A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Robusto

4.0
A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 ロブスト/Robusto
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A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Robusto

葉巻/シガー情報

ブランド名 A.J. フェルナンデス
シリーズ名 ベジャス アルテス
ビトラ ロブスト
葉巻の長さ 139.7mm (5.5インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 20.6mm (52)
ラッパー ニカラグア産 ”ロジータ” (H2000種コネチカット種コロホ99種のハイブリッド)
バインダー ニカラグア産 キラリ地区 H-92種
フィラー ニカラグア産 & ホンジュラス産 & ブラジル産
生産国 ニカラグア製
価格 2,650円 (2024年10月現在)

この”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Robusto”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、ニカラグアに大規模な葉巻工場とタバコ葉農園を持つ葉巻メーカーの、”A.J. フェルナンデス/A.J. Fernandez”からの1本である、”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Robusto”です。

過去に喫煙レビューした”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス マデューロ ロブスト”は、今回喫煙する葉巻のマデューロ版となりますが、その素晴らし過ぎる旨さに感銘を受けて、今回はそのデフォルト版となる”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス ロブスト”を試してみることにしました。

いつものように、A.J.フェルナンデスの葉巻シリーズ構成は、ラッパーだけを変更して販売するのではなく、ラッパー、バインダー、そしてフィラー全ての構成内容を変更しているにも関わらず、同じような葉巻シリーズ名を使用して販売しているため、味は全く別物であることが予想されます。

でも、旨ければ何の問題もありません。(^.^)

今回喫煙する葉巻の特徴は、ラッパーに、ニカラグア産のH2000種とコネチカット種とコロホ99種を交配させて作り上げた”ロジータ”と呼ばれるハイブリッド種を採用していることが、最大のポイントとなります。

詳しい情報は得られませんでしたが、この”ロジータ”(小さな赤い葉)は、A.J.フェルナンデスの農場で農学者と協力して開発されたラッパー(タバコ葉)のようです。

私の拙い知識では、通常、ハイブリッド種の開発というものは、栽培中のタバコ葉が病気になることを防ぐためや、1つの幹から1枚でも多くタバコ葉を実らせようとするため等の、収穫・収益に関わることが主な理由だと私は考えており、より旨いタバコ葉になるかどうかは副次的な結果に過ぎないと捉えています。

では、この”ロジータ”はどうでしょうか?

”小さな赤い葉”と言われていることから、多くの収穫を得るために開発されたタバコ葉では無く、きっと、より旨い味を求めてA.J.が開発したタバコ葉だと私は思っています。

通常に収穫しているタバコ葉で作った”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス マデューロ ロブスト”が既に私にとって最高の味であるにも関わらず、A.J.はさらに旨い葉巻を作りたいと思う気持ちから、ハイブリッド種のラッパーまで開発してしまうとは、恐れ入ります。

でも、A.J.ならやり遂げて当然かも知れません。

この葉巻の構成内容として、私はあまり聞き慣れないニカラグアのキラリ地区で栽培されたH92種というタバコ葉をバインダーに使用していたり、ブラジル産のマタ・フィナの亜種であるマタ・ノルテ種のタバコ葉をフィラーに使用していたりと、いつも通りの凝ったブレンド構成となっていますが、マデューロ版に使用されているメキシコ産サンアンドレス種のタバコ葉は使用されていません。

個人的には、メキシコ産サンアンドレス種のタバコ葉はあまり好みではないため、今回喫煙するデフォルト版の”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス ロブスト”の方がより旨く感じるかも知れません。

私の葉巻独自5段階評価に於いて、過去最高点(5.0/5点寄りの4.5/5点)を記録した”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス マデューロ ロブスト”のデフォルト版であるこの葉巻に、どのような味を感じるのか、私自身とても楽しみです!

