ラ・ミッション ラトリエ 1959/La Mission L’atelier 1959
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | ラトリエ |
| シリーズ名 | ラ・ミッション |
| ビトラ | 1959 (ロブスト) |
| 葉巻の長さ | 120.6mm (4.75インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 20.6mm (52) |
| ラッパー | メキシコ産 サンアンドレス種 |
| バインダー | ニカラグア産 |
| フィラー | ニカラグア産 (サンクティ・スピリトゥス種含む) |
| 生産国 | ニカラグア製 |
| 価格 | 2,100円 (2025年1月現在) |
この”ラ・ミッション ラトリエ 1959/La Mission L’atelier 1959”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、元ヘヴィメタルバンドのベースギタリストの経歴を持ち、”タトゥアヘ/Tatuaje”葉巻ブランドを展開する”ピート・ジョンソン/Pete Johnson”と、ペッパーが効いた葉巻を提供することで有名な”マイ・ファーザー/My Farther”葉巻ブランドの”ドン・ペピン・ガルシア/Don Pepin Garcia”が協力して生まれた、”ラトリエ/L’atelier”葉巻ブランドからの1本である、”ラ・ミッション ラトリエ 1959/La Mission L’atelier 1959”です。
この葉巻は、私が行きつけの葉巻販売店に前々から陳列・販売されており、特に情報調査することもなくスルーしていたのですが、少し気になって調べてみると、2020年のシガー・アフィショナードTOP25の第4位に入賞していることを知り、急に興味が沸いて直ぐさま購入してみることにしました。
流石に葉巻販売店なだけあって、常にシガーアフィショナードやシガージャーナル等で話題になった葉巻を仕入れているようで、消費者も知らない葉巻だからといって簡単にスルーしてはいけないということを思い知らされました。
この葉巻の注目すべきポイントは、”ラトリエ/L’atelier”葉巻ブランドの葉巻の全てに使用されている、ガルシア家の農場で栽培された”サンクティ・スピリトゥス/Sancti Spiritus”と呼ばれるタバコ葉がフィラーに使用されていることに尽きます。
サンクティ・スピリトゥス種のタバコ葉は、キューバのサンクティ・スピリトゥス州の州都の名が由来ですが、クリオロ種とペロ・デ・オロ種を交配させたハイブリッド種のタバコ葉がそこで栽培されていたことから名付けられたようです。
情報が交錯していて正確なことは分かりませんが、そのハイブリッド・キューバ種子を裏ルートで入手してガルシア家の農園で栽培している、又はガルシア家の農園にてニカラグア産クリオロ種とペロ・デ・オロ種を交配させて生まれたタバコ葉ということのようです。
”金の髪”という異名を持つペロ・デ・オロ種のタバコ葉は、病気に弱く、カビが生えやすいという欠点がありますが、クリオロ種のタバコ葉と交配させることでペロ・デ・オロの風味を活かしたまま、病気に強いタバコ葉を栽培することに成功したようです。
ちなみに、過去に喫煙した”マイファーザー ル・ビジュー 1922 トロ”では、ペロ・デ・オロ種とスマトラ種を交配させた”ニカラグアン ハバノ オスクロ”(ペロ・デ・オロ)と呼ばれるタバコ葉をラッパーに使用しており、とても旨い葉巻であったことから、今回喫煙する”ラ・ミッション ラトリエ 1959”の味も、大きく期待できると思います。
”ラトリエ”葉巻ブランドで販売されている全6種類ほどの葉巻シリーズには、全てサンクティ・スピリトゥス種のタバコ葉が使用されていることから、ラトリエ葉巻は”サンクティ・スピリトゥス”種のタバコ葉の味が根幹となっていると言えるでしょう。
さて、どれほどの味なのか、じっくりと味わってみることにしましょう!
