A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ フラキータス/A.J. Fernandez Last Call Habano Flaquitas
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | A.J. フェルナンデス |
| シリーズ名 | ラストコール ハバノ |
| ビトラ | フラキータス (トルペード) |
| 葉巻の長さ | 152mm (6インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 18.3mm (46) |
| ラッパー | エクアドル産 ハバノ2000種 ロサド |
| バインダー | ニカラグア産 |
| フィラー | ニカラグア産 |
| 生産国 | ニカラグア製 |
| 価格 | 1,850円 (2026年4月現在) |
この”A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ フラキータス/A.J. Fernandez Last Call Habano Flaquitas”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、ニカラグアに大規模な葉巻工場とタバコ葉農園を持つ葉巻メーカーの、”A.J. フェルナンデス/A.J. Fernandez”からの1本である、”A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ フラキータス/A.J. Fernandez Last Call Habano Flaquitas”です。
”A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ”葉巻シリーズは、過去に3つのビトラを喫煙していますが、今回喫煙レビューする”フラキータス”(トルペード)は最も大きなビトラの葉巻となります。
私が1つの葉巻シリーズで、幾つものビトラを喫煙している場合は、気に入っている葉巻シリーズであることを意味しています。
今回喫煙する”ラストコール ハバノ”葉巻シリーズも例外では無く、軽やかな喫味でコーンフレーク(シリアル)の風味が味わえる、比較的リーズナブルな葉巻シリーズであることがその理由です。
今回の喫煙では、この葉巻シリーズ初となる、私が独自に考案した”自家製発酵器熟成”を施術した上での喫煙レビューを行いたいと思います。
過去に一度、”コルティカス”ビトラの追記レビューで自家製発酵器熟成を試したことがあるのですが、大きな変化は見られないものの、スパイスの味が追加されて少し濃厚な喫味になることから、自家製発酵器熟成をしてもしなくてもどちらでも構わないという結論に至ったのですが、リーズナブルな葉巻シリーズであることから使用しているタバコ葉の熟成期間も短いと考えられるため、やはり”自家製発酵器熟成”した方が、”味のマイナス要素”を取り除くことが出来ると思っています。
この”自家製発酵器熟成”の効果は、あくまで私の印象ですが、1ヶ月間の自家製発酵器熟成を行うだけで、半年~1年間の通常ヒュミドール保管と同じ成果が得られると自負していますが、それは熟成期間が2年~3年程度のタバコ葉が使用されたリーズナブル系葉巻に限定されます。
熟成期間が5年以上のタバコ葉が使用された高級葉巻に於いては、殆ど効果を感じることがありませんでした。
しかしながら、理由は分かりませんが、コネチカット種シェードラッパーを使用した葉巻に対しては、タバコ葉の熟成期間に関わらず、多くの葉巻でその効果を実感しています。
さて、今回喫煙レビューする”A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ フラキータス”では、どのような味を提供してくれるのか、これから喫煙してみるのが楽しみです!
参考までに、A.J. フェルナンデスの社長である、”アブデル・J・フェルナンデス”は、1979年生まれのキューバ人ですが、24歳になった2003年に、ニカラグアへ移住します。
最初は叔父が経営する、”ネストル・プラセンシア”で短期間働きましたが、すぐにエステリに自身の小さな葉巻工場をオープンし、他社ブランドの葉巻請負製造を開始します。
製造を請け負うブランドとしては、”ロッキーパテル”や”ディーゼル”などの、有名葉巻メーカーの葉巻も請け負うことが出来ました。
2008年には念願の自社タバコ葉農園をスタートさせ、2010年には”A.J. フェルナンデス”初の自社ブランド葉巻である”サンロターノ/San Lotano”葉巻シリーズを製造・販売するに至り、現在の有名なA.J.ブランドを築き上げることに成功しています。
それでは、”A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ フラキータス/A.J. Fernandez Last Call Habano Flaquitas”(財務省登録名称は”AJF ラストコール ハバノ フラキータス”)葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
エクアドル産 ハバノ2000種 ロサドのラッパーで巻かれた、”A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ フラキータス/A.J. Fernandez Last Call Habano Flaquitas”は、コロラド(茶色)~コロラドマデューロ色(茶褐色)をしていて、葉巻表面は滑らかで艶があり、木目細やかな美しい外観をしています。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、赤色と金色とクリーム色を使用した中に、”Last Call”という葉巻シリーズの文字が描かれたシンプルなものとなっています。
葉巻を指で摘まんでみると、葉巻は軽く、巻き密度は低めに感じますが、A.J.らしい軽めの引き抵抗(ドロー)が楽しめそうです。
葉巻ボディからは、牛舎系の香りではありませんが、甘く香ばしいナッツ系の良い香りがします。
この葉巻は、”自家製発酵器”により39日間熟成させた後、平均室内温度22℃・湿度65%に維持した自家製ヒュミドール内にて42日間の加湿・熟成を行っています。(計81日熟成)
葉巻喫煙を開始する9時間程前に、葉巻を湿度47%のシリカゲル(乾燥剤)が入ったドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移し、”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、刺激のない純粋な麦わらの味がして、引き抵抗はごく僅かに重めに感じますが、良好と言えるでしょう。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分20秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、少し強めの爽やかさを伴う杉の木とリコリス(甘草)の味からスタートする。
背景には、軽いパンの風味がある。
暫くして、少量の革と土の味が追加される。
爽やかさが少し強めに感じるが、出だしの味は上々と言って良いだろう。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、ごく僅かに鼻腔を刺激する適量のペッパー(白胡椒)があることを確認する。
ストレングス(ニコチン量)はマイルド~ミディアム、フレーバー(風味)はミディアムと言ったところか。
燃焼挙動は比較的良好で、火入れ修正はそれほど必要とすること無く、火は均一に燃え進む。
引き抵抗(ドロー)は重くも軽くも無く、適切な吸引力でしっかりとした量の煙を口蓋に引き込むことが出来る。
副流煙の香りには、グラハム・クラッカーの香りが含まれている。
今回喫煙しているこの葉巻は、私が独自に考案した”自家製発酵器熟成”を施していることから、リコリス(甘草)の味が少し強めになっているようだ。
そのため、マイルド~ミディアムボディの葉巻ではあるが、煙は少し濃厚に感じる。
ちなみに、リコリス(甘草)の味は、多くの日本人葉巻愛好家が言うところの、”コク”に該当するものだと考える。
私は曲がりなりにも、葉巻喫煙レビューを行っている身であることから、”コク”であるとか”旨味”であるとかの理解に苦しむ表現は避けているが、きっと、”コク”と言われているものがリコリス(甘草)の味なのだろうと、今更ながら気付く。
では、”旨味”とは何なのだろうか?
グルタミン酸?
イノシン酸?
それとも、唯々旨いと言いたいだけなのだろうか?
甚だ、理解に苦しむ表現だ。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から25分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。
灰は小気味良い感触と共に、綺麗に折ることが出来る。
中盤の味は序盤の味を引き継ぎ、杉の木と革と土とリコリス(甘草)の味を主体に、副流煙から香るグラハム・クラッカーの心地良い香りで吸い進む。
今回喫煙している”A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ フラキータス”は、”自家製発酵器熟成”を行っていることでリコリス(甘草)の味が追加され、煙は少し濃厚になっているが、この葉巻シリーズの身上は”軽い喫味”であることを考えると、私が考案した自家製発酵器熟成は行わないほうが良いのかも知れない。
全ての葉巻がより長い熟成期間を経ることで旨くなる訳では無く、例えば”EGM シガーズ”のように、タバコ葉の熟成期間が2年程度のものでも上質な味に仕上げることが出来るというのが良い例だ。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