参考までに、A.J. フェルナンデスの社長である、”アブデル・J・フェルナンデス”は、1979年生まれのキューバ人ですが、24歳になった2003年に、ニカラグアへ移住します。

最初は叔父が経営する、”ネストル・プラセンシア”で短期間働きましたが、すぐにエステリに自身の小さな葉巻工場をオープンし、他社ブランドの葉巻製造請負を開始します。

製造を請け負う他社ブランドとしては、”ロッキーパテル”や”ディーゼル”などの、有名葉巻メーカーの葉巻も請負製造することが出来ました。

2008年には自社のタバコ葉農園を所有することになり、2010年には”A.J. フェルナンデス”初の自社ブランド葉巻である、”サンロターノ/San Lotano”葉巻シリーズの製造・販売するまでに至りました。

それでは、”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Robusto”(日本での財務省登録名称は”AJF ベージャ アルテス ロブスト”)葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

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まずは外観から見ていきましょう。

ニカラグア産 ”ロジータ”と呼ばれるラッパーで巻かれた、”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Robusto”は、コロラド色(茶色)をしていて、葉巻表面はとても滑らかで僅かな艶があり、木目細やかな美しい外観をしています。

葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は2本あり、メインバンドロールには金色と赤色の縁取りがされたクリーム色の下地の中に、いつもながら良く分からない、天使が飛び交う下に盾(?)を持った女性とひざまづく男性の姿が描かれており(宗教画?)、サブバンドロールには金色と赤色を使用した中に、”AJ FERNANDEZ”という文字が描かれています。

ボックスプレスされた葉巻を指で摘まんでみると、しっかりと巻かれてはいますが、葉巻表層部には適度な弾力性があります。

葉巻ボディからは、軽い牛舎系の良い香りがします。

葉巻全体を手に持って確認すると、太い葉脈などは全く見当たらず、滑らかで美しい仕上がりとなっています。

この葉巻は、平均室温25℃・湿度66%に維持した自家製ヒュミドール内にて、26日間の加湿・熟成を行っています。

今回は、葉巻をヒュミドールに入れる前に、A.J.葉巻の特徴とも言える(?)しっとりと湿った質感を改善するため、4日間の予備乾燥(ドライシング)を行ってから26日間の加湿・熟成を行っています。

葉巻喫煙を開始する8時間前に、葉巻をシリカゲル入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、刺激を伴わない干し草や麦わらの味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えます。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

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※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、上質で爽やかな杉の木の味からスタートする。

一服目から上質なキューバ産葉巻の味がする。

直ぐに、土と革とナッツの融合された味が追加される。

背景には、軽く焼かれたトースト(パン)の風味と、糖蜜や蜂蜜の甘さがある。

旨い!

A.J.の葉巻らしい旨さではなく、キューバ産葉巻を彷彿とさせる旨さだ。

ストレングス(ニコチン量)はミディアム、フレーバー(風味)もミディアムと言ったところだろう。

レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、ごく僅かな苦みを含む小麦粉の風味を伴う適量の繊細なペッパー(白黒混合の胡椒)があることを確認する。

副流煙の香りは、トーストの風味を伴う甘く香ばしい香りがする。

燃焼挙動はとても良好で、火入れ修正を行うことなく、火は均一に燃え進む。

着火後の引き抵抗(ドロー)は重くも軽くもなく、軽い吸引力で多くの煙を口蓋に引き込むことが出来る。

A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤の終わり頃ファーストサード

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

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喫煙開始から25分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。

灰は軽い力で折れるが、形をしっかりと保ったまま折ることが出来る。

中盤の味は序盤の味を引き継ぐが、爽やかさは落ち着きを見せ始め、土の素朴な味が増し、背景にあるトースト(パン)の風味はまだ存分に味わうことが出来る。

だが、少し気になるのは、序盤から煙に含まれるごく僅かな苦みを感じることだ。

他の葉巻では許容範囲内となるのだろうが、私が好きなA.J.の葉巻としては話は別だ。

このごく僅かな苦みが消え失せるだけで最高の葉巻になり得ただけに、とても残念に思えてならない。

喫煙開始37分時点で、サブバンドロール(シガーリング)を剥がす。

サブバンドロールは接着剤の使用量が多すぎることから、破れるように剥がれる。

A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤の終わり頃セカンドサード

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

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喫煙開始から50分以降の終盤は、まず2回目の灰折を行うことから始める。

