ラ・ガレラ マデューロ ロブスト/La Galera Maduro Chaveta Robusto

4.0
ラ・ガレラ マデューロ ロブスト/La Galera Maduro Chaveta Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 ロブスト/Chaveta Robusto
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ラ・ガレラ マデューロ ロブスト/La Galera Maduro Chaveta Robusto

葉巻/シガー情報

ブランド名 ラ・ガレラ
シリーズ名 マデューロ
ビトラ チャベタ (ロブスト)
葉巻の長さ 127mm (5インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 19.8mm (50)
ラッパー メキシコ産 サンアンドレス種 マデューロ
バインダー ドミニカ共和国産 ピロト・クバーノ種
フィラー ドミニカ共和国産 ピロト・クバーノ種 (&クリオロ’98種?)
生産国 ドミニカ共和国製
価格 1,900円 (2024年5月現在)

この”ラ・ガレラ マデューロ ロブスト/La Galera Maduro Chaveta Robusto”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、過去に喫煙レビューした、”ラ・ガレラ ハバノ”、”ラ・ガレラ コネチカット”、そして”ラ・ガレラ インペリアルジェイド”の各葉巻シリーズと並ぶ、別葉巻シリーズからの1本である、”ラ・ガレラ マデューロ ロブスト/La Galera Maduro Chaveta Robusto”です。

今回喫煙レビューする”ラ・ガレラ マデューロ”葉巻シリーズは、以前に”ビトラ No.1”という小さな葉巻を喫煙したことがあり、「強くローストした杉の木と革と土の味に、適度な量のペッパー、背景にはカカオ豆と土の甘さを味わえる、少々ロースト感の強い葉巻」だと私はレビューしていますが、ロースト感が強いのみでダークチョコレートの風味は味わうことが出来ず、少しがっかりしたことを覚えています。

しかしながら、別ビトラで試してみることと、ドライシングにしっかりと時間を掛けることで、ロースト感(苦み成分)を減らせるのではないかと考え、このマデューロ葉巻シリーズにリトライしてみることにしました。

この葉巻シリーズには、メキシコ産サンアンドレス種マデューロのラッパーが使用されており、その種のタバコ葉は、時に私の苦手な酸味を伴うことがあると常々感じていたのですが、前回喫煙した”ラ・ガレラ マデューロ ビトラNo.1”では酸味を感じなかったことが唯一の救いです。

後は、ロースト感(苦み)さえ消せば良い訳ですから、難しいことでは無いように考えます。

前回喫煙した”ラ・ガレラ マデューロ ビトラNo.1”のときは、平均室内気温25℃・湿度70%に維持した自家製ヒュミドール内にて、42日間の加湿・熟成を行っていますが、夏の終わり頃のまだ暑さが残る時期での湿度70%保管というのは、私の葉巻管理下では上限限界湿度だったと言えますし、その湿度内で1ヶ月間以上の42日間の加湿・熟成を行いましたので、その葉巻の内包湿度はかなり高かったと言えます。

その状態であるにも関わらず、小さな葉巻とは言え、喫煙前に2時間しかドライシングを行っていなかったのは、ドライシング不足であったと考えています。

今回は、春~初夏にかけての葉巻管理での上限限界湿度となる、平均室内気温23℃・湿度68%に維持した自家製ヒュミドール内にて、38日間の加湿・熟成を行い、喫煙前のドライシングを8~10時間行ってみるつもりです。

これでロースト感(苦み成分)は、かなり改善されると予想していますが、それは実際に喫煙してみて確かめてみることにしましょう!

参考までに、今回喫煙する葉巻のメーカーである、”ラ・ガレラ/La Galera”は、1936年にドミニカ共和国で創業した、”タバカレラ パルマ”タバコ葉栽培&葉巻製造工場で製造されている葉巻であり、三世であり四代目オーナーの、”ホセ・アルナルド・ブランコ/Jose Arnaldo Blanco”(通称ジョシー/Jochy)が開発した、自社葉巻ブランドです。

”タバカレラ パルマ”工場では、”ブティック ブレンド シガー/Boutique Blends Cigars”葉巻メーカーの生産パートナーとして、アルタディスU.S.A.傘下の”エイジングルーム/Aging Room”などの葉巻ブランドも委託され、製造しています。

それでは、”ラ・ガレラ マデューロ ロブスト/La Galera Maduro Chaveta Robusto”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

ラ・ガレラ マデューロ ロブスト/La Galera Maduro Chaveta Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1

まずは外観から見ていきましょう。

メキシコ産サンアンドレス種マデューロのラッパーで巻かれた”ラ・ガレラ マデューロ ロブスト/La Galera Maduro Chaveta Robusto”は、葉巻表面がザラザラしていて艶のない、マデューロ色~オスクロ色(濃い茶褐色)をしていています。

葉巻に巻かれている大きなバンドロール(シガーリング)は2本あり、1本は葉巻フット側に巻かれたサブバンドロールで、赤色を基調とした中に”MADURO”と記され、もう1本のメインバンドロールには、ラ・ガレラ ブランドの特徴とも言える、豪華な絵柄が描かれた、とても大きなものが巻かれています。

葉巻を指で摘まんでみると、しっかりとした硬さがあり、十分な量のタバコ葉が使われていることが分かりますが、葉巻表層部はごく僅かな弾力を備えています。

葉巻ボディからの芳香性は、それほど強くはありませんが、甘く香ばしい香りがします。

この葉巻は、平均気温23℃・湿度67%に維持した自家製ヒュミドール内にて、38日間の加湿・熟成を行っています。

葉巻喫煙を開始する10時間程前に、葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移し、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、ローストした干し草の味がして、引き抵抗は多少重めですが、良好の範囲内と言えます。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分40秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

