フィオニー ロブスト/Fiony Robustos

3.5
フィオニー ロブスト/Fiony Robustos Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 ロブスト/Robustos
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フィオニー ロブスト/Fiony Robustos

葉巻/シガー情報

ブランド名 フィオニー (ロックリンク合同会社 スミスタバコ事業部)
シリーズ名
ビトラ ロブスト
葉巻の長さ 127mm (5インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 19.8mm (50)
ラッパー インドネシア産 ジャワ島 (ベスキ種?)
バインダー インドネシア産 ジャワ島 (ベスキ種?)
フィラー インドネシア産 ジャワ島 (ベスキ種?)
生産国 インドネシア製
価格 1,200円 (2025年3月現在)

この”フィオニー ロブスト/Fiony Robustos”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、”ロックリンク合同会社”という会社の、タバコ及びコーヒー豆輸入卸売事業部となる”スミスタバコ事業部”が、インドネシアの提携先タバコ工場で作らせている葉巻である、”フィオニー ロブスト/Fiony Robustos”です。

インドネシアにて製造されていますが、葉巻メーカーは日本国となる葉巻です。

過去にも、東南アジア製葉巻は何本か喫煙レビューしていますが、フィリピン製の”タバカレラ”や”アントニオ・ヒメネス”は私好みの葉巻ではありませんでしたが、インドネシア製の”エスペリトゥ”は意外とイケていたこともあり、今回喫煙するこの”フィオニー”にも期待したいところです。

過去に喫煙レビューしたインドネシア製葉巻である”エスペリトゥ ロブスト”は、どこから入手したのかは不明ですが、キューバ産のタバコ種子をインドネシアで栽培して育てたタバコ葉で巻かれていましたが、この”フィオニー ロブスト”はインドネシア産ジャワ島と記載があるだけで詳細は分かりません。

推測するに、インドネシア・ジャワ島原産の”ベスキ種”が使用されているのではないかと考えますが、だとするとベスキ種のピューロ葉巻を喫煙するのは初めてとなりますので、この葉巻を喫煙する意味が見い出せそうです。

しかしながら、この葉巻の匂いを嗅いでみると、チョコレートそのものの香りがすることから、もしかすると”着香”されている可能性も否定できませんが、まずは吸ってみて味を確認してみることにしましょう!

それでは、”フィオニー ロブスト/Fiony Robustos”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

フィオニー ロブスト/Fiony Robustos Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1

まずは外観から見ていきましょう。

インドネシア産 ジャワ島のラッパーで巻かれた、”フィオニー ロブスト/Fiony Robustos”は、コロラド色(茶色)~コロラドマデューロ色(茶褐色)をしていて、葉巻表面には適度な艶を持つ滑らかな仕上がりで、美しい仕上がりだと言えます。

葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)には、白色の下地の中に赤色の装飾と”Indonesia 1918 Fiony”と記載されています。

葉巻を指で摘まんでみると、かなり硬く状態に巻かれており、葉巻表層部にも弾力性はありません。

葉巻ボディからは、チョコレートそのものの甘い香りがしますが、もしかすると着香されているのかも知れません。

この葉巻は、平均室温21℃・湿度64%に維持した自家製ヒュミドール内にて、50日間の加湿・熟成を行っています。

葉巻喫煙を開始する8時間前に、湿度47%のシリカゲル入り葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、チョコミントの味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えます。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約3分間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

フィオニー ロブスト/Fiony Robustos Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサード

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、素朴な土と杉の木の味からスタートする。

その”アース・ミネラル”と”シダー・ウッド”が合わさった味は、鉛筆の芯を舐めた時の味と言って良いだろう。

いきなり、意気消沈してしまった。(^^;)

だが背景には、ごく僅かだが”チョコレートのヒント”がある。

燃焼挙動は良好で、火入れ修正を必要とすることなく、火は均一に燃え進む。

レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、刺激の無い少量のペッパー(白胡椒)があることを確認する。

着火後の引き抵抗(ドロー)は重くも軽くもなく、適度な吸引力でしっかりとした量の煙を口蓋に引き込むことが出来る。

副流煙の香りは、木を燃やしたときの香りがする。

フィオニー ロブスト/Fiony Robustos Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤の終わり頃ファーストサード

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

フィオニー ロブスト/Fiony Robustos Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から25分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。