続いて、メインバンドロール(シガーリング)を剥がす。

メインバンドロールは、とても簡単、且つ、綺麗に剥がすことが出来る。

終盤の味は中盤の味を引き継ぐが、土の味が強くなり、少しのカカオ豆の味も追加されるが、背景にある甘さは減少傾向にある。

序盤から感じるごく僅かな苦みは増えることはないが、未だに存在する。

喫煙開始80分時点で苦みが強さを増してきたため、この辺で喫煙を終了することとした。

A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Robusto”は、上質で爽やかな杉の木と土と革とナッツとカカオ豆が融合された味に、ごく僅かな苦みを含む小麦粉の風味を伴う適量の繊細なペッパー(白黒混合の胡椒)、背景に軽く焼いたトースト(パン)の風味と糖蜜や蜂蜜の甘さが味わえる葉巻だと言える。

喫煙序盤に関しては、上質なキューバ産葉巻を思わせる喫味を堪能することが出来たが、中盤以降は煙にごく僅かな苦みが含まれるようになり、私としては少し肩透かしを食らった感が否めない。

喫煙序盤では、A.J.としては珍しくキューバ産葉巻の味に寄せてきたかと、その後どのような味に変化していくかが楽しみであったが、ごく僅かな苦みばかりが気になる葉巻となってしまった。

とは言え、軽く焼いたトースト(パン)の味は十分に味わうことが出来るため、決して不味い葉巻ではないことを付け加えておきたい。

この葉巻を吸う前に予測した通り、同系列の葉巻シリーズである”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス マデューロ ロブスト”とは全く異なる葉巻であり、A.J.らしさを存分に発揮しているその葉巻の味には、遠く及ばないと言って良いだろう。

A.J.の葉巻でキューバ産葉巻に近い喫味を味わいたい諸氏には、”A.J. フェルナンデス ディアス デ グロリア ショートチャーチル”を、私はお勧めしたい。

ストレングス(ニコチン量)は強いが、キューバ産葉巻好きな方にとっても満足いくものだと考える。

だが、最近リリースされたブラジル産マタフィナ種ラッパーを使用した”A.J. フェルナンデス ディアス デ グロリア ブラジル”は、A.J.らしさを発揮したもっと上を行く旨さの葉巻に違いないが、きっとキューバ産葉巻の喫味では無くなっていることだろう。

A.J.の葉巻に於いては、キューバ産葉巻の味に寄せて作る必要は全くないと、私は考えている。

今回の葉巻独自5段階評価は、常にごく僅かな苦みが存在するが、序盤にキューバ産葉巻の喫味を味わえることや、トースト(パン)の風味を存分に味わえることを鑑みて、4.0/5点の評価が妥当だと判断した。

参考までに、この”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス/A.J. Fernandez Bellas Artes”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、86ポイント~89ポイントという評価を得ており、この葉巻シリーズの”ロブスト”ビトラに於いては、89ポイントという評価を得ています。

喫煙時間

喫煙時間:82分

味覚フレーバーグラフ

チョコレート(カカオ豆) ★★☆☆☆
スィーツ(甘さ) ★★★☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★★☆☆
コーヒー(苦み含む) ★★★☆☆
トースト(パン・穀物) ★★★★☆
木(杉・オーク等) ★★★★☆
★★☆☆☆
土(素朴さ) ★★★☆☆
草(わら・ハーブ含む) ★☆☆☆☆
ナッツ ★★☆☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★☆☆
フルーツ(酸味含む) ★★☆☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:★★★☆☆

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 $10.00 (1ドル148円換算にて1,480円)
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €10.50 (1ユーロ160円換算にて1,680円)
  • 日本国内価格 ¥2,650 (参考日本販売価格倍率1.68倍)

葉巻重量

  • 購入時重量 12.85g
  • 予備乾燥後重量 11.97g
  • 加湿・熟成後重量 11.74g (葉巻ヘッドカット後重量11.56g)
  • ドライシング後重量 11.49g (葉巻ヘッドカット後)
  • △減少重量 (△減少割合) △0.07g (△0.61%)

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