ダビドフ プリメロス ドミニカン/Davidoff Primeros Dominican
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | ダビドフ |
| シリーズ名 | シグネチャー |
| ビトラ | プリメロス ドミニカン (ペティパナテラ) |
| 葉巻の長さ | 105mm (4.125インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 13mm (34) |
| ラッパー | エクアドル産 コネチカット種シェード |
| バインダー | メキシコ産 |
| フィラー | ドミニカ共和国産 (ショートフィラー) |
| 生産国 | ドミニカ共和国製 |
| 価格 | 1,300円 (2026年8月現在) |
この”ダビドフ プリメロス ドミニカン/Davidoff Primeros Dominican”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、葉巻愛好家が避けて通ることは不可能とも言える、”ダビドフ/Davidoff”葉巻ブランドからの1本である、”ダビドフ プリメロス ドミニカン/Davidoff Primeros Dominican”です。
この葉巻はうちのかみさんの愛飲葉巻となっていますが、私はまともに吸ったことがないため、一度くらいはしっかりと吸ってみて、味を確かめてみたいと考えました。
そのきっかけとなったのは、うちのかみさん用の葉巻としてたまには違う葉巻を吸ってもらいたいと思い、”ダビドフ プリメロス ニカラグア マデューロ”を購入したのですが、私も一口吸わせてもらうと、”ドリュー・エステート”や”タトゥアヘ”を彷彿とさせる素晴らしい喫味であったことから、この小さな”プリメロス”葉巻シリーズは決して軽視出来ない葉巻だと悟ったからです。
それにしてもダビドフは、ドリュー・エステートやタトゥアヘが必死(?)になってあの素晴らしい味を作り出しているにも関わらず、プリメロスのようなショートフィラーを使用した小さな葉巻でその味を再現してしまうとは、流石、ダビドフだと恐れ入りました。
最近のダビドフは、定番のドミニカ共和国産のタバコ葉をエクアドル産コネチカット種シェードラッパーで巻き上げた葉巻以外にも、ニカラグア産のみのタバコ葉で巻き上げた”ダブドフ ニカラグア”シリーズ、バインダーとフィラーにブラジル産のタバコ葉を配合した”ダビドフ エスクリオ”シリーズ、そしてドミニカ共和国ヤマサ地区で栽培されたラッパーとバインダーが使用された”ダビドフ ヤマサ”シリーズ等、様々な味を実現させているようです。
近いうちに、”ダブドフ プリメロス ニカラグア”、”ダブドフ プリメロス ニカラグア マデューロ”、そして”ダビドフ プリメロス エスクリオ”の3種の葉巻も喫煙レビューする予定です。
特に優れた葉巻だと感じた葉巻シリーズに関しては、”ロブスト”ビトラも喫煙してみようと考えています。
さて、これから喫煙するこの葉巻は、どのような味がするのか、早速吸ってみて確認してみることにしましょう!
参考までに、”ダブドフ・シガーズ/Davidoff Cigars”の創設者である、”ジノ・ダブドフ/Zino Davidoff”は、1906年にウクライナのキエフで葉巻商人の息子として生まれましたが、5歳のときに反ユダヤ主義のポグロムにより一家はスイスへ移住することになり、父親はジュネーブでタバコ店を開きます。
ジノ・ダビドフが19歳になった1925年には、キューバを含むラテンアメリカを旅し、タバコ葉の栽培や葉巻の製造に関しての知識を得て、それを家業のタバコ店の経営に活かすべく、新しいブレンドを開発したり、卓上ヒュミドールを開発したり(自宅で葉巻を適切に保管できるようにし、顧客により多くの葉巻の購入を促した)、ボルドーワインにちなんだ名前を葉巻に付けるなどのマーケティングを実行して、実家のタバコ店は、葉巻に関してジュネーブ最高の店となります。
ジノ・ダビドフが51歳になった1967年には、キューバ葉巻産業を管理していた国営組織”クバタバコ/Cubatabaco”(”ハバノス SA/Habanos SA”の前身)から、ダビドフの名前でキューバ産葉巻を作るというアイデアを持ちかけられ、キューバ産ダビドフ葉巻は大成功を収めます。
しかし、キューバ産ダビドフ葉巻ブランドの品質と一貫性を維持することに懸念が生じたため、1991年までに”クバタバコ”との契約を解消し、全ての葉巻の生産拠点をドミニカ共和国に移すこととなり、現在に至ります。
