ラ・オーロラ 107 エクアドル ロブスト/La Aurora 107 Ecuador Robusto

3.5
ラ・オーロラ 107 エクアドル ロブスト/La Aurora 107 Ecuador Robusto|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 ロブスト/Robusto
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ラ・オーロラ 107 エクアドル ロブスト/La Aurora 107 Ecuador Robusto

葉巻情報

ブランド名 ラ・オーロラ
シリーズ名 107 エクアドル
ビトラ ロブスト
葉巻の長さ 127mm (5インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 19.8mm (50)
ラッパー エクアドル産 スマトラ種 サングロウン
バインダー ドミニカ共和国シバオバレー産
フィラー ドミニカ共和国シバオバレー産 & ニカラグア産 & ペルー産
生産国 ドミニカ共和国
価格 1,220円 (2023年4月現在)

この”ラ・オーロラ 107 エクアドル ロブスト/La Aurora 107 Ecuador Robusto”の葉巻/シガー喫煙レビュー

この葉巻は、以前、葉巻/シガー喫煙レビューした、”ラ・オーロラ 107 エクアドル”葉巻シリーズの、ロブストビトラとなります。

前々から、この葉巻シリーズのロブストを吸ってみたかったのですが、私の行きつけの葉巻販売店(kagaya有楽町店)では取り扱いが無かったため、わざわざ新宿の葉巻販売店(kagaya新宿店)まで足を運んで購入しました。(新宿へは殆ど行かない・・・)

小さなビトラである、”ラ・オーロラ 107 エクアドル フィフティーンミニッツブレイク/La Aurora 107 Ecuador 15 Minute Break”は既に何本も吸っていて、この葉巻シリーズの味はお墨付きであるため、どうしてもロブストサイズが吸ってみたかったのです。

”じゃぁ、その小さい葉巻を吸えばいいんじゃないの?”と、思うかも知れませんが、小さい葉巻だと、どうしても葉巻を吸う醍醐味に欠けてしまうのです。

葉巻には、ある程度の大きさが必要であると、私は思っています。

ただ一つ問題があります。

それは、葉巻はビトラ(大きさ)によって、味が変わるということです。

だからこそ、一つの葉巻シリーズに、幾つものビトラ違いが用意されている訳です。(生産国のドミニカ共和国では10種類、アメリカでは3種類、日本では2種類のビトラが用意されているようです)

さらに、この”ロブスト”には、”フィフティーンミニッツブレイク”には使われていない、”ペルー産”のタバコ葉がフィラーに使用されているようなのです。

と、いうよりも、小さい葉巻のフィフティーンミニッツブレイクには、ペルー産のフィラーを使う余地が無かったと言ったほうが正しいのかも知れません。

それだけでも、味に違いが出てきそうですね。

大きさと内容が変わることにより、味にどの程度の違いが出てくるのか、逆に楽しみでもあります。

ちなみに、ラ・オーロラ社の107周年を記念して2010年にリリースされた”107”シリーズには、

上記4タイプの葉巻シリーズがあり、”107 Tobaccos of the World コレクション”と呼ばれています。

その内、日本に輸入されているものは、この、”ラ・オーロラ 107 エクアドル”のみとなります。

そのため、日本でのこの葉巻の商品名は、”オーロラ 107 ロブスト”と、名前が省略化されています。(※最近、日本での商品名が”オーロラ 107 グランドロブスト”に変更されたそうです)

それでは”ラ・オーロラ 107 エクアドル ロブスト/La Aurora 107 Ecuador Robusto”(日本での財務省登録名称は”ラ・オーロラ 107 グランド・ロブスト”)葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

外観・コールドドロー

ラ・オーロラ 107 エクアドル ロブスト/La Aurora 107 Ecuador Robusto|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1

まずは外観から見ていきましょう。

エクアドル産スマトラ種 サングロウンラッパーに包まれている”ラ・オーロラ 107 エクアドル ロブスト”は、美しいマデューロ色(赤茶色)をしており、葉巻表面は鈍い艶のある仕上がりとなっています。

