タトゥアヘ ヌエビタス ヒバロ No.1/Tatuaje Nuevitas Jibaro No.1
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | タトゥアヘ |
| シリーズ名 | ヌエビタス |
| ビトラ | ヒバロ No.1 (ロブスト) |
| 葉巻の長さ | 127mm (5インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 21.4mm (54) |
| ラッパー | ニカラグア産 コロホ’99種 |
| バインダー | ニカラグア産 |
| フィラー | ニカラグア産 |
| 生産国 | ニカラグア製 |
| 価格 | 2,200円 (2026年8月現在) |
この”タトゥアヘ ヌエビタス ヒバロ No.1/Tatuaje Nuevitas Jibaro No.1”の葉巻/シガー喫煙レビュー
この葉巻は、元ヘヴィメタルバンドのベースギタリストの経歴がある”ピート・ジョンソン/Pete Johnson”と、ペッパーが効いた葉巻を提供することで有名な”マイ・ファーザー/My Farther”葉巻ブランドの”ドン・ペピン/Don Pepin”の2人が協力して生まれた、”タトゥアヘ/Tatuaje”葉巻ブランドからの1本である、”タトゥアヘ ヌエビタス ヒバロ No.1/Tatuaje Nuevitas Jibaro No.1”です。
今回喫煙する葉巻は、タトゥアヘが創業当初(2003年~)に販売していた葉巻の復刻版とのことです。
今現在は全ての葉巻をマイ・ファーザーが製造していますが、その当時はニカラグアにある”タバカレラ・トロピカル/Tabacalera Tropical”社がタトゥアヘの葉巻を製造していたようです。
そのタバカレラ・トロピカル社は、”アガノルサリーフ”(1998年~)が葉巻事業に参入する際に買収され、その結果、アガノルサリーフは膨大なタバコに関する専門知識、エステリとハラパの肥沃な畑、そして昔ながらのキューバ式の葉巻の巻き方といったノウハウを手に入れることが出来たようです。
つまりは、元祖である”タトゥアヘ ヌエビタス ヒバロ No.1”は、アガノルサリーフが製造していたと言い換えることも出来るでしょう。
勿論、今現在はその当時の葉巻を吸うことは出来ませんが、その当時も製造元が信頼できることから、良い喫味が得られる葉巻だったことが想像できます。
その復刻版となる今回の葉巻は、ニカラグア産コロホ’99種のラッパーを使用した”ニカラグアン・ピューロ”となっており、元祖となるアガノルサリーフが製造していた葉巻をオマージュしていることが窺えます。
さて、この復刻版の葉巻がどうような味を呈してくれるのか、これから喫煙して確かめてみることにしましょう!
それでは、”タトゥアヘ ヌエビタス ヒバロ No.1/Tatuaje Nuevitas Jibaro No.1”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
ニカラグア産 コロホ’99種のラッパーで巻かれた、”タトゥアヘ ヌエビタス ヒバロ No.1/Tatuaje Nuevitas Jibaro No.1”は、コロラドマデューロ色(茶褐色)をしていて、葉巻表面は全体的にマットで粗めの仕上がりですが、少しの鈍い艶を持った美しい外観をしています。
また、葉巻フット側の一部がバインダー剥き出しになっていることを特徴としています。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)には、薄茶色の中に白色の文字で”LANCEROS EL TRIUNFADOR”という葉巻名称が記載されています。
葉巻を指で摘まんでみると、全体的にかなり硬めに巻かれてはいるものの、葉巻表層部には僅かな弾力性も備えています。
葉巻ボディからは、牛舎系の良い香りがします。
この葉巻は、平均室温28℃・湿度65%に維持した自家製ヒュミドール内にて、67日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する7時間前から、葉巻を湿度42%に保たれたシリカゲル(乾燥剤)入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、刺激のない軽い麦わらの味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好とは言えない状態です。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約3分30秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、少しの爽やかさを伴うローストされた杉の木の味からスタートする。
