レボリューション ショートロブスト/Te Amo Revolution Short Robusto
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | ティアモ (カーサ・トゥラント) |
| シリーズ名 | レボリューション |
| ビトラ | ショートロブスト |
| 葉巻の長さ | 120.6mm (4.75インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 20.6mm (52) |
| ラッパー | メキシコ・サンアンドレス産 ハバノ種 |
| バインダー | メキシコ・サンアンドレス産 コロホ種 |
| フィラー | メキシコ・サンアンドレス産 コロホ種他 & ニカラグア産 |
| 生産国 | メキシコ製 |
| 価格 | 950円 (2024年1月現在) |
この”レボリューション ショートロブスト/Te Amo Revolution Short Robusto”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、メキシコの有名葉巻メーカーであるトゥラント家によって製造されている葉巻である、”レボリューション ショートロブスト/Te Amo Revolution Short Robusto”です。
この葉巻は、少し前から私の行きつけの葉巻販売店に陳列されていたのですが、メキシコ産ピューロということで、過去に喫煙レビューしてあまり良い評価を与えることが出来なかった”カーサ・トゥラント 1880 コロラド ショートロブスト”の例もあり、全く見向きもしていませんでした。(^^;)
しかし、少し気になってネット調査してみると、何やらシガーアフィショナードで2014年の葉巻トップ25の第13位に輝いている葉巻シリーズであることを知り、早速購入してみることにしました。
但し、シガーアフィショナードで入賞しているこの葉巻シリーズのものと、今回喫煙レビューする葉巻とは少し物が違うような気もするのですが、その辺は調査しても詳しくは分からなかったため、真偽についてはご容赦いただきたいと思います。
この葉巻がシガーアフィショナードで入賞を果たしている葉巻シリーズだと仮定すると、ラッパーはメキシコ・サンアンドレス産のハバノ種、バインダーにはメキシコ・サンアンドレス産のコロホ種、そしてフィラーにはメキシコ・サンアンドレス産のコロホ種他とニカラグア産のタバコ葉を使用した葉巻構成となっているようです。
メキシコ産のタバコ葉と言えば、その昔、オランダ人がタバコ種子を持ち込んでメキシコ人に栽培させて定着した”サンアンドレス種”のタバコ葉が有名ですが、この葉巻ではキューバ種子である、”ハバノ種”や”コロホ種”のタバコ葉を使用しているところが大きなポイントとなります。
更に、メキシコでは、メキシコ国内で栽培されたタバコ葉以外を使用して葉巻を製造してはならないという法律があるようですが、この葉巻ではニカラグア産のタバコ葉もフィラーに使用されています。
その辺は私も良く分からないのですが、きっとお金の力でどうにでもなるというお国柄なのでしょう。(^^;)
しかしながら、この葉巻を輸入している代理店が作製したと思われるパンフレットからの情報によると、この葉巻は”カーサ・トゥラント 1880 コロラド ショートロブスト”と同様に、メキシコ産クリオロ種のタバコ葉を主に構成されているという情報もありますので、何が正しいのか分からないというのが正直なところです。
この葉巻の匂いを嗅いでみると、メキシコ産葉巻らしからぬ、コロホ種のようなスパイシーで甘い香りがすることから、シガーアフィショナードで入賞した葉巻シリーズと同じ葉巻構成である可能性もまだまだ捨てきれません。(葉巻輸入代理店の情報も意外とアテにならないため…)
ま、そんなことを期待しながら葉巻を吸うのも楽しいものです。(^.^)
それでは、”レボリューション ショートロブスト/Te Amo Revolution Short Robusto”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
