マイファーザー タバコバエス ロブスト/My Father Tabacos Baez Serie SF Robusto
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | マイファーザー・シガーズ |
| シリーズ名 | マイファーザー タバコバエス |
| ビトラ | ロブスト |
| 葉巻の長さ | 127mm (5インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 19.8mm (50) |
| ラッパー | ニカラグア産 ハバノ種 (エクアドル産スマトラ種?) |
| バインダー | ニカラグア産 |
| フィラー | ニカラグア産 (ショートフィラー) |
| 生産国 | ニカラグア製 |
| 価格 | 1,100円 (2024年5月現在) |
この”マイファーザー タバコバエス ロブスト/My Father Tabacos Baez Serie SF Robusto”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、11歳のときから葉巻を巻き始め、”コイーバ”や”モンテクリスト”などの葉巻も加工してきた、キューバ出身の偉大なマスター・ブレンダー”ドン・ペピン・ガルシア/Don Pepin Garcia”が、初めて世に送り出す格安系ショートフィラー葉巻となる、”マイファーザー タバコバエス ロブスト/My Father Tabacos Baez Serie SF Robusto”です。
格安系ショートフィラー葉巻とは言え、日本での販売価格は1本1,000円(アメリカでは1本3.80ドル≒562円)を超えるため、それほど割安感はないのですが、他のマイファーザー製葉巻の多くは1本2,000円を超えているため、同社製他葉巻と比較すれば割安感はあります。
ショートフィラー・シガー、即ち、葉巻を製造する過程で出たタバコ葉のクズをフィラーとして使用した葉巻であるため、プレミアム・シガーの分類に入れるかどうかは意見が分かれるかも知れませんが、高級葉巻を製造する”アルトゥーロ・フエンテ”でも、ショートフィラー葉巻を製造していることから、高級葉巻メーカーでもショートフィラー葉巻を使用した格安葉巻を販売することは、経営上必須のようです。
ショートフィラーを使用した葉巻であっても、他の高級葉巻を製造する過程で出た”クズ”を使用しているため、理論的には味に遜色はないのでしょうが、問題は引き抵抗(ドロー)や燃焼挙動に影響を及ぼす可能性があるため、いわゆる、”吸い心地”に悪影響を及ぼす可能性があることは否定できません。
比較するとすれば、”ブリックハウス”葉巻ブランドを手掛ける”J.C.ニューマン/J.C.Newman”社が作る格安系ショートフィラー葉巻の”クオラム クラシック コロナ”(1本600円2.36ドル)や、高級葉巻メーカーの”アルトゥーロ・フエンテ”が作る格安系ショートフィラー葉巻の”アルトゥーロ・フエンテ ブレバロイヤル”(1本1,200円3.25ドル)等が挙げられます。
両者の違いは、クオラム製のものは硬く巻き過ぎていてドロー(引き抵抗)が重すぎ、アルトゥーロ・フエンテ製のものは柔らかく巻き過ぎていてドロー(引き抵抗)が軽すぎるように思います。
今回喫煙レビューする”マイファーザー タバコバエス ロブスト”は、外観や触感だけで判断すると、その2社のものよりは一歩抜きんでているように感じることは確かであり、ショートフィラーを使用した葉巻とはとても思えない作りとなっています。
今回初めて、マイファーザーシガー製のショートフィラー葉巻を喫煙しますが、ドン・ペピンが作る格安葉巻はどんな味となるのか、喫煙するのが楽しみです。
参考までに、ドン・ペピンは、2001年に息子の”ハイメ・ガルシア/Jaime Garcia”と共に、キューバからアメリカ合衆国へ移住し、ニカラグア最大規模のタバコ葉栽培農園”アガノルサ SA/Aganorsa SA”のオーナーである、”エドゥアルド・フェルナンデス/Eduardo Fernandez”の協力のもと、小さな葉巻工場”エル・レイ・デ・ロス・ハバノス”社を、フロリダ州マイアミに立ち上げます。
ドン・ペピンが最初に作った葉巻ブランドは、2003年に”ピート・ジョンソン”と協力して作った”タトゥアヘ/Tatuaje”なのですが、これが、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”で大絶賛され、葉巻の生産が追い付かなくなり、2006年には、もっと高い生産能力を持つ、”タバカレラ・キュバーナ/Tabacalera Cubana”葉巻工場をニカラグアに設立し、現在に至ります。
さて、この格安葉巻はどのような味となるのか、喫煙するのがとても楽しみです!
