A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ ペケーニャス/A.J. Fernandez Last Call Habano Pequenas
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | A.J. フェルナンデス |
| シリーズ名 | ラストコール ハバノ |
| ビトラ | ペケーニャス (ペティコロナ) |
| 葉巻の長さ | 127mm (5インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 18.3mm (46) |
| ラッパー | エクアドル産 ハバノ2000種 ロサド |
| バインダー | ニカラグア産 |
| フィラー | ニカラグア産 |
| 生産国 | ニカラグア製 |
| 価格 | 1,750円 (2025年3月現在) |
この”A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ ペケーニャス/A.J. Fernandez Last Call Habano Pequenas”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、ニカラグアに大規模な葉巻工場とタバコ葉農園を持つ葉巻メーカーの、”A.J. フェルナンデス/A.J. Fernandez”からの1本である、”A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ ペケーニャス/A.J. Fernandez Last Call Habano Pequenas”です。
”ラストコール ハバノ”葉巻シリーズとして3つ目のビトラとなる今回の葉巻ですが、過去に喫煙した”ヘニアレス”と”コルティカス”の両ビトラは、共にリーズナブルでありながら素晴らしい喫味であったことから、今回喫煙レビューする”ペケーニャス”ビトラも期待できる葉巻だと確信していますが、リングゲージ(太さ)の違いによってどのように味が変化するのかを確認してみたいと思っています。
”コルティカス”はリングゲージ52、”ヘニアレス”はリングゲージ48、そして今回喫煙する”ペケーニャス”はリングゲージ46となっており、今までで一番細い葉巻となっています。
”コルティカス”と”ヘニアレス”を比べると、ほぼ似たような味ではありましたが、僅かに最も太いリングゲージの”コルティカス”に軍配が挙がったように思います。
つまりは、A.J.の農園で栽培されていない他の農園から仕入れた、エクアドル産ハバノ2000種ラッパーの味の影響が最も少ないビトラが、最も旨い葉巻であったと言うことになります。
A.J.の葉巻の良さは、A.J.の農園で栽培・発酵したタバコ葉を味わうことにあると私は考えていますので、その結果は予想通りだったと言えます。
今回喫煙する”ペケーニャス”ビトラは、3つの中で最も細い葉巻となるため、その推論からすると最も”A.J.らしくない”味の葉巻となるのですが、その結果はこれから喫煙してみて確かめてみることにしましょう!
ちなみに、この葉巻シリーズは、A.J.フェルナンデスの葉巻の中では低価格帯の葉巻として分類されていますが、元々は、幸運にもA.J.の工場や農場に訪れることが出来た葉巻愛好家たちに配るために開発された葉巻とされています。
低価格帯で販売されている葉巻とは言え、A.J.はこの葉巻の味に自信を持っていると言えるでしょう。
参考までに、A.J. フェルナンデスの社長である、”アブデル・J・フェルナンデス”は、1979年生まれのキューバ人ですが、24歳になった2003年に、ニカラグアへ移住します。
最初は叔父が経営する、”ネストル・プラセンシア”で短期間働きましたが、すぐにエステリに自身の小さな葉巻工場をオープンし、他社ブランドの葉巻製造請負を開始します。
製造を請け負う他社ブランドとしては、”ロッキーパテル”や”ディーゼル”などの、有名葉巻メーカーの葉巻も請け負うことが出来ました。
2008年には自社のタバコ葉農園を所有することになり、2010年には”A.J. フェルナンデス”初の自社ブランド葉巻である、”サンロターノ/San Lotano”葉巻シリーズの製造・販売することとなり、現在の有名なA.J.ブランドを築き上げました。
それでは、”A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ ペケーニャス/A.J. Fernandez Last Call Habano Pequenas”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
エクアドル産 ハバノ2000種 ロサドのラッパーで巻かれた、”A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ ペケーニャス/A.J. Fernandez Last Call Habano Pequenas”は、コロラド(茶色)~コロラドマデューロ色(茶褐色)をしていて、葉巻表面は滑らかで艶があり、木目細やかな美しい外観をしています。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、赤色と金色とクリーム色を使用した中に、”Last Call”という葉巻シリーズの文字が描かれたシンプルなものとなっています。
葉巻を指で摘まんでみると、しっかりと巻かれていながら、葉巻表層部には程良い弾力を備えており、葉巻表面も木目が細かく滑らかです。
葉巻ボディからは、牛舎系の香りではありませんが、甘く香ばしいナッツ系や穀物系の良い香りがします。
この葉巻は、平均室温18℃・湿度60%に維持した自家製ヒュミドール内にて、45日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する7時間程前に、葉巻を湿度44%のシリカゲル(乾燥剤)入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移し、”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、刺激の無い麦わらの味がして、引き抵抗は少し重めですが、良好と言えるでしょう。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分20秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、爽やかにして少し濃厚な杉の木の味からスタートする。
直ぐに、ナッツと革の味が追加される。
キューバ産葉巻を思わせる喫味だ。
旨い!
背景には、ごく軽い糖蜜の甘さがある。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、ごく僅かな苦みを含む適量のペッパー(白胡椒)があることを確認する。
燃焼挙動は良好で、火入れ修正を必要とすることなく、火は均一に燃え進む。
喫煙開始11分時点で、不意に灰をデスクに落としてしまった。
灰はかなり脆いと言えるだろう。
副流煙の香りには、軽いコーンフレーク(シリアル)の風味が含まれている。
これまでに”ラストコール ハバノ”葉巻シリーズの3つのビトラを喫煙してきたが、今回喫煙している最も細い”ペケーニャス”ビトラは、最もキューバ産葉巻に近い味がするように思う。
他のビトラでは出てこなかった”濃厚な…”という言葉がそれを表している。
爽やかでありながら濃厚で、ラストコールハバノの特徴とも言える”コーンフレーク”の風味も味わえるこの葉巻は、バランスの取れた良い喫味を提供してくれる。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から25分以降の中盤は、また灰が不意に折れてしまわないようにと、まず実質2回目の灰折を行うことから始める。
灰は意外にも、しっかりとした感触と共に折れる。
中盤の味は、序盤の味を引き継ぎ、爽やかで濃厚な杉の木と革の味に、ナッツの味が後退する代わりに土の味が追加され、コーンフレークの風味も強さを増す。
ストレングス(ニコチン量)はミディアム、フレーバー(風味)はミディアム~ミディアムフルと言ったところか。
着火後の引き抵抗(ドロー)は、僅かに重めかも知れないが、軽い吸引力でしっかりとした量の煙を口蓋に引き込むことが出来る。
”ラストコール ハバノ”葉巻シリーズは、総じて私が好きなカカオ豆の味が少ないように思うが、その代わりにコーンフレークの香ばしさがそれを補っているため、不満はない。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

