エイジングルーム クワトロ ニカラグア エスプレシーボ/Aging Room Quattro Nicaragua Espressivo
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | エイジングルーム |
| シリーズ名 | クワトロ ニカラグア |
| ビトラ | エスプレシーボ (ロブスト) |
| 葉巻の長さ | 127mm (5インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 19.8mm (50) |
| ラッパー | ニカラグア産 スマトラ種 |
| バインダー | ニカラグア産 |
| フィラー | ニカラグア産 |
| 生産国 | ニカラグア製 |
| 価格 | 2,500円 (2023年12月現在) |
この”エイジングルーム クワトロ ニカラグア エスプレシーボ/Aging Room Quattro Nicaragua Espressivo”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミに本拠地を置く”ブティック ブレンド シガー/Boutique Blends Cigars”社の”エイジングルーム/Aging Room”葉巻ブランドからの1本である、”エイジングルーム クワトロ ニカラグア エスプレシーボ/Aging Room Quattro Nicaragua Espressivo”です。
”ブティック ブレンド シガー”社は、”ラファエル・ノダル/Rafael Nodal”がオーナーの葉巻会社であり、2013年にはドミニカ共和国にある”タバカレラ デ パルマ”の”ジョシー・ブランコ”と協力して作られた、”エイジングルーム クワトロ F55 コンチェルト”はシガーアフィショナードで葉巻トップ25の第2位(95ポイント)に輝き、さらに、2019年にはニカラグアの”タバカレラ フェルナンデス”と共同生産されたこの、”エイジングルーム クワトロ ニカラグア”はシガーアフィショナードで葉巻トップ25の第1位(96ポイント)に輝いています。
しかしながら、私はこの葉巻を製造した”ブティック ブレンド シガー”社のオーナーである”ラファエル・ノダル”に興味が沸くことは無く、彼はアメリカ合衆国に亡命したキューバ出身者ですが、人生に於いて葉巻との関連性は薄く、葉巻に情熱を注ぐ人物というよりも、それをビジネスとして捉えているようであり、今現在はステップアップして、”アルタディス U.S.A./Altadis U.S.A.”の副社長を務めているようです。
私が本当に注目していたのは、ドミニカ共和国にある”タバカレラ デ パルマ”のジョシー・ブランコと協力して作られた葉巻である、”エイジングルーム クワトロ F55”です。
ジョシー・ブランコは、今私が最も注目している葉巻ブランドである、”ラ・ガレラ/La Galera”のオーナー兼ブレンダーであり、共同で作られた”クワトロ F55”はもう日本国では購入することが出来ないため、仕方なくこの”エイジングルーム クワトロ ニカラグア エスプレシーボ”を購入したという訳です。
今回喫煙レビューするこの葉巻は、後継葉巻のような名前が付けられていますが、A.J.フェルナンデスとの共同生産に切り替わっているため、ドミニカ共和国産のものは一切使用されておらず、”クワトロ F55”とは全く別物であると言えます。
しかも、A.J.フェルナンデスはタバコ葉構成の詳細を公表しないことが多く、今回喫煙する葉巻も、ラッパーのスマトラ種以外は”ニカラグア産”ということしか分からないため、例えば、”クリオロ’98種とコロホ’99種のタバコ葉を合わせると、こんな味になるのか!”等の見識が得られないことがとても残念です。
そうなると、今回の喫煙レビューのポイントはただ一つ、シガーアフィショナードで96ポイント第1位に輝いた味とは一体どんな味なのかを体感することぐらいしかなさそうです。
この葉巻、購入してセロファンを剥がしてみると、ラッパーが湿気や粘り気を持っていて、それはまるで、”半生葉巻”とも言えるような、とても不思議な印象を受けました。
こんな葉巻は今まで見たこともないため、もしかしたら、本当にとんでもなく美味い葉巻なのかも知れません!
そんな期待を抱きながら、喫煙レビューをしていきたいと思います!
