ドリュー・エステート アンダークラウン サングロウン フライングピッグ/Drew Estate Undercrown Sun Grown Flying Pig
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | アンダークラウン by ドリュー・エステート |
| シリーズ名 | アンダークラウン サングロウン |
| ビトラ | フライングピッグ |
| 葉巻の長さ | 101.6mm (4インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 23.8mm (60) |
| ラッパー | エクアドル産 スマトラ種 サングロウン |
| バインダー | アメリカ合衆国コネチカット産 ハバノ種 サングロウン |
| フィラー | ニカラグア産 ヌエバ・セゴビア地区 リジェロ葉1枚含む |
| 生産国 | ニカラグア製 |
| 価格 | 1,900円 (2023年11月現在) |
この”ドリュー・エステート アンダークラウン サングロウン フライングピッグ/Drew Estate Undercrown Sun Grown Flying Pig”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、私の葉巻独自5段階評価に於いて、リーズナブル系葉巻でありながら、4.5/5点を叩き出した、”ドリュー・エステート ヘレーラ・エステリ ハバノ ショートコロナゴルダ/Drew Estate Herrera Esteli Habano Short Corona Gorda”と、同じ葉巻メーカーが製造・販売する、”ドリュー・エステート アンダークラウン サングロウン フライングピッグ/Drew Estate Undercrown Sun Grown Flying Pig”です。
現時点で、日本国内に輸入されている、ドリュー・エステートの葉巻シリーズは、
- ドリュー・エステート ヘレーラ・エステリ ハバノ/Drew Estate Herrera Esteli Habano
- ドリュー・エステート アンダークラウン シェード/Drew Estate Undercrown Shade
- ドリュー・エステート アンダークラウン マデューロ/Drew Estate Undercrown Maduro
- ドリュー・エステート アンダークラウン サングロウン/Drew Estate Undercrown Sun Grown
- ドリュー・エステート リガ・プリヴァーダ No.9/Drew Estate Liga Privada No.9
- ドリュー・エステート ウニコ・ダーティ・ラット/Drew Estate Liga Privada Unico Serie Dirty Rat
等々がありますが、今回は、アンダークラウン3シリーズの中の、サングロウン葉巻シリーズの1本である、”ドリュー・エステート アンダークラウン サングロウン フライングピッグ/Drew Estate Undercrown Sun Grown Flying Pig”を喫煙レビューしたいと思います。
ここ最近、私は”サングロウン”と命名された葉巻に惹かれていています。
”サングロウン”、即ち、”日向栽培されたタバコ葉”を意味しています。
その昔は、ラッパーに使用するタバコ葉は、葉巻の主となるフィラーの味を邪魔することがないもの、例えばコネチカット・シェード等の日陰栽培したものを使用するのが当たり前だったそうですが、近年は、ラッパーに使用するタバコ葉も風味の強いものを使用して、よりフルボディの葉巻に仕上げている葉巻が増えてきているようです。
この傾向は、おそらく、世界最大の葉巻消費国に住むアメリカ人の嗜好性に合わせていることが関係しているのでしょう。
ラッパーが葉巻の味に与える影響度はどの程度かという質問に、キューバ人は殆ど影響しないと回答し、アメリカ人は最大90%影響すると回答することにも、風味の強いラッパーを使用した新世界葉巻(ノンキューバンシガー)が台頭していることが窺えると思います。
今回喫煙する、日向栽培されたサングロウンのタバコ葉をラッパーに使用した葉巻は、ニコチンも風味も強く、より深い味わいを得られるのではないかと思っています。
今回喫煙する、”ドリュー・エステート アンダークラウン サングロウン フライングピッグ”は、エクアドル産 スマトラ種のサングロウン・ラッパーを使用していますが、どんな種子を使ったタバコ葉でも日よけを施していない畑で栽培されたラッパーを使っている葉巻に、サングロウンと命名しているようです。
しかし、私の稚拙な知識では、生産地のエクアドルは、常に厚い雲に覆われていることから、日よけを施したハウス栽培でなくても、”天然のシェード”によって、シェードグロウン葉になると認識していたのですが、きっとエクアドルの中でも、太陽の陽射しが燦々と降り注ぐ地区にて栽培されているタバコ葉なのだということで、今は理解しておくことにしました。
何はともあれ、このサングロウン・ラッパーが巻かれた葉巻を楽しむこととしましょう!
