EGM ティブロン/EGM Tiburones
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | EGM (EGM Cigars) |
| シリーズ名 | EGM |
| ビトラ | ティブロン (ショートロブスト) |
| 葉巻の長さ | 102mm (4インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 20.6mm (52) |
| ラッパー | 産地:ドミニカ共和国産 品種:非公開 |
| バインダー | 産地:ドミニカ共和国産 |
| フィラー | 産地:ドミニカ共和国産 |
| 生産国 | ドミニカ共和国製 |
| 価格 | 2,500円 (2026年1月現在) |
この”EGM ティブロン/EGM Tiburones”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、スイスにあるキューバ産葉巻輸入販売会社であり、且つ、葉巻メーカーでもある”EGM シガーズ/EGM Cigars”が、ドミニカ共和国内にて製造する自社葉巻ブランドとなる、”EGM ティブロン/EGM Tiburones”です。
今回喫煙する葉巻は、EGMシガー日本正規代理店の方から葉巻レビューの依頼があり、葉巻サンプルを頂いての喫煙レビューとなります。
EGMシガーの葉巻は、2025年6月10日に財務省の”製造たばこの小売定価の認可”を受けています。
今回、葉巻喫煙レビュー用に頂いた葉巻は下記の通りです。
- EGM ティブロン 102mm 2,500円/1本
- EGM ロブスト 124mm 2,900円/1本
- EGM エクスード 144mm 3,900円/1本
上記以外にも、日本未発売の”EGM シガリトス 19.99 CHF/6本”と、”ティブロン”と”ロブスト”に於いては2本づつ頂きましたので、その2本は私が考案した”自家製発酵器熟成”に仕掛けて追記レビューしたいと考えています。
さて、今回喫煙レビューする”EGM シガーズ”の葉巻についてですが、私はこの葉巻ブランドの存在を知らなかったため、まずはネットで情報収集することにしました。
収集した情報を簡単に纏めると、EGMシガーズは2017年に事業を開始したスイスにあるキューバ産葉巻のオンライン販売業者であり、2022年には代表の”エットーレ・ガブリエーレ・モラシネッリ”自身の名を冠した”EGM”葉巻ブランドを立ち上げるに至り、ドミニカ共和国で製造されるその葉巻は、シバオ・バレー地区で栽培されたタバコ葉のみで巻かれた”ドミニカン・ピューロ”であるとのことです。
この葉巻の最大の特徴は、”ドミニカン・ピューロ”であるということに尽きると言って良いでしょう。
即ち、ラッパーもドミニカ共和国産のタバコ葉が使用されているということです。
ドミニカ共和国でラッパーを生産することは難しいと言われていたその当時、最初にそれを実現したのは”アルトゥーロ・フエンテ”社(フエンテ・フエンテ・オーパスX 1995年~)であり、その後を追うように”ラ・オーロラ”社(100 アニョス)や”ダビドフ”社(ヤマサ)などの葉巻メーカーが成功させていますが、今現在では他のタバコ葉農園でもドミニカ共和国産ラッパーが栽培されているようです。
今回喫煙する”EGM ティブロン”にドミニカ共和国産ラッパーが使用されているということは、製造している葉巻工場にもドミニカ共和国産のラッパーが入荷している訳ですから、次はEGMシガーが作られている製造工場の情報収集をしてみました。
収集した情報によると、EGMシガーは1996年に開業したサントドミンゴにある”ABAM”工場で巻かれており、そこは”ヴィリガー”の高級葉巻である”ラ・フロール・デ・インクラン”等の製造を請け負うことを契機に、年間約300万本以上の葉巻を生産するまでに拡大した葉巻工場であるようです。
この”ABAM”工場へタバコ葉を供給しているのは、”ジークフリート・P・マルシュケ/Siegfried P. Maruschke”が運営する大手タバコ葉仲買業者”ホセ・メンデス/Jose Mendez”社であり、アルタディスUSAの大手サプライヤーでもあることから、ドミニカ共和国産亡命キューバ産葉巻である”モンテクリスト”、”ロメオ Y ジュリエッタ”、そして”H.アップマン”を含めた、ドミニカ共和国産タバコ葉を使用するアルタディスUSAのプレミアムブランドの殆どにホセ・メンデス社のタバコ葉が使用されているとのことです。
そしてこれは、あるキーワードでの”AIサーチ”による概要をそのまま翻訳したものですが、”EGMブランドは、サントドミンゴのABAM工場で生産されており、メンデス家が築いた農園ネットワークから調達したドミニカ産のタバコのみを使用しています。このように、ジークフリート・P・マルシュケ家は、EGMシガーに使用されるタバコの主要サプライヤーとして、舞台裏で重要な役割を果たしています”とう情報に辿り着くことが出来ました!
