シーエーオー ピロン ロブスト/CAO Pilon Robusto
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | シーエーオー |
| シリーズ名 | ピロン |
| ビトラ | ロブスト |
| 葉巻の長さ | 127.0mm (5インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 20.6mm (52) |
| ラッパー | エクアドル産 ハバノ種 H2000 (キューバンシード) |
| バインダー | ニカラグア産 |
| フィラー | ニカラグア産 |
| 生産国 | ニカラグア製 |
| 価格 | 1,500円 (2023年4月現在) |
この”シーエーオー ピロン ロブスト/CAO Pilon Robusto”の葉巻/シガー喫煙レビュー
この葉巻は、今まで1本1,000円前後の葉巻に限定して購入していた予算を、1,500円の価格帯の葉巻にまでランクアップしてみようと決意して購入したものです。
1,500円の価格帯で、他に購入し喫煙した葉巻としては、”ロッキーパテル グランレゼルバ ロブスト”と”ロッキーパテル ディケイド ロブスト”の2本がありますが、たまたまその葉巻は私好みではありませんでしたので、一旦はまた1,000円前後の葉巻に戻るのですが、やはり興味のある葉巻は2,000円前後にまで予算を上げないと吸うことが出来ないと考え、この1,500円の”シーエーオー ピロン ロブスト/CAO Pilon Robusto”を購入したという経緯があります。
先の”ロッキーパテル/Rocky Patel”の2本の葉巻ですが、この葉巻は”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて高評価を得ていたことから購入を決めた葉巻でしたが、自分好みの味でなかった主な理由は、まだ私の葉巻に対する味覚・嗅覚が未熟だったことが大きと思いますが、今の私にはベテラン葉巻愛好家が行う葉巻評価は、あまり参考にはならないということが分かりました。
今回、葉巻/シガー喫煙レビューを行う、この”シーエーオー ピロン ロブスト/CAO Pilon Robusto”も、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて90ポイントの高評価を得ている葉巻ですが、この葉巻は海外の一般葉巻レビューサイトの感想を参考にして選びました。
”シーエーオー/CAO”という葉巻メーカーは、1937年生まれのトルコ人である”カノ・アレット・オズゲナー/Cano Aret Ozgener”によって立ち上げられました。(2018年没)
”カノ・アレット・オズゲナー/Cano Aret Ozgener”は、エンジニアにして、音楽家であり、芸術家でもありました。
オズゲナーは元々デュポン社のデンジニアとして働いていましたが、1977年に海泡石を使用したメシャムパイプの製造会社を立ち上げ、たばこパイプやヒュミドールやトルコ民間伝承の木箱などを製造・販売していました。
1980年には葉巻の製造にも挑戦しましたが失敗し、後の1995年に2度目の葉巻製造に挑戦した結果、”シーエーオー ブラック”を販売するに至り、それが最初の”シーエーオー/CAO”シガーとなります。
今回、葉巻/シガー喫煙レビューをする、この”ピロン/Pilon”という葉巻シリーズは、タバコ葉を山積みにして発酵させる工程に、19世紀のキューバで行われていた方法を取り入れて行っているところに惹かれたのも購入理由の一つです。
これにより、エクアドル産ハバノ2000ラッパーは、アンモニアと砂糖が大幅に減少し、燃焼挙動が良くなり、深みのある豊かな色と、これまでにない深みのある風味を実現することが出来たとのことです。
私にとっては1,500円の葉巻は少々高価であり、過去に1,500円の葉巻2本では快楽を得られなかったことから、この葉巻が吉と出るか、凶と出るか、楽しみなところでもあります。
それでは”シーエーオー ピロン ロブスト/CAO Pilon Robusto”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
エクアドル産ハバノH2000種のタバコ葉で巻かれたラッパーを持つ”シーエーオー ピロン ロブスト/CAO Pilon Robusto”は、美しいコロラドマデューロ色(茶褐色)をしており、葉巻表面は僅かに艶があり、少しまだらなムラ(濃淡)がある仕上がりとなっています。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、古典的な四角い大きなラベルであり、葉巻メーカー名である”CAO”と葉巻シリーズ名である”Pilon”の文字、並びに葉巻ブレンダーである”Rick Rodriguez/リック・ロドリゲス”の名前が刻まれています。
この葉巻シリーズの特徴である”ピロン/Pilon”の発酵方法を、古いキューバの文献から見つけて実行したのも、この”Rick Rodriguez/リック・ロドリゲス”です。
葉巻を指で摘まんでみると、しっかりと硬く、十分な量のタバコ葉が使われていることが分かります。
この葉巻は、湿度70%に維持した自家製ヒュミドール内にて、7日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻ボディの香りは、購入してラップを剥がしたときにはあまり香りがしなかったのですが、自宅のヒュミドールで7日間加湿・熟成すると、強くはありませんが、香ばしくて甘い香りがしてきました。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、ミント系フレーバーの味がします。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)を炎で煽るようにゆっくり且つ、しっかりと炙り(2分20秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したら、その後、パージ(葉巻を咥えて息を吹く)を行って、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は軽くローストした重厚な木(杉)の味からスタート。
