ロメオ Y ジュリエッタ ミルフレイユ/Romeo Y Julieta Mille Fleurs

4.0
ロメオ Y ジュリエッタ ミルフレイユ/Romeo Y Julieta Mille Fleurs Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 ミルフレイユ/Mille Fleurs
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ロメオ Y ジュリエッタ ミルフレイユ/Romeo Y Julieta Mille Fleurs

葉巻/シガー情報

ブランド名 ロメオ Y ジュリエッタ
シリーズ名
ビトラ ミルフレイユ (ペティコロナ)
葉巻の長さ 130mm (5.125インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 16.7mm (42)
ラッパー キューバ産 ブエルタ・アバホ地区
バインダー キューバ産 ブエルタ・アバホ地区
フィラー キューバ産 ブエルタ・アバホ地区
生産国 キューバ
価格 1,900円 (2023年11月現在)

この”ロメオ Y ジュリエッタ ミルフレイユ/Romeo Y Julieta Mille Fleurs”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、私にとって3本目のキューバ産葉巻となる、”ロメオ Y ジュリエッタ ミルフレイユ/Romeo Y Julieta Mille Fleurs”です。

以前喫煙した、”モンテクリスト No.5”と”H.アップマン ハーフコロナ”同様に、今回も少し小さめな”ミルフレイユ(ペティコロナ)”ビトラの葉巻を試飲します。

通常のコロナビトラと同じリングゲージ(直径)で、長さが少し短いだけですので、味的にはコロナビトラを喫煙していると思って良いでしょう。

この”ロメオ Y ジュリエッタ ミルフレイユ”は、キューバ産葉巻の中では非常にコストパフォーマンスに優れた葉巻であり、また、初心者向けの葉巻としても人気があり、多くの人が喫煙している葉巻です。

前々回喫煙レビューしたキューバ産葉巻である”モンテクリスト No.5”は、甘く香ばしいカカオ豆と土の味を味わえる上質な葉巻であり、前回喫煙した”H.アップマン ハーフコロナ”も、甘さを含む革と杉の木とカカオ豆(ナッツ)とレーズンの甘酸っぱさを味わえる上質な葉巻でした。

今回喫煙レビューする葉巻である”ロメオ Y ジュリエッタ ミルフレイユ”も、おそらくはキューバ産らしい上質な味を期待できるものと考えています。

ただ、キューバ産葉巻としては比較的リーズナブルな葉巻であるため、もしかすると引き抵抗(ドロー)が悪くて、煙が全く吸えない葉巻だったりする可能性もあるようです。(海外レビューサイトより)

ちなみに、”ロメオ Y ジュリエッタ/Romeo Y Julieta”葉巻ブランドは、1873年に”イノセンシア・アルバレス/Inocencia Alvarez”と”マニン・ガルシア/Manin Garcia”によって設立された葉巻ブランドですが、1903年に”ホセ・ロドリゲス・フェルナンデス/Jose Rodriguez Fernandez”が買収してから本当の”ロメオ Y ジュリエッタ”の歴史がスタートします。

名前の由来は、ウィリアム シェイクスピアの有名な物語に由来していますが、キューバではディスクジョッキー(?)が勤務中のトルセドールたちに物語を読み聞かせる習慣があり、この物語はトルセドールたちのお気に入りの作品の一つであったことから名前を拝借したようです。

この葉巻ブランドを買収した”ホセ・ロドリゲス・フェルナンデス”は、マーケティングの才能の長けた人物であったようで、世界中の競馬場で”ジュリエッタ”と言う名の競走馬を走らせるとともに、裕福な来場者に葉巻のサンプルを配布したりして、世界に”ロメオ Y ジュリエッタ”葉巻の名を広めたそうです。

キューバ最大の葉巻ブランドとなった”ロメオ Y ジュリエッタ”ですが、この葉巻がどのような味がするのか、とても楽しみです!

それでは、”ロメオ Y ジュリエッタ ミルフレイユ/Romeo Y Julieta Mille Fleurs”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

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まずは外観から見ていきましょう。

キューバ産ブエルタ・アバホ地区で栽培されたラッパーで巻かれた”ロメオ Y ジュリエッタ ミルフレイユ/Romeo Y Julieta Mille Fleurs”は、ごく僅かな艶を持つ、コロラド色(茶色)をした葉巻です。

葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、赤色を基調とした中に金色の装飾がなされ、白色の文字で、”ROMEO Y JULIETA HABANA CUBA”と書かれていて、中心にはロメオ Y ジュリエッタの創業年である”1875”の数字が記されています。

葉巻を指で摘まんでみると、しっかりとした硬さの中にも僅かな弾力があり、葉巻フット断面を見ると、薄いフィラーが十二分に使われていることが分かります。

葉巻ボディからはの芳香性はそれほど強くはありませんが、僅かに甘く香ばしい香りがします。

この葉巻は、平均気温20℃・湿度72%に維持した自家製ヒュミドール内にて、91日間の加湿・熟成を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、ミント系干し草の香りがして、引き抵抗はかなり重く、良好とは言えないように思えます。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から20度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約3分10秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火を確認してから喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

