チンチャレロ ペティロブスト (2ヶ月間自家製発酵器熟成)/Chinchalero Picadillos (Aging in Fermentation Chamber for 2 Months)

3.0
チンチャレロ ペティロブスト (2ヶ月間自家発酵器熟成)/Chinchalero Picadillos (Aging in Fermentation Chamber for 2 Months) Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 ペティロブスト/Picadillos
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チンチャレロ ペティロブスト (2ヶ月間自家製発酵器熟成)/Chinchalero Picadillos (Aging in Fermentation Chamber for 2 Months)

葉巻/シガー情報

ブランド名 チンチャレロ
シリーズ名 クラシック
ビトラ ペティロブスト
葉巻の長さ 102mm (4インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 19.8mm (50)
ラッパー エクアドル産 コネチカット シェード
バインダー ホンジュラス産
フィラー ホンジュラス産 & ニカラグア産
生産国 ニカラグア製
価格 600円 (2024年10月現在)

この”チンチャレロ ペティロブスト (2ヶ月間自家製発酵器熟成)/Chinchalero Picadillos (Aging in Fermentation Chamber for 2 Months)”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、格安葉巻の代表とも言える葉巻である、”チンチャレロ ペティロブスト/Chinchalero Picadillos”を、自家製発酵器で2ヶ月間熟成させたものをレビューしたいと思います。

前回チンチャレロを喫煙レビューした時は、ヒュミドール内で6ヶ月間の加湿・熟成をさせたらどんな味になるのか?ということを検証しましたが、確かに揮発性成分による鋭さが無くなり、喫味がマイルドになった印象がありましたが、劇的な変化と呼べるものはありませんでした。

今回の企画は、自家製発酵器に2ヶ月間仕掛けて熟成させたチンチャレロはどんな味になるのか?という企画になります。

つまりは、通常の温湿度下で加湿・熟成を行うのではなく、温度は発酵を終えたタバコ葉を熟成させる温度である30℃~35℃に保ち、適度な水分を適宜補給して熟成させてみることにしました。

今回使用した自家製発酵器は、保冷保温が出来るバッグ(ウーバーイーツの配達員が使っているようなバッグ)に、爬虫類飼育用のパネルヒーターを付けて、内部温度が最高で42℃程度になるように設計した簡易的なものを使用しています。

その自家製発酵器の中に、精製水で適度に湿らせた(湿らせすぎない)”チンチャレロ ペティロブスト”を、小さなジップロックのようなビニール袋になるべく空気を抜いた状態で入れて密封し、2ヶ月間自家製発酵器内で熟成させました。

実は以前に、この自家製発酵器を使用して、内部温度を42℃に保った中に、滴るほどの精製水で湿らせたチンチャレロをビニール袋に入れて、2週間ほど発酵させたことがあるのですが、とても強いアンモニア水が生成されてしまい、乾燥・熟成した後に喫煙しましたが、ただただ苦いだけの、まともに吸える葉巻では無かったことを、先にお伝えしておかなければならないでしょう。(^^;)

その経験から、今回は葉巻を”発酵”させるのではなく、あくまで”熟成”させることを念頭に置き、自家製発酵器の内部温度は30℃~35℃とし、水分も必要最小限の量で行ってみることにしました。

これは所謂、”ベランダ熟成”と一部の葉巻愛好家の間で呼ばれている加湿・熟成方法に似ていて、それはヒュミドールを天日が当たるベランダに置いて加湿・熟成させると、短い期間で長い期間熟成したものと同等の効果を得られると言われている方法です。

勿論、これには賛否両論あるのでしょうが、私は自家製発酵器を使用して試してみることにしました。

参考までに、”チンチャレロ”という葉巻メーカーは、”セネラル・シガー・カンパニー/General Cigar Company”に勤めていたイギリス人である”ジョン・アサートン/John Atherton”が、会社を辞めて独立し、2002年から葉巻の製造・販売を行っている葉巻メーカーであり、主にヨーロッパ市場向けにブレンドされた葉巻をニカラグアから輸出している会社です。

流石に最大手の葉巻会社に勤めていただけあって、マーケティングには精通しているようで、自身が葉巻業界で生き残る道は、”格安葉巻の流通”にあるということを心得ていたようです。

そんな安価に購入できるチンチャレロをそのまま喫煙するのもありでしょうが、今回の企画で格安葉巻なりの味(?)であるチンチャレロを、どこまで旨い葉巻に変えることが出来るのか、とても楽しみにしています!

