ラ・ガレラ ハバノ トルペド/La Galera Habano Cortador Torpedo

4.0
ラ・ガレラ ハバノ トルペド/La Galera Habano Cortador Torpedo Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 トルペド/Cortador Torpedo
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ラ・ガレラ ハバノ トルペド/La Galera Habano Cortador Torpedo

葉巻/シガー情報

ブランド名 ラ・ガレラ
シリーズ名 ハバノ
ビトラ トルペド (コルタドール)
葉巻の長さ 158.8mm (6.25インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 20.6mm (52)
ラッパー エクアドル産 ハバノ種 (H2000)
バインダー ドミニカ共和国産 コロホ種
フィラー ドミニカ共和国産 ピロト・クバーノ種 , クリオロ’98種 , ペロ・デ・オロ種
生産国 ドミニカ共和国
価格 2,000円 (2023年12月現在)

この”ラ・ガレラ ハバノ トルペド/La Galera Habano Cortador Torpedo”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、以前に喫煙レビューした、”ラ・ガレラ ハバノ ロブスト”の別ビトラとなる、”ラ・ガレラ ハバノ トルペド/La Galera Habano Cortador Torpedo”です。

この”ラ・ガレラ ハバノ”葉巻シリーズの最も小さなビトラである”ハーフコロナ”は、苦みや酸味の無い素晴らしい葉巻でしたが、”ロブスト”ビトラは少しの苦みや酸味を感じる葉巻であったため、再挑戦の意味合いを込めて、この”トルペド”ビトラを喫煙してみることにしました。

何故、小さなビトラでは苦みや酸味が無いのに、それより大きなビトラである”ロブスト”ビトラでは苦みや酸味を感じてしまうのか、当初、私には理解することが出来ませんでした。

論理的に推測するならば、小さなビトラであるハーフコロナはリングゲージが42(16.7mm)と細いため、ラッパーであるエクアドル産ババノ2000種とバインダーであるドミニカ共和国産コロホ種の配分比率が大きくなり、逆にフィラーであるドミニカ共和国産ピロト・クバーノ種とクリオロ’98種とペロ・デ・オロ種の配分比率は小さくなることで苦みや酸味が出ないのではないか、つまりはフィラーのタバコ葉に苦みと酸味が多く含まれているのではないかと考えました。

その推測が正しければ、今回喫煙レビューする”トルペド”ビトラは、”ロブスト”ビトラよりも太いため、より多くの苦みと酸味を感じることになります。

その推論を確かめるために、今回はより大きくて太いこの、”ラ・ガレラ ハバノ トルペド”を喫煙してみることにしました。

今現在、”ラ・ガレラ ハバノ”葉巻シリーズの”コロナ”ビトラは日本に輸入されていないため、出来ればこの推論が間違っていることを願っていますが、もし正しければ”コロナ”ビトラが輸入されていて味としても申し分の無い、”ラ・ガレラ コネチカット”葉巻シリーズの”No.4”ビトラが私のお気に入り葉巻となりそうです。

今回のテストで、また新たな”気付き”があれば良いと思っています。

ちなみに、”ラ・ガレラ/La Galera”という葉巻ブランドは、1936年にドミニカ共和国で創業した、”タバカレラ パルマ”タバコ葉栽培&葉巻製造工場で製造されている葉巻であり、三世であり四代目オーナーの、”ホセ・アルナルド・ブランコ/Jose Arnaldo Blanco”(通称ジョシー/Jochy)が開発した、自社葉巻ブランドです。

この、”ラ・ガレラ ハバノ”葉巻シリーズの特筆すべき特徴は、エクアドル産ラッパー以外のタバコ葉は、全て自社タバコ葉農園で栽培したタバコ葉を使用していおり、フィラーには、”ピロト・クバーノ/Piloto Cubano”と、”クリオロ’98/Criollo’98”、そして”金の髪”という異名を持つ、”ピロ・デ・オロ/Pelo de Oro”という高級品種のタバコ葉が使用されていることです。

この高級品種のタバコ葉が、苦みと酸味の原因だとは考えたくないですが、全てのものには一長一短があると考えれば、それも納得です。

兎に角、今回は素直にこの葉巻を楽しむこととしましょう!