ラ・ガレラ マデューロ ロブスト/La Galera Maduro Chaveta Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサード

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、ローストした杉の木とカカオ豆の味からスタートする。

良質なメキシコ産サンアンドレス種タバコ葉の味がする。

直ぐに、土と革の味が追加される。

旨い。

背景には、革とダークチョコレートが混ざり合った仄かな甘さがある。

過去に喫煙した同葉巻シリーズの”ラ・ガレラ マデューロ ビトラNo.1”とは異なり、ほろ苦さは殆ど感じない。

おそらくは、”ビトラNo.1”の喫煙時はドライシング時間が不足していたのだろう。

喫煙開始13分時点で、灰を不意に折ってしまう。

燃焼挙動は良好で、今のところ、片燃えが発生する予兆はない。

レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、革の風味を伴う適量のペッパー(黒胡椒)があることを確認する。

ストレングス(ニコチン量)はミディアム、フレーバー(風味)はミディアム~ミディアムフルと言ったところか。

ラ・ガレラ マデューロ ロブスト/La Galera Maduro Chaveta Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤の終わり頃ファーストサード

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

ラ・ガレラ マデューロ ロブスト/La Galera Maduro Chaveta Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から25分以降の中盤は、まず葉巻フット側のサブバンドロール(シガーリング)を剥がす。

中盤の味は、序盤の味を引き継ぎ、ローストした土と革とカカオ豆と杉の木の味に、革が混ざったダークチョコレートの仄かな甘さが味わえる。

序盤と比べると、土と革の味が主体となり、ピロト・クバーノ種のタバコ葉特有の、どこか古めかしい味がする。

そして、序盤では感じなかった、ほろ苦さが現れ始めた。

やはり、このほろ苦さは、この葉巻特有の味のようだ。

副流煙の香りは、甘く香ばしい香りが含まれている。

この葉巻の味も悪くは無いが、個人的には”ハバノ”シリーズや”コネチカット”シリーズの方が好みだ。

おそらく、この葉巻には、バインダーとフィラーにピロト・クバーノ種のタバコ葉しか使用されていないため、少々複雑さが欠けているように思えるからだろう。

喫煙開始38分時点で、実質2回目の灰折を行う。

灰はしっかりと形を保ち、小気味良い感触と共に折れる。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

ラ・ガレラ マデューロ ロブスト/La Galera Maduro Chaveta Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から45分以降の終盤は、まず大きなメインバンドロールを剥がすことから始める。

終盤の味は、中盤の味を引き継ぐが、口蓋にほろ苦さが蓄積されるようになってきたため、ミルク入りアイスコーヒーで洗い流す。

喫煙開始58分時点で、遅ればせながら、焦がしてしまったトースト(パン)の味を確認する。

喫煙開始63分時点で、実質3回目の灰折を行う。

灰はしっかりしていて、且つ、とても美しい。

喫煙開始75分時点でも、増えることが無いほろ苦さは付き纏うが、嫌な苦みや鋭さが発生することがないこの葉巻に、何故か心地良さを感じてしまう。

吸う煙に熱を感じ始めた時点で、喫煙を終了することとした。

ラ・ガレラ マデューロ ロブスト/La Galera Maduro Chaveta Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この”ラ・ガレラ マデューロ ロブスト/La Galera Maduro Chaveta Robusto”は、ローストした土と革とカカオ豆と杉の木の味に、革の風味を伴う適量のペッパー(黒胡椒)、背景に革とダークチョコレートが混ざり合った仄かな甘さがある葉巻だと言える。

味は悪くはないのだが、少々味に複雑さが欠けていることと、甘さが少ないことと、喫煙中盤以降からはほろ苦さを伴うことから、私好みの味では無かったようだ。

この葉巻のドライシングは10時間行っているが、ほろ苦さはこの葉巻特有の味であるため、それを消し去ることは出来なかった。

しかしながら、喫煙終盤以降もほろ苦さが増すことはなく、喫煙終了時まで嫌な苦みや鋭さも発生しなかったことから、ロブストビトラながら90分という長い喫煙時間を問題なく楽しむことが出来た。

私が思っているよりも、案外、旨い葉巻だったのかも知れない。

この葉巻のストレングス(ニコチン量)が”ハバノ”シリーズよりも弱いということも関係しているのだろう。

この葉巻の葉巻独自5段階評価は、長い喫煙を楽しめたことも鑑みて、3.5/5点寄りの4.0/5点が妥当だと判断した。

参考までに、この、”ラ・ガレラ マデューロ/La Galera Maduro”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、この”チャベタ”(ロブスト)ビトラに於いて、87ポイントという評価を得ています。

喫煙時間

喫煙時間:90分

味覚フレーバーグラフ

チョコレート(カカオ豆) ★★★☆☆
スィーツ(甘さ) ★★☆☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★★☆☆
コーヒー(苦み含む) ★★☆☆☆
トースト(パン・小麦粉) ★★☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★☆☆
★★★★☆
土(素朴さ) ★★★★☆
草(わら・ハーブ含む) ★☆☆☆☆
ナッツ ★★☆☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★☆☆
フルーツ(酸味含む) ★☆☆☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:★★★☆☆

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 $8.26 (1ドル148円換算にて1,222円)
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €7.90 (1ユーロ160円換算にて1,264円)
  • 日本国内価格 ¥1,900 (参考日本販売価格倍率1.53倍)

葉巻重量

  • 加湿・熟成後重量 14.55g
  • ドライシング後重量 14.46g
  • △減少重量 (減少割合) △0.09g (0.62%)

ギャラリー

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