参考までに、”ドリュー・エステート”は、アメリカのフロリダ州マイアミを本拠地とする、1996年に設立した葉巻メーカーであり、その歴史は、旧世界貿易センタービル内の小さな葉巻店(5㎡≒3畳)からスタートします。
”ジョナサン・ドリュー/Jonathan Drew”と”マービン・サメル/Marvin Samel”の2人は、他社葉巻工場に葉巻製造を外注するのではなく、なんとしても、自分たちの工場を持ち、自分たちで葉巻を作り、自分たちのやり方で物事を進めたいという夢があり、今では、ニカラグア最大規模の、”ラ グラン ファブリカ ドリュー エステート/La Gran Fabrica Drew Estate”葉巻工場をニカラグアに持つまで成長している葉巻メーカーです。
今現在、私が最も注目している葉巻メーカーの1つです。
しかしながら、以前喫煙した”ドリュー・エステート アンダークラウン マデューロ フライングピッグ”は、私にとっては少々残念な葉巻であったため、今回のサングロウン・シリーズに期待したいところです。
それでは、”ドリュー・エステート アンダークラウン サングロウン フライングピッグ/Drew Estate Undercrown Sun Grown Flying Pig”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
エクアドル産スマトラ種サングロウンのタバコ葉で巻かれたラッパーを持つ、”ドリュー・エステート アンダークラウン サングロウン フライングピッグ/Drew Estate Undercrown Sun Grown Flying Pig”は、サラッとした質感に、ごく僅かな艶を持つ、コロラド~マデューロ色(茶褐色)をした葉巻です。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は2本あり、葉巻フット側の1本は、”SUNGROWN”と書かれていて、メインのバンドロールには、”アンダークラウン サングロウン”葉巻シリーズのマークである、王冠を被ったライオンの絵が、赤色と金色を使用して描かれています。
葉巻を指で摘まんでみると、しっかりとした硬さがある中にも僅かな弾力があり、十分な量のタバコ葉が使われていることが分かります。
この葉巻は、平均温度25℃湿度70%に維持した自家製ヒュミドール内にて、40日間の加湿・熟成を行っています。
喫煙を始める1時間半程前から、葉巻をドライボックスに移して、”ドライ・ボクシング”を行ってから喫煙を開始しました。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、ミント系干し草の香りがして、引き抵抗は、重くも軽くもなく、とても良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から20度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約3分15秒間)、葉巻フットのラッパーが2mmほど灰になって着火したら、その後、パージ(葉巻を咥えて息を吹く)を行って、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、ローストされた上質な杉の木の味からスタート。
背景には、レーズンの甘酸っぱさがある。
旨い。
ペッパーはしっかりと効いており、唐辛子の辛さも含んでいる。
喫煙開始5分時点で、土と革の味が追加される。
喫煙開始12分時点で、葉巻フット側のバンドロール(シガーリング)を剥がす。
着火後の引き抵抗(ドロー)は良好で、多くの煙を口蓋に引き込むことが出来る。
燃焼挙動は、太い葉巻でありながら良好で、均等に燃え進む。
序盤のストレングス(ニコチン量)はミディアムフル、フレーバー(風味)もミディアムフルと言ったところか。
喫煙開始15分時点で、少し焦がし気味のトースト(パン)の味が追加される。
やはり、旨い。
喫煙開始直後に旨いと感じたのは、間違いではなかったようだ。
但し、喫味はかなり強めだと言えるだろう。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙と通すと、しっかりと効いたペッパーと唐辛子を確認するが、鼻に噛みつくことはない。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から22分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。
灰はしっかりと形を保ったまま折ることが出来る。