これはAIによる概要ですので、どこまで正確な情報かは分かりませんが、最近のAIサーチは適切なキーワードさえ入力すれば、自らネットサーチすることなく膨大なネットワークの中から必要な情報を探し出してくれるため、私はとても重宝しています。
つまりは、EGMシガーは希少なドミニカ共和国産ラッパーが使用されたドミニカン・ピューロというだけでなく、アルタディスUSAが手掛けるドミニカ共和国産亡命キューバ葉巻にも使われているタバコ葉で巻かれた葉巻だということです。
もしかすると、私が今まで喫煙した中で過去最高のコネチカット種シェードラッパー葉巻だと評価する、アルタディスUSAの”ヘンリー・クレイ ウォーホーク”葉巻シリーズにも”ホセ・メンデス”社のタバコ葉が使われているからこそ、あの味が実現出来たのかも知れません。
この時点で、私のEGMシガーへの興味は、最高潮に達することになりました。
この後直ぐに、亡命キューバ葉巻となる”モンテクリスト ダーク No.4 ボックスプレス”(2,100円/本)と”ロメオ Y ジュリエッタ 1875 ブリー”(2,500円/本)、そして”H.アップマン ヴィンテージ カメルーン コロナ”(2,300円/本)の3本を、初めてオンライン購入してしまいました。
今までにドミニカ共和国産亡命キューバ葉巻を喫煙したことが無かったため、今回喫煙する”EGM ティブロン”の味との比較喫煙レビューを後日に行いたいと考えています。
前置きが長くなりましたが、まずは吸ってみてこの葉巻の味を確認してみることにしましょう!
それでは、”EGM ティブロン/EGM Tiburones”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
ドミニカ共和国産の品種非公開のラッパーで巻かれた、”EGM ティブロン/EGM Tiburones”は、コロラドクラロ色(薄茶色)をしていて、葉巻表面は少しの艶を持つ滑らかな仕上がりで、とても美しい外観をしています。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は2本あり、葉巻フット側のサブバンドロールは白色と紺色が使用された中に”TIBURON”というビトラ名が記載され、メインバンドロールは、白色と紺色が使用された中に、ホログラム風の”EGM”というロゴが描かれています。
葉巻ボディからは、葉巻をヒュミドールで熟成させることで、牛舎系のとても良い香りがしてきました。
葉巻を指で摘まんでみると、葉巻表層部には僅かな弾力性を備えてつつ、しっかりと巻かれていることが分かります。
この葉巻は、平均室温18℃・湿度67%に維持した自家製ヒュミドール内にて、33日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する10時間前に、葉巻を湿度53%のシリカゲルが入っていないドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、麦わらと香ばしいナッツの味がして、引き抵抗はごく僅かに重めですが、良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約3分20秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、ごく僅かな爽やかさを伴う杉の木とナッツの味からスタートする。
直ぐに、ごく僅かな革と土の味が追加される。
背景には、コーンフレーク(シリアル)の風味とミネラル(鉛由来?)のヒントがある。
軽やかで心地良い喫味だ。
ストレングス(ニコチン量)はマイルド~ミディアム、フレーバー(風味)もマイルド~ミディアムと言ったところだろう。
副流煙の香りには、香ばしいナッツやコーンフレークの香りが含まれている。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、鼻腔を刺激することの無い少量のペッパー(白胡椒)があることを確認する。
着火後の引き抵抗(ドロー)は重くも軽くも無く、適切な吸引力でしっかりとした量の煙を口蓋に引き込むことが出来る。
燃焼挙動は比較的良好と言えるが、リングゲージが多少大きいこともあってか、多少の片燃えを繰り返しながら燃え進む。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から20分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。
灰はしっかりとした感触と共に、綺麗に折ることが出来る。
続けて、サブバンドロール(シガーリング)を剥がす。
中盤の味は序盤の味を引き継ぎ、杉の木とナッツと少量の土と革の味に、背景にある僅かなミネラル成分(鉛由来の鉱物?)とコーンフレーク(シリアル)の風味で吸い進む。
この葉巻の喫味は、当初、コネチカット種シェードラッパーを纏ったマイルド系葉巻に似ているのではないかと予想していたが、鉛由来(?)のミネラル成分が含まれていることから、味としては全く異なる味ものだった。
この葉巻と似た味の葉巻を思い出そうとしても、なかなか思い出すことが出来ない。
強いて挙げるならば、鉛由来のミネラル成分の風味があることから、過去に喫煙レビューした”マカヌード カフェ・ハンプトンコート”や”フィオニー ロブスト”に近いと言えるかも知れないが、その2つは鉛由来のミネラル成分の風味を通り超えて、”鉛筆の味”になってしまっていることから、味としては全く違うものだと考える。
私が今までに喫煙レビューしてきた葉巻はビトラ違いを含めて230種類(本)を超えているが、それでもこの葉巻と似た味の葉巻を挙げることが出来ないというのは、唯一無二の存在だからかも知れない。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

喫煙開始から40分以降の終盤は、まず2回目の灰折とメインバンドロール(シガーリング)を剥がすことから始める。