それでは、”ラ・ミッション ラトリエ 1959/La Mission L’atelier 1959”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
メキシコ産 サンアンドレス種のラッパーで巻かれた、”ラ・ミッション ラトリエ 1959/La Mission L’atelier 1959”は、マデューロ色(褐色)をしていて、葉巻表面は滑らかでごく僅かな艶があり、中々美しい外観をしています。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、黒色とクリーム色をベースとしたラベルに金色の装飾を施した中に、”LA MISSION”と”L’ATELIER”という文字が描かれています。
葉巻を指で摘まんでみると、葉巻表層部には程良い弾力を備えており、ボックスプレスされた外観をしています。
葉巻ボディからは、牛舎系の甘く香ばしい良い香りがします。
この葉巻は、平均室温18℃・湿度68%に維持した自家製ヒュミドール内にて、37日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する6時間前から、葉巻を湿度47%に保たれたシリカゲル(乾燥剤)入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、刺激の無い柔らかな干し草や麦わらの味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分40秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、爽やかさを含む杉の木の味からスタートする。
最初の一服目は”オリバ セリー V メラニオ ロブスト”の喫味とよく似ている。
直ぐに、土と革が追加される。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、副鼻腔を刺激するたっぷりのペッパー(黒胡椒)があることを確認する。
背景には、ごく僅かだがウイスキーオーク樽の風味を感じることが出来る。
旨い。
”オリバ”社製葉巻の喫味に似ているため、私が好きな系統の味とは言えないかも知れないが、この葉巻は味が複雑でペッパーもしっかりと効いていることから、喫味はとても心地良い。
燃焼挙動はとても良好で、火入れ修正を必要とすることなく、火は均一に燃え進む。
着火後の引き抵抗(ドロー)は重くも軽くもなく、適度な吸引力でたっぷりの煙を口蓋に引き込むことが出来る。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から23分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。
灰はしっかりとした感触と共に、綺麗に折ることが出来る。
中盤の味は序盤の味を引き継ぐが、ペッパーの刺激的な強さは弱まって、味のある繊細なペッパーへと移り変わり、”ドン・ペピン”製葉巻らしい喫味となる。
良い喫味だ。
背景にあったウイスキーオーク樽の風味も強さを増し、私好みの味となる。
この時点で気付いたのだが、この葉巻にはメキシコ産サンアンドレス種のラッパーが使用されていることを思い出し、その”らしくない味”に驚いた。
その”らしくない味”というのは、メキシコ産サンアンドレス種特有の嫌な酸味や鋭さが全く無いということを意味している。
喫煙開始34分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。
バンドロールは簡単、且つ、綺麗に剥がすことが出来る。
喫煙開始38分時点では、土の味と混ざり合ったカカオ豆の味が追加される。
副流煙の香りには、甘さは控えめだが香ばしい良い香りが含まれている。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

喫煙開始から47分以降の終盤は、まず2回目の灰折を行うことから始める。
終盤の味は中盤の味を引き継ぎ、爽やかさを含む土とカカオ豆と革と杉の木の味に、背景にあるウイスキーオーク樽の風味と味のある繊細なペッパーを味わいながら、快適に吸い進むことが出来る。
喫煙序盤では私があまり得意とはしていない”オリバ”社製葉巻の喫味でスタートしたのだが、中盤以降からは”ドン・ペピン”製葉巻らしい喫味となり、良い葉巻と出会えたことが嬉しくなる。
ストレングス(ニコチン量)はミディアム~ミディアムフル、フレーバー(風味)もミディアム~ミディアムフルと言ったところか。
この葉巻の味は、ニカラグア産クリオロ種とニカラグア産ペロ・デ・オロ種を交配させた作られた”サンクティ・スピリトゥス種”の味が大きく貢献しているようだ。
良く出来た葉巻だ。
喫煙開始65分時点ではロースト感が増加し始め、葉巻の性としての苦みを舌に感じ始めるが、葉巻の味の劣化はまだ始まっていない。
喫煙開始72分時点で、3回目の灰折を行う。
この時点でも、まだ嫌な苦みや鋭さを感じることは無い。
ギリギリまで葉巻を吸った喫煙開始80分時点の、味の劣化が始まりだした段階で喫煙を終了することとした。

葉巻テイスティング総評
総評として、この”ラ・ミッション ラトリエ 1959/La Mission L’atelier 1959”は、爽やかさを含む土とカカオ豆と革と杉の木の味に、しっかりと効いた味のある繊細なペッパー(黒胡椒)、背景にウイスキーオーク樽の風味が味わえる葉巻だと言える。
”タトゥアヘ”ブランドを展開する”ピート・ジョンンソン”が作る、この”ドン・ペピン”製造の葉巻は、私の期待を裏切ることはなかった。
且つ、”シガー・アフィショナード”で高得点を叩き出し、25位内への入賞を2度も果たしている葉巻であることにも納得できる葉巻であった。
さらに、この葉巻が1本2,100円で購入できるとなれば、リピート購入しない手はないだろう。
但し、序盤は私が苦手とする”オリバ”社製葉巻の味でスタートすることは残念だが、オリバとドン・ペピンの葉巻の両方が好きな諸氏なら、きっと文句の付けようもない葉巻となることだろう。
この葉巻にはメキシコ産サンアンドレス種のラッパーが使用されているが、そのタバコ葉特有の酸味や鋭さとは無縁であるため、メキシコ産サンアンドレス種ラッパーを苦手とする諸氏にも、ぜひお勧めしたい1本だ。
