タトゥアヘ タトゥー カバレロ ロブスト/Tatuaje Tattoo Caballero Robusto
葉巻/シガー情報
ブランド名 | タトゥアヘ |
シリーズ名 | タトゥー |
ビトラ | ロブスト (カバレロ) |
葉巻の長さ | 127.0mm (5インチ) |
葉巻の直径(リングゲージ) | 19.8mm (50) |
ラッパー | エクアドル産 ハバノ種 H2000 (キューバンシード) |
バインダー | ニカラグア産 |
フィラー | ニカラグア産 |
生産国 | ニカラグア製 |
価格 | 1,400円 (2023年5月現在) |
この”タトゥアヘ タトゥー カバレロ ロブスト/Tatuaje Tattoo Caballero Robusto”の葉巻/シガー喫煙レビュー
この葉巻は、元ヘヴィメタルバンドのベースギタリストの経歴がある、”ピート・ジョンソン/Pete Johnson”と、ペッパーが効いた葉巻を提供することで有名な、”マイ・ファーザー/My Farther”葉巻ブランドの”ドン・ペピン/Don Pepin”が協力して生まれた、”タトゥアヘ/Tatuaje”という葉巻ブランドの葉巻です。
私が葉巻の味の一つである、”ペッパー(胡椒)”の重要性に気付いたとき、”もっと多くの胡椒が欲しい”と考え、行き着いたのがドン・ペピンの”マイファーザー”葉巻ブランドでした。
しかし、マイファーザーの葉巻は少々高価なため(1本2,500円前後)、気軽に吸うことも出来ず、海外のネットサイトで情報を探っていたところ、この”タトゥアヘ”葉巻ブランドに辿り着きました。
タトゥアヘの”ピート・ジョンソン”が発案し、ドン・ペピンの”マイファーザー”が葉巻を作るため、やはりその葉巻の味は、”胡椒たっぷり!”なのだそうです。
ロブストサイズで1本1,400円ですので、私でもなんとか、購入するときの心の負担は少なくて済みました。(^.^)
”タトゥアヘ”という葉巻メーカーは、2003年から葉巻の製造・販売をスタートし、今では多くの葉巻評価スコアで90ポイント以上を獲得する、人気葉巻メーカーとなっています。
この葉巻/シガーの喫煙レビューを行うのが、とても楽しみです!
それでは”タトゥアヘ タトゥー カバレロ ロブスト/Tatuaje Tattoo Caballero Robusto”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー
まずは外観から見ていきましょう。
ニカラグア産のタバコ葉で巻かれたラッパーを持つ”タトゥアヘ タトゥー カバレロ ロブスト/Tatuaje Tattoo Caballero Robusto”は、コロラドマデューロ色(濃い茶褐色)をしており、葉巻表面は僅かに黒光りする仕上がりとなっています。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、赤色と金色が主に使われており、その葉巻シリーズ名である、”TATTOO”の文字が描かれています。
葉巻を指で摘まんでみると、かなりの硬さがあり、十分過ぎる量のタバコ葉が使われていることが分かります。
葉巻全体を手に持って確認すると、特に太い葉脈などは見当たらず、とても美しく感じます。
この葉巻は、湿度70%に維持した自家製ヒュミドール内にて、24日間の加湿・熟成を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、ローストされたミント系干し草の香りと焙煎されたコーヒーの香りがして、引き抵抗は重くも軽くもなく、とても良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から2cm程離して、炎で煽るようにゆっくり且つ、しっかりと炙り(2分50秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したら、その後、パージ(葉巻を咥えて息を吹く)を行って、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)
※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、深くローストされた木(杉)と土とコーヒー豆に、たっぷりのペッパー(黒胡椒)でスタート。
背景には、カカオ豆80%のダークチョコレートの甘みがある。
レトロヘイリング喫煙法で鼻腔経由で鼻から煙を抜くと、ペッパーの刺激が心地良い。
煙にはとても重厚感がある。
喫煙開始10分の時点で、革とナッツの味が追加される。
味の系統は、”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ”や”シーエーオー ピロン”と同系統の”深煎りロースト系”の味だが、幾分、その2つよりは旨味成分が少ないためか、軽く感じる。
触れ込みの通り、ペッパー(黒胡椒)がたっぷりと効いているためか、”深煎りロースト系”の割に、意外と吸いやすい葉巻に感じる。
喫煙開始25分の時点で、灰折りを行う。
灰は割と硬く、ポキッと気持ちよく折れる。
葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)
喫煙開始28分からの中盤は、序盤と変わらない味を堪能できる。
”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ”と同じく、甘さが控えめで、絶妙なバランスを保っている。
旨い!
