チンチャレロ ペティロブスト (6ヶ月間熟成)/Chinchalero Picadillos (Aged 6 months)
葉巻/シガー情報
ブランド名 | チンチャレロ |
シリーズ名 | クラシック |
ビトラ | ペティロブスト |
葉巻の長さ | 102mm (4インチ) |
葉巻の直径(リングゲージ) | 19.8mm (50) |
ラッパー | エクアドル産 コネチカット シェード |
バインダー | ホンジュラス産 |
フィラー | ホンジュラス産 & ニカラグア産 |
生産国 | ニカラグア製 |
価格 | 600円 (2024年1月現在) |
この”チンチャレロ ペティロブスト (6ヶ月間熟成)/Chinchalero Picadillos (Aged 6 months)”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回の葉巻/シガー喫煙レビューするのは、格安葉巻である、”チンチャレロ ペティロブスト (6ヶ月間熟成)/Chinchalero Picadillos (Aged 6 months)”です。
この葉巻は、過去に4本喫煙していますし、当サイトで喫煙レビューもしていますが、今回喫煙する”チンチャレロ ペティロブスト”は6ヶ月間熟成(180日間熟成)したものとして、新たに葉巻/シガー喫煙レビューをしたいと思います。
前回喫煙レビューを行った”チンチャレロ ペティロブスト”は、8日間しか加湿・熟成していませんでしたが、今回喫煙する葉巻は180日間の加湿・熟成を行っていますので、熟成による味の変化を期待できるかも知れません。
現時点で、過去最長の加湿・熟成を行った葉巻は、”モンテクリスト”や”H.アップマン”等のキューバ産葉巻の90日間が最長となりますが、今回は180日とさらに倍の熟成期間を取っています。
ベテラン葉巻愛好家の方の中には、10年以上熟成させた葉巻を喫煙したことがある方も多いと思いますが、私は最長でも1年間程度が限界だと思っています。(^^;)
少しでも味に変化があれば、面白いと思っています。
ちなみに、”チンチャレロ”という会社は、”セネラル・シガー・カンパニー”に勤めていたいた、イギリス人である、”ジョン・アサートン”という人が、会社を辞めて独立し、2002年から葉巻の製造・販売を行っている葉巻メーカーであり、主にヨーロッパ市場向けにブレンドされた葉巻をニカラグアから輸出しているそうです。
それでは”チンチャレロ ペティロブスト (6ヶ月間熟成)/Chinchalero Picadillos (Aged 6 months)”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー
まずは外観から見ていきましょう。
エクアドル産コネチカットシェードラッパーで巻かれた”チンチャレロ ペティロブスト (6ヶ月間熟成)/Chinchalero Picadillos (Aged 6 months)”は、加湿・熟成前は明るめのクラロ色(薄茶色)をしていましたが、6ヶ月間の熟成を経て、少し色が濃くなったように感じます。
葉巻表面にあった僅かな艶は、更に油が染み出て、より艶っぽい仕上がりになったように感じます。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、シンプルな水色のみの細いバンドで、安葉巻らしいシンプルな作りです。
葉巻を指で摘まんでみると、しっかりとした硬さの中に、葉巻表層部には僅かな弾力もあり、熟成前に感じた柔らかさはなくなっています。
葉巻ボディからは、僅かな芳香しか感じなかった熟成前と比べると、多少甘く香ばしい香りが感じられるようになりました。
葉巻全体を手に持って確認すると、太い葉脈などは見当たらず、美しい仕上がりです。
この葉巻は、平均室内温度15℃・湿度74%に維持した自家製ヒュミドール内にて、180日間(6ヶ月間)の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する6時間前に、葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、草の味がして、引き抵抗はごく僅かに重めですが、良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約3分間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)
※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、杉の木と草と革の味からスタート。
直ぐに、ナッツの味が追加される。
8日間熟成しかされていないものに比べると、鋭さは無くなっているようだが、草のような酸味はある。
背景にはごく僅かだが、糖蜜や杉の木の樹液のような甘さがある。
意外と吸える。
燃焼挙動はとても良く、均一に燃焼は進み、綺麗な灰が形成されていく。
