アルファンブラ エル ブルヒート 10周年記念シガー/Alfambra El Brujito 10 Aniversario Gorditos
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | アルファンブラ |
| シリーズ名 | エル ブルヒート |
| ビトラ | ゴルディトス (ロブスト) |
| 葉巻の長さ | 129.8mm (5.11インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 22.2mm (56) |
| ラッパー | エクアドル産 ハバノ種 |
| バインダー | ニカラグア産 |
| フィラー | ニカラグア産 & ペルー産 ペロ・デ・オロ種 |
| 生産国 | ニカラグア製 |
| 価格 | 2,500円 (2026年1月現在) |
この”アルファンブラ エル ブルヒート 10周年記念シガー/Alfambra El Brujito 10 Aniversario Gorditos”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、私が葉巻趣味を始めて最初に好きになった葉巻ブランド”アルファンブラ/Alfambra”の10周年記念葉巻となる、”アルファンブラ エル ブルヒート 10周年記念シガー/Alfambra El Brujito 10 Aniversario Gorditos”です。
垂直統合型の葉巻メーカーであるアルファンブラが創立してから10年が経ち、この葉巻はそれを記念して作られた葉巻となりますが、葉巻というものはタバコ葉の熟成期間が味の優劣に大きく関わってくるため、これまでのアルファンブラは”上質な味を実現する”ということに関して、大きなハンディキャップを背負っていたと考えます。
今回喫煙する”アルファンブラ エル ブルヒート 10周年記念シガー”は、ラッパーこそ他社から仕入れたエクアドル産ハバノ種を使用していますが、中核となるバインダーとフィラーには、自社農園で5年前に収穫された、最低4年間以上熟成されたタバコ葉が使用されています。
さらに、フィラーにはペルー産ペロ・デ・オロ種のタバコ葉がブレンドされ、10周年記念シガーとしての付加価値を与えています。
これまでのアルファンブラは、€3.00~€7.00(ドル換算≒$3.50~$8.15)のリーズナブル系葉巻を中心に展開してきましたが、この葉巻は€9.90(ドル換算≒$11.50、円換算≒1,580円)という価格で販売されており、これは私が好きな葉巻メーカーである”A.J.フェルナンデス”や”ラ・ガレラ”等の主力販売葉巻と同等の価格設定となっています。
きっとこの葉巻は、今後のアルファンブラにとっての”スタンダードな味”になるのではないかと予想しています。
ここ最近、私はアルファンブラの葉巻を私が考案した”自家製発酵器熟成”して楽しむことを常としていますが、この葉巻に関しては、最低4年間以上熟成されたタバコ葉を使用していることに敬意を表して、通常の加湿・熟成を行うのみで喫煙するつもりです。
まずは吸ってみて、その味を確認してみることにしましょう!
参考までに、アルファンブラのオーナーであるスペイン人の”アレハンドロ・マタ・アルファンブラ”は、元は飲料(スピリッツ)の流通に専念していましたが、スピリッツ(ラム酒)の製造で世界的に有名なキューバへの旅行を重ねるうちに、キューバの特産品として世界的に有名な葉巻の魅力に引き込まれるようになります。
2007年に、アレハンドロは自らの葉巻ブランドを持ちたいと考え、ニカラグアのエステリ県に小さなチンチャル(小さな葉巻農家の意)をオープンし、2組のトルセドールを雇い、他のタバコ葉農園から購入したタバコ葉を用いて巻いた葉巻を販売していました。
しかし、外部から購入したタバコ葉で葉巻を作ることを継続するのが如何に難しいかということがすぐに分かり、自らニカラグアに2つの土地を購入して、タバコ葉農園を営むことになります。
タバコ葉農園を始めた当初は、自らの葉巻を巻いて販売することなく、ビジネスに徹して、他の有名葉巻メーカーへタバコ葉を卸す仕事からスタートしました。
そして2015年には、ついに自身の名前と故郷アンダルシアのアルハンブラ宮殿の中世の名前である、”アルファンブラ”という名のブランド葉巻の生産を開始するまでに至っています。
それでは、”アルファンブラ エル ブルヒート 10周年記念シガー/Alfambra El Brujito 10 Aniversario Gorditos”(日本での財務省登録名称は”エル ブルヒート 10周年”)葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
