ラ・オーロラ ギレルモ・レオン コロナゴルダ/La Aurora Guillermo Leon Corona Gorda

4.0
ラ・オーロラ ギレルモ・レオン コロナゴルダ/La Aurora Guillermo Leon Corona Gorda|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 コロナゴルダ/Corona Gorda
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ラ・オーロラ ギレルモ・レオン コロナゴルダ/La Aurora Guillermo Leon Corona Gorda

葉巻/シガー情報

ブランド名 ラ・オーロラ
シリーズ名 ギレルモ・レオン
ビトラ コロナゴルダ
葉巻の長さ 152mm (6インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 18.7mm (47)
ラッパー エクアドル産 ハバノ種 ブエルタ・アリバ
バインダー アフリカ産 カメルーン種 & ドミニカ共和国産 コロホ種
フィラー ペルー産 & ブラジル産 & ドミニカ共和国産 & ニカラグア産
生産国 ドミニカ共和国
価格 1,720円 (2023年4月現在) → 1,900円 (2024年8月~)

この”ラ・オーロラ ギレルモ・レオン コロナゴルダ/La Aurora Guillermo Leon Corona Gorda”の葉巻/シガー喫煙レビュー

この”ラ・オーロラ ギレルモ・レオン コロナゴルダ/La Aurora Guillermo Leon Corona Gorda”(日本での財務省登録名称は”ギレルモ・レオン コロナゴルダ”)は、”ラ・オーロラ”社の創業者の孫であり、現社長(この当時は副社長)の”ギレルモ・レオン・ハーバート”が、自身が毎日吸いたいと思う葉巻を、ラ・オーロラ社のマスター・ブレンダーである”マヌエル・イノア”に指示して作らせ、そして2010年に商品化した葉巻です。

Guillermo Leon Herbert

ギレルモ・レオン・ハーバート 出典:https://jimenesrum.com/

まさに、職権乱用です・・・。(^^;)

おそらく、その当時には、こんな会話がなされていたことでしょう。(以下、想像の会話です)

(ギレルモ・レオン)

”おい、マヌエル!私が毎日吸いたいと思う葉巻を商品化したいと思うが、どう思う?”

(マヌエル・イノア)

”えっ?あ、はい。悪くないんじゃないでしょうか。(それって、売れるんかい・・・。)”

(ギレルモ・レオン)

“俺も副社長になったことだし、これからは散らばってしまった同族会社も俺が買収して、俺自身がラ・オーロラ・グループの社長兼広告塔になって、全グループを引っ張っていかんとな!だからこそ、私の名を冠した葉巻シリーズを作るべきだと思うんだ!フィリップ・モリスやマルボロの紙巻きタバコだって作ってるし、2000人以上の従業員を雇ってるし、年間10億本の葉巻を作ってるんだ!私の名を冠した葉巻が無いなんて、おかしいとは思わないか?”

(マヌエル・イノア)

”そ、そうですね。でも、それは私じゃなくて、商品開発部かマーケティング部に相談したほうが良いのでは?”

(ギレルモ・レオン)

”いや、駄目だ、駄目だ!奴らはなんも分かっちゃいない!だからこそ、マスター・ブレンダーである君から話を持ち上げてほしいんだ!君の話なら皆、納得するだろ?”

(マヌエル・イノア)

”分かりました。では具体的にどんな味の葉巻にしたいので?”

(ギレルモ・レオン)

”今までにない、深い複雑さを持ちながら、当社の多くの葉巻よりも強い煙を持つ葉巻だ!そして、世界にアピールするために、過去にない、世界6か国のタバコ葉を使ったブレンドを開発してくれたまえ!”

(マヌエル・イノア)

”分かりました。では商品開発部に相談した後、テスト葉巻を製作してみましょう!”

(ギレルモ・レオン)

”そうか!分かってくれたか!打倒、アルトゥーロ・フエンテっ!目指せ、ダブドフっ!!”