メインバンドロールは簡単、且つ、綺麗に剥がすことが出来る。
終盤の味は序盤・中盤と変わらぬ味で吸い進む。
喫煙開始67分時点で、3回目の灰折を行う。
この葉巻はミネラル成分の風味を特徴とした葉巻だと言えるが、私が愛飲している紙巻きタバコの”ラーク・ウルトラ・1mg・100’s・ボックス”も、ミネラル成分の味が好きなことから長年吸い続けている。
ちなみに、キューバの土壌にはミネラル成分の一種となる”炭酸リチウム”(精神安定剤として処方される成分)が含まれているとから、キューバ産葉巻を吸うと精神が安定するという話を聞いたことがある。
きっとそれは、キューバ産葉巻に限ったことではなく、土壌改良を繰り返してキューバの土壌に近づけて栽培されたドミニカ共和国産やニカラグア産のタバコ葉にも、炭酸リチウムが含まれているのではないかと考えている。
そんな素晴らしい効能があるミネラル成分だが、過去に1箱だけ喫煙したことのあるキューバ産紙巻タバコの”コイーバ・オリジナル”には、恐ろしい量のミネラル成分が含まれており、1箱全て吸うのに随分時間がかかった記憶がある。
それが意味するのは、ミネラル成分は微量ならば気分が安定したり心地良くなったりするのだろうが、過剰であると逆に気分を害してしまうことがあるということだ。
今回喫煙した葉巻のミネラル成分は僅かであったことから心地良さを感じることを出来たが、その量が多くなると”マカヌード カフェ・ハンプトンコート”や”フィオニー ロブスト”のような”鉛筆の味”になってしまうのかも知れない。
今回喫煙したこの”EGM ティブロン”は、上手くバランスが取れている葉巻だと思う。
喫煙開始79分時点の、嫌な苦みや鋭さ等は発生していないが、葉巻を指で摘まめなくなった限界ギリギリまで吸った段階で喫煙を終了することとした。

葉巻テイスティング総評
総評として、この”EGM ティブロン/EGM Tiburones”は、ごく僅かな爽やかさを伴う杉の木とナッツと少量の土と革の味に、鼻腔を刺激することの無い少量のペッパー(白胡椒)、背景に僅かなコーンフレーク(シリアル)の風味とミネラル成分(鉱物)のヒントがある葉巻だと言える。
この葉巻は僅かなミネラル成分の風味を特徴とした葉巻だと言えるが、今までにバランスの取れたミネラル量の葉巻を私は喫煙したことが無く、その風味を感じた時にはいきなり”鉛筆の味”になってしまう葉巻にしか出会ったことが無い。
この葉巻が私の愛飲している紙巻きタバコの”ラーク・ウルトラ・1mg・100’s・ボックス”のような、絶妙のミネラル量に抑えられていることに関心した。
いつしか、私はこの絶妙なミネラル成分の味を、勝手に”炭酸リチウムの味”だと思い込むようになった。
何故ならそれは、とても心地良い安堵感を得ることが出来る味だからだ。
良く出来た葉巻だと思う。
喫味もマイルド~ミディアムであることから、ヨーロッパ人や日本人に好まれる葉巻となるだろう。
映画を見ながらや友人との会話を交わしながらの喫煙でも、それらの邪魔をすることなく喫煙出来る葉巻だ。
その意味では、今現在私のお気に入りとなっている”A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ”葉巻シリーズに近いものがある。
今回喫煙した葉巻には、大手タバコ葉仲買業者”ホセ・メンデス/Jose Mendez”社が納入したタバコ葉が使用されていると思われるが、あくまでタバコ葉仲買業者であるため、その味の特徴まで掴むことは出来なかったが、様々なテイストのタバコ葉を用意できる会社であることに間違いはないだろう。
ちなみに、喫煙レビュー前に記述したプロローグ欄では触れなかったのだが、このEGMシガーは”最低2年以上熟成されたタバコ葉が使用されている”と謳っている記事を読んで、正直、たった2年以上の熟成期間で本当に大丈夫だろうか?と少し不安になったが、喫煙してみた結果、嫌な鋭さや苦みや酸味等々のネガティブ要素は全く感じることが無かったことを最後に伝えておきたい。
今回喫煙した葉巻の葉巻独自5段階評価は、4.0/5点を与えるに相応しい葉巻だと判断した。
喫煙時間
喫煙時間:80分
味覚フレーバーグラフ
| チョコレート(カカオ豆) | ★☆☆☆☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★★☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★★☆☆ |
| コーヒー(苦み含む) | ★☆☆☆☆ |
| トースト(パン・穀物) | ★★☆☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★★☆ |
| 革 | ★★☆☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★★☆☆☆ |
| 草(わら・ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
| ナッツ | ★★★★☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★☆☆☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★☆☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★★☆
世界各国葉巻値段比較 (アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 -
- ヨーロッパ圏内参考価格 13.99 CHF (1スイスフラン198円換算にて2,770円)
- 日本国内価格 ¥2,500 (参考日本販売価格倍率0.90倍)
葉巻重量
- 葉巻購入時重量 12.72g
- 加湿・熟成後重量 12.30g (葉巻ヘッドカット後重量12.10g)
- ドライシング後重量 12.07g
- △減少重量 (△減少割合) △0.03g (△0.25%)

コメント