葉巻表面には、特に目立った葉脈は見当たらないように思えます。

葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)には、ラ・オーロラの伝統的なライオンの絵と共に、ラ・オーロラ社の107周年を祝う目的で作られたことを意味する、”107”という数字が描かれています。

葉巻を指で摘まんでみると、しっかりとした硬さがあり、十分な量のタバコ葉が使われていることが分かります。

この葉巻は、湿度70%に維持した自家製ヒュミドール内にて、18日間の加湿・熟成を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行いましたが、どんな味がしたか忘れてしまいました。(^^;)

しかし、引き抵抗は良好でした。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)を炎から2cm程離して、煽るようにゆっくり且つしっかりと炙り(約2分40秒間)、その後、パージ(葉巻を咥えて息を吹く)を行ってガス抜きをしてから、喫煙を開始します。

序盤(1/3ファーストサード)

ラ・オーロラ 107 エクアドル ロブスト/La Aurora 107 Ecuador Robusto|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサード

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、木(杉)と草の味からスタート。

そして、直ぐに革の味が追加される。

ペッパー(胡椒)も、たっぷりと効いている。

背景には、糖蜜やハチミツの甘さを感じる。

喫煙開始12分の時点で、コーヒーのロースト感が追加され、今まで感じていた草の味が背景に移る。

この葉巻の序盤は、木(杉)と革と草の味に、たっぷりのペッパー(胡椒)と、コーヒーのロースト感が伴った糖蜜やハチミツの甘さを楽しめる葉巻だと言える。

ラ・オーロラ 107 エクアドル ロブスト/La Aurora 107 Ecuador Robusto|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサードの終わり頃

中盤(2/3セカンドサード)

ラ・オーロラ 107 エクアドル ロブスト/La Aurora 107 Ecuador Robusto|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から25分以降の中盤は、まず灰折りを行う。

灰はポキッと、気持ち良く折れた。

中盤も序盤とあまり変わらず、たっぷりのペッパー(胡椒)と、革と木(杉)の味に、僅かな草とナッツ、それとローストされた香ばしいハチミツの甘さが味わえる。

旨い!

安定した葉巻の旨さを提供できている。

今回は喫煙のお供として、ベネズエラ産のダークラムである、”ディプロマティコ レゼルバ エクスクルーシバ”のソーダ割と共に喫煙した。

やはり、葉巻/シガーの喫煙は、ダークラムとの相性が良いと感じる。

ストレートやロックでもこのラムは美味しいが、炭酸割りは、口の中をクリアにして葉巻を楽しめるところが良いと思う。

終盤(3/3ファイナルサード)

ラ・オーロラ 107 エクアドル ロブスト/La Aurora 107 Ecuador Robusto|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から45分以降の終盤は、徐々にコーヒーの味が増してきて、それがロースト感の増加に繋がってきた。

序盤はミディアムボディであったが、終盤はミディアムフル~フルボディへとなる。

甘みも徐々に少なくなってきたが、まだバランスを崩すところまでには至っていない。

喫煙開始48分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。

喫煙してから気付いたことだが、ところどころに中太の葉脈があり、それがラッパーの燃焼挙動を悪くしていたので、何回か火入れ修正を行っている。

喫煙開始52分時点で、2回目の灰折を行う。

喫煙開始55分時点からは、甘みも減ってきて、木(杉)と革と土の味と、コーヒーのロースト感が主体の、素朴な味わいとなる。

まだ極僅かな甘みが残っているため、もう少し吸い続けてみる。

最後の方まで吸い続けても、嫌な苦みや雑味が出てこないため、かなり最後の方まで吸い続けてしまったが、バランスは既に崩れているため、このあたりで喫煙を終了することとした。

ラ・オーロラ 107 エクアドル ロブスト/La Aurora 107 Ecuador Robusto|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ファイナルアッシュ

