クリストフ ベンジャンス パーフェクト/Kristoff Vengeance Perfecto
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | クリストフ |
| シリーズ名 | ベンジャンス |
| ビトラ | パーフェクト (ペルフェクト) |
| 葉巻の長さ | 165.1mm (6.5インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 23.8mm (60) |
| ラッパー | アメリカ合衆国産 コネチカット種 ブロードリーフ |
| バインダー | インドネシア産 |
| フィラー | ドミニカ共和国産 & ニカラグア産 |
| 生産国 | ドミニカ共和国製 |
| 価格 | 2,900円 (2024年9月現在) |
この”クリストフ ベンジャンス パーフェクト/Kristoff Vengeance Perfecto”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、ドミニカ共和国で製造しているブティックシガー・ブランドの代表格と言える”クリストフ/Kristoff”葉巻ブランドの、最も高価な価格帯である葉巻シリーズからの1本である、”クリストフ ベンジャンス パーフェクト/Kristoff Vengeance Perfecto”を喫煙したいと思います。
この葉巻、見るからに只者ではない葉巻であることが、容易に分かります。
兎に角、大きくて重いのです。
見た目は真っ黒な上、ゴツゴツとしていて、熟練のトルセドールが巻いた葉巻とは到底思えません。
他のクリストフの葉巻も同様ですが、葉巻表面は凸凹していて、素朴感を超えた素人臭ささえ感じてしまいます。
そして見るからに、”最強の葉巻”であることが、容易に想像できます。
クリストフの葉巻シリーズには、”リジェロ”という名を冠した葉巻シリーズが存在するように、クリストフのオーナーである”グレン・ケース/Glen Case”はフルボディの葉巻が好きなようであり、この葉巻もニコチン量の多いリジェロ葉をたっぷりと使用しているのではないかと推測しています。
この葉巻シリーズの名が”ベンジャンス/Vengeance”(復讐)と命名されていることも、正確な意味は分かりませんが、”パニッシャー”(私刑執行人)のようで、なんだか強そうです。(^.^)
喫煙途中でぶっ倒れないように、注意して喫煙したいと思います。(^^;)
参考までに、この”クリストフ/Kristoff”という葉巻メーカーは、2004年に”グレン・ケース/Glen Case”という大手銀行に18年勤務した金融業界出身の異色の経歴を持つ人物が、アメリカ合衆国で起業した葉巻メーカーであり、大手葉巻メーカーとは対照的な”ブティック・シガー”と呼ばれる比較的少数の葉巻を生産することで、葉巻愛好家やコレクターの興味を惹いているそうです。
葉巻製造は、ドミニカ共和国にある、”チャールズ・フェアモーン工場/Charles Fairmorn factory”に委託され、二重、三重に発酵させたタバコ葉のみを使用して、苦みや辛みが無く、ミディアム~ミディアムフルストレングス(強さ)でフルフレーバー(風味)の葉巻に仕上げているとのことです。
それでは、”クリストフ ベンジャンス パーフェクト/Kristoff Vengeance Perfecto”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
アメリカ合衆国産コネチカット種ブロードリーフのラッパーで巻かれた、”クリストフ ベンジャンス パーフェクト/Kristoff Vengeance Perfecto”は、オスクロ色(黒褐色)をしていて、葉巻表面はゴツゴツしていて艶もなく、美しい外観をしているとは、とても言えるものではありません。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)には、黒色の下地に銀色の文字で”KRISTOFF VENGEANCE”と、力強く描かれています。
葉巻ボディからは、牛舎系の香りとはまた違う、とても強いニコチンを感じる香りがします。
葉巻全体を手に持って確認すると、蛇行した葉脈などが目に付きますが、アメリカ合衆国産ブロードリーフというのは本来こういうものであり、逆に他の葉巻が平坦に成形されているのかも知れません。
この葉巻は、平均室温28℃・湿度64%に維持した自家製ヒュミドール内にて、44日間の加湿・熟成を行っています。