それでは、”エイジングルーム クワトロ ニカラグア エスプレシーボ/Aging Room Quattro Nicaragua Espressivo”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
ニカラグア産スマトラ種のタバコ葉で巻かれたラッパーを持つ、”エイジングルーム クワトロ ニカラグア エスプレシーボ/Aging Room Quattro Nicaragua Espressivo”は、湿気や粘り気を持った”半生”のような質感に、黒光りをするような艶を持つ、オスクロ色(黒褐色)をした葉巻です。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は2本あり、1本はオレンジ色、もう1本は黒色を基調としたものとなっています。
葉巻を指で摘まんでみると、購入当初は表面に弾力があり、湿気を含んでしっとりとした感触を伴う、まるで”半生葉巻”とでも言えるような作りになっていましたが、セロファンを剥がして53日加湿・熟成した後の葉巻表面は、多少乾燥して、サラッとした感触になりました。
何故か購入当初の方が香りと半生感が強く、加湿・熟成後は他の葉巻と同じようになりました。
葉巻に太い葉脈は見当たらず、とても高品質な作りであることが分かります。
この葉巻は、平均温度18℃湿度72%に維持した自家製ヒュミドール内にて、53日間の加湿・熟成を行っています。
喫煙を始める3時間半程前から、葉巻をドライボックスに移して、”ドライ・ボクシング”を行ってから喫煙を開始しました。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、深煎りした干し草の味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約3分間)、葉巻フットのラッパーが2mmほど灰になって着火したとこを確認してから喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、ベリー系の軽い甘酸っぱさを伴う、とても上質で濃厚な杉の木とカカオ豆と土の味からスタートする。
最初の一服目から旨い!
繊細なペッパーがたっぷりと入っていて、レトロヘイルでの喫煙も心地良い。
喫煙開始10分時点で、葉巻を灰皿に置いた僅かな衝撃で、灰が折れた。
灰はしっかりと形を保っているが、もろいようだ。
喫煙開始13分時点で、ローストしたコーヒー豆とナッツの味を確認する。
喫煙開始15分時点で、舌に僅かな苦みを感じるが、これはこの葉巻のビトラ名の由来通り、”エスプレッソ”の軽い苦みと言えるだろう。
燃焼挙動は、ボックスプレス仕様の葉巻にしては意外と良く、火入れ修正の必要は無さそうだ。
ストレングス(ニコチン量)はミディアム、フレーバー(風味)はミディアムフルと言ったところか。
嫌な苦みや鋭さ(酸味)は無く、濃厚な土とカカオ豆(コーヒー豆)とフレッシュベリーの味を味わえる、とても旨い葉巻だ。
今のところ、欠点らしい欠点が見つからない。
葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から25分以降の中盤は、実質1回目の灰折を行うことから始める。
中盤の味は、序盤の味をそのまま引き継ぐ。
副流煙の香りは、序盤よりも甘く香ばしい香りが増し、典型的な旨い葉巻の副流煙となる。
喫煙開始35分時点では、フレッシュベリー系の甘酸っぱさが少し後退し、ローストされたコーヒー豆の味が増す。
背景にある、ダークチョコレートの甘さが顕著となる。
喫煙開始36分時点で、葉巻フット側のサブバンドロール(シガーリング)を剥がす。
この葉巻の味は、非キューバ産葉巻でありながら、以前喫煙レビューしたキューバ産葉巻の”モンテクリスト No.5”の味を思い出す。
土とカカオ豆の味を主体とした、欠点らしい欠点が見つからない優等生的な葉巻の味だ。
比較すると、この葉巻の方がより複雑な味であり、ただ勉学に励むだけの優等生ではない、生まれ持った天性の才を感じる。
つまりは、”A.J.フェルナンデス”が作り出すタバコ葉の質が、極めて良いということだ。
喫煙開始45分時点で、2回目の灰折を行う。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

喫煙開始から50分以降の終盤は、まずメインバンドロールを剥がすことから始める。
終盤の味は、序盤・中盤の味を引き継ぎ、欠点らしい欠点を感じることなく喫煙を楽しめる。
ニカラグアン・ピューロでありながら、キューバン・ピューロを思わせる味ではあるが、トースト(パン・穀物)の味がしないなど、僅かに複雑さには欠けてるところがあるが、これ以上ニカラグアン・ピューロに期待することは難しいように思う。
