A.J. フェルナンデス サンロターノ マデューロ ロブスト/A.J. Fernandez San Lotano Requiem Maduro Robusto
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | A.J. フェルナンデス |
| シリーズ名 | サンロターノ マデューロ |
| ビトラ | ロブスト |
| 葉巻の長さ | 127mm (5インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 20.6mm (52) |
| ラッパー | メキシコ産 サンアンドレス種 |
| バインダー | ニカラグア産 |
| フィラー | ニカラグア産 & ホンジュラス産 |
| 生産国 | ニカラグア製 |
| 価格 | 2,150円 (2024年11月現在) |
この”A.J. フェルナンデス サンロターノ マデューロ ロブスト/A.J. Fernandez San Lotano Requiem Maduro Robusto”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、ニカラグアに大規模な葉巻工場とタバコ葉農園を持つ葉巻メーカーの、”A.J. フェルナンデス/A.J. Fernandez”からの1本である、”A.J. フェルナンデス サンロターノ マデューロ ロブスト/A.J. Fernandez San Lotano Requiem Maduro Robusto”です。
”サンロターノ”を冠した葉巻シリーズとしては、過去に”サンロターノ ハバノ”と”サンロターノ コネチカット”を喫煙していますが、今回はそのマデューロ・バージョンとなります。
今まであまり気にしていなかったのですが、A.J.フェルナンデスの葉巻の中で、メキシコ産サンアンドレス種のラッパーを使用した葉巻を喫煙するのは、今回が初めてだと言うことに気が付きました。
数あるA.J.フェルナンデスの葉巻の中でも、メキシコ産サンアンドレス種のラッパーを使用しているのは、実は今回喫煙する”A.J. フェルナンデス サンロターノ マデューロ”葉巻シリーズだけのようです。
勿論、バインダーとしては、私の葉巻独自5段階評価に於いて過去最高点(5.0/5点寄りの4.5/5点)を記録した”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス マデューロ ロブスト”にもメキシコ産サンアンドレス種のタバコ葉が使われているのですが、あくまでその葉巻の主役はブラジル産マタフィナ種ラッパーですので、意味合いが大きく異なります。
A.J.の葉巻としては貴重なメキシコ産サンアンドレス種ラッパーを使用した葉巻ですが、どれだけ質の高いメキシコ産サンアンドレス種のタバコ葉を仕入れているかで、この葉巻の味の優劣が決まるのではないかと考えています。
私にとって最高の味であった、”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス マデューロ ロブスト”には及ばないかも知れませんが、それに近い喫味を楽しめることを期待したいと思います!
参考までに、A.J. フェルナンデスの社長である、”アブデル・J・フェルナンデス”は、1979年生まれのキューバ人ですが、24歳になった2003年にニカラグアへ移住し、最初は叔父が経営する、”ネストル・プラセンシア”で短期間働きましたが、すぐにエステリに自身の小さな葉巻工場をオープンし、他社ブランドの葉巻製造請負業を開始します。
製造を請け負う他社ブランドとしては、”ロッキーパテル”や”ディーゼル”など、有名葉巻メーカーの葉巻も請負製造することが出来ました。
2008年には自社のタバコ葉農園を所有することになり、2010年には”A.J. フェルナンデス”初の自社ブランド葉巻である、この”サンロターノ/San Lotano”葉巻シリーズの製造・販売するまでに至りました。
それでは、”A.J. フェルナンデス サンロターノ マデューロ ロブスト/A.J. Fernandez San Lotano Requiem Maduro Robusto”(日本での財務省登録名称は”AJF サンロターノ マデューロ ロブスト”)葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
メキシコ産 サンアンドレス種のラッパーで巻かれた、”A.J. フェルナンデス サンロターノ マデューロ ロブスト/A.J. Fernandez San Lotano Requiem Maduro Robusto”は、マデューロ色(褐色)~オスクロ(黒褐色)をしていて、葉巻表面は少しザラザラしていて艶もありませんが、程々に美しい外観をしています。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は2本あり、1本は金色とアイボリー色を使用した中に、”A.J.FERNANDEZ”と書かれ、もう1本のメインバンドロールはさらに緑色と黒色が追加された中に、建物の絵と”SAN LOTANO”と”REQUIEM MADURO”の文字が描かれています。
