ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ 1970 グランコンスル/Joya de Nicaragua Antano 1970 Gran Consul
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | ホヤ・デ・ニカラグア |
| シリーズ名 | アンターニョ 1970 |
| ビトラ | グランコンスル (ベリコソ) |
| 葉巻の長さ | 120.7mm (4.75インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 23.8mm (60) |
| ラッパー | ニカラグア産 クリオロ種 |
| バインダー | ニカラグア産 |
| フィラー | ニカラグア産 |
| 生産国 | ニカラグア製 |
| 価格 | 1,450円 (2025年11月現在) |
この”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ 1970 グランコンスル/Joya de Nicaragua Antano 1970 Gran Consul”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、葉巻を吸い始めた初期の頃に衝撃を受けた葉巻である、”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ 1970 コンスル”の別ビトラとなる、”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ 1970 グランコンスル/Joya de Nicaragua Antano 1970 Gran Consul”です。
この葉巻シリーズの”コンスル”ビトラに於いては、過去に10本以上喫煙していますが、旨い葉巻に思えるときもあれば、それほど旨い葉巻には思えないときもあったりと、その喫味は葉巻コピーによって統一されていない印象がありました。
今回は初めてのビトラとなる、”グランコンスル”を喫煙レビューしてみたいと思います。
リングゲージ52の”コンスル”ビトラと比較すると、リングゲージ60というかなり太めの仕様が、喫味にどのような変化をもたらすのかを確かめてみたいと思います。
ちなみに、過去に喫煙した”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ 1970 コンスル”は、シガーアフィショナードにて86ポイント~87ポイントという比較的低い評価となっていますが、今回喫煙する”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ 1970 グランコンスル”は、87ポイント~92ポイントという高い評価を得ているため、”コンスル”ビトラよりも良い喫味であることを期待したいところです。
参考までに、”ホヤ・デ・ニカラグア”という葉巻メーカーは、1968年に”フアン・フランシスコ・ベルメホ”と”シモン・カマチョ”の2人により創設された会社であり、1971年にはホワイトハウスの公式葉巻に選ばれた輝かしい歴史のある会社ですが、ニカラグア国内の内戦により1978年にはホヤ・デ・ニカラグアの工場は全焼してしまいます。
新たにニカラグアを支配したサンディニスタ民族解放軍政府は、葉巻工場の再建を実施しますが、葉巻工場に労働者はいるものの、葉巻会社を運営できる経営者が不在の状況で、財政的な苦戦が続きます。
そこで葉巻工場の代表者は、1993年当時、ニカラグアの経済学者であり、ニカラグア中央銀行総裁でもあった、ホヤ・デ・ニカラグアの先代の社長である”アレハンドロ・マルティネス・クエンカ博士”に支援を求め、クエンカはこの会社を引き継ぐことにしました。
”ホヤ・デ・ニカラグア”の商標を取り戻すことに時間は掛かりましたが、1998年には無事に”ホヤ・デ・ニカラグア”の商標も復活し現在に至ります。
今現在はクエンカの息子であるフアンが代表となり、積極的なブランド葉巻シリーズの立ち上げとマーケティングを行っています。
それでは、”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ 1970 グランコンスル/Joya de Nicaragua Antano 1970 Gran Consul”(日本での財務省登録名称は”ホヤ デ ニカラグア アンターニョ グランコンスル”)葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
ニカラグア産 クリオロ種のラッパーで巻かれた、”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ 1970 グランコンスル/Joya de Nicaragua Antano 1970 Gran Consul”は、コロラドマデューロ色(茶褐色)~マデューロ(褐色)をしていて、葉巻表面には僅かな艶がありますが、全体的にマットな仕上がりの美しい外観をしています。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)には、金色と赤と黒色と白色が使用した中に、ホヤ・デ・ニカラグアのブランド名とロゴマークが描かれ、葉巻シリーズ名である”Antano”の文字が筆記体で書かれています。
葉巻を指で摘まんでみると、しっかりと巻かれていながら、葉巻表層部には僅かな弾力性を備えています。
葉巻ボディからは、牛舎系の香ばしい良い香りがします。
この葉巻は、”自家製発酵器”により35日間熟成させた後、平均室内温度25℃・湿度65%に維持した自家製ヒュミドール内にて6日間の加湿・熟成を行っています。(計41日熟成)
葉巻喫煙を開始する8時間程前に、葉巻を湿度44%のシリカゲル(乾燥剤)入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移し、”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、少しの酸味を帯びた濃厚な麦わらの味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えるでしょう。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約3分50秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、僅かな爽やかさとロースト感を伴う濃厚な杉の木の味からスタートする。
直ぐに、土と少量の革の味が追加される。
この葉巻は”ニカラグアン・ピューロ”であり、ラッパーにクロオロ’98種が使用されていることを鑑みると、ほぼ全てのタバコ葉がクリオロ’98種で巻かれていると考えられる。
即ち、この葉巻では、純粋なクリオロ’98種の味を味わえると言って良いだろう。
勿論、ニカラグア内でのタバコ葉の産地は異なるだろうが、ニカラグア産クリオロ種の味を理解したい諸氏には持って来いの葉巻だと思う。
燃焼挙動に関しては良くは無く、そのリングゲージの太さから頻繁に大きな片燃えが発生する。
着火後の引き抵抗(ドロー)は素晴らしく、軽く煙を吸い込むだけでたっぷりの煙を口蓋に引き込むことが出来る。
喫煙開始20分時点で、背景にコーヒー豆の風味(ごく僅かな甘味とロースト感)があることを確認する。
旨い!