ロメオ Y ジュリエッタ ミルフレイユ/Romeo Y Julieta Mille Fleurs Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサード

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、上質な杉の木の味からスタート。

直ぐに、甘く軽やかな花の味(香り)が追加される。

なかなか旨い。

この花の味は、”ラ・オーロラ コロホ”の味に似通ったものがある。

否、”ラ・オーロラ コロホ”が、この味を目指したのだろう。

喫煙開始8分時点で、土と革の味が追加される。

着火後のドロー(引き抵抗)は多少重めだが、喫煙するにあたって不都合は無い。

背景には、ごく僅かな酸味を伴う花(フローラル)の甘さがある。

副流煙には、僅かだが甘く香ばしい香りが含まれている。

喫煙開始17分時点で、うっかり灰をテーブルに落としてしまった。

灰はかなりもろいようだ。

ロメオ Y ジュリエッタ ミルフレイユ/Romeo Y Julieta Mille Fleurs Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤の終わり頃ファーストサード

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

ロメオ Y ジュリエッタ ミルフレイユ/Romeo Y Julieta Mille Fleurs Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から18分以降の中盤は、序盤の味にごく僅かなカカオ豆の味が追加されると共に、土の味が強さを増すことで、少しロースト感が強くなる。

しかし、軽やかな花の酸味は消えることはなく、序盤から常に存在したままだが、鋭さに繋がる酸味ではない。

燃焼挙動は良好と言えるが、数回の片燃えを直すための火入れ修正は必要となる。

ストレングス(ニコチン量)はミディアム、フレーバー(風味)もミディアムと言ったところか。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

ロメオ Y ジュリエッタ ミルフレイユ/Romeo Y Julieta Mille Fleurs Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から35分以降の終盤は、まず実質2回目の灰折を行うことから始めるが、実際には葉巻を灰皿に置いただけで自然と折れた。

副流煙の香りが、序盤よりも甘く香ばしい香りになってきた。

喫煙開始51分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がすと同時に、3回目の灰折を行う。

喫煙開始57分時点で味の劣化が始まりだし、ロースト感主体の味となる。

特段嫌な苦みや鋭さはないが、序盤・中盤の喫味から完全に逸脱した時点で、喫煙を終了することとした。

ロメオ Y ジュリエッタ ミルフレイユ/Romeo Y Julieta Mille Fleurs Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この”ロメオ Y ジュリエッタ ミルフレイユ/Romeo Y Julieta Mille Fleurs”は、上質な杉の木と土と革とカカオ豆の味に、適度なペッパー感、背景には爽やかな酸味を含む花(フローラル)の甘さを味わえる葉巻だと言える。

この葉巻の味は、”ラ・オーロラ コロホ ロブスト”の味を思い出させ、以前に喫煙したキューバ産葉巻2本と味の系統は異なり、まるで非キューバ産葉巻を喫煙しているかのようであった。

しかしながら、味としては上質であり、嫌な苦みや鋭さも無く、最後まで快適に喫煙することができる葉巻だった。

個人的には多少のほろ苦さがあっても、この葉巻の半額程度の1本1,060円で購入できて、ロブストビトラとして葉巻の醍醐味を存分に楽しめる、”ラ・オーロラ コロホ ロブスト”を選択するだろう。

キューバ産葉巻をたった3本吸っただけで分かったつもりになってはいけないが、キューバのブエルタ・アバホ産のタバコ葉であっても、非キューバ産タバコ葉と大差ない味のものもあるのだということを知った。

キューバ産葉巻の喫煙は、これで一旦終了となるが、3本のキューバ産葉巻の中では、濃厚なカカオ豆と土の甘く香ばしい味を味わえた、”モンテクリスト No.5/Montecristo No.5”が最も私好みの味であった。

この葉巻の葉巻独自5段階評価は、喫煙終盤まで嫌な苦みや鋭さもなく快適な喫味であることを鑑みて、味だけの評価として3.5/5点寄りの4.0/5点とした。

参考までに、この、”ロメオ Y ジュリエッタ ミルフレイユ/Romeo Y Julieta Mille Fleurs”葉巻は、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、87~89ポイントという評価を得ています。

喫煙時間

喫煙時間:62分

味覚フレーバーグラフ

チョコレート(カカオ豆) ★★★☆☆
スィーツ(甘さ) ★★☆☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★★★☆
コーヒー ★★☆☆☆
トースト(パン・穀物) ★★☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★★☆
★★★☆☆
土(素朴) ★★★☆☆
草(ハーブ含む) ★★★☆☆
ナッツ ★★☆☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★☆☆
フルーツ(酸味含む) ★★★☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:★★★★☆

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 -
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €6.20 (1ユーロ160円換算にて992円)
  • 日本国内価格 ¥1,900

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