ボックスプレスされた葉巻を指で摘まんでみると、しっかりと巻かれてはいますが、全体的に巻きは緩く、葉巻表層部には弾力性があります。
葉巻ボディからは、ごく軽い牛舎系の良い香りがします。
この葉巻は、平均室温24℃・湿度65%に維持した自家製ヒュミドール内にて、24日間の加湿・熟成を行っています。
今回は、葉巻をヒュミドールに入れる前に、A.J.葉巻の特徴とも言える(?)しっとりと湿った質感を改善するため、3日間の予備乾燥(ドライシング)を行ってから24日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する8時間前に、葉巻を湿度50%のシリカゲル入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての”ドライ・ボクシング”を行っていますが、葉巻全体の0.85%が減少しており、少しドライシングを行い過ぎたと感じたため、1時間程ヒュミドールに戻してから喫煙を開始しています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、深くローストした干し草の味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分40秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、深くローストされた濃厚な杉の木の味からスタートする。
煙には、コーヒー豆由来の酸味が含まれている。
そして、ごく僅かな鋭さもある。
メキシコ産サンアンドレス種ラッパーの典型的な味がする葉巻と言って良いだろう。
喫煙開始7分時点で、少量の革と土の味が追加されるが、その味にも少量の酸味が含まれている。
先ほど、メキシコ産サンアンドレス種ラッパーの味がすると言ったが、マデューロ・ラッパーの典型的な味がすると言ったほうが適切かも知れない。
メキシコ産サンアンドレス種ラッパーの葉巻は、例えA.J.が作ったとしても、柔らかな喫味に仕上げるのは難しいようだ。
勿論、不味い葉巻である筈もないが、”旨い!”という言葉が自然と出てくる葉巻の味ではない。
個人的な見解としては、メキシコ産サンアンドレス種のタバコ葉は、バインダーとして使用することで、最も高い効果を発揮するように思う。
喫煙開始18分時点で、序盤初期に感じた鋭さは、少し落ち着きを見せ始める。
ストレングス(ニコチン量)はミディアム、フレーバー(風味)はミディアム~ミディアムフルと言ったところか。
燃焼挙動は良好で、片燃えすることも無く、火は均一に燃え進む。
着火後の引き抵抗(ドロー)は重くも軽くもなく良好で、A.J.がボックスプレスの葉巻を盛んに作っている理由が良く理解できる。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、ごく僅かな苦みを含む適量の繊細なペッパー(黒胡椒)があることを確認する。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から20分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。
灰は小気味良い感触と共に、綺麗に折ることが出来る。
終盤の味は、序盤の味を引き継ぎ、深煎りローストされた杉の木と革と土とコーヒー豆の味に、僅かな酸味を感じながら吸い進む。
背景には酸味を含むコーヒー豆の甘さがある。
その甘さは、決してチョコレートやカカオ豆の甘さではない。
喫煙開始25分時点で、葉巻フット側に巻かれているサブバンドロール(シガーリング)を剥がす。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

喫煙開始から40分以降の終盤は、まず2回目の灰折とメインバンドロールを剥がすことから始める。
メインバンドロールは簡単、且つ、綺麗に剥がすことが出来る。
終盤の味は、序盤・中盤の味を引き継ぐが、次第にこの喫味に慣れ始め、案外心地良く喫煙を進めている自分がいる。
A.J.の葉巻にしては酸味由来の少しの鋭さを伴うが、決して悪い葉巻ではない。
基本的に苦みを感じない葉巻ではあるが、喫煙開始50分以降は、ロースト感(焦げ感)由来の僅かな苦みを感じるようになる。
喫煙開始60分時点で、3回目の灰折を行う。
喫煙開始65分時点で、特段、嫌な苦みは発生していないが、葉巻を指で摘まむことが出来なくなる限界まで喫煙した段階で、喫煙を終了することとした。

葉巻テイスティング総評
