ラ・ガレラ マデューロ ビトラNo.1/La Galera Maduro Vitola No.1

3.5
ラ・ガレラ マデューロ ビトラNo.1/La Galera Maduro Vitola No.1 Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 ビトラNo.1/Vitola No.1
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ラ・ガレラ マデューロ ビトラNo.1/La Galera Maduro Vitola No.1

葉巻/シガー情報

ブランド名 ラ・ガレラ
シリーズ名 マデューロ
ビトラ ビトラNo.1 (ショートロブスト)
葉巻の長さ 88.9mm (3.5インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 19.8mm (50)
ラッパー メキシコ産 サンアンドレス種 マデューロ
バインダー ドミニカ共和国産 ピロト クバーノ種
フィラー ドミニカ共和国産 ピロト クバーノ種 (&クリオロ’98種?)
生産国 ドミニカ共和国
価格 1,300円 (2023年10月現在)

この”ラ・ガレラ マデューロ ビトラNo.1/La Galera Maduro Vitola No.1”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、以前に喫煙レビューした、”ラ・ガレラ ハバノ ハーフコロナ”や”ラ・ガレラ コネチカット ハーフコロナ”の別葉巻シリーズであり、ほぼ同じビトラ形式となる、”ラ・ガレラ マデューロ ビトラNo.1/La Galera Maduro Vitola No.1”です。

前々回喫煙した”ラ・ガレラ ハバノ”は、エクアドル産ハバノ種(H2000)サングロウン(日向栽培)のラッパーを使用しており、前回喫煙した”ラ・ガレラ コネチカット”は、エクアドル産コネチカット種シェードグロウン(日陰栽培)のラッパーを使用していましたが、今回喫煙するのはメキシコ産サンアンドレス種マデューロのラッパーを使用した葉巻となります。

これらの葉巻シリーズは、多くの葉巻ブランドで存在する、基本3種の葉巻シリーズと言って良いでしょう。

しかし、”ラ・ガレラ マデューロ”葉巻シリーズの場合は、ただラッパーを変更しているだけでなく、バインダーとフィラーの構成も変更しており、全てドミニカ共和国産のピロト クバーノ種のタバコ葉を使用しています。

他の2つの葉巻シリーズに使われていた、”クリオロ 98”と”ペロ・デ・オロ”が使用されていないのは残念ですが、それもメキシコ産サンアンドレス種ラッパーとの相性を考えてのことなのでしょう。

この葉巻のバインダーとフィラーがドミニカ共和国産のピロト クバーノ種だけしか使われていないとしても、”リジェロ(上部の葉)”、”ヴィソ(中間部上部の葉)”、”セコ(中間部下部の葉)”、そして”ヴォラド(下部の葉)”の、どの部分のタバコ葉を使用するかで風味や強さも変わってくると思いますので、逆にブレンド技術の腕の見せ所なのかも知れません。

濃厚で強い香りを持つ反面、燃焼性が悪いと言われているリジェロを使用した葉巻には、葉巻シリーズ名に”リジェロ”と銘打つことはありますが、セコやヴォラドは使用することが一般的であるからか、表示されないことが多いようです。

葉巻にどの部分のタバコ葉を使用しているか気になるところですが、全て表示してしまうと真似をされることもあるでしょうし、神秘性も無くなってしまいますので、仕方のないことなのかも知れませんね。

今回喫煙する葉巻のメーカーである、”ラ・ガレラ/La Galera”は、1936年にドミニカ共和国で創業した、”タバカレラ パルマ”タバコ葉栽培&葉巻製造工場で製造されている葉巻であり、三世であり四代目オーナーの、”ホセ・アルナルド・ブランコ/Jose Arnaldo Blanco”(通称ジョシー/Jochy)が開発した、自社葉巻ブランドです。

”タバカレラ パルマ”工場では、”ブティック ブレンド シガー/Boutique Blends Cigars”葉巻メーカーの生産パートナーとして、アルタディスU.S.A.傘下の”エイジングルーム/Aging Room”などの葉巻ブランドも委託され、製造しています。

最近注目している、ドミニカ共和国産のタバコ葉を多用した今回の葉巻は、どのような味がするのか、喫煙することがとても楽しみです!

それでは、”ラ・ガレラ マデューロ ビトラNo.1/La Galera Maduro Vitola No.1”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

ラ・ガレラ マデューロ ビトラNo.1/La Galera Maduro Vitola No.1 Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1

まずは外観から見ていきましょう。

メキシコ産サンアンドレス種マデューロのラッパーで巻かれた”ラ・ガレラ マデューロ ビトラNo.1/La Galera Maduro Vitola No.1”は、葉巻表面がザラザラしていて艶のない、マデューロ色~オスクロ色(濃い茶褐色)をしていています。

葉巻に巻かれている大きなバンドロール(シガーリング)は2本あり、1本は葉巻フット側に巻かれた赤色を基調とした中に”MADURO”と記され、もう1本のメインバンドロールには、ラ・ガレラブランドの特徴的である、豪華な絵柄が描かれた、とても大きなものが巻かれています。