メキシコ・サンアンドレス産 ハバノ種のタバコ葉で巻かれたラッパーを持つ、”レボリューション ショートロブスト/Te Amo Revolution Short Robusto”は、艶の無いサラサラした質感を持つ、マデューロ色(茶褐色)をした葉巻です。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、赤色をメインとした中に白色の文字で”REVOLUTION HAND MADE”と筆記体で書かれていているだけの、シンプルなものとなっています。
葉巻を指で摘まんでみると、全体的にかなり硬く、過去に喫煙レビューしたインドネシア産葉巻である”エスペリトゥ ロブスト”に似ています。
太い葉脈等も見当たらず、1本950円の格安系バンドル葉巻であっても、作りは悪くなさそうです。
この葉巻は、平均温度15℃湿度74%に維持した自家製ヒュミドール内にて、47日間の加湿・熟成を行っています。
喫煙を始める5時間半程前から、葉巻をドライボックスに移して、”ドライ・ボクシング”を行ってから喫煙を開始しました。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、ローストした麦わらの味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分間)、葉巻フットのラッパーが2mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、極僅かな酸味を含んだ、杉の木とカカオ豆の味からスタート。
背景には、コーヒー豆の甘さがある。
予想外に、旨い。
メキシコ産葉巻と知らなければ、ニカラグア産の葉巻に思えることだろう。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、弱めのペッパー(胡椒)があることを確認する。
ストレングス(ニコチン量)はマイルド~ミディアム、フレーバー(風味)はミディアムと言ったとことか。
喫味は柔らかく、滑らかだ。
メキシコ産ということもあり、もっとドライな煙を想像していたが、よくよく考えてみると、ラッパーにはキューバ種子 ハバノ種、バインダーにはキューバ種子 コロホ種、フィラーにはキューバ種子 コロホ種とニカラグア産のタバコ葉が使われているのだから、不味い葉巻になる訳がない。
喫煙開始17分時点で、1回目の灰折を行う。
灰はしっかりした感触を伴って、小気味良い音と共に、気持ち良く折れる。
燃焼挙動は良好であり、今のところ火入れ修正する必要がなく、多少の片燃えは自動修正される。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から20分以降の中盤は、序盤の味を引き継ぎ、杉の木とカカオ豆の味に、僅かな革と土が追加され、背景にあったコーヒー豆の甘さは、甘草(リコリス)のような甘さに入れ替わる。
私にとって甘草(リコリス)の味というのは、今回初めて表現することになるが、前々から他の葉巻でもこの味を感じることはあっても、何の味なのか分からなかったのだが、この漢方のような甘さこそが甘草(リコリス)であるのだと理解することができた。
日本国内で甘草は”芍薬甘草湯”などの漢方薬としてお馴染みだが、欧米ではリコリスとして、グミやキャンディ等のお菓子によく使用されていることから、味の識別が容易なのだろう。
私はリコリスが入ったのど飴を常用しているが、それでもこの味がリコリスだと関連付けることが出来たのは、今回が初めてだ。
今のところ、嫌な苦みや鋭さとは無縁の葉巻と言える。
喫煙開始37分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

喫煙開始から40分以降の終盤は、まず2回目の灰折を行うことから始める。
終盤の味は、序盤・中盤の味に、甘草(リコリス)の漢方薬のような味が強くなる。
このリコリスの味が旨い味と言えるのかどうかは正直分からないが、素朴な土の味を伴っていることは確かであり、素朴な味が好きな私にとっては悪くない。
副流煙の香りには、ごく僅かだが甘く香ばしい香りが含まれている。
喫煙開始55分時点で、紅茶の苦み成分が現れることで、ドミニカ共和国産の葉巻のような味わいなる。
喫煙開始60分時点で、3回目の灰折を行う。
終盤終了近くになっても、嫌な苦みや鋭さは無いが、紅茶由来の苦み成分と甘草の漢方成分でお腹いっぱいになったことから、この時点で喫煙を終了することとした。

葉巻テイスティング総評
総評として、この”レボリューション ショートロブスト/Te Amo Revolution Short Robusto”は、極僅かな酸味を伴う杉の木とカカオ豆と革と土の味に、滑らかなペッパー(胡椒)、背景にある甘草(リコリス)の甘さが味わえる、コストパフォーマンスに優れたメキシコ産リースナブル系葉巻だと言える。