序盤よりも甘さが和らいだお陰でバランスが取れ、旨さのピークがきていると言える。
ただし、燃焼挙動は多少片燃えしやすいようで、多少の火入れ修正は必要だ。
喫煙開始49分の時点で、2回目の灰折を行う。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)
喫煙開始から50分以降の終盤は、序盤、中盤と変わらない味だが、甘みは減少傾向にある。
しかし、特にバランスを欠いているとは思えないのは、終盤になってもロースト感が増加しないことが理由なのかも知れない。
片燃えは依然と続き、この時点で3回ほど火入れ修正をしている。
自己修正はされないようだ。
喫煙開始62分の時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。
喫煙開始65分の時点で、ごく僅かな苦みを感じだした。
味のバランスも多少悪くなったと感じたので、このあたりで喫煙を終了することとした。
葉巻テイスティング総評
総評として、この”タトゥアヘ タトゥー カバレロ ロブスト/Tatuaje Tattoo Caballero Robusto”は、深くローストされた木(杉)・土・コーヒー豆・革・ナッツの味に、たっぷりのペッパー(黒胡椒)と、背景にカカオ豆80%のダークチョコレートの甘みを感じる葉巻だと言える。
”深煎りロースト系”の葉巻としては、意外と吸いやすさを感じたが、ミディアム~フルボディの葉巻であることは間違いない。
”ピート・ジョンソン”も、強い葉巻を好むらしいので、それも当然のことだと思う。
ファイナルアッシュの写真を見て分かる通り、もっと最後の方まで吸えたと思うのだが、少し早めに苦みが発生しだしたので喫煙を終了してしまったのだが、それでも70分は喫煙できている。
最大手の葉巻メーカーではないため、燃焼挙動に多少の問題があるのは、仕方のないことかも知れない。
おそらく、最大手の葉巻メーカーは、トルセドール(葉巻を巻く職人)の技能に頼らず、引き抵抗試験機などの機材を使用したり、製品製造チェック体制が万全であるため、その違いが出てくるのではないかと推測している。
”ラ・オーロラ”や、”ホヤ・デ・ニカラグア”の葉巻で、引き抵抗の不満や、燃焼挙動の問題を、今までに感じたことはないからだ。
この葉巻は、同じ系統の味である、”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ”と比べると、僅かに味の深みに欠けるが、吸いやすく良い葉巻だと思う。
ただ、価格は”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ コンスル”が1,100円で購入できることを考えると、300円高いこの葉巻に、私のヒュミドールの空き場所は無いように思えた。
私にとって、”深煎りロースト系”の葉巻は、”ホヤ・デ・ニカラグア アンダーニョ コンスル”だけで良いのかも知れない。
次回からは、コネチカット シェード ラッパーを使用した、マイルド~ミディアムボディの葉巻で、私好みの葉巻を探す旅に出かけたいと思う。
参考までに、この”タトゥアヘ タトゥー カバレロ ロブスト/Tatuaje Tattoo Caballero Robusto”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、85ポイント~89ポイントという評価を得ており、この”カバレロ ロブスト/Caballero Robusto”ビトラに於いては、89ポイントという評価を得ています。
喫煙時間
喫煙時間:70分
味覚フレーバーグラフ(追記レビュー時毎に更新)
チョコレート(カカオ豆) | ★★☆☆☆ |
スィーツ(甘さ) | ★★★☆☆ |
クリーム(滑らかさ) | ★★☆☆☆ |
コーヒー | ★★☆☆☆ |
トースト(パン・小麦粉) | ★★☆☆☆ |
木(杉・オーク等) | ★★★☆☆ |
革 | ★★★★☆ |
土(素朴さ) | ★★★★☆ |
草(わら・ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
ナッツ | ★★☆☆☆ |
ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★★☆ |
