任の上で・・・。(^_^;)
【フィルムカメラメンテナンス・ミラー清掃】中古フィルム一眼レフカメラのミラー清掃方法│カメラカタログ通販
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カメラカタログ通販サイト管理運営・執筆者。
子供の頃、カメラが好きで集めていたカメラカタログを、ネット通販で取り扱う「カメラカタログ通販」の管理運営をしています。
このネットショップサイトの運営を開始してから、自らもフィルムカメラによる写真撮影に目覚め、銀塩写真撮影を再開した、アラフィフ男です。
ミラー掃除を真似したいのですが、今回、お使いになったペーパーとクリーニング液は何をお使いになっていますか?
コメントありがとうございます。
投稿に記載しました通りの、富士フィルムレンズクリーニングリキッドと富士フィルムレンズクリーニングペーパーを使用しています。