メキシコ産のタバコ葉と言えば、”サンアンドレス種”ばかりがもてはやされるが、メキシコで栽培されたハバノ種やコロホ種のタバコ葉で巻かれた葉巻も、意外とイケる味だということが分かる1本だった。
今回の喫煙で初めて甘草(リコリス)の味を認識することが出来たが、日本国では漢方薬として知られているため、なかなか葉巻の味として認識することは難しいように思う。
パイプたばこを吸う人にとっては、リコリス味に着香された煙草葉があるため、認識しやすいのかも知れないが、基本、着香されることのない葉巻の場合は認識することが難しい。
私はリコリス入りのど飴である、”プルモール/Pulmoll”を舐めた程度の経験はあるが、それでも今まで認識することは難しかった。
新たに葉巻の個別の味が認識できると、とても良い気分になる。
今後は頻繁に、私の葉巻喫煙レビューに出てきてしまいそうだ。(^.^)
メキシコ産葉巻でありながら、ニカラグア産やドミニカ共和国産の葉巻の味が随所に現れるところがこの葉巻の面白いところだと言える。
この葉巻の葉巻独自5段階評価は、高いコストパフォーマンス性と終盤まで味の劣化も少ないことを鑑みて、4.0/5点とした。
参考までに、この”レボリューション/Te Amo Revolution”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、84~92ポイントという評価を得ており、この葉巻シリーズの”ショートロブスト”ビトラは、ランク外となっています。また、この葉巻シリーズの”ロブストオバラド”ビトラは、2014年の葉巻トップ25(92ポイント13位)に輝いています。
喫煙時間
喫煙時間:68分
味覚フレーバーグラフ (追記レビュー時毎に更新)
| チョコレート(カカオ豆) | ★★☆☆☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★★☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★☆☆☆ |
| コーヒー | ★★★☆☆ |
| トースト(パン・穀物) | ★☆☆☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★☆☆ |
| 革 | ★★★☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★★★☆☆ |
| 草(わら・ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
| ナッツ | ★☆☆☆☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★☆☆☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★★☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度 (追記レビュー時毎に更新)
おすすめ度:★★★★☆
ギャラリー
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2025/10/26
今回で4本目となる、”レボリューション ショートロブスト”を喫煙する。
今回喫煙する葉巻は、”自家製発酵器内密封熟成”方法で21日間葉巻を熟成させ、その後、平均室温24℃・湿度67%の自宅ヒュミドール内にて7日間加湿・熟成させている。(計28日間熟成)
喫煙前に8時間ほど、湿度43%のシリカゲル入りドライシング・ボックス内で、”ドライ・ボクシング”を行う。
ドライシング前に11.05g(カット後)あった葉巻重量は、ドライシング後には10.97gに減少し、全体重量の0.72%という適切な葉巻内包湿度が減少したことを確認してから喫煙を開始する。
着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約2分半かけて着火する。
自宅リビングソファーにて、2020年にNetflixにて配信された米英合作のスリラー映画である、”マクマホン・ファイル/The Last Thing He Wanted”を見ながら喫煙する。
