格安!自作ヒュミドール(葉巻保管箱)の作り方

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格安で作る自家製ヒュミドール(葉巻保存箱)の作り方

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ヒュミドールが必要な理由とは?

趣味としての葉巻/シガーを始めると、必要になってくるのが”ヒュミドール”です。

ヒュミドールとは、葉巻を保管するための箱/ボックスのことです。

シガーバーが販売用に保管している葉巻を購入し、その場所でしか葉巻を吸わないという方なら不要だと思いますが、葉巻屋さんで葉巻を購入し、自宅で喫煙するという方には、絶対に必要になってくるのがヒュミドールです。

何故なら、葉巻屋さんでは加湿管理された大型の葉巻保管庫に葉巻を陳列して保存していますが、葉巻1本ごとにセロファン製の袋にパッケージングしたまま保存しているため、しっかりと加湿出来てないように思うからです。

よって、多くの葉巻愛好家の方々は、葉巻を購入したら自宅のヒュミドールで1~2ヶ月ほど加湿・熟成させてから葉巻を喫煙しているようです。

私の経験からは、1~2ヶ月まで保存させなくても、葉巻を裸の状態にして、最低3日はしっかりと湿度68%~72%で加湿させれば、葉巻本来の味を楽しむことが出来ると思っています。

実際に、購入したばかりの葉巻と、3日間加湿した葉巻の香りを比べてみると、3日間加湿した葉巻は、葉巻自体が風味豊かなものになっています。

私は葉巻の銘柄を考えず、全て裸状態にして、いわゆる”ごった煮状態”にして、1つのヒュミドールに入れて保管してしまいます。

葉巻は裸にして加湿・熟成した方が風味が良くなるという考えからそうしていますが、人によりそれぞれだと思います。

葉巻固有の風味が混ぜ合わさるのが嫌な方でしたら、葉巻の銘柄ごとにヒュミドールを分けて保存するのが良いと思いますが、私は自分好みの風味(要は同系列の味)のものしか購入しないため、それを気にしていません。

また、ヒュミドールはスペイン杉を使用したものと、プラスチック製またはガラス製のものがありますが、私はスペイン杉製(木製)のものの方が風味が良くなると考えています。

ただ加湿だけを考えるならプラスチック製やガラス製でも良いのでしょうが、出来れば少しでも熟成させて風味を良くしたいと考えるのは、私だけではないでしょう。

実際に、葉巻メーカーの葉巻工場では、スペイン杉を使用した棚を使用して、巻き上げた葉巻を何か月も、または何年も熟成させてから出荷している訳ですから、そう考えるのは道理だと思います。

さらに、私は独自の考えから、スペイン杉製の箱の中に、ヒノキ製の”すのこ”を入れています。

この”すのこ”の意味合いは、ヒュミドール下部に溜まった湿気から、葉巻を守る役目を果たしています。

過去に1度、ヒュミドールの底に、加湿器と共に転がしていた葉巻を、過加湿の状態にしてしまった失敗経験から、この対策を思いつきました。

なぜヒノキ製なのかというと、東急ハンズに杉製の材料がなかったからというのが正直な話なのですが、酸味の効いたヒノキの香りが好きだからというのも理由の一つです。

実際にこの自作ヒュミドールは、スペイン杉とヒノキの香りが融合していて、このヒュミドールに保管した葉巻は、良い塩梅に風味豊かな葉巻となってくれます。

既成のヒュミドールを購入すると、価格は5,000円~10万円以上まで、大きさや品質によりさまざまですが、なるべくなら出費を抑えたいとお考えの方や、葉巻趣味を堪能したいとお考えの方なら、自作してしまうのが最良の策です!

