アルトゥーロ・フエンテ シャトーフエンテ サングロウン/Arturo Fuente Chateau Fuente Sun Grown

4.5
アルトゥーロ・フエンテ シャトーフエンテ サングロウン/Arturo Fuente Chateau Fuente Sun Grown Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー5 シャトーフエンテ (ロスチャイルド)/Chateau Fuente (Rothschild)
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アルトゥーロ・フエンテ シャトーフエンテ サングロウン/Arturo Fuente Chateau Fuente Sun Grown

葉巻/シガー情報

ブランド名 アルトゥーロ・フエンテ
シリーズ名 シャトーフエンテ サングロウン
ビトラ シャトーフエンテ (ロスチャイルド)
葉巻の長さ 114mm (4.5インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 19.8mm (50)
ラッパー エクアドル産 サングロウン
バインダー ドミニカ共和国産
フィラー ドミニカ共和国産
生産国 ドミニカ共和国
価格 1,600円 (2023年5月現在) → 2,350円 (2023年7月~)

この”アルトゥーロ・フエンテ シャトーフエンテ サングロウン/Arturo Fuente Chateau Fuente Sun Grown”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回の葉巻/シガー喫煙レビューするのは、アメリカにて絶大な人気を誇る高級葉巻メーカーである、”アルトゥーロ・フエンテ/Arturo Fuente”の葉巻です。

私にとって多少予算オーバーな葉巻ではありますが、一度は吸ってみたかったので、一番手頃な価格帯の葉巻シリーズである、”シャトーフエンテ/Chateau Fuente”葉巻シリーズからの1本を購入してみました。

”アルトゥーロ・フエンテ”の葉巻の中で、価格帯が1,500円前後のものは幾つかあり、

  1. アルトゥーロ・フエンテ シャトーフエンテ シャトーフエンテ/Arturo Fuente Chateau Fuente Natural → 1,650円 アメリカ合衆国産コネチカットシェードラッパー使用
  2. アルトゥーロ・フエンテ グランレゼルバ コロナ/Arturo Fuente Gran Reserva Corona → 1,550円 アフリカ カメルーン産ラッパー使用
  3. アルトゥーロ・フエンテ グランレゼルバ 8-5-8/Arturo Fuente Gran Reserva 8-5-8 → 1,650円 アフリカ カメルーン産ラッパー使用

上記3つが、その葉巻販売店で購入できる、他の選択肢として存在しました。

”シャトーフエンテ”の基本である、アメリカ合衆国産のコネチカットシェードラッパーのものにしようかと思ったのですが、それほど評価も良くなかったことから、エクアドル産サングロウンラッパーを使用した、この”アルトゥーロ・フエンテ シャトーフエンテ サングロウン/Arturo Fuente Chateau Fuente Sun Grown”を購入することにしました。

もう一つの、”グランレゼルバ”と呼ばれるシリーズの、エクアドル産ではない、アフリカ カメルーン産ラッパーを使用したものにも惹かれたのですが、それはまた次回の楽しみに取っておきたいと思います。

”アルトゥーロ・フエンテ”という葉巻メーカーは、激動の歴史を持つ会社であり、1912年にアメリカ合衆国フロリダで創業して、キューバ産のタバコ葉で葉巻を製造していましたが、工場が火災で壊滅的な被害を負い、操業停止となります。

22年後、ニカラグアで葉巻製造に再挑戦するものの、ニカラグア革命によって、1979年にまた工場が焼失することになります。

今度は、ドミニカ共和国で3度目の挑戦をして、現在に至っているとのこと。

日本には、”3度目の正直”ということわざがありますが、もう、燃えないで欲しい・・・。(^^;)

この不屈の精神を持つ、”アルトゥーロ・フエンテ”一家が作るその葉巻は、きっと素晴らしい葉巻に違いありません。

ちなみに、”アルトゥーロ・フエンテ”のドミニカ共和国の工場では、年間3,000万本の葉巻が製造され、”レオン・ヒメネス”、”マカヌード”、そして”アシュトン”などの葉巻も製造しているとのことです。

早くこの葉巻を、吸ってみたいですね!

それでは”アルトゥーロ・フエンテ シャトーフエンテ サングロウン/Arturo Fuente Chateau Fuente Sun Grown”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

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まずは外観から見ていきましょう。

エクアドル産サングロウンラッパーで巻かれた”アルトゥーロ・フエンテ シャトーフエンテ サングロウン/Arturo Fuente Chateau Fuente Sun Grown”は、スペイン杉のシートで巻かれており、それを剥がすと、コロラドマデューロ色(茶褐色)をしたボディが現れます。

葉巻表面は僅かに艶がある仕上がりとなっています。

残念なことに、この葉巻コピーは、ラッパーが縦割れしていました。

スペイン杉のシートに隠れていたので、購入するときに気付きませんでした。

葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、赤色と金色と黒色と白色を使用した、高級感溢れる作りとなっています。