この映画は、”アン・ハサウェイ”、”ベン・アフレック”、”ウィレム・デフォー”、”トビー・ジョーンズ”等の有名な俳優が出演しているにも関わらず、恐ろしいほど意味不明な映画となっている。
原作がある作品なのだが、映画としての脚本に仕上がっておらず、何を見せられているのか全く理解できない。
この作品の監督を務めている”ディー・リース”も悪くない脚本家のようだが、きっと原作の内容を変更すること無しに、2時間枠の映画に纏めなければいけないという制約があった結果がこれなのだろう。
映画は小説(本)とは違うのだから、映画として面白い脚本に出来なければ、面白い映画になる訳がないと私は思っている。
この映画の評価に関しては、”ロッテン・トマト”と全く同意見で、”批評家支持率6%、平均点は10点満点で2.85点”って、一体どんな映画だと思ったが、正にこの映画がその映画だ。
ま、この記事を読んだ諸氏も、見て時間を無駄にすることもないだろう。
そんな映画の話はさており、早速、葉巻レビューに入りたいと思う。
序盤は、ロースト感を伴う濃厚な杉の木と革と土の味でスタートする。
背景には、樹液を思わせる甘さと、リコリス(甘草)とクローブ等のミックス・スパイスの風味がある。
引き抵抗(ドロー)は完璧だし、燃焼挙動も悪くない。
吸い心地は、とても良い。
メキシコ産のタバコ葉とは言え、ハバノ種とコロホ種のタバコ葉が使われているだけのことはある。
ただ、昨日に続いてリコリスの風味が目立つ濃厚な葉巻であるため、少し吸い飽きてしまう感はある。
喫煙開始50分時点では、少しの苦みが発生し、喫味が強くなり始める。
喫煙開始55分時点で、元々濃厚な喫味であった葉巻が、さらに少しの苦みのせいで強い喫味になったしまったため、喫煙を終了することとした。
今回の”自家製発酵器熟成”された葉巻の葉巻独自5段階評価は、過去に4.0/5点から3.5点の評価へと格下げしているのだが、だだの3.5/5点の葉巻と評価するのは惜しいと考え、4.0/5点寄りの3.5/5点の評価とすることとした。
喫煙時間55分。
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2025/3/15
今回で3本目となる、”レボリューション ショートロブスト”を喫煙する。
平均室温19℃・湿度64%の自宅ヒュミドールにて、28日間加湿・熟成したものを吸う。
喫煙前に7時間半ほど、湿度47%のシリカゲル入りドライシング・ボックス内で、”ドライ・ボクシング”を行う。
ドライシング前に11.75g(カット後)あった葉巻重量は、ドライシング後には11.68gになっており、全体の0.60%の適切な葉巻内包湿度を減少させたことを確認してから喫煙を開始する。
着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約2分半かけて着火する。
自宅リビングソファーにて、Netflixで2019年にストリーミング配信されたアクションスリラー映画である”クロース:孤独のボディーガード/Close”を見ながら喫煙する。
この映画は、実在する女性ボディーガードである”ジャッキー・デイビス/Jacquie Davis”のキャラクターに基づいて描かれており、その役を”エイリアン・プロメテウス”主演の”ノオミ・ラパス”が演じている。
ノオミ・ラパスをエイリアン・プロメテウスで初めて見た時には、美人でも可愛くもない、なんかパッとしない女優を主役に抜擢したなと思ったが、その後、他の映画での演技を見て、驚くほど演技の上手い女優だということが分かった。
今回この映画を選択したのも、ノオミ・ラパスが主演を務めているからに他ならない。
話の内容としては、それほど素晴らしい脚本では言えないかも知れないが、ノオミ・ラパスの演技力と存在感でこの映画は成り立っている。
エイリアン・プロメテウスでもその演技力は発揮されており、腹部からエイリアンの赤ちゃんを取り出した後直ぐに、宇宙服を着て走るシーンがあるのだが、本当に今、腹部切開手術を受けたばかりであるかのような、見る者にも痛みが伝わってくる演技を披露している。
女優は、顔だけが全てではないということを証明している俳優だと思う。
ま、映画の話はそのくらいにして、早速、葉巻レビューに入りたい。
序盤は、濃厚な杉の木と革と土とナッツの味でスタートする。
背景には、リコリス(甘草)やミックス・スパイスの風味がある。
悪くない味だ。