それでは、”ラ・ガレラ ハバノ トルペド/La Galera Habano Cortador Torpedo”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

ラ・ガレラ ハバノ トルペド/La Galera Habano Cortador Torpedo Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1

まずは外観から見ていきましょう。

エクアドル産ハバノ種(H2000)のラッパーで巻かれた”ラ・ガレラ ハバノ トルペド/La Galera Habano Cortador Torpedo”は、コロラドマデューロ色(少し濃い茶色)をしていています。

葉巻表面にはごく僅かな艶はあるものの、ザラザラした表面仕上げとなっています。

葉巻に巻かれている大きなバンドロール(シガーリング)は、金色をあしらった豪華な作りとなっていて、かなり大きなものが巻かれています。

葉巻を指で摘まんでみると、しっかりとした硬さがありがながら、程良い弾力も備えており、手作り感が伝わる良い作りに感じます。

葉巻ボディからの芳香性は、購入当初は芳香が弱かったのですが、2ヶ月間弱の加湿・熟成後には、少々スパイシーで甘く香ばしい香りがするようになりました。

葉巻全体を手に持って確認すると、特に太い葉脈などは見当たらず、素朴で美しい外観をしています。

この葉巻は、平均気温15℃・湿度72%に維持した自家製ヒュミドール内にて、55日間の加湿・熟成を行っています。

葉巻喫煙を開始する6時間前に、葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、深煎りした香ばしい干し草の香りがして、引き抵抗は僅かに重めですが、良好と言えます。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分50秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

ラ・ガレラ ハバノ ロブスト/La Galera Habano Chaveta Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサード

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、杉の木とナッツの味からスタート。

直ぐに、土の味も追加される。

しばらく吸い続けると、軽いカカオ豆の味も確認する。

そう、この素朴とも言えるこの味、間違いなく旨い!

着火後の引き抵抗(ドロー)は重くも軽くもなく、とても良好で、口蓋にたっぷりの煙を引き込むことが出来る。

ストレングス(ニコチン量)はミディアム~ミディアムフル、フレーバー(風味)はミディアムフル~フルと言ったとことであり、喫味は強いと言える。

レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、しっかりと効いたペッパー(白胡椒)を確認する。

背景には、軽いカカオ豆やコーヒー豆の風味を伴う甘さがある。

この葉巻には、ニカラグア産葉巻にはない、具体的には例え難い旨さがある。

その旨さを敢えて例えてみると、”素朴さ”と言ったところか。

歴史を感じさせる古い旅館に宿泊したときのような感覚に陥る。

喫煙開始19分時点で、1回目の灰折を行う。

灰は軽いが、小気味良く折れる。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

ラ・ガレラ ハバノ ロブスト/La Galera Habano Chaveta Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から28分以降の中盤は、序盤の味をそのまま引き継ぎ、土とカカオ豆とナッツと杉の木の味に、たっぷりのペッパー(白胡椒)、背景に軽いカカオ豆やコーヒー豆の甘さが味わえる。

否、個別の味がそれぞれ存在するのではなく、全体が一つに纏まって融合された、”素朴な味”が味わえる葉巻だと言ったほうが良いかも知れない。

素朴ではあるが、しっかりとペッパーが効いているため、それは、”力強さを兼ね備えた素朴な味”だ。

喫煙開始33分時点で、舌にごく僅かな苦みを感じだすが、現時点では全く問題はない。

今のところ、”ロブスト”ビトラで気になった酸味を感じることはない。

喫煙開始36分時点で、少し早いかも知れないが、バンドロール(シガーリング)を剥がす。

豪華で大きなバンドロールは、とても綺麗に剥がすことが出来る。

”ラ・ガレラ/La Galera”の公式Webサイトを見ると、今回喫煙レビューしている”ラ・ガレラ ハバノ”葉巻シリーズの掲載がなく、代わりにラッパーがエクアドル産のコロホ種に変更された、”ラ・ガレラ コロホ”という葉巻シリーズに変更されている。

この”ラ・ガレラ ハバノ”葉巻シリーズが製造を終了していることは悲しいが、まだ日本未入荷の”ラ・ガレラ コロホ”葉巻シリーズも、きっと同様の旨さを味わえることだろう。