それでは、”ダビドフ プリメロス ドミニカン/Davidoff Primeros Dominican”(日本での財務省登録名称は”プリメロス バイ ダビドフ ドミニカン”)葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
エクアドル産 コネチカット種シェードのラッパーで巻かれた、”ダビドフ プリメロス ドミニカン/Davidoff Primeros Dominican”は、クラロ色(黄金色)をしていて、葉巻表面は全体的にマットな仕上がりであり、小さな葉巻ながら葉脈が目立たない美しい外観をしています。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)には、白地に金色の筆記体で”Davidoff”と描かれ、その下には白抜きの文字で”DOMINICAN”と描かれた、シンプルながらとても高級感がある作りとなっています。
葉巻を指で摘まんでみると、ショートフィラー葉巻であることからか、全体的に柔らかく巻かれています。
葉巻ボディからは、クリーミーなとても良い香りがします。
この葉巻は、”自家製発酵器”により31日間熟成させた後、平均室内温度28℃・湿度65%に維持した自家製ヒュミドール内にて8日間の加湿・熟成を行っています。(計39日熟成)
葉巻喫煙を開始する7時間前から、葉巻を湿度44%に保たれたシリカゲル(乾燥剤)入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、刺激の無い純粋な麦わらの味がして、引き抵抗はごく僅かに重めですが、良好と言えるでしょう。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約1分50秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、杉の木とクリームとナッツと麦わらの味からスタートする。
背景には、ごく僅かなカカオ豆とクリームが混ざり合ったミルクココアの風味と甘さを感じる。
旨い!
久しぶりに、まともなコネチカット種シェードラッパーを纏った葉巻を吸った気がする。
まず第一に、苦みや鋭さや雑味を感じることが、一切無い。
他の葉巻メーカーが作るコネチカット種シェードラッパーの葉巻は、柑橘系果実の甘酸っぱさが際立つものも多いが、この葉巻にはそれが無い。
柑橘系果実の甘酸っぱさは私も好きではあるのだが、決して際立ってはいけない。
この葉巻は、マッチングに詳しくない私でも、午前中に私の好きな”モカ・チョコ・ラテ”と共に味わうに最高の葉巻だと分かる。
喫煙開始10分時点で、不意に灰を灰皿に折り落してしまう。
葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から15分以降の中盤は、序盤の味を引き継ぎ、雑味の無い味で吸い進む。
喫煙開始20分時点で、またしても不意に灰を灰皿に折り落してしまう。
ショートフィラーを使用した葉巻であるため、灰は当然のことながらもろい。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、ごく僅かな苦みを含む鼻腔を全く刺激しない少量のペッパー(白胡椒)があることを確認する。
燃焼挙動はとても良好で、火入れ修正を必要とすること無く、火は均一に燃え進む。
着火後の引き抵抗(ドロー)は僅かに重めだが、適切な吸引力でたっぷりの煙を口蓋に引き込むことが出来る。
ストレングス(ニコチン量)はマイルド、フレーバー(風味)はミディアムと言ったところだろう。
副流煙の香りには、カカオ豆の香りが含まれている。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

喫煙開始から30分以降の終盤は、まず実質3回目となる灰折りを行う。
終盤の味は、序盤・中盤の味を引き継ぎ、クリームの味を主体とした雑味の無い喫味で吸い進む。
喫煙開始37分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。
バンドロールは当然のように、簡単、且つ、とても綺麗に剥がすことが出来る。
喫煙開始45分時点で、実質4回目の灰折りを行う。
驚くべきことに、残り2㎝以下になっても嫌な苦みや雑味は発生していない。
ここで突如思い出したのは、この葉巻はショートフィラーを使用した葉巻であるということだ。
ショートフィラーを使用した葉巻では、序盤から多少の苦みやくすみ感があることは否めないと認識していたが、ダビドフの手にかかるとそれも皆無に作り上げることが出来るようだ。
喫煙開始58分時点の、葉巻が指で摘まめなくなる限界まで喫煙した段階で、喫煙を終了することとした。

葉巻テイスティング総評
