ブルン・デル・レ 1787 レインフォレスト ショートロブスト/Brun del Re 1787 Rain Forest Short Robusto
葉巻/シガー情報
ブランド名 | ブルン・デル・レ |
シリーズ名 | レインフォレスト |
ビトラ | ショートロブスト |
葉巻の長さ | 88.9mm (3.5インチ) |
葉巻の直径(リングゲージ) | 19.8mm (50) |
ラッパー | コスタリカ産 |
バインダー | コスタリカ産 |
フィラー | コスタリカ産 |
生産国 | コスタリカ製 |
価格 | 1,300円 (2024年1月現在) |
この”ブルン・デル・レ 1787 レインフォレスト ショートロブスト/Brun del Re 1787 Rain Forest Short Robusto”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、イタリアにルーツを持つスイス人の、”カルロ・コラッツァ/Carlo Corazza”が、コスタリカにて製造している、”ブルン・デル・レ/Brun del Re”葉巻メーカーからの1本である、”ブルン・デル・レ 1787 レインフォレスト ショートロブスト/Brun del Re 1787 Rain Forest Short Robusto”です。
過去に同じ葉巻シリーズの”ブルン・デル・レ 1787 レインフォレスト ロブストイメンソ/Brun del Re 1787 Rain Forest Robusto Immenso”を喫煙レビューしましたが、”ローストした木と土の味に、焦がしたキャラメルやメープルシロップの甘みと適度なペッパー、それと喫煙全般に伴う辛みがある葉巻”だと評論し、あまり良い評価を与えることが出来ませんでした。
但しその時は、極太の葉巻であるにも関わらず、加湿・熟成を12日間しか行っていなかったことや、葉巻趣味を始めてから日が浅かったことなど、正当な評価を与えることが出来なかった可能性もあるため、再度、違うビトラにて再挑戦してみることにしました。
この葉巻は、コスタリカ産のタバコ葉を100%使用した、真の”コスタリカン・ピューロ”です。
ネット調査を行ってみたところ、キューバ種子を使用していることは間違いなさそうですが、何の種子であるのかは不明です。
しかしながら、オランダから渡った種子であっても、メキシコ産のサンアンドレス種やインドネシア産のベスギ種のように、キューバ種子が元になっているタバコ葉でも、いつかは”コスタリカ種”などと呼ばれるようになるのかも知れません。
また、この葉巻は、売り上げの20%を、森林を保護するために活動している”Rainforest Foundation”に寄付しているため、小さい葉巻ながら、1本1,300円と少々高額な価格設定となっています。
ちなみに、この”ブルン・デル・レ”葉巻メーカーは、イタリアにルーツを持つスイス人の”カルロ・コラッツァ/Carlo Corazza”が、コスタリカで製造する葉巻メーカーであり、現在は特にスイスでの人気が高く、味に関しても”ヨーロッパ向けブレンド”を中心に葉巻を製造しているようです。
さて、今回の再挑戦で、この葉巻にどんな再評価が出来るのか、とても楽しみです!
それでは”ブルン・デル・レ 1787 レインフォレスト ショートロブスト/Brun del Re 1787 Rain Forest Short Robusto”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー
まずは外観から見ていきましょう。
コスタリカ産のタバコ葉で巻かれたラッパーを持つ”ブルン・デル・レ 1787 レインフォレスト ショートロブスト/Brun del Re 1787 Rain Forest Short Robusto”は、コロラドマデューロ色(茶褐色)をしており、葉巻表面は強い黒光りがする艶に覆われた仕上がりとなっています。
葉巻に巻かれているメインバンドロール(シガーリング)は、緑色と金色が使われており、森林をイメージするカブト虫(コガネ虫?)の絵が描かれていて、フット側にも同様の配色がなされたサブバンドロールが巻かれています。
葉巻を指で摘まんでみると、かなりしっかりとした硬さがあり、十分な量のタバコ葉が使われていることが分かります。
葉巻全体を手に持って確認すると、ずっしりと重く、太い葉脈などは全く見当たらず、とても美しく感じます。
この葉巻は、平均温度15℃湿度74%に維持した自家製ヒュミドール内にて、46日間の加湿・熟成を行っています。
喫煙を始める6時間程前から、葉巻をドライボックスに移して、”ドライ・ボクシング”を行ってから喫煙を開始しました。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、ローストした麦わらの味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分50秒間)、葉巻フットのラッパーが2mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)
※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、強くローストした杉の木と革の味からスタート。
