JFR ルナティック マデューロ ショートロブスト/JFR Lunatic Maduro Short Robusto
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | JFR ルナティック (アガノルサリーフ) |
| シリーズ名 | マデューロ |
| ビトラ | ショートロブスト |
| 葉巻の長さ | 120.7mm (4.75インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 20.6mm (52) |
| ラッパー | メキシコ産 サンアンドレス種 マデューロ |
| バインダー | ニカラグア産 |
| フィラー | ニカラグア産 |
| 生産国 | ニカラグア製 |
| 価格 | 1,600円 (2026年1月現在) |
この”JFR ルナティック マデューロ ショートロブスト/JFR Lunatic Maduro Short Robusto”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、ニカラグア最大のタバコ葉生産者である”アガノルサリーフ/Aganorsa Leaf”からの1本である、”JFR ルナティック マデューロ ショートロブスト/JFR Lunatic Maduro Short Robusto”です。
前回喫煙した”JFR”葉巻ブランドの2本(コロホとコネチカット)は、双方ともに少しのキツさ(刺激成分)を感じる強い喫味の葉巻でしたが、今回喫煙する葉巻は”JFR”葉巻ブランドの中でも”ルナティック/Lunatic”(狂気、精神異常の意)という名が付けられている通りに、クレイジーでなければ吸えない程のフルボディで強い葉巻に仕上がっているとのことです。
要は、アメリカ人の味覚に合わせて開発された、”アメリカ仕様”の葉巻ということのようです。
特に、長さ10インチ(25.4cm)リングゲージ10(39.7mm)仕様の巨大な”JFR ルナティック マデューロ 10×100”は、アメリカで非常によく売れているそうです。
正に、”本物の強い男にしか吸えない葉巻”ということなのでしょう。
そんな葉巻の小さなサイズとして売られている”JFR ルナティック マデューロ ショートロブスト”ですが、その喫味の強さは小さくなっても本物のようで、私も最後まで吸い切ることが出来るか不安です。(^^;)
この葉巻には、ラッパーにメキシコ産サンアンドレス種マデューロのタバコ葉が使用されており、私もアガノルサリーフの葉巻としては初めての体験となりますので、アガノルサリーフが栽培したバインダーとフィラーに、他社から仕入れたサンアンドレス種のラッパーの組み合わせがどのような味になるのか、喫煙するのが楽しみです。
とは言え、私としてはストレングス(ニコチン量)やフレーバー(風味)は強くても構いませんが、先に喫煙した”JFR”葉巻シリーズの2本のように少しのキツさ(刺激成分)が無いことを願うばかりです。
今回の葉巻は、同じ”JFR”の流れを汲む葉巻であるということから、少しのキツさを改善させるべく、私が考案した”自家製発酵器熟成”を施した上での喫煙レビューを行おうと思います。
アガノルサリーフ謹製のタバコ葉と他社から仕入れたメキシコ産サンアンドレス種ラッパーとの相性をこれから確かめてみることにしましょう!
参考までに、アガノルサリーフの経営者である”エドゥアルド・フェルナンデス/Eduardo Fernandez”は、キューバで生まれた後、少年時代にアメリカへ移住し、”ウォートン・スクール/Wharton School of the University of Pennsylvania”を卒業した後、ニューヨーク・マンハッタンで銀行員としてキャリアをスタートさせます。
ニューヨークで10年過ごした後、スペイン・マドリードに移住して兄と共に”レテピザ/Telepizza”レストランチェーンを設立し、大成功を収めます。
”テレピザ”の成功で築いた巨額の資産を用いて、元々土地を耕すことに憧れていたこともあり、ニカラグアにて農地を購入し、1998年からタバコ事業に参入します。
タバコ事業に不慣れなエドゥアルドは、キューバ人のタバコ葉発酵業務の専門家である”アルセニオ・ラモス/Arsenio Ramos”と、同じくキューバ人のタバコ葉衛生管理の専門家である”ハシント・イグレシアス/Jacinto Iglesias”という2人の農学者を招き入れ、タバコ葉栽培を開始します。
今現在ではニカラグア最大のタバコ葉生産者として、”アルタディス/Altadis”や”ドリュー・エステート/Drew Estate”等にタバコ葉を卸すだけでなく、”イリュージョン/Illusione Cigars”、”ワープド/Warped”等のブティック・ブランド葉巻の下請け製造、さらに自社オリジナル・ブランド葉巻となる”アガノルサリーフ”や”JFR”を製造・販売するに至っています。
それでは、”JFR ルナティック マデューロ ショートロブスト/JFR Lunatic Maduro Short Robusto”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー


