クリストフ コネチカット コロナ/Kristoff Connecticut Corona
葉巻/シガー情報
ブランド名 | クリストフ |
シリーズ名 | コネチカット |
ビトラ | コロナ |
葉巻の長さ | 127mm (5インチ) |
葉巻の直径(リングゲージ) | 17.5mm (44) |
ラッパー | エクアドル産 コネチカット種シェード |
バインダー | ニカラグア産 ハバノ種 サングロウン |
フィラー | ドミニカ共和国産 ハバノ種 (ピロト・クバーノ種他計4種) |
生産国 | ドミニカ共和国製 |
価格 | 1,500円 (2024年1月現在) |
この”クリストフ コネチカット コロナ/Kristoff Connecticut Corona”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、以前に喫煙レビューした、”コロナビトラシリーズ3部作”の、”クリストフ ハバノ コロナ/Kristoff Habano Corona”と”クリストフ マデューロ コロナ/Kristoff Maduro Corona”に続き、ラッパーにエクアドル産コネチカット種シェードを使用した、”クリストフ コネチカット コロナ/Kristoff Connecticut Corona”です。
実際には、”コロナビトラシリーズ3部作”などと言うものは無いのですが、私が行きつけの葉巻販売店には、
- クリストフ ハバノ コロナ/Kristoff Habano Corona 1本1,500円
- クリストフ コネチカット コロナ/Kristoff Connecticut Corona 1本1,500円
- クリストフ マデューロ コロナ/Kristoff Maduro Corona 1本1,600円
上記の3タイプのコロナビトラが陳列されているため、私が勝手にそう呼んでいます。(^.^)
前回喫煙した、”クリストフ マデューロ コロナ”は、ローストされたカカオ豆とナッツと土と杉の木の味に、しっかりと効いたペッパー、繊細な苦みを伴う紅茶の味と、背景にはカカオ豆や土の甘さを味わえる、私好みのとても旨い葉巻でした。
それはバインダーとフィラーの一部に、私が好きなドミニカ共和国産のタバコ葉が使用されていることが、大きく貢献しているようです。
今回喫煙レビューする”クリストフ コネチカット コロナ”も、フィラーの全てにドミニカ共和国産のピロト・クバーノ種を含む計4種のタバコ葉が使用されていることから、とても期待が持てそうです。
ちなみに、”クリストフ/Kristoff”という葉巻メーカーは、2004年に”グレン・ケース/Glen Case”が、アメリカ合衆国で起業した葉巻メーカーで、それは大手葉巻メーカーとは対照的な、”ブティック・シガー”と呼ばれる存在であり、比較的少数の葉巻を生産することで、逆に葉巻愛好家やコレクターの興味を惹いているそうです。
グレンは、苦みや辛みが無い、フルボディの葉巻が好きなようであり、その嗜好性は自身が製造・販売する葉巻にも反映されているようです。
葉巻製造は、ドミニカ共和国にある、”チャールズ・フェアモーン工場/Charles Fairmorn factory”に委託され、二重、三重に発酵させたタバコ葉のみを使用して、苦みや辛みが無く、ミディアム~ミディアムフルストレングス(強さ)でフルフレーバー(風味)の葉巻に仕上げることを目指しているようです。
さて、このコネチカット種シェードラッパーを使用した葉巻はどのような味がするのか、喫煙するのが楽しみです!
それでは、”クリストフ コネチカット コロナ/Kristoff Connecticut Corona”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー
まずは外観から見ていきましょう。
エクアドル産コネチカット種シェードのタバコ葉で巻かれたラッパーを持つ、”クリストフ コネチカット コロナ/Kristoff Connecticut Corona”は、僅かな艶を持ったクラロ色~コロラドクラロ色(少し薄めの茶色)をしており、コネチカット種シェード葉でありながら暗めの色の外観をしています。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、白色を基調とした中に、金色の文字で、”KRISTOFF CONNECTICUT”と描かれてた、シンプルな仕上がりとなっています。
葉巻を指で摘まんでみると、しっかりとした硬さ中にもある程度の弾力があり、十分な量のタバコ葉が使われているとともに、ドロー(引き抵抗)も良好であることを予感させます。
この葉巻は、葉巻フット側の余ったラッパーが未処理であり、葉巻ヘッド側がピッグテイル仕上げとなっています。
ピッグテイルの良さは、それを捩じって引き抜けば、シガーカッター無しでも喫煙出来ることにありますが、私は失敗しそうなので、いつも通り、フラットにシガーカットして喫煙します。
また、ある情報によると、この葉巻は、フィラーリーフをねじって細い巻物にしたものを、数束ねて作る巻き方である、”エントゥバド・バンチング”技法で巻かれているようですので、他の”コロナビトラシリーズ3部作”と同じように、たっぷりの煙を楽しめることでしょう。
この葉巻は、平均温度14℃湿度72%に維持した自家製ヒュミドール内にて、38日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する4時間前に、葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”作業を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、軽くローストした干し草の味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好の範囲内と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約3分間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)