葉巻を指で摘まんでみると、しっかりとした硬さがあり、十分な量のタバコ葉が使われていることが分かります。

葉巻ボディからは、何か特別な良い香りがします。

葉巻全体を手に持って確認すると、ラッパーが割れていること以外は、太い葉脈などは見当たらず、美しいと思います。

この葉巻は、湿度70%に維持した自家製ヒュミドール内にて、7日間の加湿・熟成を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、レーズンのような干し草の香りがして、引き抵抗は適度に軽く感じました。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から2cm程離して、炎で煽るようにゆっくり且つ、しっかりと炙り(2分30秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したら、その後、パージ(葉巻を咥えて息を吹く)を行って、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

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※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、レーズンのようなフルーツの味と革の味からスタート。

ドローはとても軽く、吸い込める煙の量も多く、とても吸いやすい。

直ぐに、パン(トースト)の味と杉の味も追加される。

ストレングス(強さ)は、とてもマイルドに感じる。

煙はとてもクリーミーで、まるでバタートーストを食べているかのよう。

これは間違いなく、旨い!

同じ葉巻であるはずなのに、これほどまでの違いが出るものかと、驚愕した。

甘みを例えるなら、レーズン(ドライフルーツ)や杉の樹液の甘みと言える。

しかし、縦割れしていたラッパーの裂け目がさらに広がってしまったが、今のところ、燃焼挙動に問題はなさそうだ。

喫煙開始21分時点で、1回目の灰折を行う。

灰は軽いがしっかりとしていて、小気味よく折れる。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

アルトゥーロ・フエンテ シャトーフエンテ サングロウン/Arturo Fuente Chateau Fuente Sun Grown Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から22分以降の中盤は、序盤の味に、僅かなコーヒーと土の味が追加される。

ペッパーは、かなり弱いが存在する。

ドローが軽いのに、これほど多くの煙を吸い込める葉巻は初めてだ。

よって、最終喫煙時間もかなり短くなると予想される。

喫煙時間35分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

アルトゥーロ・フエンテ シャトーフエンテ サングロウン/Arturo Fuente Chateau Fuente Sun Grown Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から40分以降の終盤は、序盤、中盤とあまり変化はないが、ストレングス(強さ)がマイルドからミディアムになった。

味のバランスは保たれているが、全ての味が平均的に弱くなってきたように感じる。

この葉巻のコピーだけの問題かも知れないが、兎に角ラッパーが弱く、パリパリしていて、ところどころ割れ目が出てきた。

しかし、味にはあまり関係しないようだ。

喫煙開始43分時点で、2回目の灰折を行う。

喫煙開始50分以降から徐々にロースト感が強くなり、バランスが崩れてきた。

しばらく吸い続けてみて、完全に序盤、中盤の旨さから逸脱したところで、喫煙終了することとした。

アルトゥーロ・フエンテ シャトーフエンテ サングロウン/Arturo Fuente Chateau Fuente Sun Grown Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この”アルトゥーロ・フエンテ シャトーフエンテ サングロウン/Arturo Fuente Chateau Fuente Sun Grown”は、クリーミーなバタートースト(パン)の味を主体に、革、杉、コーヒー、土の味、そしてレーズンのようなフルーツの甘みを味わえる、素晴らしい葉巻だと言える。

引き抵抗(ドロー)はとても軽いのに、これほど多くの煙を吸い込める葉巻は初めてだ。

この葉巻のストレングス(強さ)はミディアムと言われているが、私にはとてもマイルドな葉巻に感じた。

あまりにも美味しく感じてしまい、正直、参ってしまった。

今後、この葉巻が基準となってしまうとなると、価格のハードルが上がってしまい、安価な葉巻には戻れなくなってしまうからだ。

しかし、味としては、トースト(パン)の味がメインであるため、この味が好きか嫌いかによっても評価が分かれるだろう。

私はこのパンの味に、不満はなかった。

マイルドな葉巻であるため、初心者の方や女性の方の最初の葉巻として、とてもおすすめだと思う。

しかし、その後、この価格帯より下の葉巻には、手を出せないことになるかも知れないが・・・。

参考までに、この”アルトゥーロ・フエンテ シャトーフエンテ サングロウン/Arturo Fuente Chateau Fuente”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、85ポイント~91ポイントという評価を得ており、この”シャトーフエンテ/Chateau Fuente San Grown”ビトラに於いても、85ポイント~91ポイントという評価を得ています。

追記:2023年7月より販売価格が改定され、1本1,600円から1本2,350円に値上げされました。この値上げにより、今後、葉巻独自5段階評価を見直すことになるかも知れません。次回の追記葉巻喫煙レビュー時に、評価を再検討したいと考えています。

喫煙時間

喫煙時間:58分

味覚フレーバーグラフ

チョコレート(カカオ豆) ★☆☆☆☆
スィーツ(甘さ) ★★★☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★★★★
コーヒー ★★☆☆☆
トースト(パン・穀物) ★★★★★
木(杉・オーク等) ★★☆☆☆
★★★★☆
土(素朴さ) ★★☆☆☆
草(わら・ハーブ含む) ★☆☆☆☆
ナッツ ★★☆☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★☆☆☆
フルーツ(酸味含む) ★★★★★

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:★★★★★

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 $7.10 (1ドル148円換算にて1,051円)
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €9.90 (1ユーロ160円換算にて1,584円)
  • 日本国内価格 ¥2,350 (参考日本販売価格倍率1.78倍)

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