喫煙開始から45分以降の終盤は、まず実質3回目の灰折とバンドロール(シガーリング)を剥がすことから始める。
バンドロールはとても簡単に、且つ、綺麗に剥がすことが出来る。
終盤の味は、序盤・中盤の味を引き継ぐが、爽やかさが弱まり、土の味が強さを増し、濃厚な煙の味となるが、基本の味は劣化することなく吸い続けることが出来る。
だが、ごく僅かな苦みが舌にまとわりつくように感じる。
今まで喫煙してきた”ラストコール ハバノ”葉巻シリーズでは、僅かな苦みも気にすることは無かったが、これは引き抵抗(ドロー)が少し重めであることがその要因なのだろう。
もしかすると、この葉巻コピーだけの問題なのかも知れない。
喫煙開始64分で、実質4回目の灰折を行う。
喫煙開始80分時点の、煙が濃厚になり、少しの苦みが気になりだした時点で、喫煙を終了することとした。

葉巻テイスティング総評
総評として、この”A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ ペケーニャス/A.J. Fernandez Last Call Habano Pequenas”は、爽やかにして濃厚な杉の木と土と革とナッツの味に、ごく僅かな苦みを含む適量のペッパー(白胡椒)、背景にごく軽い糖蜜の甘さとコーンフレーク(シリアル)の風味が味わえる、キューバ産葉巻を彷彿とさせる味の葉巻だと言える。
今までに”ラストコール ハバノ”葉巻シリーズの3つのビトラを喫煙してきたが、今回喫煙した”ペケーニャス”ビトラは、爽やかにして濃厚な喫味がキューバ産葉巻を彷彿とさせる良い葉巻ではあったのだが、引き抵抗(ドロー)が少し重いことからか、喫煙終盤では僅かな苦みを感じることになったことが少し残念でならない。
この葉巻コピーだけの問題かも知れないが、細いビトラ故の構造上、仕方のない問題なのかも知れない。
個人的には、引き抵抗(ドロー)が良好で、且つ、価格も100円安い”コルティカス”ビトラが私好みの葉巻だと言えるだろう。
だが、どちらのビトラも甲乙つけがたい。
流石、A.J.の農園を訪れた者に振舞われる葉巻だ。
農園ではどのビトラを振舞っているのかは分からないが、”コルティカス”と”ペケーニャス”のどちらであっても、来訪者は満足することだろう。
当初はこの葉巻が最も細いビトラであることから、自社農園で栽培されたタバコ葉の比率が減り、A.J.の葉巻の良さを最大限発揮出来ていないのではないかと推察したが、それは間違っていた。
だが、A.J.の葉巻の味というよりも、キューバ産葉巻の味に近い喫味として成立している葉巻と言えるだろう。
今回喫煙した葉巻の葉巻独自5段階評価は、4.0/5点を与えるに相応しい葉巻だと判断した。
参考までに、この”A.J. フェルナンデス ラストコール ハバノ/A.J. Fernandez Last Call Habano”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、87ポイント~93ポイントという高評価を得ており、この葉巻シリーズの”ペケーニャス”ビトラは、90ポイントと高評価を得ています。
喫煙時間
喫煙時間:82分
味覚フレーバーグラフ
| チョコレート(カカオ豆) | ★★☆☆☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★★☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★★☆☆ |
| コーヒー | ★☆☆☆☆ |
| トースト(パン・穀物) | ★★☆☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★★☆ |
| 革 | ★★★☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★★★☆☆ |
| 草(わら・ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
| ナッツ | ★★★☆☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★☆☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★★☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★★★
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $6.90 (1ドル148円換算にて1,021円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 -
- 日本国内価格 ¥1,750 (参考日本販売価格倍率1.71倍)
葉巻重量
- 購入時重量 10.08g
- 加湿・熟成後重量 9.91g (葉巻ヘッドカット後重量9.73g)
- ドライシング後重量 9.68g (葉巻ヘッドカット後)
- △減少重量 (△減少割合) △0.05g (△0.51%)


コメント