総評として、この”ダビドフ プリメロス ドミニカン/Davidoff Primeros Dominican”は、クリームとナッツと杉の木と麦わらの味に、ごく僅かな苦みを含む鼻腔を全く刺激しない少量のペッパー(白胡椒)、背景にカカオ豆とクリームが混ざり合ったミルクココアの風味と甘さが味わえる、嫌な苦みや鋭さや雑味とは無縁の上質な葉巻だと言える。
この葉巻はうちのかみさんが常飲している葉巻だが、私は高価なくせして小さくて、どんなに旨かろうが喫煙する醍醐味も無さそうな葉巻など吸う必要がないと勝手に決め込んでいたのだが、それは間違っていたようだ。
私が今までに喫煙してきた”ダビドフ”以外のコネチカット種シェードラッパーを纏った葉巻で、過去最高の評価を与えた”ヘンリー・クレイ ウォーホーク コロナ”と比べても、同等かそれ以上の味だ。
だが、ヘンリークレイ ウォーホークにはあったウイスキーオーク樽やシリアル(穀物)等の味は感じ取ることが出来なかったことを鑑みると、この”ダビドフ プリメロス ドミニカン”は決して複雑な味を楽しむ葉巻では無いと考える。
あくまでクリームの味を主体とした、”スムース&マイルド”を追求した葉巻だ。
また、ショートフィラーを使用した葉巻であるにも関わらず、”苦み”や”くすみ感”が無いことは特筆すべきことだと思う。
これこそが、この葉巻の最も素晴らしいところなのかも知れない。
ちなみに、今回喫煙した葉巻は私が考案した”自家製発酵器熟成”を施しているが、それはうちのかみさんに自家製発酵器熟成をしたのとしていないのではどっちが旨いか聞いたところ、自家製発酵器熟成をしたほうが旨いと言ったからだ。
もしかすると、今回の葉巻レビューの評価は、自家製発酵器熟成をした効果も加わっているかも知れない。
さらに、この葉巻のドライシングは、葉巻重量の1.2%を減少させることに決めているのだが、たまに通常の葉巻では適切と考えている0.7%の減少率でうちのかみさんに吸わせてみると、「今日はちょっと苦い」と、直ぐにバレてしまう。
ドライシングは兎に角、重要な行為だ。
どんなに旨い葉巻でも、これをしくじると旨い葉巻でも不味い葉巻に一変してしまう。
この小さな葉巻シリーズでは、1.2%~1.5%の葉巻重量減少率が適切だと考えているが、今回は1.49%の適切な減少率にしたことがこの味の評価に繋がっていることは間違いない。
葉巻を旨くも不味くもするのも、吸う本人次第ということだ。
今回喫煙した葉巻の葉巻独自5段階評価は、ショートフィラーの葉巻にして文句なしの4.5/5点を与えるに相応しいと判断した。
喫煙時間
喫煙時間:60分
味覚フレーバーグラフ
| チョコレート(カカオ豆) | ★★☆☆☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★★☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★★★☆ |
| コーヒー(苦み含む) | ☆☆☆☆☆ |
| トースト(パン・穀物) | ★☆☆☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★☆☆ |
| 革 | ★☆☆☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★☆☆☆☆ |
| 草(わら・ハーブ含む) | ★★★☆☆☆ |
| ナッツ | ★★★☆☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★☆☆☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★☆☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★★★
世界各国葉巻値段比較 (アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $6.60 (1ドル148円換算にて977円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 €6.20 (1ユーロ160円換算にて992円)
- 日本国内価格 ¥1,300 (参考日本販売価格倍率1.32倍)
葉巻重量
- 購入時重量 4.71g
- 自家製発酵器熟成後 4.78g (葉巻ヘッドカット後重量4.71g)
- 加湿・熟成後重量 4.69g
- ドライシング後重量 4.62g
- △減少重量 (△減少割合) △0.07g (△1.49%)

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