とても純粋な煙とでも言おうか、薪を割って燃やしている煙を吸っているようだ。
背景には、ごく少量のリコリス(甘草)の風味があるだけでローストされた杉の木の味とリコリスの風味のみと言う、とてもシンプルな味だ。
逆にそれは、他の雑味も感じないということを意味している。
喫煙開始10分時点で、革の味とごく少量の土の味が追加されると共に、爽やかさが少し増す。
これはおそらく、バインダーむき出しになっている葉巻フット部分の味から、ラッパーが巻かれた部分の味に移り変わったと言えるだろう。
意外にも、私はラッパーが巻かれていない部分の、薪を割って燃やしたようなシンプルな味に好感を持った。
喫煙開始20分以降では、ごく一般的(?)な葉巻の味に落ち着くことになる。
勿論、不味い訳ではない。
とても上質なコロホ’99種ラッパーを纏った葉巻と言って良い。
だが、ラッパーの巻かれていない部分の純粋な煙の味が私にはとても新鮮であったため、名残惜しく感じてしまう。
喫煙開始30分時点で、1回目の灰折りを行う。
灰は形を保ったまま綺麗に折ることが出来る。
着火後の引き抵抗(ドロー)はごく僅かに重めだが、適切な吸引力でしっかりとした量の煙を口蓋に引き込むことが出来る。
燃焼挙動は比較的良好で、多少の片燃えなら自動修正されるようだ。
ストレングス(ニコチン量)はミディアム~ミディアムフル、フレーバー(風味)はミディアムと言ったところか。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、少しの苦みを含む鼻腔を刺激しない適量のペッパー(白胡椒)があることを確認する。
副流煙の香りには、杉の木を燃やしたような香りが含まれている。
葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から35分以降の中盤は序盤の味を引き継ぐが、少し酸味寄りの爽やかさになったことと、煙にはごく僅かに苦みが含まれるようになる。
喫煙開始50分時点で、背景にごく僅かだがウイスキーオーク樽の風味を検知する。
この葉巻の味は”タトゥアヘ”の味と言うよりは、”アガノルサリーフ”の味に近いと言うべきだろう。
私が好きなニカラグア産コロホ’99種のラッパーに、ニカラグア産クリオロ種のフィラーを使用した葉巻ではあるのだが、それほど上質ではない(標準的?)コロホ種ラッパーが使用されていることで、少しの酸味と苦みが発生してしまっているようだ。
アガノルサリーフも自社ブランドの葉巻は永年に亘って安定した味と製造量を保つために、それほど上質なラッパーが使用されている訳ではない。
それは垂直統合型葉巻メーカー各社、同様だ。
だが、下請け製造している”ワープト”のようなブティック・ブランドには、上質なものを提供していると考える。
この葉巻は価格が価格(中価格帯)なだけに、致し方ないことなのだろう。
だからこそ、ラッパーが巻かれていない葉巻フット側の味に、心が惹かれてしまった。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

喫煙開始から70分以降の終盤は、まず2回目の灰折りを行うことから始める。
終盤の味は中盤以降の味を引き継ぎ、少しの苦みを感じながら吸い進む。
ここでちょっとした実験として、葉巻に巻かれているラッパーを剥いてみるという暴挙に出てみた。
ラッパーはごく薄いペラペラの状態だ。
ラッパーを剥がしても、葉巻が崩壊するということは無い。
すると驚くべきことに、喫煙序盤に味わった薪を割って燃やしたような味が少し復活してきた。
勿論、葉巻に蓄積された苦みが無くなる訳ではないが、薄くてペラペラなラッパーがしっかりと味に関与しているという事実が確認できたのは大きな体験だ。
喫煙開始73分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。
喫煙開始90分時点の、苦みが増してきた段階で喫煙を終了することとした。

葉巻テイスティング総評
総評として、この”タトゥアヘ ヌエビタス ヒバロ No.1/Tatuaje Nuevitas Jibaro No.1”は、少し酸味寄りの爽やかさを伴うローストされた杉の木と革と少量の土の味に、少しの苦みを含む鼻腔を刺激しない適量のペッパー(白胡椒)、背景に少量のリコリス(甘草)とごく僅かなウイスキーオーク樽の風味が味わえる葉巻だと言える。
私はこの葉巻に於いて、序盤のバインダーむき出しのラッパーが巻かれていない部分での、薪を割って燃やしているような温かい木の味がしたことがとても印象的だった。