まずは外観から見ていきましょう。
メキシコ産 サンアンドレス種 マデューロのラッパーで巻かれた、”JFR ルナティック マデューロ ショートロブスト/JFR Lunatic Maduro Short Robusto”は、コロラドマデューロ色(茶褐色)をしていて、葉巻表面は艶の無いマットな仕上がりとなっていますが、美しい外観をしていると言えます。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)には、濃紺色と白色が使われた中に、銀色と濃紺色で”JFR”と”LUNATIC”の文字が描かれています。
葉巻を指で摘まんでみると、かなり硬めに巻かれていて、葉巻表層部には弾力性もありません。
葉巻ボディからは、牛舎系の良い香りがします。
この葉巻は、”自家製発酵器”により23日間熟成させた後、平均室内温度19℃・湿度67%に維持した自家製ヒュミドール内にて5日間の加湿・熟成を行っています。(計28日熟成)
葉巻喫煙を開始する5時間程前に、葉巻を湿度44%のシリカゲル(乾燥剤)入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移し、”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、少し粉っぽい麦わらの味がして、引き抵抗は少し重めですが、良好の範囲内と言えるでしょう。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約3分間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、ごく僅かな刺激を伴う粉っぽい麦わらの味からスタートする。
直ぐに、杉の木とナッツ類(カカオ豆含む)の味が追加される。
味の質は悪くないのだが、煙には少し鼻にツンとくる刺激成分が含まれている。
それは即ち、煙はドライ気味であるということを意味している。
にも関わらず、喫煙開始10分時点で、背景にごく少量のクリームの風味が追加される。
ドライな煙でありながら、クリームの風味を備える珍しい葉巻だ。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、鼻腔をごく僅かに刺激する適量のペッパー(白胡椒?)があることを確認する。
ストレングス(ニコチン量)はミディアム、フレーバー(風味)もミディアムと言ったところだろう。
この葉巻は、いわゆる”強い葉巻”として販売されているようだが、ニコチン量はそれほど多くなく、ただ喫味がドライで少し鼻にツンとくる煙であることが”強さ”の要因となっているようだ。
一般的なメキシコ産サンアンドレス種マデューロラッパーを使用した葉巻の味では無いため、チョコレートの味を期待して購入することは避けた方が良いだろう。
燃焼挙動はとても良く、火入れ修正を必要とすることなく、火は均一に燃え進む。
副流煙の香りには、少し粉っぽい麦わらの香りが含まれている。
着火後の引き抵抗(ドロー)は重くも軽くも無く、適切な吸引力でしっかりとした量の煙を口蓋に引き込むことが出来る。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)
喫煙開始から30分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。
灰は形を保ったまま綺麗に折ることが出来るが、軽い力で折れてしまう。
中盤の味は序盤の味を引き継ぎ、少し粉っぽいドライ感を伴う麦わらとナッツと杉の木と少量のカカオ豆とクリームの味で吸い進む。
序盤に感じた、少し鼻にツンとくる刺激は和らいでいるものの、ドライな煙であることに変わりはない。
元々この葉巻シリーズの始まりは、リングゲージ100(39.7mm)長さ10インチ(254mm)という今までに見たことも無いような、とても巨大で強力な葉巻として販売されたが、純血の日本人やヨーロッパ人にとっては興味の沸かない葉巻と言って良いだろう。
つまりこの葉巻は、”強さこそ正義”と考えるアメリカ人向けの葉巻だ。
今回喫煙している”ショートロブスト”ビトラはそれを小型化した葉巻だが、もしかすると”10×100”というサイズに合わせて味が完成しているのであれば、この小さな葉巻(?)ではブレンドで本来の味が再現できなかった可能性もあるだろう。
とは言え、喫煙開始55分時点でも嫌なロースト感が現れること無く、カカオ豆やナッツの味が増した味で、問題なく吸い進むことが出来る。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

喫煙開始から60分以降の終盤は、まず2回目の灰折を行うことから始める。
終盤の味は序盤・中盤の味を引き継ぎ、少しのドライ感を伴う麦わらとカカオ豆やナッツの味を主体に吸い進む。
このドライ感を伴う煙は、喉に少しの刺激を与えてしまっているようだ。
喫煙開始68分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。
