ダンバートン ソブレメサ エル アメリカーノ/Dunbarton Sobremesa El Americano
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | ダンバートン タバコ & トラスト |
| シリーズ名 | ソブレメサ |
| ビトラ | エル アメリカーノ (トロ) |
| 葉巻の長さ | 152.4mm (6インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 20.6mm (52) |
| ラッパー | エクアドル産 ハバノ種 |
| バインダー | メキシコ産 サンアンドレス種 ネグロ |
| フィラー | ニカラグア産4種 & アメリカ合衆国ペンシルベニア州産1種 |
| 生産国 | ニカラグア製 |
| 価格 | 2,700円 (2024年8月現在) |
この”ダンバートン ソブレメサ エル アメリカーノ/Dunbarton Sobremesa El Americano”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、2005年~2013年まで”ドリュー・エステート”社に勤め、最終的にはCEO(最高経営責任者)を任されていた”スティーブ・カサ/Steva Saka”氏が、退職後2年間の非競業期間を経た後に設立した葉巻会社である”ダンバートン タバコ & トラスト/Dunbarton Tobacco & Trust”社からの1本である、”ダンバートン ソブレメサ エル アメリカーノ/Dunbarton Sobremesa El Americano”です。
この葉巻には前々から興味を持っていましたが、価格が1本2,700円と高価であったことと、スティブ・カサがドリュー・エステートに勤めていた時から繋がりがある”ホヤ・デ・ニカラグア”が製造しているということもあり、購入することをためらっていました。
ホヤ・デ・ニカラグアが製造しているということを聞いてしまうと、1本2,700円を出費する価値が本当にあるのだろうか?と思ってしまう自分がいました。
ホヤ・デ・ニカラグアは私が好きな葉巻メーカーの1つなのですが、その多くはリーズナブル系葉巻であり、価格が2倍以上する葉巻を購入しても、味が2倍以上良くなる訳ではないだろうと、高を括っていました。
しかしながら、私が好きなドリュー・エステートの元社長が開発した葉巻ですし、1度は吸ってみる必要があると考え、今回喫煙レビューするまでに至りました。
葉巻の構成内容を知ると、かなり気合の入ったブレンドとなっていることが直ぐに分かります。
但し、私自身が理解不能な各タバコ葉栽培会社独自のタバコ葉名称で記載されていため、”葉巻/シガー情報”には詳しく記載しませんでしたが、フィラーに使用されているタバコ葉の詳細は下記の通りとなってます。
- GK Condega C-SG Seco → GK ニカラグア産コンテガ地区 クリオロSG種 セコ葉
- Pueblo Nuevo Criollo Viso → ニカラグア産エステリ地区(プエブロ ヌエボ) クリオロ種 ヴィソ葉
- The Joya Estelí C-98 Viso → ホヤ・デ・ニカラグア製 ニカラグア産エステリ地区 クリオロ98種 ヴィソ葉
- ASP Estelí Hybrid Ligero → ASP ニカラグア産エステリ地区 ハイブリッド リジェロ葉
- Broadleaf Ligero from Lancaster County, Pennsylvania → アメリカ合衆国産ペンシルベニア州ランカスター郡 ブロードリーフ リジェロ葉
可能な限り日本語に翻訳してみましたが、記号(略語)の意味までは分かりませんでした。
上記を見る限り、強いフレーバーとニコチンを持つタバコ葉である、”リジェロ”葉や”ヴィソ”葉が多く使われており、”強い葉巻”であることが窺えます。
葉巻に使用しているタバコ葉の情報を詳細に公開してくれると、どのような味がするのか想像が膨らみ、より葉巻に対する期待感が高まりますね。
まずはドリュー・エステートの元社長であるスティーブ・カサが開発し、ホヤ・デ・ニカラグアが作る葉巻がどんなものなのか、吸ってみて確認してみることにしましょう!