背景には僅かなチョコレートの甘みも伴う。
そして、すぐに革の味も追加される。
喫煙開始から10分した頃に火が消えかけてしまったので、ジェットフレームライターで再点火する。
喫煙開始20分時点で、1回目の灰折を行う。
葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から20分以降の中盤は、序盤と変わらず、重厚な木(杉)の味と、ほのかに燻された?チョコレートの味が相まって、とても旨い。
この重厚感は、背景にある土とコーヒーの味がそうさせているよう。
この甘さの質は、私が好きな”ホヤ・デ・ニカラグア”の”クラシコ オリジナル”や”アンターニョ”に近く、それに重厚感(ロースト感や燻製感)を加えたような味だ。
この”シーエーオー ピロン ロブスト/CAO Pilon Robusto”は、ドイツの一般レビューサイトで高い評価がされていたのだが、これを旨いというのならば、ホヤ・デ・ニカラグアの”クラシコ オリジナル”や”アンターニョ”も、もっと高い評価がされても良さそうなものなのだが・・・。
やはり、1,000円前後のホヤ・デ・ニカラグアの葉巻と、1,500円する、この”シーエーオー ピロン ロブスト/CAO Pilon Robusto”とでは、価格の高いものを良しとして発言するという傾向は、日本だけでなく、海外でも同じなのだと実感した。
量は多くはないが、ペッパー(胡椒)も効きだしてきた。
喫煙開始25分時点で、大きなバンドロール(シガーリング)を剥がす。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

喫煙開始から40分以降の終盤は、序盤・中盤と変わらず、バランスの取れた葉巻の味を楽しめる。
ただし、この葉巻の唯一の大きな難点は、燃焼挙動の問題を抱えていることだ。
私の葉巻だけに問題があったのかも知れないが、実は2回失火しかけたので再着火を余儀なくされたことと、葉巻が片燃えして修正を余儀なくされたことと、さらにはラッパーの燃焼際部分が内側にカールして膨らみ、歪な燃え方をして、均等に燃焼進行してくれなかったことだ。
これは葉巻が美味い・不味いという以前の問題であり、葉巻喫煙という楽しみ自体を台無しにしてしまうという恐れがある。
私自身に問題があったとすれば、普段なら3分以上かけて着火していることろを、2分20秒で完全着火したのだと勘違いしたのかも知れない。
実際、燃焼に偏りがあったようだ。
喫煙開始53分の時点で、2回目の灰折を行う。
灰は硬く、しっかりとしていて、パキッとした手ごたえとともに折れる。
喫煙開始55分の時点でも、味に大きな変化はないが、甘みが多少減少したことにより、ロースト感(ちょっとした苦み?)が強まったように感じる。
そして、舌に熱を感じ始めた時点で終了することとした。


葉巻テイスティング総評
総評として、この葉巻は、軽くローストした木(杉)と軽く燻された?チョコレートの味を主体に、背景に土とコーヒーが加わることで全体的な重厚感を演出し、適度なペッパー(胡椒)感もあることで、飽きずに嫌みなく最後まで吸うことが出来る、素晴らしい葉巻だと言える。
味の系統は私が好きな”ホヤ・デ・ニカラグア”の”アンターニョ”葉巻シリーズと”クラシコ オリジナル”葉巻シリーズを足して2で割ったような味であり、味の面だけなら間違いなく私のヒュミドール入り決定の葉巻だ。
しかし、非常に残念なのは、その燃焼挙動。
失火しやすいことと、片燃えの修正が必要なことと、そして、均等に燃焼してくれないラッパーの歪な燃え方に、大きな問題を抱えている。
この”シーエーオー ピロン ロブスト/CAO Pilon Robusto”は、ラッパーの発酵方法に19世紀のキューバで行っていた古典的な手法を取り入れたことで、燃焼挙動を良くする効果があるとのことだったが、全く逆の結果となってしまった。
しかしながら、味の面ではとても優秀な葉巻と言える。
次回は今回の”ロブスト”ビトラではなく、200円安い”コロナ”ビトラをぜひ試してみて、その燃焼挙動を再確認してみたいと思う。
喫煙時間
喫煙時間:63分
味覚フレーバーグラフ(追記レビュー時毎に更新)
| チョコレート(カカオ豆) | ★★★★☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★★☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★★☆☆ |
| コーヒー | ★★☆☆☆ |
| トースト(パン・小麦粉) | ★☆☆☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★★☆ |
| 革 | ★★★☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★★☆☆☆ |
| 草(わら・ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
| ナッツ | ★★☆☆☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★☆☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★☆☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度(追記レビュー時毎に更新)