今までに数多く吸ってきた”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ 1970 コンスル”と比較すると、この葉巻では酸味成分を感じることが無く、喫味も段違いに良い。
また、過去に1本だけ喫煙した”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ 1970 ロブストグランデ”と比べても同様の意見だ。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から25分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。
灰は粗く、少し崩れるように折れるが、片燃えに対する火入れ修正を頻繁に繰り返しているため致し方ないと考える。
中盤の味は序盤の味を引き継ぐが、背景に、パンには焼成し切れない小麦粉の風味が追加される。
副流煙の香りは、焦げ感を伴う香ばしい香りがする。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、鼻腔を僅かに刺激するしっかりと効いたペッパー(黒胡椒)があることを確認する。
中盤も、喫味の良さは変わらない。
吸えば吸う程、この葉巻はニカラグア産クリオロ’98種の味だという認識が強くなる。
私にはその味がニカラグアのエステリ地区産なのかハラパ地区産なのかまでは分からないが、ニカラグア産クリオロ種のタバコ葉の味であることは、はっきりと分かる。
喫煙開始47分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。
バンドロールは少し剥がしづらいが、接合面積が他の葉巻に比べて小さいため、なんとか綺麗に剥がすことが出来る。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)
喫煙開始から50分以降の終盤は、まず2回目の灰折を行うことから始める。
灰は火入れ修正を繰り返しているため、崩れるように折れる。
終盤の味は序盤・中盤の味を引き継ぐが、コーヒー豆由来のロースト感が増してきて、ごく僅かな苦みも発生し始めるが、まだ気になる程ではない。
最終的なストレングス(ニコチン量)はミディアム~ミディアムフル、フレーバー(風味)もミディアム~ミディアムフルであり、ホヤ・デ・ニカラグアはこの葉巻のことを強い喫味の葉巻だと謳ってはいるが、実際にはそれほどニコチン量が多い葉巻ではないため、葉巻初心者の方でも問題なく喫煙出来る葉巻だと考える。
喫煙開始70分時点の、ロースト感がさらに強まり、苦みも少し気になり始めた段階で、喫煙を終了することとした。

葉巻テイスティング総評
総評として、この”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ 1970 グランコンスル/Joya de Nicaragua Antano 1970 Gran Consul”は、僅かな爽やかさとロースト感を伴う濃厚な杉の木と土と少量の革の味に、鼻腔を僅かに刺激するしっかりと効いたペッパー(黒胡椒)、背景にコーヒー豆の風味(ごく僅かな甘味とロースト感)とパンに焼成し切れない小麦粉の風味が味わえる、少し強めの煙だが心地良い喫味の葉巻だと言える。
今までに何本も喫煙してきた”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ 1970 コンスル”と比較すると、今回喫煙した”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ 1970 グランコンスル”の方が圧倒的に良い喫味であり、それは酸味成分が感じられないことや引き抵抗(ドロー)が適切に調整されていることが理由だ。
”コンスル”ビトラは葉巻コピー毎にドローが重すぎたり、揮発性成分が感じられたりと、安定した喫味が選ら得ないことが多々あったが、この”グランコンスル”ビトラはその太さ故に巻き加減を調整しやすいのだろう。
巻き加減は味そのものに影響するため、この葉巻シリーズを初めて購入する諸氏には、初めからこの”グランコンスル”ビトラを購入することをお勧めしたい。
そうすれば、私のように自家製発酵器熟成したりシガーピアースを使ったりと、四苦八苦する必要も無くなるだろう。
シガーアフィショナードにてこの”グランコンスル”ビトラが92ポイントを獲得しているのも、伊達では無かったようだ。
今回喫煙した”自家製発酵器熟成”された葉巻の葉巻独自5段階評価は、終盤でのロースト感増加による味の劣化があったものの、序盤・中盤ではクリオロ’98種の心地良い喫味が楽しめることから、4.0/5点を与えるに相応しい葉巻だと判断した。
参考までに、この”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ 1970”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、83ポイント~93ポイントという評価を得ており、この”グランコンスル”ビトラに於いては、87ポイント~92ポイントという評価を得ています。また、この葉巻シリーズの”チャーチル”ビトラは、2022年の葉巻トップ25(93ポイント13位)への入賞を果たしています。
喫煙時間
喫煙時間:75分
味覚フレーバーグラフ
| チョコレート(カカオ豆) | ★★☆☆☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★☆☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★★☆☆ |
| コーヒー(苦み含む) | ★★★☆☆ |
| トースト(パン・穀物) | ★☆☆☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★☆☆ |
| 革 | ★★☆☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★★★☆☆ |
| 草(わら・ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
| ナッツ | ★☆☆☆☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★☆☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★★☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★★☆
世界各国葉巻値段比較 (アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $11.25 (1ドル148円換算にて1,665円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 €9.70 (1ユーロ160円換算にて1,552円)
- 日本国内価格 ¥1,450 (参考日本販売価格倍率0.90倍)
葉巻重量
- 購入時重量 14.64g
- 自家製発酵器熟成後 14.39g (葉巻ヘッドカット後重量14.05g)
- 加湿・熟成後重量 14.17g
- ドライシング後重量 14.10g
- △減少重量 (△減少割合) △0.07g (△0.49%)


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