フルーツ(酸味含む) | ★☆☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度(追記レビュー時毎に更新)
おすすめ度:★★★☆☆
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $5.50 (1ドル148円換算にて814円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 €6.10 (1ユーロ160円換算にて976円)
- 日本国内価格 ¥1,400 (参考日本販売価格倍率1.56倍)
ギャラリー
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2024/4/14
今回が2本目の喫煙となる”タトゥアヘ タトゥー カバレロ ロブスト”。
平均室温18℃・湿度74%の自宅ヒュミドールにて、49日間加湿・熟成したものを吸う。
喫煙前に8時間半程ドライボックス内で、”ドライシング”を行ってから喫煙を開始する。
前回喫煙したときはドライシングを行っていなかったため、今回のドライシングを行ったときとの味を比較することが出来るだろう。
着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約3分30秒かけて着火する。
自宅リビングソファーにて、1987年に製作されたイギリス映画の”ヘルレイザー”のリブート版となるアメリカ映画である、”ヘル・レイザー(2022)”を見ながら喫煙する。
B級映画っぽい映画だが、映像はよく撮れており、内容もなかなか見ごたえがあるもので、眠らずに(?)最後まで興味を持って見ることが出来た。(面白く無い映画のときは、寝てしまうことがよくある)
序盤は、重厚で上質な杉の木と革と土の味でスタートする。
背景には、リコリス(甘草)の甘さがある。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、小麦粉の風味を伴う、たっぷりの繊細なペッパー(白黒混合の胡椒)があることを確認する。
ストレングス(ニコチン量)はミディアム~ミディアムフル、フレーバー(風味)はミディアムと言ったところか。
中盤からは、強い革と土の味と強いペッパーの味が主体となる。
悪くない。
しかしながら、前回喫煙したときの味の印象とは、全く異なっていることに驚いた。
前回は、カカオ豆80%のダークチョコレートの味だとか、コーヒー豆の味だとか、”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ コンスル”の味に似ているだとか、そんなことをほざいていたが、現在までに136種類(ビトラ違い含む)の葉巻を喫煙してきた今回の喫煙レビューの方が、正しく味を捉えているだろうと考える。
この味は、先日喫煙した”ラ・オーロラ 107 グランド・ロブスト”の味に酷似していると言って良い。
強い革と土の風味に、背景にあるリコリス(甘草)の甘さを味わえる葉巻だ。
久しぶりに吸うこの”タトゥアヘ タトゥー カバレロ ロブスト”に、カカオ豆と土の味を期待していたが、先日喫煙した葉巻と同じような味であったことに、少しがっかりしてしまった。
勿論、不味い葉巻という訳ではなく、ドライシングの効果もあって、喫煙終了時まで嫌な苦みや鋭さ(酸味)を感じることもなく、最後まで快適な喫煙を行うことが出来た。
ドン・ペピンが作っている葉巻だからと、今回また吸い直してみれば、ドン・ペピンの葉巻のような味を楽しめるかも知れないと思ったのだが、まさか”ラ・オーロラ 107 グランド・ロブスト”の味だとは意外だった。
逆に考えると、ドン・ペピンも下請け製造の葉巻では、要望に応じて、どんな味の葉巻でも作れてしまうのだと、恐れ入った。
先日の追記喫煙レビューにも書いたが、この味は最近の私好みの味からは遠ざかっているため、またこの味を求めるならば、約200円安い、”ラ・オーロラ 107 グランド・ロブスト”を選択することだろう。
この葉巻の葉巻独自5段階評価は、前回と同様の、4.0/5点寄りの3.5/5点が妥当だと判断した。
喫煙時間約70分。
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