喫煙開始45分時点で、2回目の灰折を行う。

燃焼挙動は比較的良好と言えるが、片燃えに対する数回の火入れ修正は必要だ。

副流煙の香りはそれほど強くは無いが、甘く香ばしい香りが含まれている。

喫煙開始51分時点で、吸う煙に少しの苦みを感じるようになるが、まだ問題とはならない。

それよりも喫味が強いことによる、ニコチン摂取量の方が気になるかも知れない。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

ラ・ガレラ ハバノ ロブスト/La Galera Habano Chaveta Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から55分以降の終盤は、序盤・中盤の味を引き継ぐが、喫味は強くなり、背景のカカオ豆やコーヒー豆の甘さは後退し、少しの苦みが効いた土とカカオ豆の味がメインとなる。

この終盤になっても味の劣化は感じないが、如何せん大きな葉巻であるため、最後まで吸い続けてしまうと、ニコチン酔い(ヤニクラ)に陥ってしまうのではないかという不安が私を襲う。

葉巻趣味を始めたばかりのころは、ヤニクラになってしまうという予測が出来なかったが、近頃はある程度予測ができるようになっている。

”ラ・ガレラ ハバノ”葉巻シリーズで一番旨いと感じたのが”ラ・ガレラ ハバノ ハーフコロナ”という小さな葉巻であったため、その時は気付かなかったが、この葉巻の場合、長すぎる喫煙は私には向かないようだ。

まだまだ喫煙することは可能だが、この辺で喫煙を終了することとした。

ラ・ガレラ ハバノ ロブスト/La Galera Habano Chaveta Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この”ラ・ガレラ ハバノ トルペド/La Galera Habano Cortador Torpedo”は、融合された素朴な土とカカオ豆とナッツと杉の木の味に、たっぷりのペッパー(白胡椒)、背景に軽いカカオ豆やコーヒー豆の甘さが味わえる、ニカラグア産葉巻では味わうことが出来ない素晴らしい葉巻だと言える。

そしてこの葉巻では、”ロブスト”ビトラのような、大きな苦みや酸味を感じることはなかった。

私が予測していた、”ラ・ガレラ”葉巻ブランドは、リングゲージ(太さ)が大きくなると苦みと酸味を感じるのではないかという推論は間違っていたようであり、おそらくそれはプレミアムシガー特有の手巻き製造であるが故の個体差であったようだ。

このテストで、私が好んで喫煙している”ロブスト”ビトラをまた喫煙してみようと思えるようになった。

しかしながら、今回喫煙レビューした、より大きなビトラである”トルペド”ビトラは、味の問題ではなく、その大きさと喫味の強さが故の”ニコチン量”により、ヤニクラに陥る可能性を秘めていることが分かった。

案外、私には最初に旨いと感じた小さなビトラである、”ラ・ガレラ ハーフコロナ”が合っていたようだ。

今回は終盤途中で喫煙を終了したため、喫煙時間は70分で終えることになったが、最後まで喫煙していれば80分~90分は喫煙出来ていただろう。

この葉巻の葉巻独自5段階評価は、ニコチンにやられかけたとは言え、価格、味ともに素晴らしい葉巻であることから、4.0/5点とした。

参考までに、この”ラ・ガレラ ハバノ/La Galera Habano”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、87ポイント~92ポイントという高評価を得ており、この”コルタドール(トルペド)”ビトラに於いては、90ポイントという高評価を得ています。

喫煙時間

喫煙時間:70分

味覚フレーバーグラフ

チョコレート(カカオ豆) ★★★★☆
スィーツ(甘さ) ★★★☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★★☆☆
コーヒー ★★★★☆
トースト(パン・穀物) ★★☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★☆☆
★★☆☆☆
土(素朴さ) ★★★★★
草(ハーブ含む) ★☆☆☆☆
ナッツ ★★★☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★★☆
フルーツ(酸味含む) ★☆☆☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:★★★☆☆

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 $9.49 (1ドル148円換算にて1,405円)
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €8.50 (1ユーロ160円換算にて1,360円)
  • 日本国内価格 ¥2,000 (参考日本販売価格倍率1.45倍)

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