中盤の味は、少し焦がし気味のトースト(パン)の味が主体となり、背景にあったレーズンの甘酸っぱさは少し影を潜め、燻された糖蜜の甘さとなる。
副流煙の香りには、甘く香ばしい香りが含まれているが、少し焦げ感が強いかも知れない。
喫煙開始38分時点で、メインバンドロールを剥がす。
喫煙開始40分時点で、ロースト感が少し増したと感じだすが、まだ嫌な苦みには通じていない。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

喫煙開始から45分以降の終盤は、まず2回目の灰折から始める。
終盤の味は、中盤の味に焦げ感がプラスされた味となる。
この味を、過去にも味わったことがあると感じたが、これは”アルトゥーロ フエンテ グランレゼルバ ロスチャイルド”の、少し焦げ感が強いトースト(パン)の味に近いと感じた。
この葉巻は、ニカラグア産のタバコ葉が主体の葉巻だが、ドミニカ共和国産のタバコ葉で巻かれた葉巻の味に近いとは意外だ。
それが私の好みに合っていたようだ。
喫煙開始58分時点で、舌にロースト感からくる苦みを感じだすと同時に、背景の甘みも減少してきた。
味が劣化してきたと感じた時点で、喫煙を終了することとした。

葉巻テイスティング総評
総評として、この”ドリュー・エステート アンダークラウン サングロウン フライングピッグ/Drew Estate Undercrown Sun Grown Flying Pig”は、上質な杉の木と革と土と焦げ感を伴うトースト(パン)の味に、しっかりと効いたペッパーと唐辛子、背景にあるレーズンの甘酸っぱさや燻された糖蜜の甘さを味わえる、素晴らしい葉巻だと言える。
しかしながら、全体的に焦げ感(ロースト感)が強く、且つ、ニカラグア産のタバコ葉の味というよりも、ドミニカ共和国産のタバコ葉の味に近いように感じるため、ニカラグア産タバコ葉が好きな諸氏にはあまり受け入れられないかも知れない。
焦げ感だけはもう少し控えめであった方が良かったが、ドミニカ共和国産のタバコ葉の味が好きな私としては、満足する葉巻であった。
中盤の終わり頃からは、ストレングス(ニコチン量)とフレーバー(風味)はかなり強くなるため、葉巻初心者の方には注意が必要かも知れない。
ちなみに、この葉巻は”リガ プリヴァーダ”の代替葉巻として発売された、”アンダークラウン”葉巻シリーズ3部作の1つだが、ドリュー・エステートのスティーブ・カサ氏によると、使用するタバコ葉の農園で栽培された、全てのタバコ葉を買い取る必要があるため、それら全てのタバコ葉を使い切るための1つとして開発された葉巻であるようだ。
ブレンダーは使えるタバコ葉だけでブレンドする必要があるが、それでこの味を開発出来るとは恐れ入る。
マスター・ブレンダーの”ウィリー・ヘレーラ”とドリュー・エステートのブレンドチームには全くを持って、脱帽だ。
この葉巻の”葉巻独自5段階評価”は、4.0/5点とした。
参考までに、この”ドリュー・エステート アンダークラウン サングロウン/Drew Estate Undercrown Sun Grown”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、88ポイント~92ポイントという高評価を得ており、この葉巻シリーズの”フライングピッグ”ビトラも、89ポイント~92ポイントという高評価を得ています。
※追記:
2024年3月より、ドリュー・エステートのWebサイトから、この”ドリュー・エステート アンダークラウン サングロウン/Drew Estate Undercrown Sun Grown”のページが削除されていたことから、製造が中止されたように思います。おそらくは、”リガ プリヴァーダ”を作るために買い取ったタバコ葉の中で、このサングロウン葉巻シリーズに使用するタバコ葉を全て使い切ってしまったことから、この葉巻を製造することが出来なくなったのだと推測しています。とても残念です。
喫煙時間
喫煙時間:62分
味覚フレーバーグラフ
| チョコレート(カカオ豆) | ★☆☆☆☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★★☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★★★☆ |
| コーヒー | ★★☆☆☆ |
| トースト(パン・穀物) | ★★★★★ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★☆☆ |
| 革 | ★★★☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★★☆☆☆ |