今回は、葉巻をヒュミドールに入れる前に、過加湿気味であったことから、9日間の予備乾燥(プレ・ドライシング)を行ってから44日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する12時間前に、湿度55%のシリカゲル入り葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、深煎りローストされた干し草の味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分40秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、深煎りローストされた杉の木とコーヒー豆の味からスタートする。
直ぐに、ごく僅かな甘草(リコリス)と土の味も確認する。
とても濃厚な煙の味だ。
だが、鋭さの無い、滑らかな煙だ。
喫煙開始15分時点で、革の味が追加されると共に、土と甘草(リコリス)の味が強くなる。
濃厚な煙なのだが、何故か味が薄く感じる。
それが、”滑らかな煙”に感じる理由なのかも知れない。
背景には、僅かにコーヒー豆の甘さを感じるが、とても微妙な甘さだ。
副流煙の香りには、甘草(リコリス)とコーヒー豆の香ばしい香りがする。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、軽い苦みを含む適量の繊細なペッパー(黒胡椒)があることを確認する。
濃厚な煙だが、鼻に噛みつくことの無いペッパー(黒胡椒)だ。
ストレングス(ニコチン量)は今のところミディアム、フレーバー(風味)もミディアムと言ったところか。
燃焼挙動はこの”ペルフェクト”形状が影響して、多少の片燃えを抱えながら燃え進む。
引き抵抗(ドロー)は多少軽めで、煙は少し引き込みづらいが、ゆっくりと吸い込めば問題はないだろう。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から35分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。
灰はもろいが、しっかりと形を保ったまま折ることが出来る。
中盤の味は、序盤の味を引き継ぎ、深煎りローストされたコーヒー豆と甘草(リコリス)と土と杉の木と革の味で吸い進む。
背景にあるコーヒー豆の甘さはとても微妙で、甘さはごく僅かなのだが、何故か吸いやすい葉巻だ。
通常は、甘さが少ないと杉の木や革や土やナッツ等の基本の味が鋭さを増し、旨味(旨味≒甘さ)を感じ取ることが出来ないことが多いが、この葉巻は甘さが少なくても鋭さを感じない。
その理由を考えてみたが、そもそもこの葉巻は濃厚な煙でありながら、基本の味も薄いのだと言うことに気付いた。
味が薄い故、嫌な苦みや鋭さも薄い。
変わった葉巻だ。
それ故に、吸いやすい葉巻でもある。
この葉巻は、私が思い描いていたチョコレートの味がする葉巻では無く、深煎りローストされたコーヒー豆と土と甘草(リコリス)の味が主体の葉巻だ。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

喫煙開始から70分以降の終盤は、まず2回目の灰折を行うことから始める。
終盤の味は、序盤・中盤の味を引き継ぎ、深煎りで濃厚な煙でありながら、薄い味で吸い進む。
故に、嫌な苦みや鋭さも薄く、吸いやすい。
この終盤に於いても、ストレングス(ニコチン量)はミディアムのままのようだ。
喫煙開始80分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。
バンドロールはとても簡単に、且つ、綺麗に剥がすことが出来る。
特段、苦みの無い葉巻なのだが、喫煙時間も90分を超えると、流石に舌には苦み成分が蓄積されてくる。
喫煙時間105分時点で、3回目の灰折を行う。
喫煙時間112分時点の、甘草(リコリス)の苦み成分が舌に蓄積されてきた時点で、喫煙を終了することとした。


葉巻テイスティング総評
総評として、この”クリストフ ベンジャンス パーフェクト/Kristoff Vengeance Perfecto”は、深煎りローストしたコーヒー豆と土と甘草(リコリス)と杉の木と革の味に、軽い苦みを含む適量の繊細なペッパー(黒胡椒)、背景にコーヒー豆と甘草(リコリス)の甘さがある、濃厚にして薄味(?)な葉巻だと言える。
面白いことにこの葉巻は、旨くも不味くも無い。(^^;)
さらに言及すれば、ストレングス(ニコチン量)は強くも弱くも無いし、フレーバー(風味)は味が薄いのに濃厚ときている。
葉巻の見た目とは裏腹に、吸いやすい葉巻に仕上がっている。
なんて葉巻だ!