但し、葉巻の巻き密度が高いため、引き抵抗(ドロー)が少し重いことから、煙には僅かな苦みが含まれている。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、僅かな苦みを含む適量の繊細なペッパー(白黒混合の胡椒)があることを確認する。
喫煙中盤以降は、コーヒー豆の味も追加され、味に複雑さが増してくる。
何も知らずにこの葉巻を喫煙したら、メキシコ産の葉巻だとは思わないだろう。
良く出来た葉巻だ。
だが、リコリス(甘草)やミックス・スパイスの風味が強いため、その風味が好きか嫌いかでこの葉巻の評価は分かれるだろう。
個人的には、それほど好みの味ではないのかも知れないが、”ショートロブスト”ビトラでありながら、喫煙時間80分という長い時間を問題なく楽しむことが出来た。
もう少し柔らかさが残る巻き方で巻かれていたなら、もっと良い味になっていることだろう。
この葉巻も、”シガーピアース”(シガーピック)を試してみる価値がある葉巻なのかも知れない。
今回の葉巻独自5段階評価は、前回の3.5/5点から、4.0/5点寄りの3.5/5点とすることとした。
喫煙時間80分。
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2024/3/17
今回で2本目となる”レボリューション ショートロブスト/Te Amo Revolution Short Robusto”を喫煙する。
平均室温17℃・湿度74%の自宅ヒュミドールにて、1日間だけ加湿・熟成したものを吸う。
昨日、葉巻販売店で購入したものを喫煙するため、喫煙前のドライシングは行わず喫煙を開始する。
着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約2分30秒かけて着火する。
自宅リビングソファーにて、2023年に公開された”デンゼル・ワシントン”の息子である”ジョン・デヴィッド・ワシントン”が主演を務める、”ザ・クリエイター/創造者”を見ながら喫煙する。
映画としては、デンゼル・ワシントンの息子が主演の映画という以外は、総じて、ありがちな未来世界への想像から生まれた映画だと思う。
撮影監督には”DUNE/デューン 砂の惑星”の撮影監督をしている”グリーグ・フレイザー”を起用しているが、CG作画メインのこの映画では、その良さを活かし切れていない。
最近のハリウッド製作の映画では、良いものが少ない代わりに、ドラマではとても良いものが増えているように感じる。
良い脚本家の多くは、ドラマ製作に流れてしまっているのだろうか?
そんなことはさておき、葉巻の話に戻ろう。
序盤は、杉の木と革と軽いカカオ豆の味からスタートする。
背景には軽いコーヒー豆の甘さがある。
前回と同様に、リコリス(甘草)の風味も感じる。
この味は、過去に喫煙レビューした、”マカヌード インスピラード オレンジ ロブスト”の味と似通ったものがあると感じる。
嫌な苦みや鋭さもないが、カカオ豆と土の味を主体としたキューバ産葉巻のような味ではないことは確かだ。
この味は、ホンジュラス産のキューバ種子を使用して栽培されたタバコ葉の味を思わせる。
正直、私はホンジュラス産タバコ葉の味は、あまり好みではない。
喫煙開始50分時点からは、多少の苦みが現れる。
前回喫煙したときと比べると、喫味が少し強く感じることは否めないが、おそらくそれは、葉巻管理を自宅ヒュミドール内で行えなかったことが主な要因なのだろうと考える。
葉巻販売店でも、加湿器と送風ファンを使用して、葉巻キャビネット内をしっかりと加湿しているのだが、加湿不足の葉巻もあれば、過加湿の葉巻もあるため、購入して直ぐに喫煙するのは、ある種の賭けであると言ってもよいだろう。
今回は自宅ヒュミドールで加湿・熟成する期間が1日間しかなかったため、葉巻販売店で購入する際、葉巻を指で揉んでみて、一番柔らかいものを選択したのだが、それでも加湿不足であることを恐れてしまい、ドライシングを一切行わなかったことが、この葉巻の良さを最大限に引き出せなかった要因だったのだろう。
やはり、葉巻は勝手が分かっている自宅ヒュミドール内で、1ヶ月間以上管理することが必要だと言うことがよく分かった。
しかしながら、この葉巻の葉巻独自5段階評価は、前回は4.0/5点という高評価をしてしまったのだが、3.5/5点というのが妥当であろうと考え、評価格下げを行うこととした。
喫煙時間約65分。


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