バンドロールは簡単、且つ、綺麗に剥がすことが出来る。
喫煙時間81分時点での、このドライな喫味に飽きてきた段階で喫煙を終了することとした。

葉巻テイスティング総評
総評として、この”JFR ルナティック マデューロ ショートロブスト/JFR Lunatic Maduro Short Robusto”は、ごく僅かな刺激を伴うドライで粉っぽい麦わらとナッツとカカオ豆と杉の木の味に、鼻腔をごく僅かに刺激する適量のペッパー(白胡椒)、背景にごく僅かなクリームの風味が味わえる、味としては悪くないのだが全般を通してドライ感が気になる葉巻だと言える。
アガノルサリーフは良質なタバコ葉を栽培している葉巻メーカーだと認識しているが、今回喫煙した”ルナティック”を含む”JFR”葉巻シリーズは少しの刺激(キツさ)を含んだ喫味であることから、私好みの葉巻シリーズとは言えなかったようだ。
アガノルサリーフの葉巻として私がお勧めできるのは、上位シリーズとなる”アガノルサリーフ シグネチャー コロホ トロ”以上の葉巻となるだろう。
否、それよりもアガノルサリーフが下請け製造している”ワープト コルト X46”の方が、より良い喫味を得られるかも知れない。
自社ブランド葉巻よりも、下請け製造した葉巻の方が旨いという現象はよくあることで、A.J.フェルナンデスも自社ブランド葉巻はそれほど高い評価は得られていないが、下請け製造葉巻は常に高い評価を与えられている。
そう言えば、シガーアフィショナードの”The Top 25 Cigars of 2025”で、”ナセル・ザ・ゴート/Nasser The Goat By A.J. Fernandez Toro”というA.J.フェルナンデスの自社ブランド葉巻が、初めてトップ10位内の7位にランクインされたという事実を知って驚いた。
今までシガー・オブ・ザ・イヤーどころか、トップ10にも入ったことが無かったなどとは考えもしなかった。
それが意味することは、コネやワイロが足らなったのでないか?というゲスな勘ぐりも働くが、純粋にブレンダーの能力差、又はA.J.の味覚がテイスター達とは異なるのかも知れない。
話は逸れたが、今回喫煙した”JFR ルナティック マデューロ ショートロブスト”は、私が考案した”自家製発酵器熟成”の効果も無く、私好みの味に変えることは出来なかった。
以降、今回の”ルナティック”を含む”JFR”葉巻シリーズをリピート購入することは無いだろう。
今回喫煙した”自家製発酵器熟成”された葉巻の葉巻独自5段階評価は、3.5/5点とすることとした。
参考までに、この”JFR ルナティック マデューロ/JFR Lunatic Maduro”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、83ポイント~90ポイントという評価を得ており、この葉巻シリーズの”ショートロブスト”ビトラに於いては、ランク外となっています。
喫煙時間
喫煙時間:88分
味覚フレーバーグラフ
| チョコレート(カカオ豆) | ★★☆☆☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★☆☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★☆☆☆ |
| コーヒー(苦み含む) | ★★☆☆☆ |
| トースト(パン・穀物) | ★☆☆☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★☆☆ |
| 革 | ★☆☆☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★☆☆☆☆ |
| 草(わら・ハーブ含む) | ★★★★☆☆ |
| ナッツ | ★★★☆☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★☆☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★☆☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★☆☆☆
世界各国葉巻値段比較 (アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $7.50 (1ドル148円換算にて1,110円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 -
- 日本国内価格 ¥1,600 (参考日本販売価格倍率1.44倍)
葉巻重量
- 購入時重量 14.25g (カバーバンド取外後重量13.74g)
- 自家製発酵器熟成後 13.61g (葉巻ヘッドカット後重量13.30g)
- 加湿・熟成後重量 13.31g
- ドライシング後重量 13.27g
- △減少重量 (△減少割合) △0.04g (△0.30%)


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