総評

総評として、この”ラ・オーロラ 107 エクアドル ロブスト/La Aurora 107 Ecuador Robusto”は、革と木(杉)の味を主体として、背景に草・ナッツ・土の味があり、コーヒーのロースト感を伴う糖蜜やハチミツの甘さを味わえる、ミディアムからフルボディの葉巻だと言える。

この葉巻シリーズの小さなビトラである”フィフティーンミニッツブレイク”を吸ったときには感じなかったが、60分以上喫煙すると、この葉巻はフルボディに近い、ヘビーな葉巻であることが分かった。

葉巻初心者の方は注意して吸った方が良いかもしれない。

吸い方にもよるが、喫煙開始55分以降はバランスが崩れてくるので、その時点で喫煙を終了しても良いのかも知れない。

しかし、最後まで嫌な苦みや雑味を感じることなく吸い切れる葉巻と言えよう。

味の方向性は私好みであることは間違いなく、個人的には素晴らしい葉巻だと思う。

”フィフティーンミニッツブレイク”との違いは、草の味が感じられることと、フルボディ(ニコチンも比較的強い)の葉巻であることが大きな相違点かも知れない。

ラ・オーロラの葉巻は、好みの味であるため、次回はまた”ラ・オーロラ カメルーン ロブスト”や”ラ・オーロラ コロホ ロブスト”を、再度試してみたいと考えている。

ちなみに、この”ラ・オーロラ 107 エクアドル ロブスト/La Aurora 107 Ecuador Robusto”は、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、88ポイント~89ポイントという評価を得ています。

喫煙時間

喫煙時間:80分

味覚フレーバーグラフ(追記レビュー時毎に更新)

チョコレート(カカオ豆) ★★☆☆☆
スィーツ(甘さ) ★★★☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★★☆☆
コーヒー(苦み含む) ★★☆☆☆
トースト(パン・穀物) ★☆☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★☆☆
★★★★★
土(素朴さ) ★★★★☆
草(わら・ハーブ含む) ★★☆☆☆
ナッツ ★☆☆☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★★☆
フルーツ(酸味含む) ★☆☆☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度(追記レビュー時毎に更新)

おすすめ度:★★★☆☆

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 $9.00 (1ドル148円換算にて1,332円)
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €8.60 (1ユーロ160円換算にて1,376円)
  • 日本国内価格 ¥1,220 (参考日本販売価格倍率0.90倍)

ギャラリー

追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2024/4/7

ラ・オーロラ 107 エクアドル ロブスト/La Aurora 107 Ecuador Robusto|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1_2

今回で3本目の喫煙となる”ラ・オーロラ 107 グランド・ロブスト”。

バンドロールのデザインが変更されているが、葉巻の構成内容は同一のようだ。

平均室温17℃・湿度74%の自宅ヒュミドールにて、15日間加湿・熟成したものを吸う。

喫煙前に7時間半程ドライボックス内で、”ドライシング”を行ってから喫煙を開始する。

過去にこの葉巻を喫煙したときには、ドライシングを一切行わずに喫煙していたが、今回初めて7時間30分のドライシングを行ってから喫煙する。

着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約3分かけて着火する。

自宅リビングソファーにて、2015年にカナダ、アイルランド、イギリス、アメリカで製作された、”ブリー・ラーソン”が主演を務める映画である、”ルーム”を見ながら喫煙する。