では、早速、自作ヒュミドールの作り方を説明していきましょう。

自作ヒュミドールに必要な材料

私が作製した自作ヒュミドールに使用した材料を下に記します。

  1. 葉巻空き箱(ヒュミドール本体となる箱) 550円(kagaya有楽町店にて購入)
  2. 湿度計(ヒュミドール内部の湿度を計測するもの) 474円(アマゾンにて送料込みの価格)
  3. 加湿器(ヒュミドール内部を加湿するもの) 330円(kagaya有楽町店にて購入)
  4. 保湿剤ボベダ(ヒュミドール内部の湿気を加湿・吸湿するもの) 220円(kagaya有楽町店にて購入)
  5. マジックテープ(加湿器を固定するもの) 100円程(ユザワヤ銀座店?または100円ショップ?)
  6. すのこ作製用ヒノキ角材 500円程(東急ハンズにて購入)
  7. 精製水(加湿器に入れて使用する) 959円(5L※趣味のフィルム写真現像液用の常備品を使用)

以上です。

a.葉巻空き箱

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まず、a.の葉巻空き箱ですが、こちらは葉巻を箱買いしたときに手に入る空き箱を使用しています。

葉巻を箱買いしたことがなくても、葉巻専門店で空き箱のみを販売しています。

しかし、大きさや形が様々ですので、常日頃から販売状況をチェックして手に入れたい大きさの空き箱を確保する必要があります。

私は、”ブリックハウス ロブスト”の箱を使用しています。

内部側面の4面にはスペイン杉板が差し込まれていて、取り外しも可能です。

多くの葉巻空き箱は、スペイン杉材で出来ているため、ヒュミドールとして使用するのに適しています。

b.湿度計

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b.の湿度計ですが、こちらはアマゾンにて中国から購入した格安のものです。

湿度計には幾つかの異なる形式のものがあり、”自然毛髪湿度計”や”人工毛髪湿度計”や”メタルスプリング湿度計”などです。

ヒュミドールには”人工毛髪湿度計”が適しているようですが、高価なため、私は一番安価な”メタルスプリング湿度計”を使用しています。

湿度計の針の調整には”飽和塩法”によるキャリブレーション(校正)を行う必要があります。

詳しくはこちらの”湿度計の調整方法”を参考に行ってみて下さい。

安価な湿度計でも、適切な湿度計の設置と、適切なキャリブレーションを行っていてれば、多少の誤差はあるようですが、意外としっかり機能してくれているようです。

湿度計は、出来ることならヒュミドールの上下間の中間位置に取り付けることが望ましいと思いますが、この空き箱の場合、側面に穴を開けることが困難であったため、蓋に穴を開けて取り付けることにしました。

c.加湿器

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c.の加湿器の中には通称”オアシス”と呼ばれる、花屋さんでよく使われている緑のスポンジが入っており、これに精製水を浸して使用します。

オアシスを精製水にしっかり浸して、液体が垂れることが無いようにしっかりと水分を切ってから設置します。

加湿器は、ヒュミドール底面に置いてしまうと、蓋に取り付けられた湿度計が正確な湿度を計測できないと考え、ヒュミドール上部の、さらに湿度計にほど近い、蓋の裏面に取り付けることにしました。

d.保湿剤ボベダ

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d.のボベダは加湿するだけではなく、湿気が多いときには吸湿もしてくれるとゆう優れものです。

冬場の乾燥時期には加湿器とボベダを併用し、夏場はボベダのみで湿度をコントロールします。

e.マジックテープ

e.のマジックテープは、加湿器をヒュミドールの蓋の裏面に貼り付けるために使用します。

加湿器への精製水補充には取り外してから行う必要があるため、マジックテープを使用して脱着可能な状態にしています。

湿気は最終的にヒュミドールの底に溜まる傾向があるため、加湿器はなるべくヒュミドールの上部に取り付けるのが良いかと思います。

f.すのこ作製用ヒノキ角材

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f.のすのこ作製用ヒノキ角材は、文字通り、すのこを作製するためのものです。

小さなすのこを作るための細い杉材が見つからなかったため、ヒノキ材を使用しましたが、本来使用するべきスペイン杉材も日本では少なく、また、スペイン杉も本当は杉材ではない!?(ヒノキ科スギ属ではなくセンダン科チャンチン属であり、マホガニーに近いらしい)ということですので、あまり気にすることなく、私好みの清々しい香りがするひのき材を使用しました。

スペイン杉がヒュミドールに使用される理由としては、①特有の芳香がタバコ虫を防ぐこと ②保湿能力が高いこと ③特有の芳香により葉巻の風味を豊かにすること 等々が挙げられますが、①の防虫効果はおそらくヒノキの方が勝るでしょうし、③の風味を良くする芳香としてもヒノキは杉と同等の芳香量があると思いますが、②の保湿能力に関してだけはヒノキは杉に劣るような気がします。