| 草(ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
| ナッツ | ★★☆☆☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★☆☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★★★☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★☆☆
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $14.30 (1ドル148円換算にて2,116円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 -
- 日本国内価格 ¥1,900
葉巻重量 (追記レビュー時のデータ)
- 加湿・熟成後重量 14.85g
- ドライシング後重量 14.84g
- △減少重量 (減少割合) △0.01g (0.07%)
ギャラリー
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2024/6/9
今回で2本目となる”ドリュー・エステート アンダークラウン サングロウン フライングピッグ”を喫煙する。
平均室温25℃・湿度65%の自宅ヒュミドールにて、36日間加湿・熟成したものを吸う。
喫煙前に12時間ほど、湿度57%のドライシング・ボックス内で、”ドライ・ボクシング”を行ってから、喫煙を開始する。
着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約4分かけて着火する。
自宅リビングソファーにて、2018年から放映されているアメリカのTVドラマである、”ザ・ルーキー 40歳の新米ポリス!?/The Rookie”を見ながら喫煙する。
このドラマは、アメリカにてシーズン6が現在放映中のようであり、1話完結型の話は意外に見やすくて面白い。
主役の”ネイサン・フィリオン”は、”キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き”でも主役を務めているカナダ出身の俳優だが、私はあまり知らない俳優であったため、Wikipediaで調べてみると、昔見た”デスパレートな妻たち”にも計12話出ているとのことだ。
全く覚えが無い…。
おそらくその地味さが受けて、映画での主演は無理でも、ドラマの主演を苦労して勝ち取ったように見受けられる。
悪くない俳優だと思うが、その顔を見ていると、昔、デッサンした石膏像のアグリッパ像を思い出すのは私だけだろうか?
映画の話はさておき、本題の葉巻レビューに入りたい。
序盤は、爽やかな杉の木の味からスタートする。
直ぐに、軽いナッツと革と土の味が追加される。
喫煙開始15分時点で、トースト(パン)の味を確認する。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、小麦粉の風味を伴う適量のペッパー(黒胡椒)があることを確認する。
副流煙の香りには、爽やかさを伴う、甘く香ばしい香りがある。
旨い。
この味は、キューバ産葉巻の味に近いと言って良い。
但し、少しの苦みと鋭さが伴うため、少し雑なキューバ産葉巻の味だ。
この僅かな苦みを感じる理由を考えてみたが、おそらくはドライシング時間が適切では無かった可能性がある。
12時間のドライシングをしっかりと行ったのだが、減少重量は僅か0.01g(減少率0.07%)であり、適切なドライシングとしては、最低24時間は行わないといけなかったようだ。
且つ、葉巻ヘッド側をカットして、より放湿できる状態にしてからドライシングに掛けるべきであったと反省する。
ドリュー・エステートの葉巻は、ここ最近あまり入荷が無く、この葉巻シリーズも太くて短くて吸いずらいフライングピッグ形状のものしかないことが、少し残念だ。
私が葉巻趣味を始めた当初に喫煙して感動した”ドリュー・エステート ヘレーラ・エステリ ハバノ ショートコロナゴルダ”を、また吸ってみたいと常々思っているほどだ。
やはりキューバ産葉巻の味は、旨いということのようだ。
ニューワールド・シガー(ドミニカ共和国産やニカラグア産等の新世界葉巻)で、キューバ産葉巻の味を出せるドリュー・エステートの技術に感服する。
今回の葉巻独自5段階評価は、ドライシングでミスを犯したとは言え、キューバ産葉巻に近い味がすることから、前回と同様の4.0/5点とした。
喫煙時間約65分。


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