それでは、”マイファーザー タバコバエス ロブスト/My Father Tabacos Baez Serie SF Robusto”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
ニカラグア産 ハバノ種のラッパーで巻かれた”マイファーザー タバコバエス ロブスト/My Father Tabacos Baez Serie SF Robusto”は、コロラド色(茶色)~コロラドマデューロ色(茶褐色)をしていて、葉巻表面は多少のざらつき感はあるものの、滑らかな仕上がりとなっていて、目立った葉脈などもない、美しい外観をしています。
葉巻に巻かれているバンドロールには、葉巻シリーズ名である”Tabacos Baez”の頭文字である”TB”という文字が大きく描かれ、”Serie SF”(Short Fillerの略)と、ショートフィラーを使用した葉巻シリーズであることが分かる”Serie SF”(Short Fillerの略)の文字が記載されています。
葉巻を指で摘まんでみると、葉巻表層部にはごく僅かな弾力を備えていながら、硬めにしっかりと巻かれており、ショートフィラー葉巻であっても適切な引き抵抗(ドロー)であることを予感させます。
葉巻ボディからは、とても格安葉巻とは思えない、ニカラグア産ハバノ種の香りと思われる、甘くて香ばしい良い香りがあります。
この葉巻は、平均室温23℃・湿度67%に維持した自家製ヒュミドール内にて、24日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する8時間前に、葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、干し草の味がして、引き抵抗は多少重めですが、良好の範囲内と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分30秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、ごく僅かな酸味を伴う、爽やかな杉の木の味からスタートする。
ショートフィラー葉巻だが、着火後の引き抵抗(ドロー)は適度な抵抗を感じながら、しっかりとした量の煙を口蓋に引き込むことが出来る。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を引き込むと、少しの苦みと小麦粉の風味を伴う適量のペッパー(白胡椒)があることを確認する。
喫煙開始5分時点で、ナッツと革の味が追加される。
背景には、ごく少量の革の甘さがある。
甘さはかなり控えめだ。
燃焼挙動はなかなか良好で、多少波打ちながら均一に燃え進む。
旨い葉巻かと問われると、不味くは無いが、甘さが少ないことと、少量の酸味と、小麦粉の粉っぽさが気になってしまう。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から20分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。
灰はなんとか形を保っているが、灰が灰皿に触れるだけで折れてしまう。
中盤の味は、革の味が主体となり、僅かな苦み(ほろ苦さ)を口蓋に感じるようになる。
ある情報によると、この葉巻はショートフィラー葉巻と謳っているものの、フィラーの7割にロングフィラーが使用されているらしく、残りの3割だけにショートフィラーが使われているらしい。
と言うことは、マイファーザーシガーズの他の高級葉巻を製造する過程で出た”クズ”は3割程しか使用されておらず、多くは安く仕入れたタバコ葉を使用しているということなのだろう。
それならこの味に、合点がいく。
理論的に考えると、他の葉巻製造過程から出た”クズ葉”を使用することで、葉巻を安く製造できると思いがちだが、そのクズの中から使用できるタバコ葉を選定する作業等の手間を考えると、意外と安く製造することも出来ないのだろう。
また、”クズ葉”を使って綺麗に巻き上げるのは、意外と難しいのかも知れない。
きっと、如何に安く葉巻を製造するかを模索することからプロジェクトはスタートしており、最終的に行き着いたのが、フィラーの7割は他社から安く仕入れたロングフィラーを使用し、”肉付け用”として自社の”クズ葉”を使用するというのが、最も安く葉巻を製造できる方法だったのだろう。
私個人的には、自社高級葉巻製造過程から出た”クズ葉”フィラーだけを使用して巻いた葉巻を吸ってみたかったのだが…。
喫煙開始37分時点で、うっかり失火してしまったので、灰を折ってからの再着火を試みる。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)
喫煙開始から45分以降の終盤は、まずバンドロールを剥がすことから始める。
格安葉巻ながら良く出来たバンドロールは、簡単、且つ、綺麗に剥がすことが出来る。
終盤の味は、中盤での革主体の味を引き継ぐが、苦みが目立ち始める。
このまま吸い続けても苦みが増えるばかりなので、喫煙を終了することとした。

葉巻テイスティング総評
総評として、この”マイファーザー タバコバエス ロブスト/My Father Tabacos Baez Serie SF Robusto”は、僅かな酸味を伴う、革とナッツと杉の木の味に、少しの苦みと小麦粉の風味を伴うペッパー(白胡椒)、背景に革の甘さがある、全般を通して苦みを伴う葉巻だと言える。
序盤・中盤中頃までは意外と吸える葉巻だったのだが、それ以降は苦みが主体となり、とても吸える代物では無かった。
今回喫煙したこの”マイファーザー タバコバエス ロブスト”と、同じショートフィラー葉巻である”アルトゥーロ・フエンテ ブレバロイヤル”とを比較すると、後者に軍配が挙がることは明らかだ。
アルトゥーロ・フエンテのショートフィラー葉巻は、その柔らかい葉巻ボディから想像するに、全てのフィラーに他の高級葉巻製造過程から出た”クズ葉”を使用しているように思える。
マイファーザー・シガーズの格安葉巻も、出来ればその製法で製造して欲しかったものだ。
この葉巻に1本1,100円を出費するぐらいなら、1本1,060円で購入できる、”ラ・オーロラ コロホ ロブスト”を、私はお勧めしたい。
日本国内でその葉巻は、とても”お買い得価格”になっているということもある。
日本国内での販売価格ではなく、アメリカやヨーロッパでの販売価格は、好みの問題はあるが、ある程度値段に比例した味となっているため、是非、海外での販売価格(定価)もチェックして頂きたいと思う。
この葉巻の葉巻独自5段階評価は、2.5/5点寄りの3.0/5点とした。
喫煙時間
喫煙時間:55分
味覚フレーバーグラフ
| チョコレート(カカオ豆) | ★★☆☆☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★☆☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★☆☆☆ |
| コーヒー(苦み成分含む) | ★★★☆☆ |
| トースト(パン・小麦粉) | ★★☆☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★☆☆ |
| 革 | ★★★★☆ |
| 土(素朴さ) | ★★☆☆☆ |
| 草(わら・ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
| ナッツ | ★★★☆☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★☆☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★★★☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★☆☆☆
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $3.80 (1ドル148円換算にて562円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 -
- 日本国内価格 ¥1,100 (参考日本販売価格倍率1.96倍)
葉巻重量
- 加湿・熟成後重量 12.15g
- ドライシング後重量 12.10g
- △減少重量 (減少割合) △0.05g (0.41%)


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