ロベルト・P・ デュラン バラコア トロ/Roberto P. Duran Baracoa Toro
葉巻/シガー情報
ブランド名 | ロベルト・P・デュラン |
シリーズ名 | バラコア |
ビトラ | トロ |
葉巻の長さ | 152mm (6インチ) |
葉巻の直径(リングゲージ) | 20.6mm (52) |
ラッパー | エクアドル産 クリオロ種 |
バインダー | ニカラグア産 |
フィラー | ニカラグア産 |
生産国 | ニカラグア製 |
価格 | 870円 (2023年5月現在) |
この”ロベルト・P・ デュラン バラコア トロ/Roberto P. Duran Baracoa Toro”の葉巻/シガー喫煙レビュー
この葉巻は、予算1,000円以下のデイリー・シガーに向いていると思える、格安葉巻を探しているときに見つけた葉巻です。
特に何の事前調査をすることもなく、購入してしまいました。
この”ロベルト・P・ デュラン バラコア トロ/Roberto P. Duran Baracoa Toro”の第一印象は、”大きくて安い葉巻”でした。
大きくて安い(870円)ということは、より危険な匂いがしてきますね。(^^;)
しがし、自宅に帰ってセロファンを剥がしてみると、意外にも良い香りがするじゃないですか!
手に持った感触も、しっかりとした作りで、特に問題もないように見えます。
シガー・アフィショナード/Cigar Aficionadoで検索してみると、別の葉巻シリーズである、”ロベルト・P・デュラン シグネチャー タイノ/Roberto P. Duran Signature Taíno”という、たった1本の葉巻だけが、87ポイントとして評価を受けていました。
やはり、これは危険な葉巻なのか!?
しかし、あるネットサイトの情報によると、葉巻メーカーである、”ロベルト・P・デュラン”のオーナーである”ロベルト・ペラヨ・デュラン/Roberto Pelayo Duran”は、キューバの出身であり、キューバで葉巻生産の監督者としてスタートし、”パシフィック シガー カンパニー”でキューバ葉巻ブランドの管理を行ったり、”ブリティッシュ アメリカン タバコ”のコンサルタントをするなどの経歴を持ってる人です。
そんなタバコ人生を歩んできた人が、そんな不味い葉巻を作るはずはありません。
この葉巻のラッパーに使用されるタバコ葉は、”エクアドル産 ハバノ クリオロ種”を使用していますが、バインダーとフィラーに使用するタバコ葉は、ニカラグアに自身が所有するタバコ葉農園で栽培されたタバコ葉を使用しているとのことです。
そして、この”ロベルト・P・ デュラン バラコア トロ/Roberto P. Duran Baracoa Toro”は、毎日吸っても飽きのこない、デイリー・シガーとして作られているそうです。
少しはこの葉巻に、期待が持てそうですね!
それでは”ロベルト・P・ デュラン バラコア トロ/Roberto P. Duran Baracoa Toro”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー
まずは外観から見ていきましょう。
エクアドル産 クリオロ種のタバコ葉で巻かれたラッパーを持つ”ロベルト・P・ デュラン バラコア トロ/Roberto P. Duran Baracoa Toro”は、コロラド色(茶色)をしており、葉巻表面は僅かに艶がある仕上がりとなっています。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、茶色と赤色を基調としており、地味ながらシンプルな作りで好感が持てます。
葉巻を指で摘まんでみると、しっかりとした硬さがあり、十分な量のタバコ葉が使われていることが分かります。
葉巻ボディからも、良い芳香があります。
葉巻全体を手に持って確認すると、太い葉脈などは見当たらず、安い割には美しく感じます。
この葉巻は、湿度70%に維持した自家製ヒュミドール内にて、13日間の加湿・熟成を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行う予定でしたが、今回は忘れてしまいました。(^^;)
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から2cm程離して、炎で煽るようにゆっくり且つ、しっかりと炙り(2分50秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したら、その後、パージ(葉巻を咥えて息を吹く)を行って、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)
※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、軽くローストした杉の木の味でスタート。