エクアドル産 ハバノ種のラッパーで巻かれた、”アルファンブラ エル ブルヒート 10周年記念シガー/Alfambra El Brujito 10 Aniversario Gorditos”は、コロラドマデューロ色(茶褐色)をしていて、葉巻表面は滑らかで僅かな艶があり、美しい外観をしていると言えます。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は3本あり、フットリングには黒地に銅色の装飾と白色の文字で”CAPA ECUADOR”というラッパー産地が記載され、サブバンドロールは金色の下地に”10 Aniversario”の文字が記載され、メインバンドロールには黒地に白色の文字で”EL BRUJITO HECHO A MANO”の記載と、銅色で”エル ブルヒート”を意味する魔女の洞窟壁画が描かれています。
葉巻を指で摘まんでみると、しっかりと巻かれていながら、葉巻表層部にはごく僅かな弾力性を備えています。
葉巻ボディからは、とても強い牛舎系の良い香りがします。
この葉巻は、平均室内温度19℃・湿度66%に維持した自家製ヒュミドール内にて43日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する5時間程前に、葉巻を湿度47%のシリカゲル(乾燥剤)入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移し、”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、癖のない軽くローストされた麦わらの味がして、引き抵抗は重くも軽くも無く、良好と言えるでしょう。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約3分間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、少しの爽やかさを伴うローストされたとても上質な杉の木の味からスタートする。
直ぐに、革と少量の土の味が追加される。
背景には、メープルシロップのような樹液を思わせる甘さに、軽いウイスキー・オーク樽の風味、クローブやシナモン等のミックス・スパイス、そしてリコリス(甘草)の風味が感じられる。
旨い!
とても上質な煙だ!
この”アルファンブラ エル ブルヒート 10周年記念シガー”は、アルファンブラの真の実力を確かめることが出来る葉巻と言って良いだろう。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、鼻腔を刺激することの無いロースト感を伴う適量のペッパー(白黒混合の胡椒)があることを確認する。
燃焼挙動は比較的太い葉巻であるにも関わらず、火入れ修正を必要とすることなく、火は均一に燃え進む。
着火後の引き抵抗(ドロー)は重くも軽くも無く良好で、適切な吸引力でしっかりとした量を口蓋に引き込むことが出来る。
ストレングス(ニコチン量)はミディアム~ミディアムフル、フレーバー(風味)もミディアム~ミディアムフルと言ったところか。
副流煙の香りには、ウイスキー・オーク樽を燃やした香りが含まれている。
味の系統としては、過去に喫煙レビューした”エル・タイタン・デ・ブロンズ レデンプション マイウェイ トロ”の味を思い出すが、味が似ているというよりも”癖のない上質な味”であるという点が酷似している。
アルファンブラは、比較的リーズナブルな葉巻を主体に製造・販売しているが、この葉巻は明らかに一線を画す味であると言って良いだろう。
その主な要因は、主力の”エル ブルヒート”葉巻シリーズには、タバコ葉の熟成期間が2~3年未満のものが使用されていると推測するが、この葉巻には5年前に収穫された最低4年以上熟成されたタバコ葉が使われているからに他ならないと考える。
フィラーにブラジル産ペロ・デ・オロ種のタバコ葉がアクセントとして加えられていることも一理あるだろうが、葉巻はブレンドよりもタバコ葉の熟成期間こそが物を言う。
この記念葉巻を1本2,500円で販売出来るのは、垂直統合型葉巻メーカーの優位性によるものだろう。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から40分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。
灰は軽い力で折れてしまうが、それは途中で火入れ修正を行ったからだろう。
中盤の味は序盤の味をそのまま引き継ぎ、上質なニカラグア産葉巻の味を堪能しながら吸い進む。
喫煙開始60分時点で、サブバンドロール(シガーリング)を剥がす。
喫煙開始63分時点で、軽いカカオ豆の味が追加される。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

喫煙開始から80分以降の終盤は、まず2回目の灰折を行うことから始める。
終盤の味は序盤・中盤の味を引き継ぐが、苦みや鋭さとは無縁であるものの、ごく僅かな味の劣化を感知する。
とは言え、喫味に大きな影響を与えることは無い。
喫煙開始85分時点で、土の味が強さを増すと同時に濃厚さが増し始め、ストレングス(ニコチン量)は完全なミディアムフルとなる。
非キューバ産葉巻に於いてこの味を実現するには、ニコチンが多く含まれるリジェロ葉やヴィソ葉を多用する必要があることから、それは致し方無いことだ。