※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、杉の木の味とごく軽い草の味からスタート。
とてもマイルドで上質な煙の味であり、ダビドフの味を思い出す。
そして少量の革とナッツの味も追加される。
旨い。
背景には、軽い糖蜜の甘さがある。
着火後の引き抵抗(ドロー)はとても良好で、軽くも重くもなく、適切な引き込み力でたっぷりの煙を口蓋に引き込むことが出来る。
ストレングス(ニコチン量)はマイルド~ミディアム、フレーバー(風味)はミディアムと言ったところか。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、少しの苦みを含んだ適量のペッパー(白胡椒)を確認する。
喫煙開始18分時点で、1回目の灰折を行う。
灰はしっかりとしていて、小気味良い感触と共に、綺麗に折れる。
燃焼挙動は比較的良好で、火入れ修正はまだ必要としていない。
葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)
喫煙開始から20分以降の中盤は、序盤の味に、繊細な紅茶の苦みが追加される。
そして土とコーヒー豆の味も追加され、ドミニカ共和国産ピロト・クバーノ種のタバコ葉を使用した葉巻の味となる。
喫煙開始30分時点で、舌に多少の苦みを感じるようになるが、現時点ではまだ問題とはならない量だ。
喫煙開始35分時点で、副流煙の香りに、甘く香ばしい香りが含まれるようになる。
喫煙開始38分時点で、2回目の灰折を行う。
燃焼挙動は良好で、ここまで1回も火入れ修正を行わなず喫煙できている。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)
喫煙開始から40分以降の終盤は、序盤・中盤の味を引き継ぎ、快適に喫煙が出来ている。
中盤に感じた多少の苦みも、逆に減少しているように感じる。
喫煙開始43分時点で、繊細な苦みを伴う紅茶の味が強くなる。
喫煙開始45分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。
バンドロールはとても綺麗に剥がすことが出来る。
終盤は、序盤のマイルドな味から、ミディアム~ミディアムフルの喫感に変化しているが、甘く香ばしい副流煙の香りと共に、コーヒー豆と土の味を楽しむことが出来る。
吸う煙に熱を感じ始めた時点で、喫煙を終了することとした。
葉巻テイスティング総評
総評として、この”クリストフ コネチカット コロナ/Kristoff Connecticut Corona”は、マイルドで上質な杉の木と草と土と革とナッツの味に、適量のペッパー(白胡椒)、背景に糖蜜やコーヒー豆の甘さと繊細な紅茶の苦みがある、素朴なドミニカ共和国産タバコ葉(ピロト・クバーノ種)の味がする葉巻だと言える。
この葉巻も過去に喫煙レビューした”クリストフ マデューロ コロナ”と同じく、繊細な苦みを伴う紅茶の味がする葉巻であり、その苦みを良しとするかどうかで好き嫌いが分かれるだろう。
ドミニカ共和国産ピロト・クバーノ種のタバコ葉の味は、典型的なドミニカ共和国産葉巻の味と言えるが、ニカラグア産タバコ葉の味が好きな諸氏にとっては、どこか素朴で活力が無い味に感じてしまうかも知れない。
私はドミニカ共和国産ピロト・クバーノ種のタバコ葉の味が好きであるため、とても楽しむことが出来る葉巻であった。
近いうちに2本目となる”クリストフ マデューロ コロナ”をリビングで喫煙して追記レビューする予定なので、再度、クリストフ葉巻ブランドの真価を確かめてみたいと思う。
この葉巻の葉巻独自5段階評価は、4.0/5点とすることとした。
参考までに、この”クリストフ コネチカット/Kristoff Connecticut”葉巻ブランドは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、87ポイント~90ポイントという評価を得ており、この、”コロナ”ビトラはランク外となっています。また、”クリストフ/Kristoff”葉巻ブランド全体としては、”クリストフ コロホ リミターダ トルペード/Kristoff Corojo Limitada Torpedo”が、2012年の葉巻トップ25(93ポイント11位)に輝いています。
喫煙時間
喫煙時間:60分
味覚フレーバーグラフ
チョコレート(カカオ豆) | ★★☆☆☆ |
スィーツ(甘さ) | ★★★☆☆ |
クリーム(滑らかさ) | ★★★☆☆ |
コーヒー(苦み含む) | ★★☆☆☆ |
トースト(パン・穀物) | ★☆☆☆☆ |
木(杉・オーク等) | ★★★☆☆ |
革 | ★★☆☆☆ |
土(素朴さ) | ★★★★☆ |
草(ハーブ含む) | ★★★☆☆ |
ナッツ | ★★☆☆☆ |
ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★☆☆ |
フルーツ(酸味含む) | ★☆☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★★☆
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $6.74 (1ドル148円換算にて997円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 €5.50 (1ユーロ160円換算にて880円)
- 日本国内価格 ¥1,500 (参考日本販売価格倍率1.60倍)
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