少し刺激のある、強い喫味だ。
しかし、背景にある杉の木の樹液(メープルシロップ)の強い甘さや蜂蜜の甘さが、その強さを和らげてくれる。
レトロヘイルにより煙を副鼻腔に通すと、僅かな辛みを含むたっぷりのペッパー(黒胡椒・唐辛子)があることを確認する。
ストレングス(ニコチン量)はミディアムフル、フレーバー(風味)はミディアムフル~フルボディと言ったところか。
引き抵抗(ドロー)は重くも軽くもなく、適度な吸引力でたっぷりの煙を口蓋に引き込むことが出来る。
喫煙開始15分時点で、ローストしたコーヒー豆と土の味が追加される。
旨い。
強い喫味だが、甘く香ばしい味がとても引き立っている。
当然の如く、副流煙の香りにも、甘く香ばしい香りが含まれている。
葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)
喫煙開始から20分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始まる。
灰には粗さがあり、それほど硬くはないが、小気味良く折れる。
中盤の味は、序盤の味を引き継ぎ、ローストされた杉の木と革とコーヒー豆と土の味に、背景にある甘いメープルシロップの味を楽しめる。
ただし、喫味は依然として強い。
しかし、それは”鋭さ”ではなく、あくまで”強さ”であるため、特段、問題とはならない。
燃焼挙動は比較的良好で、灰折時のみに片燃えに対する火入れ修正を行うだけで、平行均一に燃焼を進めることが出来る。
喫煙開始38分時点で、うっかり失火させてしまったため、2回目の灰折を行ってから再着火を試みる。
再着火後も、元の味を味わうことが出来る。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)
喫煙開始から40分以降の終盤は、まずバンドロール(シガーリング)を剥がすことから始める。
終盤の味は、序盤・中盤の味を引き継ぐが、ロースト感は少し強くなる。
副流煙の香りは、序盤・中盤のときよりも、甘く香ばしい香りが強くなる。
喫煙開始52分時点で、写真撮影の際に手元が滑り、あろうことか、葉巻をウイスキーショットグラス内に落としてしまった。(^^;)
しかしながら、小さな葉巻であるにも関わらず、既に52分間の喫煙を楽しんだため、ここで喫煙を諦めることとした。
このアクシデントが無ければ、最後まで嫌な苦みや鋭さを感じることなく、60分以上の喫煙が出来たであろう。
葉巻テイスティング総評
総評として、この”ブルン・デル・レ 1787 レインフォレスト ショートロブスト/Brun del Re 1787 Rain Forest Short Robusto”は、ローストされた杉の木と革とコーヒー豆と土の味に、しっかりと効いたペッパー(黒胡椒・唐辛子)、背景にある杉の木の樹液や蜂蜜の強い甘さが味わえる、少々喫味は強いが味わい深い葉巻だと言える。
過去に喫煙した同じ葉巻シリーズの”ブルン・デル・レ 1787 レインフォレスト ロブストイメンソ”では、苦みを伴う唐辛子の辛さを強く感じたが、今回喫煙した葉巻では殆ど感じることなく快適に喫煙することが出来た。
おそらくは、葉巻コピーの個体差というよりも、前回喫煙した葉巻は、加湿・熟成期間が短かったことと、私の葉巻管理が悪かったことによるものだろう。
ヒュミドールの湿度や温度、並びにドライシングにかける時間等、経験により自身の最適な葉巻管理環境を知ることが重要だということがよく理解できたように思う。
この葉巻と似通ったものとしては、味の系統は全く異なるが、”カマチョ コロホ ロブスト”が喫味が強いという点で類似していると言えるが、ストレングス(ニコチン量)はカマチョほど強くなく、強いフレーバー(風味)を味わうことが出来るため、私に向いているようだ。
今回の喫煙で、コスタリカ産タバコ葉のみで作る”コスタリカン・ピューロ”でも、旨い葉巻が作れることを再認識することが出来た。
この葉巻の葉巻独自5段階評価は、前回の”ロブストイメンソ”ビトラの時の2.5/5点とは打って変わり、4.0/5点寄りの3.5/5点とした。
喫煙時間
喫煙時間:52分
味覚フレーバーグラフ
チョコレート(カカオ豆) | ★★☆☆☆ |
スィーツ(甘さ) | ★★★★☆ |
クリーム(滑らかさ) | ★★★☆☆ |
コーヒー | ★★★☆☆ |
トースト(パン・穀物) | ★☆☆☆☆ |
木(杉・オーク等) | ★★★★★ |
革 | ★★★★★ |
土(素朴さ) | ★★★★☆ |
草(麦わら・ハーブ含む) | ★★☆☆☆ |
ナッツ | ★★☆☆☆ |
ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★★☆ |
フルーツ(酸味含む) | ★☆☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★☆☆
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 -
- ヨーロッパ圏内参考価格 €6.90 (1ユーロ160円換算にて1,104円)
- 日本国内価格 ¥1,300
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