この葉巻の葉巻独自5段階評価は、ドン・ペピン製造の葉巻の旨さが十分に味わえるものの、序盤の喫味が私好みでなかったことから、4.5/5点寄りの4.0/5点とすることとした。
追記:この葉巻を吸い終わって10分程経ったころ、軽い”ヤニクラ”(ニコチン酔い)を起こしたことを付け加えておきます。
参考までに、この”ラ・ミッション ラトリエ/La Mission L’atelier”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、87ポイント~96ポイントという高評価を得ており、この葉巻シリーズの”1959”ビトラに於いては、90ポイント~96ポイントという高評価を得ています。また、この”1959”ビトラは、2015年の葉巻トップ25(93ポイント17位)、2020年の葉巻トップ25(96ポイント4位)への入賞を果たしています。
喫煙時間
喫煙時間:80分
味覚フレーバーグラフ (追記レビュー時毎に更新)
| チョコレート(カカオ豆) | ★★☆☆☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★★☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★☆☆☆ |
| コーヒー | ★★☆☆☆ |
| トースト(パン・穀物) | ★★☆☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★☆☆ |
| 革 | ★★★☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★★★★☆ |
| 草(わら・ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
| ナッツ | ★☆☆☆☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★☆☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★★★☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度 (追記レビュー時毎に更新)
おすすめ度:★★★★☆
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $9.00 (1ドル148円換算にて1,332円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 -
- 日本国内価格 ¥2,100 (参考日本販売価格倍率1.58倍)
葉巻重量
- 購入時重量 12.64g
- 加湿・熟成後重量 12.87g (葉巻ヘッドカット後重量12.60g)
- ドライシング後重量 12.51g (葉巻ヘッドカット後)
- △減少重量 (△減少割合) △0.09g (△0.71%)
ギャラリー
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2025/3/22
今回で2本目となる、”ラ・ミッション ラトリエ 1959”を喫煙する。
平均室温20℃・湿度64%の自宅ヒュミドールにて、28日間加湿・熟成したものを吸う。
喫煙前に7時間ほど、湿度47%のシリカゲル入りドライシング・ボックス内で、”ドライ・ボクシング”を行う。
ドライシング前に12.45g(カット後)あった葉巻重量は、ドライシング後には12.37gになっており、全体の0.64%という適切な葉巻内包湿度が減少したことを確認してから喫煙を開始する。
着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約3分かけて着火する。
自宅リビングソファーにて、2024年に公開されたカナダの犯罪スリラー映画である”オーダー/The Order”を見ながら喫煙する。
この映画には、FBI捜査官役に”ジュード・ロウ”、白人至上主義テロリストグループのリーダー役に”ニコラス・ホルト”、警察官役に”タイ・シェリダン”などの俳優が出演している。
実話を元に作られた映画だが、撮影も中々で良く出来た映画だ。
私は元々、ジュード・ロウという俳優の良さがイマイチよく分からなかった1人なのだが、それは2016年のテレビドラマである”ヤング・ポープ 美しき異端児/The Young Pope”を見てから一変することになる。
映画監督である”パオロ・ソレンティーノ”が作り出す映像美に、見事に溶け込む演技が出来ていたように思う。
ある程度、年を食ったことから、演技に味が出てきたのだろう。
それ以来は、必ずジュード・ロウの映画をチェックするようにしている。
映画の話はそのくらいにして、早速、葉巻レビューに入りたいと思う。
序盤は、少し際立つ爽やかさを伴う革と土と杉の木の味でスタートする。
この味は、”オリバ セリー V メラニオ”葉巻シリーズの喫味に酷似している。
背景には、少量の革の酸味と小麦の風味があることを確認する。
喫煙後半からは、少量のカカオ豆やコーヒー豆の味が追加される。
マイ・ファーザー・シガーズで製造している葉巻であるため、ドン・ペピン製葉巻の喫味も味わうことが出来る。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、少しの酸味と苦みを含む適量の繊細なペッパー(黒胡椒)があることを確認する。
なかなか良い喫味だ。
前回この葉巻を喫煙した時には、”オリバ セリー V メラニオ”葉巻シリーズの喫味があまり好みでは無いと記載したが、実はそうでもないということが分かった。
喫煙開始75分時点からは、少しの苦み成分が含まれるようになるが、そんなことはお構いなしに吸い続け、前回よりも長い90分という喫煙時間を問題なく楽しむことが出来た。
だが、少しの苦みや酸味が無ければ、もっと良い葉巻になっていたことだろう。
今回の葉巻独自5段階評価は、前回の4.5/5点寄りの4.0/5点から、4.0/5点そのものとするほうが正しい評価であると判断した。
喫煙時間90分。


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