だが、ラッパーが巻かれている部分に差し掛かると、ごく一般的(?)な葉巻の味になってしまったことが悔やまれる。
加えて、そのラッパーには少しの酸味や少しの苦みが含まれていたことが、この葉巻の評価を落とすことに繋がってしまった。
この葉巻はコロホ’99種ラッパーとクリオロ’98種フィラーが使用された、私が言うところの”鉄壁の組み合わせ”と呼べる構成内容なのだが、おそらく使用されているラッパーの品質(熟成年数)に問題があったのだろう。
その証拠に、終盤で実験として行ったラッパーを剥いて吸ってみたところ、序盤での薪を割って燃やしているような温かい木の味が戻ってきた。
この葉巻に限っては、ラッパーを全く使用しないバインダーむき出し状態で喫煙した方が単純な味ながらも、純粋な木の味が味わえて好感が持てたかも知れない。
そんな葉巻は今まで見たこともないし作れないのかも知れないが、バインダーむき出し部分を葉巻先端8mm程度ではなく、葉巻半分をむき出しにすることが出来たのなら、この葉巻はとても面白い葉巻になっていたと思う。
この葉巻の喫味は”タトゥアヘ”ブランドの味と言うよりは、”アガノルサリーフ ラ・バリダシオン コロホ”葉巻シリーズの味を彷彿とさせる。
味はアガノルサの方が少し上かも知れないが、どちらにも最上級のコロホ種ラッパーが使用されているという訳ではない。
価格に見合う程度の品質(熟成年数)のものが使用されている。
ラッパーにコロホ種のものを使用するとどうしても価格が高くなってしまうため、それなら長期間熟成されたコロホ種のバインダーやフィラーを使用した方が価格も安くなる上、味も良くなると考えている。
それを実現しているのが”ラ・ガレラ ハバノ”葉巻シリーズだ。
多少破れていても問題なく使用できるバインダーにコロホ種を使用していることで、葉巻価格を抑えることに成功している。
デメリットを挙げるなら、”コロホ種ラッパーを使用した葉巻”と、広告できないことぐらいだろうか。
いずれにせよ、今回喫煙した”タトゥアヘ ヌエビタス ヒバロ No.1”は、使用しているコロホ種のラッパー品質が評価を落としたことに間違いはないだろう。
今回喫煙した葉巻の葉巻独自5段階評価は、3.5/5点寄りの4.0/5点を与えるのが精一杯だろう。
参考までに、この”タトゥアヘ ヌエビタス/Tatuaje Nuevitas”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、86ポイント~93ポイントという高評価を得ています。また、今回喫煙した”ヒバロ No.1”ビトラは、2019年の葉巻トップ25(93ポイント第9位)への入賞を果たしています。
喫煙時間
喫煙時間:90分
味覚フレーバーグラフ
| チョコレート(カカオ豆) | ★★☆☆☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★☆☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★☆☆☆ |
| コーヒー(苦み含む) | ★★☆☆☆ |
| トースト(パン・穀物) | ★☆☆☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★★☆ |
| 革 | ★★★☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★★☆☆☆ |
| 草(わら・ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
| ナッツ | ★☆☆☆☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★☆☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★★★☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★☆☆☆
世界各国葉巻値段比較 (アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $9.50 (1ドル148円換算にて1,406円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 -
- 日本国内価格 ¥2,200 (参考日本販売価格倍率1.56倍)
葉巻重量
- 購入時重量 15.20g
- 加湿・熟成後重量 15.17g (葉巻ヘッドカット後重量14.99g)
- ドライシング後重量 14.87g
- △減少重量 (△減少割合) △0.12g (△0.80%)


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