葉巻を指で摘まんでみると、しっかりとした硬さがあり、十分な量のタバコ葉が使われていることが分かりますが、作りは粗く、所々にラッパーの太い葉脈が見つかります。

葉巻ボディからの芳香性は強く、甘く香ばしい香りがします。

この葉巻は、平均気温25℃・湿度70%に維持した自家製ヒュミドール内にて、42日間の加湿・熟成を行っています。

葉巻喫煙を開始する2時間程前に、葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移し、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、深くローストした干し草の味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えます。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から20度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分40秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したら、その後、パージ(葉巻を咥えて息を吹く)を行って、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

ラ・ガレラ マデューロ ビトラNo.1/La Galera Maduro Vitola No.1 Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサード

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、かなり強くローストされた杉の木の味からスタート。

最初の一服目はかなり喫味が強いが、それも次第に落ち着きを見せてくる。

しばらくして、革の味が追加される。

背景には、適度な量のペッパーと、ローストしたカカオ豆の仄かな甘さがある。

全体的にロースト感が目立つ味わいだが、根底にあるドミニカ共和国産のタバコ葉の味はしっかりと味わえる。

ロースト感が強く単調な味と言えるが、なかなか旨い。

喫煙開始12分時点で、早々にバンドロール(シガーリング)を剥がす。

燃焼挙動はとても良く、均等に燃え進む。

ロースト感が強いことから、多少のほろ苦さを含んでいるが、嫌な苦さではない。

ラ・ガレラ マデューロ ビトラNo.1/La Galera Maduro Vitola No.1 Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤の終わり頃ファーストサード

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

ラ・ガレラ マデューロ ビトラNo.1/La Galera Maduro Vitola No.1 Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から15分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。

灰はしっかりと形状を保っているが、柔らかい。

中盤の味は、序盤にあった仄かな甘さがさらに減少し、ドミニカ共和国産タバコ葉の素朴な味(土の味)がより強さを増す。

ちなみに、”素朴な味”という表現は、英語に翻訳すると”アーシー/Earthy”(土)となるだろうが、日本国内でのニュアンスでは”古めかしい”とか”懐かしい”という意味合いが強い。

しかし具体的な味としては、土の味ということで間違いないだろう。

喫煙開始29分時点で、意外にも喫味は和らぎ、土の甘さが強さを増す。

引き抵抗(ドロー)は軽くも重くもなく、適度な吸い込み力で多くの煙を口蓋に引き込むことが出来る。

副流煙の香りは、甘く香ばしい香りを含んでいる。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

ラ・ガレラ マデューロ ビトラNo.1/La Galera Maduro Vitola No.1 Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から32分以降の終盤は、まず2回目の灰折を行うことから始める。

終盤の味は、序盤・中盤に感じたロースト感が強くなることもなく、ドミニカン ピロト クバーノ種の味を堪能できる。

この葉巻のメキシコ産サンアンドレス種マデューロラッパーは、ただほろ苦さを加えるだけで、ダークチョコレートの甘さを加えることもないため、エクアドル産ハバノ種ラッパーで巻かれた”ラ・ガレラ ハバノ ハーフコロナ”に軍配が挙がるだろう。

この葉巻は、ほろ苦い葉巻が好きな方に向けた葉巻だと言える。

しかし、嫌な苦みや鋭さの無い葉巻であることを付け加えておきたい。

喫煙開始43分時点で、終盤から始まる通常の苦みと熱を感じ始めた時点で、喫煙を終了することとした。

ラ・ガレラ マデューロ ビトラNo.1/La Galera Maduro Vitola No.1 Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この”ラ・ガレラ マデューロ ビトラNo.1/La Galera Maduro Vitola No.1”は、強くローストした杉の木と革と土の味に、適度な量のペッパー、背景にはカカオ豆と土の甘さを味わえる、少々ロースト感の強い葉巻だと言える。

私が思うに、メキシコ産サンアンドレス種のラッパーを使用する目的は、ダークチョコレートの甘さを追加することだと考えているが、この葉巻ではそれを達成することが出来ていないようだ。

個人的には、コネチカット種シェードラッパーやハバノ種ラッパーを使用した葉巻シリーズの方が好みだと言えるが、この葉巻もドミニカ共和国産ピロト クバーノ種のタバコ葉の良さを十分に味わえる、良い葉巻だと思う。

喫味が強くほろ苦い葉巻が好きな方に、ぜひ試してもらいたい葉巻だ。

ちなみに、この小さな葉巻であるにも関わらず、喫煙後には体内に摂取したニコチン量の多さを感じたことを付け加えておきたい。

葉巻独自5段階評価は、4.0/5点に近い、3.5/5点とした。

参考までに、この、”ラ・ガレラ マデューロ/La Galera Maduro”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、チャベタ(ロブスト)ビトラに於いて、87ポイントという評価を得ていますが、この”ビトラNo.1”ビトラは評価外となっています。

喫煙時間

喫煙時間:47分

味覚フレーバーグラフ

チョコレート(カカオ豆) ★★★☆☆
スィーツ(甘さ) ★★☆☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★★★☆
コーヒー(苦み含む) ★★★☆☆
トースト(パン・小麦粉) ★★☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★★☆
★★★★☆
土(素朴さ) ★★★★☆
草(わら・ハーブ含む) ★☆☆☆☆
ナッツ ★★☆☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★☆☆
フルーツ(酸味含む) ★☆☆☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:★★★☆☆

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 $5.51 (1ドル148円換算にて815円)
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €5.70 (1ユーロ160円換算にて912円)
  • 日本国内価格 ¥1,300 (参考日本販売価格倍率1.51倍)

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