それでは、”ダンバートン ソブレメサ エル アメリカーノ/Dunbarton Sobremesa El Americano”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
エクアドル産 ハバノ種のラッパーで巻かれた、”ダンバートン ソブレメサ エル アメリカーノ/Dunbarton Sobremesa El Americano”は、マデューロ色(褐色)~オスクロ色(黒褐色)をしていて、葉巻表面は少しザラザラした質感をしていますが少しの艶はあり、素朴さはありますが美しい外観をしています。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は2本あり、メインバンドロールには王冠の形をした金色の帯の中に、ダンバートンの頭文字である”D”というアルファベットが描かれていて、葉巻フットに巻かれたサブバンドロールには金色と茶色の帯の中に、”Sobremesa”という葉巻シリーズ名が書かれています。
葉巻ボディからは、濃厚で香ばしい牛舎系の良い香りがします。
葉巻全体を手に持って確認すると、太い葉脈などは全く見当たらず、かなりしっかりとした硬さに仕上がっていています。
この葉巻は、平均室温29℃・湿度64%に維持した自家製ヒュミドール内にて、44日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する12時間前に、葉巻を湿度50%のシリカゲル入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移して、”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと深くローストした干し草の味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約3分間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、深煎りにローストした杉の木とカカオ豆の味からスタートする。
直ぐに、少量のローストした革とナッツと土の味も追加される。
深くローストされた煙でありながら、とても上質な味わいだ。
これは旨い!
背景には、ベリー系の甘酸っぱさと、カカオ豆から転じたダークチョコレートの甘さがある。
現時点でのストレングス(ニコチン量)はミディアム~ミディアムフル、フレーバー(風味)はミディアムフルと言ったところだが、終盤に向かってニコチン量は増加していく予感はある。
燃焼挙動は悪くは無いが、多少の片燃えは発生しそうだ。
副流煙の香りは、ロースト感強めの甘く香ばしい香りがする。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、ごく僅かな苦みと小麦粉の風味を伴う適量の繊細なペッパー(黒胡椒)があることを確認する。
着火後の引き抵抗(ドロー)は多少重めではあるが、ゆっくりと煙を引き込むことでたっぷりの煙で口蓋を満たすことが出来る。
喫煙開始24分時点で、1回目の灰折を行う。
灰は小気味良い感触と共に、綺麗に折れる。
燃焼挙動も、多少の片燃えなら自動修正されるようだ。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から30分以降の中盤は、序盤の味を引き継ぎ、ローストした杉の木とカカオ豆の味を主体に、背景にあるベリー系の甘酸っぱさを味わいながら吸い進む。
序盤で感じた、パンに成り切れなかった小麦粉の風味が強くなる。
この葉巻はホヤ・デ・ニカラグアが作っている葉巻だが、ホヤ・デ・ニカラグア葉巻ブランドの葉巻で同じような味がする葉巻は見当たらず、スティーヴ・カサがCEOを務めていた”ドリュー・エステート”系列の味がする葉巻だと言えるだろう。
だからと言って、ドリュー・エステートの同価格帯高級葉巻である”リガ・プリヴァーダ”と似ている訳ではなく、”ヘレーラ・エステリ”か”アンダークラウン サングロウン”葉巻シリーズを彷彿とさせる味だ。
喫煙開始49分時点で、今まで感じていた、パンに成り切れなかった小麦粉の風味が、トースト(パン)の味へと焼き上がる。
とても面白い。
喫煙開始53分時点で、2回目の灰折を行う。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

喫煙開始から60分以降の終盤は、序盤・中盤の味を引き継ぎ、嫌な苦みや鋭さを全く感じることなく、風味豊かな味を満喫しながら吸い進めることが出来る。
この時点でのストレングス(ニコチン量)はミディアムフル、フレーバー(風味)はミディアムフル~フルボディとなる。
序盤に予想した通り、終盤では全てがフルボディに近い葉巻になってくるが、不思議とニコチン酔いしてしまいそうな気配はない。
喫煙開始74分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。
バンドロールはとても簡単、且つ、綺麗に剥がすことが出来る。
喫煙開始76分時点では、流石にこの大きな6インチトロビトラで、且つ、この強い喫味だと、少し”吸い疲れ”を起こしてしまったようだ。
この感覚は過去に喫煙した、とても旨い葉巻なのだが強い喫味であるため、最後の最後まで吸い切れなかった、”マイファーザー ル・ビジュー 1922 トロ”と似ているように感じる。
喫煙開始90分時点で、3回目の灰折を行う。
この時点で吸う煙に僅かな苦みを感じ始めるようになり、ペッパーの量もかなり増えてくる。
喫煙開始103分の、嫌な苦みや鋭さは無いが、全てがフルボディとなり喫味もかなり強くなってきた時点で、喫煙を終了することとした。

葉巻テイスティング総評
総評として、この”ダンバートン ソブレメサ エル アメリカーノ/Dunbarton Sobremesa El Americano”は、深煎りにローストされた杉の木とカカオ豆と少量の革とナッツと土の味に、小麦粉の風味を伴う少し強めの繊細なペッパー(黒胡椒)、背景にベリー系の甘酸っぱさとダークチョコレートの甘さとトースト(パン)の味がする、ミディアムフル~フルボディの葉巻だと言える。
とても旨い葉巻だ!