灰は小気味良い感触と共に折ることが出来る。

中盤の味は序盤の味を引き継ぐが、鉛筆の芯を舐めた時の味は少し落ち着きを見せ始め、土の味を主体とした中に、ごく僅かなチョコレートのヒントがある風味で吸い進む。

ストレングス(ニコチン量)はマイルド、フレーバー(風味)もマイルドと言ったところだ。

この葉巻の味は、以前に喫煙レビューした”マカヌード カフェ・ハンプトンコート”の味に酷似している。

私には理解できないが、マカヌード・カフェ・ハンプトンコートは人気のある葉巻であることから、今回喫煙しているこの”フィオニー ロブスト”にも、きっと固定客が付いているのだろう。

喫煙開始40分時点で、煙には小麦粉の粉っぽさがあることを確認する。

私自身、この葉巻の味を旨いとは思わないが、嫌な苦みや鋭さとは無縁のマイルドな葉巻であるし、背景にあるごく僅かなチョコレートのヒントも悪くない。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

フィオニー ロブスト/Fiony Robustos Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から50分以降の終盤は、まず2回目の灰折を行うことから始める。

終盤の味は中盤の味を引き継ぎ、嫌みの無い味で吸い進む。

喫煙開始55分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。

バンドロールは、引き千切るように破り取ることとなる。

この終盤の時点でも、まだ鉛筆の芯を舐めた時の味が残っているが、その味にも慣れてしまったようだ。

喫煙開始70分時点で、3回目の灰折を行う。

喫煙開始72分時点で、ごく僅かな渋みに近い苦みを舌に感じるようになるが、気になるものではない。

喫煙開始75分時点では驚くことに、背景にあったごく僅かなチョコレートのヒントが強さを増していることを確認する。

喫煙開始80分時点でも嫌な苦みや鋭さは発生していないが、吸う煙に熱を感じだした段階で喫煙を終了することとした。

フィオニー ロブスト/Fiony Robustos Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この”フィオニー ロブスト/Fiony Robustos”は、素朴な土(アース・ミネラル)と木材(シダー・ウッド)の味が合わさって出来た鉛筆の先端部(芯と木材)を舐めた時の味に、刺激の無い少量のペッパー(白胡椒)、背景にごく僅かなチョコレートのヒントと小麦粉の粉っぽさがある葉巻だと言える。

この葉巻は以前喫煙した”マカヌード カフェ・ハンプトンコート”の味に酷似しているが、唯一の違いは、背景に”チョコレートのヒント”があることだ。

この”チョコレートのヒント”のお陰で、鉛筆の味であっても最後まで飽きずに吸い続けることが出来た。

両者を比べると、個人的には今回喫煙した”フィオニー ロブスト”に軍配が挙がるように思う。

だが、正直言って私好みの葉巻でないことは間違いないため、また購入してみようとは思わないが、途中で止めることなく82分という長い時間を喫煙出来たのは、不味い葉巻では無かったからに他ならない。

嫌な苦みや鋭さとは無縁の葉巻であるし、喫味もマイルドであることから、葉巻初心者の方にもお勧め出来る葉巻だ。

今回初めてインドネシア産ベスキ種と思われるタバコ葉だけで巻かれたピューロ葉巻を喫煙したが、土の味を基本とした少しの粉っぽさがあるタバコ葉であることを理解することが出来たように思う。

だが、このベスキ種のタバコ葉はピューロ葉巻とするよりも、バインダーだけに使用した方がこのタバコ葉の味を活かせるのではないかと思ったりもする。

また、”チョコレートのヒント”はタバコ葉本来の風味なのか、又は着香であったのかどうかは、結局のところ分からずじまいであった。

今回喫煙した葉巻の葉巻独自5段階評価は、3.0/5点寄りの3.5/5点とすることとした。

喫煙時間

喫煙時間:82分

味覚フレーバーグラフ

チョコレート(カカオ豆) ★★☆☆☆
スィーツ(甘さ) ★★☆☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★☆☆☆
コーヒー(苦み含む) ★☆☆☆☆
トースト(パン・穀物) ★☆☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★☆☆
★☆☆☆☆
土(素朴さ) ★★★☆☆
草(わら・ハーブ含む) ★☆☆☆☆
ナッツ ★☆☆☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★☆☆☆
フルーツ(酸味含む) ★☆☆☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:★★★★☆

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 -
  • ヨーロッパ圏内参考価格 -
  • 日本国内価格 ¥1,200 (参考日本販売価格倍率1.00倍)

葉巻重量

  • 購入時重量 11.06g
  • 加湿・熟成後重量 11.54g (葉巻ヘッドカット後重量11.42g)
  • ドライシング後重量 11.34g (葉巻ヘッドカット後)
  • △減少重量 (△減少割合) △0.08g (△0.70%)

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