しかしながら、A.J.フェルナンデスではニコチンを多く含むリジェロ葉やヴィソ葉を使用した葉巻であっても、タバコ葉の発酵段階で強い風味はそのままにニコチンを抜く技術を応用していると推測するが、アルファンブラはあくまで基本の発酵技術で対処しているため、ニコチンはそのまま残ってしまうようだ。
だが、それが逆に純粋なニカラグア産葉巻の味を実現しているとも言える。
個人的にはどちらの味も、問題なく受け入れることが出来る。
喫煙開始111分時点で、3回目の灰折を行う。
喫煙時間が120分に迫ろうという時点で、他のアルファンブラの葉巻ならとっくにヤニクラ(ニコチン酔い)になることを恐れて喫煙を中断している筈だが、この葉巻はニコチンの強さは感じるものの、まだ吸い続けている自分がいる。
きっとそれは長いタバコ葉の熟成期間中に、ニコチンが多少なりとも抜けているからだろう。
結局のところ、タバコ葉の熟成とは”軽微なる発酵”を意味しているため、それも道理だ。
喫煙開始120分時点の、嫌な苦みや鋭さとは無縁であるものの、体内にニコチンが蓄積されてきたことを感じ始めたため、この辺で喫煙を終了することとした。

葉巻テイスティング総評
総評として、この”アルファンブラ エル ブルヒート 10周年記念シガー/Alfambra El Brujito 10 Aniversario Gorditos”は、少しの爽やかさを伴うローストされたとても上質な杉の木と革と土と少量のカカオ豆の味に、鼻腔を刺激することの無いロースト感を伴う適量のペッパー(白黒混合の胡椒)、背景にメープルシロップのような樹液を思わせる甘さに、軽いウイスキー・オーク樽、クローブやシナモン等のミックス・スパイス、そしてリコリス(甘草)の風味が味わえる、癖の無い上質なニカラグア産葉巻だと言える。
とても良く出来た葉巻だ。
今まで喫煙してきたアルファンブラの葉巻とは、一線を画する葉巻だと言って良い。
アルファンブラの主力葉巻シリーズである”エル ブルヒート”や”クラシック オレンジ”に於いては、喫煙前に私が考案した”自家製発酵器熟成”を行うことを常としていたが、この葉巻に関してはそんな小細工は不要だ。
使用しているタバコ葉は完全に熟成されているため、自家製発酵器による熟成を行ったところで効果を感じることは無いだろう。
”やれば出来る!”ということを、アルファンブラはこの葉巻で証明してみせた。
喫煙中盤では、ニコチン量が多い葉巻のように感じたが、120分という長い時間をヤニクラ(ニコチン酔い)を起こさずに喫煙できたのは、タバコ葉が完全に熟成されているお陰だと考える。
明後日に喫煙を予定している”アルファンブラ エル ブルヒート セリエ オロ LE2022”も今回の結果から察するにきっと素晴らしい喫味であると予想できるため、喫煙するのがとても楽しみだ。
今回喫煙した葉巻の葉巻独自5段階評価は、文句なしの4.5/5点とすることとした。
喫煙時間
喫煙時間:122分
味覚フレーバーグラフ
| チョコレート(カカオ豆) | ★★☆☆☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★★☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★★☆☆ |
| コーヒー(苦み含む) | ★☆☆☆☆ |
| トースト(パン・穀物) | ★☆☆☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★★☆ |
| 革 | ★★★☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★★★☆☆ |
| 草(わら・ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
| ナッツ | ★☆☆☆☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★☆☆☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★★☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★★☆
世界各国葉巻値段比較 (アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 -
- ヨーロッパ圏内参考価格 €9.90 (1ユーロ160円換算にて1,584円)
- 日本国内価格 ¥2,500 (参考日本販売価格倍率1.58倍)
葉巻重量
- 購入時重量 16.95g
- 加湿・熟成後重量 16.54g (葉巻ヘッドカット後重量16.37g・フットリング外し後16.25g)
- ドライシング後重量 16.19g
- △減少重量 (△減少割合) △0.06g (△0.37%)


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