軽くペッパー(白胡椒)も感じる。
とてもシンプルに、ローストした美味しい杉の木の味がする。
しばらくして、ごく僅かなナッツの味が追加される。
ドローはとても良好と言える。
序盤のストレングスはマイルド。
複雑なフレーバーは無いが、意外と吸い心地が良い。
喫煙開始10分時点で、革の味が追加された。
背景には、ほのかな甘みを感じるが、具体的に例えて表現するほどの甘さではない。
煙にはごく僅かだが、揮発性成分の味がする。
喫煙開始20分の時点で、1回目の灰折りを行う。
灰はしっかりとしていて、小気味良く折れた。
葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)
喫煙開始から25分以降の中盤は、序盤と変わらず、杉の木と革の味を主体に、ごく僅かな甘みがあり、とてもシンプルでマイルドな味と言える。
ごく僅かな揮発性成分の味が気にはなるが、言われなければ気にならない程度のものかも知れない。
もしかすると、ヒュミドールでの過加湿保存を少し疑ったが、そんな時には同時に苦みが出たり、ドローが悪かったりすることが多いので、今回は、この揮発性成分の味は、この葉巻の特性なのだと結論付けた。
この葉巻の燃焼挙動は意外にも素晴らしい。
安葉巻とはいえ、抜かりはない作りだ。
喫煙開始45分時点で、2回目の灰折を行う。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)
喫煙開始から50分以降の終盤は、序盤・中盤とさほど変わらない味ではあるが、初めから少ない甘み成分が、より少なくなってきたが、特に問題なく吸える。
喫煙開始75分時点で、3回目の灰折を行うと同時に、バンドロール(シガーリング)を剥がす。
ここで1回パージ(葉巻を咥えて吹き戻す)を行う。
まだまだ吸い続けることも出来るが、私の理想とする喫煙時間を過ぎているので、このあたりで喫煙終了することとした。
葉巻テイスティング総評
総評として、この”ロベルト・P・ デュラン バラコア トロ/Roberto P. Duran Baracoa Toro”は、軽くローストした杉の木と革の味に、軽いペッパー(白胡椒)、背景にほのかな甘さがある、とてもシンプルでマイルドな葉巻だと言える。
また、副流煙の匂いが、香ばしい杉の木をローストしたような香りがして、心地良かった。
甘さが少ない葉巻のため、モーニング・シガーとして甘いカプチーノなどと一緒にいただくと良いかもしれない。
この葉巻が旨いかと聞かれれば、”旨いとまでは言えないが、嫌な苦みや雑味もなく、毎日でも吸える葉巻”と、答えるだろう。
この感じを例えるなら、”何も気にせず、上質な紙巻タバコを吸っているような感覚”と言える。
まさに、”ロベルト・P・デュラン”が考えている通りの、デイリー・シガーと言えるだろう。
予想外に吸える葉巻で、驚いてしまった。
喫煙時間
喫煙時間:85分
味覚フレーバーグラフ
チョコレート | ★☆☆☆☆ |
スィーツ | ★☆☆☆☆ |
クリーム | ★★★☆☆ |
コーヒー | ★★☆☆☆ |
トースト | ★★☆☆☆ |
木 | ★★★★☆ |
革 | ★★★☆☆ |
土 | ★★☆☆☆ |
草 | ★☆☆☆☆ |
ナッツ | ★★☆☆☆ |
ペッパー | ★★★☆☆ |
フルーツ | ★☆☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★☆☆
ギャラリー
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2023/6/17
自宅ヒュミドールにて12日間加湿・熟成したものを吸う。
ヒュミドールは、平均室温27℃・湿度69%の設定。
今回で2本目の、”ロベルト・P・ デュラン バラコア トロ/Roberto P. Duran Baracoa Toro”を喫煙する。
着火は、詰め替え式ソフトフレームライターにて2分程かけて着火。
デイジー・エドガー=ジョーンズ主演の、”ザリガニの鳴くところ”を見ながら、リビングで喫煙する。
以前吸ったときには、格安系バンドル葉巻でありながら、意外と吸える葉巻であることに驚いたが、今回は少し状況が違っていた。
まず、とても薄いラッパーが、葉巻ヘッド側から全て剥がれてしまいそうな勢いで、剥け出した。
仕方がないので、ほぼバインダーがむき出しになった状態で喫煙する羽目となった。
また、今回は揮発成分が気になり、それが鋭さとなって現れていた。
やはり、この葉巻も、格安系葉巻の王道の味であることに変わりはない、という結論に至った。
今回の喫煙で、葉巻独自5段階評価を、3.5点/5から、3.0点/5へ落とすこととしました。
喫煙時間:約40分
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