着火後の引き抵抗(ドロー)は重くも軽くもなく適切で、それほど多くはないが適量と言える量の煙を口蓋に引き込むことが出来る。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、適量のペッパー(白胡椒)があることを確認する。
副流煙の香りには、ごく僅かだが甘く香ばしい香りが含まれており、これは8日間熟成のものには無かった香りだ。
葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)
喫煙開始から18分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。
灰はしっかりとしているがもろく、軽い力で形を保ったまま綺麗に折れる。
中盤の味は序盤の味を引き継ぎ、杉の木と草と革とナッツの味に、糖蜜や杉の木の樹液のような甘さを味わえる。
現時点では、嫌な苦みや鋭さはない。
草の味を酸味として捉えてしまうが、決して鋭さには繋がらない。
8日間熟成の葉巻と比べると、間違いなく味は良い方向に改善されている。
気になる鋭さが無いことと、副流煙に僅かな甘い香りが含まれていることが、大きく改善された点だと言える。
ストレングス(ニコチン量)はマイルド~ミディアム、フレーバー(風味)もマイルド~ミディアムと言ったところか。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)
喫煙開始から36分以降の終盤は、まず2回目の灰折を行うことから始める。
終盤の味は、喫味が少し強くなり、鋭さに繋がる酸味や苦みを感じだし、味のバランスが崩れ始める。
喫煙開始42分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。
喫煙開始50分時点で、葉巻を指で持ちにくくなったことと、吸う煙に苦みが出始めたことから、このあたりで喫煙を終了することとした。
葉巻テイスティング総評
総評として、この”チンチャレロ ペティロブスト (6ヶ月間熟成)/Chinchalero Picadillos (Aged 6 months)”は、ごく僅かな酸味を伴う草と杉の木とナッツと革の味に、適量のペッパー(白胡椒)、背景には糖蜜や杉の木の樹液(メープルシロップ)のような甘さが味わえる葉巻だと言える。
8日間熟成の葉巻と比べると、この6ヶ月間熟成の葉巻は揮発性成分による鋭さが無くなり、喫味がマイルドになった印象がある。
草の酸味は感じるものの、草の味が好きな諸氏にとっては問題なく喫煙を楽しめるだろう。
しかしながら、この葉巻本来の味の性能がアップした訳ではなく、あくまで味のマイナス面の一部が改善された程度に止まる。
過去に、この葉巻を購入直後に喫煙したことがあるが、その時は味が鋭すぎて、全く吸える状態ではなかったことを思い出す。
それはおそらく、加湿が全くされていない状態で喫煙したことが原因だと考えるが、8日間熟成のものは熟成はされていなくても、加湿だけは適切にされていることで、喫煙することに問題は無かったようだ。
今回のように葉巻の6ヶ月間熟成を行うと、問題面を少し改善することは出来るが、”安い葉巻は、安い葉巻なりの味でしかしない”という結論に至った。
しかし、旨い葉巻の場合は、長期間熟成すると、また別の旨さを生み出してくれるようにも感じているため、次回は私が最高に旨いと思える葉巻を1年間熟成してみたいと考えている。
この葉巻の葉巻独自5段階評価は、8日間熟成は3.0/5点であったのに対し、好みの味ではなくても問題なく喫煙出来る葉巻に改善されていたことから、3.5/5点とした。
※この葉巻レビュー記事と併せて、8日間熟成の”チンチャレロ ペティロブスト/Chinchalero Picadillos”葉巻レビュー記事も是非お読み下さい。
喫煙時間
喫煙時間:52分
味覚フレーバーグラフ
チョコレート(カカオ豆) | ★★☆☆☆ |
スィーツ(甘さ) | ★★☆☆☆ |
クリーム(滑らかさ) | ★★☆☆☆ |
コーヒー | ★☆☆☆☆ |
トースト(パン・穀物) | ★☆☆☆☆ |
木(杉・オーク等) | ★★★★☆ |
革 | ★★★☆☆ |
土(素朴さ) | ★☆☆☆☆ |
草(わら・ハーブ含む) | ★★★☆☆ |
ナッツ | ★★★☆☆ |
ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★☆☆ |
フルーツ(酸味含む) | ★★☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★☆☆
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 -
- ヨーロッパ圏内参考価格 €3.80 (1ユーロ160円換算にて608円)
- 日本国内価格 ¥600 (参考日本販売価格倍率0.97倍)
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