(マヌエル・イノア)

”・・・。”

ま、こんな会話がなされていたかは不明ですが、このギレルモ・レオンのマーケティング戦略にまんまとハマってしまったのが、この私です。(^^;)

この葉巻の販売価格は1,720円であり、私が今までに購入した葉巻の中で、一番高価な葉巻です。

”ラ・オーロラ”社の葉巻の味の方向性は、私の味覚と一致していることは分かっていますので、このギレルモ・レオンが自身の名前を冠して作らせた葉巻に、ぜひ期待したいところです。

それでは”ラ・オーロラ ギレルモ・レオン コロナゴルダ/La Aurora Guillermo Leon Corona Gorda”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

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まずは外観から見ていきましょう。

エクアドル産ハバノ種のタバコ葉に巻かれたラッパーを持つ”ラ・オーロラ ギレルモ・レオン コロナゴルダ/La Aurora Guillermo Leon Corona Gorda”は、僅かに艶がある赤みを帯びたコロラドマデューロ色(茶褐色)をしています。

よく見ると、太い葉脈が1本走っています。

葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、赤色と茶色と銀色の3色が使われていて、ギレルモ・レオンの直筆風サインと名前のロゴが入っています。

葉巻を指で摘まんでみると、程よい硬さがあり、十分な量のタバコ葉が使われていることが分かります。

この葉巻のビトラ(サイズ)は、”コロナゴルダ”と呼ばれるフォーマットで、通常のコロナビトラよりも1cm長く、2mmほど直径が太いサイズとなっています。

この葉巻には、エクアドル、アフリカ、ドミニカ共和国、ペルー、ブラジル、ニカラグアの計6か国のタバコ葉が使われていて、複雑な味を期待できるようです。

特徴的なのは、アフリカ産カメルーン種とドミニカ共和国産コロホ種の、2枚のダブルバインダー仕様となっていること。

カメルーンの”甘み”と、コロホの”スパイス”を葉巻に与えているようです。

この葉巻は、湿度70%に維持した自家製ヒュミドール内にて、18日間の加湿・熟成を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、深くローストした干し草の香りと果実の酸味を感じ、引き抵抗も良好でした。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)を炎から2cm程離して煽るようにゆっくり且つしっかりと炙り(約2分50秒間)、その後、パージ(葉巻を咥えて息を吹く)を行ってガス抜きをしてから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

ラ・オーロラ ギレルモ・レオン コロナゴルダ/La Aurora Guillermo Leon Corona Gorda|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサード

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、深くローストした木・土・ペッパー(黒胡椒)の味からスタート。

背景には、僅かだがローストされた甘い杉の味がある。

ボディは最初からフルボディ寄りのミディアムボディ。

これは、旨い!

たっぷりのペッパーが鼻腔をくすぐり、気持ち良い。

喫煙開始13分時点で、僅かだがローストされた革・ナッツの味も追加される。

喫煙開始25分時点からは、ローストされた杉の木の味から、ローストされた革の味へと主役の味が入れ替わる。

しかし、それは支配的な味ではなく、あくまで他の味とのバランスを保っている。

喫煙開始28分時点で、灰が自然落下した。

灰の長さは、2cmくらいで定期的に灰折するのが良さそうだ。

序盤は、深くローストされた香ばしい木(杉)・革・土・ナッツの味と、ほんのり甘い杉の木の甘み、そして背景にたっぷりのペッパー(黒胡椒)が効いた葉巻だとい言える。

ラ・オーロラ ギレルモ・レオン コロナゴルダ/La Aurora Guillermo Leon Corona Gorda|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサードの中頃

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

ラ・オーロラ ギレルモ・レオン コロナゴルダ/La Aurora Guillermo Leon Corona Gorda|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から35分以降からの中盤は、序盤と変わらない、バランスの取れた喫煙を続けられる。

この葉巻の特徴は、苦くも渋くも、また、ほろ苦くもない、とても香ばしい味が続くことのようだ。

甘みの味に関して、敢えて例えるなら、メープルシロップやココアパウダーの甘みと言えるが、それはほのかな甘みであり、決して甘ったるくはない。

あくまで、他とのバランスが保たれた甘さを提供している。

ここまでで2回ほど、葉巻のラッパーとバインダーが片燃えしていたのを修正している。

この葉巻は、カメルーン種とコロホ種の、ダブルバインダー仕様なので、そのせいで片燃えしやすいのかも知れないし、また、この葉巻のコピーには太い葉脈が1本走っていたことが原因なのかも知れないが、その本当の理由は分からない。