保湿能力に関しては、葉巻空き箱自体がスペイン杉で出来ていますので、そちらに頼れば問題ないと私は解釈しています。

g.精製水

g.の精製水は加湿器に水分を補充するために使用します。

水道水ではカビが生える可能性があるとのことですので、精製水、または蒸留水を使用する必要があるようです。

自作ヒュミドールの作製

基本的には、湿度計を取り付けるために葉巻空き箱に穴を開ける作業と、すのこを作製することと、加湿器を取り付けるためのマジックテープを貼る作業だけで事足りますが、ここでは注意点だけを記載したいと思います。

湿度計を取り付けるための穴開け

葉巻空き箱の蓋に丸い穴を開けます。

穴あけ用の専用工具を持っていなかった私は、電動インパクトにドリルビットを取り付けて、地道に円外周に沿ってドリル穴を開けていき、最後にドリル穴を繋げて取り除きました。

写真では分かりづらいですが、湿度計には外周に沿って、穴にしっかり取り付けるための”Oリングパッキン”のようなものが付います。

予め、湿度計取り付け穴は小さめに開けておいて、棒ヤスリ等で穴の大きさを調整しながら湿度計を押し込んで取り付けます。

湿度計取り付け穴と湿度計との隙間は、多少空いていても問題ありません。

湿度計のキャリブレーションを再度行うこともあると思いますので、接着剤やシーリング剤等を使わずに、取り外しができるようにしておいた方が良いでしょう。

私が購入した湿度計には裏面中心部にマイナスねじが付いていて、これを回して針の位置が調整できるようになっています。

この穴が湿気の吸入口になっていると思われますが、この穴の他に”Oリングパッキン”が装着されている湿度計外周部にも小さな穴が3か所ほどあります。

そこからも湿気を吸入できるようですが、”Oリングパッキン”が邪魔をして湿気が吸入できない状態だったため、私は穴の部分を塞いでいる”Oリングパッキン”部分に穴を開けて、より湿気を吸入できるようにしました。

これにより、湿度計の湿度に対する反応(針の動き)が良くなりました。

すのこの作製

既出の写真を見ての通りの、簡単な作りですので、説明は不要かと思いますが、1cmほどの角材と3mm厚の棒を切って、木工用ボンドで接着しただけのものです。

本来、接着剤はアシッドフリー(無酸性)のものを使うべきですが、木工用ボンド(酢酸ビニル系接着剤)は、固まるまでの時間があるため、位置調整がし易いのでこれを使ってしまいました。

木工用ボンドは、固まってしまえば、木材に対して頑強な接着力を示します。

接着部分をネジでもむことも考えていたのですが、逆に金属臭が葉巻に移ることのほうが心配ですし、その必要もありませんでした。

加湿器をマジックテープで付ける

既出の写真を見ての通り、こちらもただマジックテープ(両面テープ付き)を加湿器のサイズに切って、ただ貼り付けるだけです。

もし、加湿器をヒュミドールの上部ではなく、底に置いてしまうと、底だけに湿気が溜まってしまって、葉巻は過加湿になってしまいます。

ちなみに、葉巻が過加湿の状態になると、葉巻自体の香りはすごく良くなりますが、ふにゃふにゃになり、火を点けて吸うと、煙量は少なくなり、ドローも強くなり、揮発性成分(ガソリン?)の味がするようになりますので、加湿することばかりに気を取られないようにして下さい。

さらに、ヒュミドール上部蓋裏に設置した湿度計では、正確な湿度を計測できなくなります。

ですので、面倒がらずに加湿器は必ずヒュミドール内上部に設置するようにしましょう。

自作ヒュミドール製作のまとめ・追加事項

完成した自作ヒュミドールは、使用する前に必ず、精製水を新品のスポンジ又は布に浸して、しっかりと内部を拭き上げて下さい。

そして蓋を閉めて3日間したら使用できるようになります。

焦って直ぐさま葉巻を入れて使用開始してしまうと、葉巻は過加湿になりますので注意して下さい。

ちなみに、私はヒュミドール内部の香りをより良くするために、ラ・リカ コロナのチューブに入っていたスペイン杉シートをヒュミドールに入れています。

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少しでもヒュミドール内部の香りを良くするための工夫です。