流石、”Rotten Tomatoes”で高評価された映画なだけあって、映画の内容と構成は素晴らしい。

個人的には何度も見たいと思う映画ではないが、ブリー・ラーソンが数多くの主演女優賞を得たのも納得する映画となっている。

映画の話はさておき、葉巻レビューの話の戻そう。

序盤は、革と杉の木の味でスタートする。

直ぐに、土の味が追加される。

背景には、リコリス(甘草)の風味を伴う、蜂蜜の甘さがある。

ほんのごく僅かだが、気にならない程度の草の味も確認できる。

レトロヘイルにより煙を副鼻腔に通すと、とても強いペッパーがあることを確認する。

ストレングス(ニコチン量)はミディアム~ミディアムフル、フレーバー(風味)はミディアムと言ったところか。

着火後の引き抵抗は重くも軽くも無く、適切な吸引力でたっぷりの煙を口蓋に引き込むことが出来る。

燃焼挙動は、多少の片燃えに対する火入れ修正は常に必要となるが、大きな問題とはならない。

喫味は強いが、強い革の味と土の味を楽しむことが出来る葉巻だ。

背景には常にリコリス(甘草)の風味が伴う。

このリコリスの味が好きか嫌いかで、この葉巻の評価は分かれるだろう。

ここ最近、私は強い革の味を主体とした葉巻を吸っていなかったが、今の私が好みとしている葉巻の味では無くなってきたようだ。

しかしながら、喫煙時間80分という長い時間を、嫌な苦みや鋭さなどなく、快適に喫煙を楽しむことが出来た。

最初にこの葉巻を喫煙したときには、喫煙開始55分で味のバランスが崩れ出したが、今回は7時間半のドライシングが功を奏し、僅かな苦みが出始めて味のバランスが崩れ出したのは喫煙開始75分時点であったことが、私好みの味ではなくとも最後まで快適に喫煙できた理由だと思う。

ドライシングという行為は、海外でもそれほど大きな話題となるような葉巻管理技術ではないようだが、私は海外サイトの葉巻コミュニティで、ある葉巻に対する否定的なレビューをしたところ、ある海外の方から”ドライシングはしましたか?”と返信されたことで、その術を知ることとなったのだが、今では葉巻をより旨く吸うための重要な葉巻管理技術の1つとなっている。

一般的には、葉巻の加湿・熟成は、湿度68~72%で行うこととされているのだが、それはあくまで”葉巻保管時”の話であって、そのままの状態で直ぐに吸って良いという意味ではないようだ。

実際には、湿度65%程度で加湿された状態が、多くの葉巻で最大の性能を引き出せると考えているが、だからと言って湿度65%以下の保管では熟成が進まないように思うし、かと言って湿度80%以上の保管ではカビが生える可能性が出てくるように思う。

今のところ、私が行っている、湿度70%~75%で加湿し熟成を進めつつ、ドライシングで葉巻内包湿度を調整する(下げる)という方法が、最も現実的、且つ、成果の得られる葉巻管理方法だと考えている。

この葉巻の葉巻独自5段階評価は4.0/5点としていたが、それは私が葉巻趣味を始め出したころの評価であり、今現在は私好みの味から少し遠ざかっていることから、4.0/5点寄りの3.5/5点へと、評価を下げることにした。

今現在は、”ラ・オーロラ コロホ ロブスト”の評価が4.0/5点となり、以前とは味の好みが逆転することとなった。

喫煙時間約80分。

追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2023/6/11

自宅ヒュミドールにて15日間加湿・熟成したものを吸う。

ヒュミドールは、平均室温26℃・湿度67%の設定。

今回で2本目となる、”ラ・オーロラ 107 エクアドル ロブスト/La Aurora 107 Ecuador Robusto”を喫煙する。

着火は、詰め替え式ソフトフレームライターにて3分程かけて着火。

ダイアン・クルーガーとシーナン・シプカが出演するHuluプレミアドラマである、”シャークス in ハリウッド/Swimming with Sharks”を見ながら、リビングで喫煙する。

不覚にも、この葉巻を吸う前に、飲みなれないシャルドネを1本飲み干してしまったことと、この葉巻のニコチン量の多さから、ヤニクラ(ニコチン酔い)に陥ってしまった。

私にとって、過去最大級のヤニクラだ!

飲み慣れているビールやウイスキーやダークラムだったら問題なかったのかも知れないが、飲み慣れないワインは、私には向いていないようだ。

そこにニコチン豊富なこの葉巻が悪影響を及ぼし、ノックダウンとなってしまった。

折角の旨い葉巻を、台無しにしてしまった。

これからは、アルコールとニコチンの量には、くれぐれも注意しようと思った。

喫煙時間:約35分(中断)

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