軽い風味のセコ葉を多用した葉巻より、強い風味のリジェロやヴィソのタバコ葉を多用した葉巻の方が、間違いなくフレーバーは爆発する。
但し、フレーバーが強くなると同時にニコチン量も多くなってしまうことが、玉に瑕だ。
今回喫煙した葉巻は”トロ”ビトラという大きな葉巻であったため、終盤には吸い疲れを起こしてしまったが、行きつけの葉巻販売店では取り扱っていない”ロブスト・ラルゴ”ビトラを購入できていれば、完全にこの葉巻にハマっているだろう。
この葉巻はホヤ・デ・ニカラグアの葉巻工場である”ファブリカ・タバコス・デ・ホヤ・デ・ニカラグア S.A./Fabrica de Tabacos Joya de Nicaragua S.A.”で製造しているが、ホヤ・デ・ニカラグアの通常葉巻製造ラインには無い味であり、何故、ホヤ・デ・ニカラグア葉巻ブランドでもこのような味の葉巻を作らないのかと思ったが、この”ダンバートン ソブレメサ”葉巻シリーズは永年に亘って製造を予定している葉巻では無く、使用するタバコ葉がデッド・ストックになってしまえば生産中止になる葉巻のようだ。
ホヤ・デ・ニカラグア葉巻ブランドの記念葉巻となる”ヌメロ・ウノ”や”シンコ・デ・シンコ”葉巻シリーズと同じ扱いということなら、それも納得できる。
ここ最近、記念葉巻である”ホヤ・デ・ニカラグア ヌメロ ウノ L’ アンバサダー”を購入して加湿・熟成させているので、ホヤ・デ・ニカラグアが本気で作った葉巻の味を確かめることが出来そうだ。
この”ダンバートン ソブレメサ”葉巻シリーズも、”ダンバートン タバコ&トラスト/Dunbarton Tobacco & Trust”社の”スティーヴ・カサ/Steve Saka”が社運を掛けて世に送り出した最初の葉巻シリーズであることから、ホヤ・デ・ニカラグア社とダンバートン社の両社が、本気で作り出した葉巻であることに間違い無い。
その甲斐あって、とても濃厚でフルフレーバーの素晴らしい葉巻に仕上がっている。
この葉巻の葉巻独自5段階評価は、4.5/5点を与えるに相応しい葉巻だと判断した。
喫煙時間
喫煙時間:105分
味覚フレーバーグラフ
| チョコレート(カカオ豆) | ★★★★☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★★★☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★★☆☆ |
| コーヒー(苦み含む) | ★★☆☆☆ |
| トースト(パン・穀物) | ★★★☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★★☆ |
| 革 | ★★☆☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★★★☆☆ |
| 草(わら・ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
| ナッツ | ★★☆☆☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★★☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★★★☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★★☆
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $14.45 (1ドル148円換算にて2,138円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 €12.40 (1ユーロ160円換算にて1,984円)
- 日本国内価格 ¥2,800 (参考日本販売価格倍率1.36倍)
葉巻重量
- 加湿・熟成後重量 15.95g (葉巻ヘッドカット後重量15.63g)
- ドライシング後重量 15.52g (葉巻ヘッドカット後)
- △減少重量 (△減少割合) △0.11g (△0.70%)


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