他に、加湿器に入れる補充液に関しても一考する余地があります。

今現在は精製水を補充していますが、吸放湿を行ってくれるボベダのヒュミディパックのように、精製水にプロピレングリコール液を混合して加湿器に吸放湿機能を持たせることができるようです。

混合比率は精製水50:プロピレングリコール50の割合だそうですが、実際にはテストを繰り返して決めることになりそうです。

そう考えると、管理湿度が設定されているボベダのヒュミディパックはかなりの優れものですので、うまく併用していきたいと思っています。

今回、この自作ヒュミドール作製で一番難しかったのは、意外と、湿度計のキャリブレーションだったのかも知れません。

この記事には詳しく記載していませんが、飽和食塩水と湿度計をジップロックに入れて封をして、8時間ほど放置すると湿度は75%になるという、”飽和塩法”理論に従って湿度計をキャリブレーションするのですが、毎回安定した数値を示さずに、4回ほどこの校正を行いました。

湿度計の種類や価格に関わらず、湿度計というもの自体が多かれ少なかれ誤差でるようであり、最終的には、葉巻の保管に適した湿度である65%~72%という数値に固執せず、葉巻が一番良い状態になった湿度計の数値を記憶しておいて、自分なりのデータで葉巻湿度管理することが重要だと思っています。

私の自作したヒュミドールでは、今のところ、針が湿度68%~70%を示すときは適切な加湿状態になっているようであり、湿度75%を示すときは葉巻に揮発性成分の味が僅かにしたり、煙量が少なくなったり、ドローが悪くなったりしたことから、少し過加湿になりかけているような気がしています。

自分が作製したヒュミドールの特性を知って、より旨い葉巻の煙を楽しんでいただけましたら幸いです。

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自作ヒュミドール現況使用報告 2023年12月9日追記

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2023年3月にヒュミドールを自作してから9ヶ月が経過し、その使用状況も変わってきたため、改めてその使用状況の現況報告をしたいと思います。

この自作ヒュミドールの製作当初は、1個のヒュミドールだけで事足りましたが、流石に最近は多くの葉巻を1~2ヶ月間加湿・熟成することが通例となったため、ヒュミドールを2個に増やしました。

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基本的には同じ製作方法で作製していますが、積み重ねて置けるようにするため、上蓋から突出した湿度計が干渉しないように、ヒュミドール底部に角材で足を付けるなどの細工をしています。(上記写真参照)

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積み重ねたヒュミドールが多少ズレたとしても、バランスを保ったまま、安定した設置をすることができます。

ちなみに、積み重ねられた一番下の箱は、ヒュミドールではなく、葉巻を乾燥させる、”ドライ・ボクシング”をするための、”ドライ・ボックス”として使用しています。(無加工の葉巻空き箱)

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最近、使用方法として変更したことは、主な湿度コントロールに使用していた”ボベダ/Boveda”に頼ることなく、2本の加湿棒に、プロピレングリコールと精製水を50:50で混合して作った液体を補充して使用しています。(加湿棒の1本は蓋の裏面、もう1本は箱底部に設置)

湿度コントロールの”ボベダ”は素晴らしい商品ではありますが、ボベダ内の水分が減少したときの、加湿棒とボベダをジップロック等に入れて元の状態に戻す作業に1週間ほど掛かることが面倒であることと、この作業を繰り返すとボベダ内に結晶が出来てしまい、何れは使用不能となることが分かったため、調湿機能を持つ、自作の液体を補充した加湿棒を使用するようになりました。(過加湿防止のため、気休めではありますが、乾燥してしまったボベダをヒュミドール内に入れています)

この加湿方法で、夏場は湿度65%~70%、冬場は湿度70%~75%にてしっかりと加湿し、葉巻を吸う前に2~6時間”ドライ・ボクシング”(ドライシング)をして余分な湿気を抜いて喫煙を開始するようになってからは、葉巻の味に加湿が関係しているのではないかと、疑問を持つことも無くなりました。

参考にしていただければ幸いです。

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