それでは、”チンチャレロ ペティロブスト (2ヶ月間自家製発酵器熟成)/Chinchalero Picadillos (Aging in Fermentation Chamber for 2 Months)”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

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まずは外観から見ていきましょう。

エクアドル産コネチカット種シェードラッパーで巻かれた、”チンチャレロ ペティロブスト (2ヶ月間自家製発酵器熟成)/Chinchalero Picadillos (Aging in Fermentation Chamber for 2 Months)”は、斑なコロラド(茶色)をしていて、葉巻表面にはマデューロラッパーに見られるような斑が出来ています。

葉巻に巻かれていたバンドロール(シガーリング)は、熟成中に変色することが予想されましたので、自家製発酵器に仕掛ける前に剥がしてしまいました。

葉巻を指で摘まんでみると、葉巻表層部に程良い弾力を残してはいますが、全体的にしっかりとした硬さとなっています。

葉巻ボディからは、ごく僅かな牛舎系の香りがして、無加工の時よりも良い香りがします。

この葉巻は、自家製発酵器から取り出した後に8日間乾燥させた後、平均室温26℃・湿度66%に維持した自家製ヒュミドール内にて18日間の加湿・熟成を行っています。

葉巻喫煙を開始する6時間前に、葉巻を湿度53%のドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと干し草の味がして、引き抵抗は僅かに重めですが、良好の範囲内と言えます。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分40秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

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※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

※今回の葉巻喫煙レビューを、最初は公開記事にするか、又は非公開記事にするかどうかを迷いましたが、こんな馬鹿げた実験を真剣にテストしている輩は他にいないだろうと考え、逆に価値ある記事になる可能性があると判断し、公開することにしました。

序盤は、爽やかでありながら焦げ感を伴う杉の木の味からスタートする。

煙には、酸味由来の少しの刺激が伴う。

直ぐに、干し草とナッツと革の味が追加されるが、それらは全て焦がした苦みを含む味だ。

吸えなくはないが、旨くはない。

この味なら、無加工のチンチャレロの方が断然旨いだろう。

この苦みが発生する原因は、おそらく自家製発酵器内で熟成期間中に適宜加えた”水分”が原因ではないかと推測する。

過剰な水分が残っていたことで、葉巻は熟成するのではなく発酵してしまい、アンモニアを生成してしまうことで苦みが生まれてしまったのだろう。

今後、葉巻を早期に熟成させる方法(?)の実験として残された案は、自家製発酵器の温度設定は今回と同じ30℃~35℃に設定し、チャック付きビニール袋の中に”72%ボベダヒュミディパック”と”チンチャレロ”をなるべく空気を抜いた状態にして入れて、2ヶ月間ほど熟成させてみようと考えている。

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葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

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喫煙開始から18分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行う。

灰はとても良い感触と共に、綺麗に折れる。

中盤の味は、序盤の味を引き継ぐが、苦みが多少和らぎ、まだ喫煙を続行出来ることを確認する。

背景には、ごく僅かだが杉の木の樹液のような甘さがある。

燃焼挙動は良好で、軽い片燃えは発生するものの、火は均一に燃え進む。

ストレングス(ニコチン量)はマイルド~ミディアム、フレーバー(風味)もマイルド~ミディアムと言ったところか。

レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、ナッツの風味と軽い苦みを伴う適量のペッパー(白胡椒)があることを確認する。

着火後の引き抵抗(ドロー)は僅かに重めだが、しっかりとした量の煙を口蓋に引き込むことが出来る。

副流煙の香りには、意外にも香ばしい良い香りがする。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

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喫煙開始から36分以降の終盤は、まず2回目の灰折を行うことから始める。

終盤の味は、序盤の時よりも嫌みが無く、吸いやすい煙の味になってくる。

味としては、無加工のチンチャレロのフレーバー(風味)を少し強くして、少しの焦げ感を追加したような味と言ったところだろうか。

おそらく、カットされている葉巻フット側から多くの水分が葉巻ボディ内に侵入したため、序盤は苦みが強かったが、葉巻ボディ中程から葉巻ヘッド側にかけては侵入した水分量が少なく、下手に葉巻が発酵しなかったためだろう。