どう評価して良いのか、分からない。
まずは、何故このような味の葉巻に仕上がっているのかを考えてみたいと思う。
使用されているタバコ葉はヴィソ葉やリジェロ葉を多用していると推測するが、ニコチン量がそれほど多くないということは、通常の2次発酵までで仕上げたタバコ葉ではなく、3次発酵を追加してニコチン量をより減少させたタバコ葉を使用しているのではないかと想像する。
以前に”ペルドモ・シガーズ/Perdomo Cigars”の”ニック・ペルドモ・ジュニア”が発言していた、”発酵し過ぎている…”という言葉を思い出す。
即ち、タバコ葉は”発酵し過ぎても駄目だ”ということを言っていたのだと記憶しているが、この葉巻は正にそれに該当するのではないかということだ。
”クリストフ/Kristoff”の”グレン・ケース/Glen Case”は、ミディアムストレングス(ニコチン)でフルフレーバー(風味)の葉巻を好むため、ヴィソ葉やリジェロ葉を多用すると風味が豊かになる代償としてニコチン量が増えてしまうことを懸念し、3次発酵されたタバコ葉を使用するようになったと考えるのが妥当な推測だろう。
但し、この葉巻の風味は私が感じるに”濃厚にして薄味”であるため、人によっては濃厚であることから”フルボディ”にも感じ取れるし、又、薄味であることから”マイルド~ミディアムボディ”に感じ取る人もいるかも知れない。
私は後者の一人であるため、この葉巻はストレングス(ニコチン量)はミディアムで、フレーバー(風味)もミディアム、しかし深煎りローストした濃厚な味という意味不明な葉巻に思えてしまった。
この葉巻に使用されているタバコ葉が3次発酵したものではなく、3次段階では35℃程度の低温で長期間樽熟成させたタバコ葉が使用されていたならば、また味も変わってきたのではないだろうか?
何れにせよ、タバコ葉には適正な発酵回数というものがあり、発酵後に味を良くするには長期熟成するしか他に方法は無いのだと、私は考えている。
今回喫煙レビューした”クリストフ ベンジャンス パーフェクト”は、私にとって少し残念な葉巻となってしまったが、嫌な苦みや鋭さもなく、濃厚だが薄味で吸いやすいことから、喫煙時間115分という長い時間を快適に喫煙できたことは間違いない。
ただ、個人的にリコリス(甘草)の味があまり得意ではないため、今回の葉巻独自5段階評価は、4.0/5点が妥当だと判断とした。
何れにせよ、ヤニクラ(ニコチン酔い)にならない葉巻で良かったと思う。(^.^)
参考までに、この”クリストフ ベンジャンス/Kristoff Vengeance”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、ランク外となっています。
喫煙時間
喫煙時間:115分
味覚フレーバーグラフ
| チョコレート(カカオ豆) | ★★☆☆☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★☆☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★☆☆☆ |
| コーヒー(苦み含む) | ★★★☆☆ |
| トースト(パン・穀物) | ★☆☆☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★☆☆ |
| 革 | ★★★☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★★★☆☆ |
| 草(わら・ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
| ナッツ | ★☆☆☆☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★☆☆☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★☆☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★☆☆
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $11.50 (1ドル148円換算にて1,702円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 €11.50 (1ユーロ160円換算にて1,840円)
- 日本国内価格 ¥2,900 (参考日本販売価格倍率1.64倍)
葉巻重量
- 購入時重量 19.90g
- 予備乾燥後重量 19.54g
- 加湿・熟成後重量 19.83g (葉巻ヘッドカット後重量19.16g)
- ドライシング後重量 19.11g (葉巻ヘッドカット後)
- △減少重量 (△減少割合) △0.05g (△0.26%)


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