それ程、キューバ産葉巻の味を目指して作られたニカラグアン・ピューロとしては、完成された味だと言えよう。
喫煙開始66分時点で、うっかり失火させてしまったため、灰折を行ってから再着火を行う。
再着火後も、味は劣化することなく、吸い続けられる。
舌に僅かな熱と苦みと感じだした時点で、喫煙を終了することとした。

葉巻テイスティング総評
総評として、この”エイジングルーム クワトロ ニカラグア エスプレシーボ/Aging Room Quattro Nicaragua Espressivo”は、上質で濃厚なカカオ豆とコーヒー豆と土とナッツと杉の木の味に、たっぷりの繊細なペッパー、背景にあるダークチョコレートの甘さとベリー系の甘酸っぱさを味わえる、キューバ産葉巻を目指して作られた最高のニカラグアン・ピューロ葉巻だと言える。
葉巻の作りも素晴らしく、火入れ修正を全く必要とすることなく均等に燃焼し続ける、珍しいボックスプレス仕様の葉巻であった。
この素晴らしい葉巻の喫煙で、逆に、ニカラグアン・ピューロ葉巻の味の限界を知ることが出来たようにも思えた。
ニカラグア産葉巻業界では、盛んにニカラグアン・ピューロ葉巻を作ろうとしているように思えるが、おそらく自社農園で栽培したタバコ葉だけを使用するほうが、他国・他社農園のタバコ葉をブレンドするよりも、タバコ葉の味を熟知していることでブレンドも行いやすいのだろうと推測する。
また、継続的に安定した味を提供し続けるには、自社管理されたタバコ葉だけを使用した方が苦労も少ないのだろう。
しかしながら、私としてはドミニカ共和国産やエクアドル産等のタバコ葉をブレンドに加えることで生まれる、”突出した何か”を期待してしまう。
個人的には、ドミニカ共和国産のタバコ葉の味が好きだが、だからと言ってドミニカ共和国製である”アルトゥーロ・フエンテ”のドミニカン・ピューロが好きだという訳ではない。(ドミニカン・ピューロである”オーパスX”を吸ったことは無いが、おそらくそうだろう…)
”非キューバ産葉巻はブレンド技術で、キューバ産葉巻をも凌駕する”というのが、今のところの私の考えだ。
この葉巻も、過去に喫煙レビューした3本のキューバ産葉巻と同様に、リピート購入してまた喫煙したいという気持ちになるかどうかは、分からないというのが正直な感想だ。
これほど旨い葉巻なのに、何故そうなるのか、私自身、葉巻に一体何を求めているのか、正直分からなくなる。
それほど葉巻は奥深いものだと、実感させられる。
しかしながら、今回喫煙レビューした”エイジングルーム クワトロ ニカラグア エスプレシーボ”は、キューバ産葉巻を目指して作られた最高の非キューバ産葉巻であることに間違いはなく、葉巻独自5段階評価も、価格等全てのことを含めて鑑みても、4.5/5点を与えるに相応しい葉巻だと思う。
参考までに、この”エイジングルーム クワトロ ニカラグア/Aging Room Quattro Nicaragua”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、87~96ポイントという高評価を得ており、この葉巻シリーズの”ロブスト”ビトラも、92ポイントという高評価を得ています。また、この葉巻シリーズの”マエストロ”ビトラは、2019年の葉巻トップ25(96ポイント1位)のシガー・オブ・ザ・イヤーに輝いています。
喫煙時間
喫煙時間:72分
味覚フレーバーグラフ (追記レビュー時毎に更新)
| チョコレート(カカオ豆) | ★★★☆☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★★☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★★☆☆ |
| コーヒー(苦み含む) | ★★☆☆☆ |
| トースト(パン・穀物) | ★★☆☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★★☆ |
| 革 | ★★★☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★★★★☆ |
| 草(ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
| ナッツ | ★★☆☆☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★☆☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★★★☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度 (追記レビュー時毎に更新)