喫煙開始55分時点で、特に嫌な苦みや鋭さは感じないが、この旨くも不味くも無い喫味に飽きてきた時点で喫煙を終了することとした。

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葉巻テイスティング総評

総評として、この、”チンチャレロ ペティロブスト (2ヶ月間自家製発酵器熟成)/Chinchalero Picadillos (Aging in Fermentation Chamber for 2 Months)”は、爽やかでありながら少しの焦げ感を伴う杉の木と干し草とナッツと革の味に、ナッツの風味と軽い苦みを伴う適量のペッパー(白胡椒)、背景に杉の木の樹液のような甘さと焦げ感を伴うほろ苦さがある葉巻だと言える。

格安葉巻をより旨くする方法を見つけるための実験であったが、今回は(今回も)失敗に終わったと言って良いだろう。

しかしながら、少しづつだが葉巻(タバコ葉)の発酵・熟成に関して、理解が深まったように思う。

まず注意するべきことは、噴霧器を使用して葉巻に精製水を加えると、葉巻は熟成ではなく発酵してしまい、苦み(焦げ感)が発生してしまうため、加水ではなく湿度を70%前後に保つことだけにとどめること。

そして、葉巻保管温度はタバコ葉の発酵が始まる温度である35℃を上回ることがないよう、30℃~35℃を保つようにすること。

さらに、多くの空気にさらすことなく、真空ではなくとも、なるべく空気を抜いた状態で密閉した容器(袋)に入れて保管すること、この3つを守って上で次回の実験を試みてみようと考えている。

最後の”密閉した容器(袋)に入れて保管する”というのは、”真空”にすることに意味があるのではなく、”密閉”することが葉巻の熟成を促進させる効果があると感じているからだ。

何故か私は、水も空気も加えていないタバコ葉を密閉した袋に入れて放置しただけの方が、チョコレートのような甘い香りが強くなることを知ってる。

その原理は分からないが、”葉巻は生きているのだから、熟成には空気と水が不可欠だ!”という論理的な考え方は通用せず、例えば木造軸組住宅に使用する木材(柱)も生きていると思っている諸氏もいるかも知れないが、実際には伐採されると同時に木は死んでしまうように、葉巻の熟成にも多くの水や空気は必要無いのではないかと思い始めている。

ある意味、ヒュミドールも密閉された空間であるため、同じ意味合いとなるのだろうが、次回の実験ではなるべく空気を抜いた状態で葉巻を袋に入れることで、より狭い密閉空間で葉巻を保管する形となる。

そして温度に関しては、通常、ヒュミドールの設定温度は18℃に保つことが理想だと言われているが、その管理温度が30℃~35℃になることが、最も大きな違いとなるだろう。

まぁ、まずは試してみて、結果を見てみることにしよう。

今回の葉巻独自5段階評価は、3.0/5点が妥当だと判断した。

※この葉巻レビュー記事と併せて、8日間熟成の”チンチャレロ ペティロブスト/Chinchalero Picadillos”葉巻レビュー記事と、6ヶ月間加湿・熟成させたものを喫煙レビューした、”チンチャレロ ペティロブスト (6ヶ月間熟成)/Chinchalero Picadillos (Aged 6 months)”記事も、併せてご一読下さい。

喫煙時間

喫煙時間:60分

味覚フレーバーグラフ

チョコレート(カカオ豆) ★☆☆☆☆
スィーツ(甘さ) ★★☆☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★☆☆☆
コーヒー(苦み含む) ★★★☆☆
トースト(パン・穀物) ☆☆☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★☆☆
★☆☆☆☆
土(素朴さ) ★☆☆☆☆
草(ハーブ含む) ★★★☆☆
ナッツ ★★☆☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★☆☆
フルーツ(酸味含む) ★★☆☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:★★★☆☆

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 -
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €3.80 (1ユーロ160円換算にて608円)
  • 日本国内価格 ¥600 (参考日本販売価格倍率0.97倍)

葉巻重量

  • 購入時重量 9.26g
  • 自家製発酵器熟成後 未計測
  • 乾燥後重量 8.97g
  • 加湿・熟成後重量 9.01g (葉巻ヘッドカット後重量8.91g)
  • ドライシング後重量 8.88g (葉巻ヘッドカット後)
  • △減少重量 (△減少割合) △0.03g (△0.34%)

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