おすすめ度:★★★☆☆
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $9.69 (1ドル148円換算にて1,434円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 €7.80 (1ドル160円換算にて1,248円)
- 日本国内価格 ¥1,500 (参考日本販売価格倍率1.12倍)
葉巻重量 (追記レビュー時のデータ)
- 加湿・熟成後重量 16.12g
- ドライシング後重量 16.06g
- △減少重量 (減少割合) △0.06g (0.37%)
ギャラリー
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2024/6/8
今回で3本目となる”シーエーオー ピロン ロブスト”を喫煙する。
平均室温25℃・湿度65%の自宅ヒュミドールにて、27日間加湿・熟成したものを吸う。
喫煙前に13時間ほど、湿度57%のドライシング・ボックス内で、”ドライ・ボクシング”を行ってから、喫煙を開始する。
着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約4分半かけて着火する。
自宅リビングソファーにて、2024年に公開されたアメリカのスーパーヒーロー映画である、”マダム・ウェブ/Madame Web”を見ながら喫煙する。
この映画では、”特捜刑事マイアミ・バイス”や”刑事ナッシュ・ブリッジス”で主演している”ドン・ジョンソン”と、”ボディ・ダブル”や”ワーキング・ガール”で主演している”メラニー・グリフィス”との娘である”ダコタ・ジョンソン”が主演を務めている。
内容としては、ありがちなスーパーヒーロー物であり、それほど悪い映画ではないのだろうが、吹替版で視聴したため、主演の”ダコタ・ジョンソン”の吹き替えを担当した大島優子の声がどうしても素人感が拭えず、話が頭に入ってこない。
それに比べて、映画の”LIFE!”やドラマの”ビッグ・リトル・ライズ”に出演していた”アダム・スコット”の声を担当した俳優の萩原聖人は、流石に声の仕事が多いせいか、本職の声優が吹き替えていると勘違いしてしまったほどだ。
この映画は、メラニー・グリフィスの娘が出ているということだけで、見る価値はあるということにしておこう。
映画の話はさておき、本題の葉巻レビューに入りたい。
序盤は、ローストされて濃厚な杉の木の味からスタートする。
直ぐに、ナッツと革の味が追加される。
続いて、カカオ豆90%のダークチョコレートの味も確認する。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、適量のペッパー(黒胡椒)があることを確認する。
副流煙の香りには、甘さは少ないが、香ばしい香りが含まれている。
背景には、トースト(パン)には成り切れない、小麦粉の風味が含まれている。
なかなか旨い。
しかしながら、ごく僅かな苦みと鋭さが含まれているため、とても旨い葉巻にまでは昇格しない。
この葉巻を喫煙するのは今回で3本目となるが、葉巻の味の嗜好が変わってきたせいか、この葉巻にそれほどの旨さを感じなくなってしまったようだ。
燃焼性は悪くは無いが、常に片燃えが発生するため、頻繁な火入れ修正を余儀なくされる。
喫煙終盤の77分時点の、失火させてしまった時点で、喫煙を終了することとした。
今回の葉巻独自5段階評価は、前回の4.0/5点から、4.0/5点寄りの3.5/5点に格下げすることとした。
葉巻喫煙の場数が増えると同時に、より旨い葉巻に出会うことも増えることから、私の葉巻に対する味の嗜好性も変わってくるため、致し方ないことなのだろう。
喫煙時間約77分。
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2023/10/1
自宅ヒュミドールにて48日間加湿・熟成したものを吸う。
ヒュミドールは、平均室温27℃・湿度70%の設定。
葉巻は喫煙の2時間30分程前から”ドライ・ボックス”に入れて、”ドライシング”を行っている。
今回で2本目となる、”シーエーオー ピロン ロブスト/CAO Pilon Robusto”を喫煙する。
自宅リビングで日本人俳優の山下智久が出演している海外ドラマ、”神の雫/Drops of God”を見ながら喫煙する。
この葉巻は、しっかりとローストされた杉の木と革と土とカカオ豆の味に、しっかりと効いたペッパー、背景にはダークチョコレートの甘さを終盤までしっかりと味わえる葉巻だと言える。
個々の味が少し際立っているため、それが鋭さとして感じてしまうことはあるかも知れないが、嫌な苦みや鋭さの無い、良い葉巻だと思う。
1本1,500円のリーズナブル系の葉巻であるため、全ての味が融合された”とても美味しいタバコの味”はしないが、なかなかどうして、終盤まで飽きること無く、快適に吸い続けられる葉巻だ。
副流煙の香りも、柔らかさには少し欠けるが、甘く香ばしい香りがする。
今回はロブストビトラを喫煙したが、1本1,300円のコロナビトラも同様の味であることは分かっているため、今後はコロナビトラをリピート購入しようと考えている。
ちなみに、前回、このロブストビトラを喫煙したときは、燃焼挙動が悪く、片燃えの修正作業に追われていたが、今回の喫煙では燃焼挙動に全く問題は生じなかった。
やはり、私の着火作業に問題があったようだ。
自宅ヒュミドールでの加湿・熟成を48日間行ったことも、今回の高評価に繋がっているように思う。
”葉巻独自5段階評価”は、個々の味が多少際立つことを考慮して、今までと同じ4.0/5点が正当な評価だと考える。
喫煙時間:65分


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