喫煙開始から50分以降の終盤は、序盤・中盤の味を引き継ぐが、煙は少し濃厚さが増してくる。
それはリコリス(甘草)の味が強くなったのではなく、ごく僅かな苦み成分が発生し始めたことによるものだ。
喫煙開始55分時点で、2回目の灰折を行うと同時にバンドロール(シガーリング)を剥がす。
バンドロールはとても簡単、且つ、とても綺麗に剥がすことが出来る。
喫煙開始80分時点では、煙に少しの苦み成分が追加されていることが分かる。
これはAJの葉巻全般に言えることだが、終盤で苦みが発生するなど、味が崩れることが多いように思う。
勿論、苦みが酷くて吸い進めることが出来ないということは無いのだが、それを理由にAJの葉巻を嫌う人も、少なからずいるのではないだろうか。
喫煙開始88分時点の、味の劣化をはっきりと感じた段階で喫煙を終了することとした。

葉巻テイスティング総評
総評として、この”A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ フラキータス/A.J. Fernandez Last Call Habano Flaquitas”は、少し強めの爽やかさを伴う杉の木とリコリス(甘草)と少量の革と土の味に、ごく僅かに鼻腔を刺激する適量のペッパー(白胡椒)、背景にパンの風味と副流煙から香るグラハム・クラッカーの香りが味わえる葉巻だと言える。
過去に喫煙してきた”A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ”葉巻シリーズを踏襲する味であったことに間違いは無いが、”自家製発酵器熟成”を施していることからリコリス(甘草)の味が追加され、幾分か煙は濃厚となっていることから、本来の軽い喫味が身上であるこの葉巻シリーズの味から少し遠ざかってしまっているように感じた。
勿論、不味いという訳では無く、ただ爽やかで軽い喫味を得たいと考えているときに、リコリス(甘草)の味は不要だということに過ぎない。
今回の喫煙で、今後は”ラストコール ハバノ”葉巻シリーズは、自家製発酵器熟成を行わず喫煙すると結論付けることとした。
ま、また変更することもあるだろうが…。(^^;
今回喫煙した自家製発酵器熟成した葉巻の葉巻独自5段階評価は、今まで通りの4.0/5点で問題ないと判断した。
参考までに、この”A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ/A.J. Fernandez Last Call Habano”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、87ポイント~93ポイントという高評価を得ており、この葉巻シリーズの”フラキータス”ビトラは、87ポイントという評価を得ています。
喫煙時間
喫煙時間:88分
味覚フレーバーグラフ
| チョコレート(カカオ豆) | ★★☆☆☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★☆☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★☆☆☆ |
| コーヒー(苦み含む) | ★★☆☆☆ |
| トースト(パン・穀物) | ★★★☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★★☆ |
| 革 | ★★☆☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★★☆☆☆ |
| 草(わら・ハーブ含む) | ★★☆☆☆ |
| ナッツ | ★☆☆☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★☆☆☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★★☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★★☆
世界各国葉巻値段比較 (アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $7.10 (1ドル148円換算にて1,051円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 -
- 日本国内価格 ¥1,850 (参考日本販売価格倍率1.76倍)
葉巻重量
- 購入時重量 9.93g
- 自家製発酵器熟成後 9.85g (葉巻ヘッドカット後重量9.47g)
- 加湿・熟成後重量 9.75g
- ドライシング後重量 9.65g
- △減少重量 (△減少割合) △0.10g (△1.03%)

コメント