喫煙開始55分時点から、甘みは少し減少し始めた。

この時点でもまだショートロブスト程度の長さが残っている。

喫煙開始59分の時点で、2回目の灰折を行う。

この時点での甘みはかなり減少しているが、他のローストされた木・土・革の味と少量となったペッパーとのバランスが取れているため、味に不満なく吸い続けられる。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

ラ・オーロラ ギレルモ・レオン コロナゴルダ/La Aurora Guillermo Leon Corona Gorda|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から65分以降からの終盤は、全てのフレーバーが均一に減少し始め、ダークローストのコーヒーの味が追加され、ロースト感やトースト感が主体となり、背景には僅かな甘みとペッパーがある味となる。

バランスは崩れだしているが、まだ大きな問題とはならない。

しかし、ラッパーとバインダーの片燃えは自然と解消されることなく続き、この修正をする作業が少々厄介だ。

葉巻の燃え具合をよく見てみると、やはり太い葉脈のある側の燃焼が弱いようだ。

喫煙開始78分の時点で、3回目の灰折りを行う。

灰を折った部分を見てみると、僅かに”トンネル”と呼ばれる、葉巻中央部が窪んだ状態になっていた。

この葉巻は燃焼挙動に多少問題があるようだ。

喫煙開始90分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。

葉巻としての旨味が感じられなくなった、この時点で終了することとした。

ラ・オーロラ ギレルモ・レオン コロナゴルダ/La Aurora Guillermo Leon Corona Gorda|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサードの中頃

ラ・オーロラ ギレルモ・レオン コロナゴルダ/La Aurora Guillermo Leon Corona Gorda|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサードの終わり

ラ・オーロラ ギレルモ・レオン コロナゴルダ/La Aurora Guillermo Leon Corona Gorda|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この”ラ・オーロラ ギレルモ・レオン コロナゴルダ/La Aurora Guillermo Leon Corona Gorda”は、深くローストされた香ばしい木(杉)・革・土・ナッツ・コーヒーの味に、多くのペッパー(黒胡椒)と、甘い杉の木やメープルシロップやココアパウダーを思わせるほのかな甘みがある、終始バランスの取れた喫煙を楽しめる葉巻だと言える。

しかし、この葉巻のコピーだけの問題かも知れないが、ラッパーとダブルバインダーの燃焼挙動に問題があり、何度も火入れ修正をする必要があった。

そして、味の面ではバランスの取れたとても旨い葉巻なのだが、そのピークが序盤から中盤の中頃までであるのも残念でならない。

日本には入荷されていないが、コロナサイズの方が甘みも長く続くのではないかと思う。

喫煙時間も1時間40分と、今までで最長の喫煙時間となり、私には少々長すぎた感はある。

今回はギレルモ・レオンのデイリー・シガーであるコロナゴルダを選択したが、私的にはロブストサイズのほうが向いているのかも知れない。

とても旨い葉巻だが、1,720円という価格を考慮すると、他にもっとリーズナブルで且つ、旨い葉巻もあるため、私のヒュミドール入りの常連とはならないようだ。

現在、私のヒュミドールに寝かしてある、”ラ・オーロラ エクアドル 107 ロブスト”(1,220円)に期待したいと思う。

参考までに、この”ラ・オーロラ ギレルモ・レオン”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、87ポイント~93ポイントという高評価を得ており、この”コロナゴルダ”ビトラに於いては、92ポイントという評価を得ています。

喫煙時間

喫煙時間:100分(1時間40分)

味覚フレーバーグラフ

チョコレート ★★☆☆☆
スィーツ ★★★☆☆
クリーム ★★☆☆☆
コーヒー ★★★☆☆
トースト ★★★☆☆
★★★★☆
★★★☆☆
★★★☆☆
★☆☆☆☆
ナッツ ★★★☆☆
ペッパー ★★★★☆
フルーツ ★☆☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:★★★☆☆

ギャラリー

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