おすすめ度:★★★★☆
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $13.02 (1ドル148円換算にて1,927円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 €10.30 (1ユーロ160円換算にて1,648円)
- 日本国内価格 ¥2,500 (参考日本販売価格倍率1.40倍)
葉巻重量 (2025年1月12日追記葉巻レビュー時のデータ)
- 購入時重量 10.99g
- 加湿・熟成後重量 11.00g (葉巻ヘッドカット後重量10.79g)
- ドライシング後重量 10.72g (葉巻ヘッドカット後)
- △減少重量 (△減少割合) △0.07g (△0.65%)
ギャラリー
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2025/1/12
今回で2本目となる”エイジングルーム クワトロ ニカラグア エスプレシーボ”を喫煙する。
過去に葉巻独自5段階評価で4.5/5点という高得点を付けたこの葉巻が吸ってみたくなり、久しぶりに喫煙してみることにした。
今現在の私の葉巻に対する味覚が変化(進化?)していることもあり、今吸ってみるとどのような味に感じるのかを確かめてみたいと思ったのが、この葉巻を選択した理由だ。
平均室温18℃・湿度68%の自宅ヒュミドールにて、22日間加湿・熟成したものを吸う。
喫煙前に7時間ほど、湿度48%のシリカゲル入りドライシング・ボックス内で、”ドライ・ボクシング”を行ってから、喫煙を開始する。
ドライシング前に10.79g(カット後)あった葉巻重量は、ドライシング後には10.72gになっており、全体の0.65%の適切な葉巻内包湿度が減少していることを確認し、喫煙を開始する。
着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約3分かけて着火する。
自宅リビングソファーにて、2018年に公開された”9-1-1: LA救命最前線”のスピンオフドラマとなる、2020年から公開されたアメリカTVドラマである”9-1-1: LONE STAR”を、昨日の続きを見ながら喫煙する。
今回の話では、ロブ・ロウの義理の弟役で、実の弟である”チャド・ロウ”が出演しており、面白かった。
最近思うのだが、トム・クルーズとロブ・ロウは1983年公開の”アウトサイダー”で若い頃に共演しているが、トム・クルーズの映画でロブ・ロウを呼ぶなんてことがあったら、とても面白いだろうなと思うのだが、実現したりはしないのだろうか?
ま、そんなどうでもよい話はさておき、葉巻レビューに入りたいと思う。
序盤は、爽やかさを伴う濃厚な革と土と杉の木の味でスタートする。
背景には、ベリー系の酸味を感じるが、前回喫煙したときに感じたような”甘酸っぱさ”ではない。
さらに、パンに成り切れない小麦粉の風味も存在する。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、適量の繊細なペッパー(黒胡椒)があることを確認する。
ストレングス(ニコチン量)はミディアム、フレーバー(風味)はミディアムフルと言ったところだろうか。
中盤からはカカオ豆と土の味が主体となり、背景にはカカオ豆の甘さとベリー系の酸味を味わいながら吸い進む。
少し残念なのは、前回喫煙した時のようなベリー系の甘酸っぱさではなく、あくまでカカオ豆の甘さとベリー系の酸味に分離してしまっていることだろうか。
但し、前回感じた苦みは全く存在することなく、快適に喫煙を進めることが出来る。
最近は、喫煙前に行うドライシングも、葉巻内包湿度を数値化して管理できていることから、下手に苦みを発生させることが無くなったように思う。
終盤からは、ベリー系の酸味も和らぎ、カカオ豆と土の味を主体としたシンプルな味となる。
快適な喫煙のお陰か、ファストスモーキングであるにも関わらず、喫煙時間も前回の73分から83分という長い時間の喫煙を楽しむことが出来た。
ただ、前回この葉巻を喫煙したときのような感動は無かった。
もっと旨い葉巻を喫煙した経験が、私の味覚(好み)を変えたのだろう。
今現在、自分の味覚に対して分かっていることは、エクアドル産又はニカラグア産のスマトラ種ラッパーを纏った葉巻は、私好みの味では無くなってきているということだ。
しかしながら、この葉巻の葉巻独自5段階評価は、ひとまず前回と同様の4.5/5点としておき、3本目を喫煙したときに正当な評価をしたいと思う。
喫煙時間約85分。


コメント