総評として、この”A.J. フェルナンデス サンロターノ マデューロ ロブスト/A.J. Fernandez San Lotano Requiem Maduro Robusto”は、深煎りローストした濃厚な杉の木と革と土とコーヒー豆の味に、ごく僅かな苦みを含む適量の繊細なペッパー(黒胡椒)、背景にコーヒー豆由来の酸味を含む甘さがある葉巻だと言える。
A.J.の葉巻として珍しく少しの鋭さを感じるが、これはメキシコ産サンアンドレス種マデューロラッパーの特徴的なものであるため、致し方ないと言ったところだろう。
葉巻の質としては決して悪くなく、葉巻が指で摘まめなくなる限界まで、問題なく喫煙できたことがその証となるだろう。
この葉巻を、旨いと感じるか不味いかと感じるかは好みの問題であり、そうでなければメキシコ産サンアンドレス種のラッパーを使用した葉巻がこれほどまで多く出回ることも無かっただろう。
個人的には酸味由来の僅かな鋭さが邪魔をして、多くの味の検出を妨げていた感がある。
残念ながら、A.J.の葉巻の中で一番旨いと感じた”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス マデューロ ロブスト”には遠く及ばない味の葉巻であったが、葉巻は価格に比例して味も旨くなるというのは確かなようだ。
勿論、同じ葉巻メーカーの葉巻ラインナップの中での話だが…。
昨今、マーケティングによって安く製造したものでも良く見せる技(?)によって、高い価格設定をして利益率を上げることが世の常となっていると感じるが、葉巻愛好家の消費者しかいない葉巻業界に於いては、マーケティングは易々と通用しないのかも知れない。
マーケティングが通用しない日本国内の商品としては、”お米”がそれに該当すると私は考えている。
日本人は物心ついたときからお米を食べているため、どんなに味盲・味弱な人や嗅覚の弱い人でも、お米の味だけは分かるからだ。
商業的には、逆に不憫な業界と言えるのかも知れない。
商業的操作が難しい葉巻業界のような商品を嗜むことは、とても楽しい行為だと私は考えているが、如何だろうか?
話が少し逸れてしまったが、この葉巻の葉巻独自5段階評価は、A.J.の葉巻としては珍しく酸味由来の少しの鋭さを感じることは否めないが、終盤まで嫌な苦みがなく快適に喫煙出来ることを鑑みて、4.0/5点寄りの3.5/5点とすることとした。
参考までに、この”A.J. フェルナンデス サンロターノ マデューロ/A.J. Fernandez San Lotano Requiem Maduro”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、91ポイント~92ポイントという高評価を得ており、この葉巻シリーズの”ロブスト”ビトラに於いても、91ポイントという高評価を得ています。
喫煙時間
喫煙時間:67分
味覚フレーバーグラフ
| チョコレート(カカオ豆) | ★★☆☆☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★☆☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★☆☆☆ |
| コーヒー(苦み含む) | ★★★☆☆ |
| トースト(パン・穀物) | ★☆☆☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★★☆ |
| 革 | ★★★☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★★★☆☆ |
| 草(わら・ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
| ナッツ | ★★☆☆☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★☆☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★★★☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★☆☆
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $10.00 (1ドル148円換算にて1,480円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 €9.00 (1ユーロ160円換算にて1,440円)
- 日本国内価格 ¥2,150 (参考日本販売価格倍率1.55倍)
葉巻重量
- 購入時重量 11.47g
- 予備乾燥後重量 10.87g
- 加湿・熟成後重量 10.94g (葉巻ヘッドカット後重量10.59g)
- ドライシング後重量 10.50g (葉巻ヘッドカット後)
- △減少重量 (△減少割合) △0.09g (△0.85%)


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