レポサド 96 エステートブレンド コネチカット トロ/Reposado 96 Estate Blend Connecticut Toro
葉巻/シガー情報
ブランド名 | レポサド 96 |
シリーズ名 | エステートブレンド コネチカット |
ビトラ | トロ |
葉巻の長さ | 152.4mm (6インチ) |
葉巻の直径(リングゲージ) | 19.8mm (50) |
ラッパー | ホンジュラス産 コネチカット |
バインダー | ニカラグア産 |
フィラー | ニカラグア産 & ホンジュラス産 |
生産国 | ニカラグア製 |
価格 | 750円 (2023年6月現在) |
この”レポサド 96 エステートブレンド コネチカット トロ/Reposado 96 Estate Blend Connecticut Toro”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回の葉巻/シガー喫煙レビューするのは、世界最大のタバコ会社である、”スカンジナビアン・タバコ・グループ/Scandinavian Tobacco Group”が、”タバカレラ・A.J.フェルナンデス/Tabacalera A.J. Fernandez”にて製造している葉巻である、”レポサド 96 エステートブレンド コネチカット トロ/Reposado 96 Estate Blend Connecticut Toro”です。
この葉巻は、箱での購入が出来ない、いわゆる、格安系の”バンドル葉巻”です。
この葉巻の存在は、前々から知ってはいたのですが、大きくて、さらに安いため、きっと不味いに違いないと高を括っていたのですが、世界最大のタバコ会社であるSTG(スカンジナビアン・タバコ・グループ)が、高級葉巻会社であるA.J.フェルナンデスのエステリ工場で製造していると知って、とても興味が沸き、購入に至りました。
どうやら、私は”最大手”という言葉に弱いようです。(^^;)
大手企業や大企業が製造する商品の、最も大きな魅力は、その”管理能力”にあります。
良く管理されて製造された製品や食品は、多くの場合、性能や味にも良い影響を与えることが多いことを、経験から知っているからです。
と、言うことから、この”レポサド 96 エステートブレンド コネチカット トロ/Reposado 96 Estate Blend Connecticut Toro”を購入したのですが、実際に葉巻を手に持って匂いを嗅いでみると、なかなか良い香りがしますし、太い葉脈なども見当たりませんし、丁寧にも巻かれているようですので、やはり購入して良かったと思いました。
見た目は合格点を与えられると思いますが、やはり問題は味ですね。
ホンジュラス産コネチカットで巻かれたラッパー、ニカラグア産のバインダー、ニカラグア産とホンジュラス産のフィラーという、ごくノーマルなタバコ葉ブレンドには、どこか安心感を覚えます。
A.J.フェルナンデスの工場で作っているというのも、私にとって、大きな安心材料となっています。
さて、この格安葉巻は、一体どんな味がするのでしょうか?
それでは”レポサド 96 エステートブレンド コネチカット トロ/Reposado 96 Estate Blend Connecticut Toro”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー
まずは外観から見ていきましょう。
ホンジュラス産コネチカットのラッパーで巻かれた”レポサド 96 エステートブレンド コネチカット トロ/Reposado 96 Estate Blend Connecticut Toro”は、クラロ色(薄茶色)をしていて、葉巻表面には適度な艶があり、美しく感じます。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、緑色と白色と黒色と金色を使用していて、バンドル葉巻の割には、意外と凝った作りとなっています。
葉巻を指で摘まんでみると、葉巻フット側が少々柔らかい感じがしますが、必要十分な量のタバコ葉が使われているように思います。
葉巻ボディからは、葉巻らしい、香ばしくて良い香りがします。
葉巻全体を手に持って確認すると、太い葉脈などは見当たらず、美しい外観をしています。
この葉巻は、平均気温26℃・湿度69%に維持した自家製ヒュミドール内にて、15日間の加湿・熟成を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、ミント系干し草の香りがして、引き抵抗は僅かに重さを感じますが、良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から2cm程離して、炎で煽るようにゆっくり且つ、しっかりと炙り(2分10秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したら、その後、パージ(葉巻を咥えて息を吹く)を行って、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)
※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、草と杉の木の味からスタート。
軽い酸味を伴う。
背景には軽いペッパーがあるが、喫味はマイルドに感じる。
この、どこかで吸ったことのある味は、”チンチャレロ”と同じ味だ。
喫煙開始10分時点で、革の味も追加される。
煙はマイルドだが、酸味が少々鼻に付く。
喫煙開始15分時点で、その酸味は徐々に揮発成分の味に変わってきた。
この葉巻は、やはり格安系葉巻の王道を行く味のようだ。
喫煙開始18分時点で、うっかりと灰を床に落としてしまった。
灰は少々もろいようだ。
葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)
喫煙開始から25分以降の中盤は、序盤と変わらず、草と杉の木の味が主体で、軽い揮発成分の味が続く。
ストレングス(強さ)はマイルドではあるが、私の苦手な草の味が主体であることと、酸味や揮発成分からくる鋭さが、少々厄介だ。
甘みはごく僅かに感じ取ることが出来るが、具体的に例えるほどの甘み量はない。
喫煙開始30分時点では、ロースト感ではない、僅かな苦みを感じるようになった。
この中盤の時点でこの味だと、この先が思いやられる。
喫煙開始42分時点で、2回目の灰折を行う。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)
喫煙開始から45分以降の終盤は、相変わらずの軽い揮発成分と軽い苦みが続く。
しかし、その味にも慣れてきたのか、まだ灰皿に葉巻を置かずにいる。
喫煙時間が70分を超えてきて、もう吸う必要もないだろうと考え、喫煙を終了することにした。
葉巻テイスティング総評
総評として、この”レポサド 96 エステートブレンド コネチカット トロ/Reposado 96 Estate Blend Connecticut Toro”は、草と杉の木の味と僅かな革の味に、軽いペッパーと、揮発成分に似た酸味を伴い、中盤中頃から終盤にかけて、ロースト感ではない僅かな苦みを感じる葉巻だと言える。
正直な話、吸っていて、楽しくない。
海外の葉巻レビューサイトでは、”この価格なら、この味でも問題ない”という記述をよく見かけるが、日本での葉巻販売価格は、諸外国に比べて割高に設定されているため、そうは単純に考えることが出来ない。
世界中のどこにでもあるマクドナルドのビックマック販売価格を例に出してみると、日本でのビックマック単品価格は現在450円程($3.21,€3.00)、ビックマックセット(ビックマックミール)は現在750円程($5.35,€5.00)だが、この葉巻の販売価格は750円($5.35,€5.00)なので、ビックマック単品価格の1.67倍であり、ビックマックセット(ビックマックミール)なら同じ価格となる。
ヨーロッパ圏での、この葉巻の販売価格は、おそらく€2.30程(344円)であり、ビックマック単品価格はおそらく€4.65程(697円)だとすると、ビックマック単品の約半額でこの葉巻を購入できることになる。
日本人のために、もう少し分かりやすく言い換えると、ヨーロッパ圏の人々の感覚では、この葉巻の日本国内価格は、220円程であるということになる。
これなら私でも、価格相応ということで、この葉巻に我慢できるかも知れない。
日本では、葉巻の販売価格は財務省が全てを管理しており、日本での低い葉巻需要も考慮して、諸外国に比べて割高に設定されており、箱売りでの値引販売も違法となるようだ。
よって、海外在住の葉巻愛好家の方々には、日本での私の葉巻の評価は、そのことを考慮して読み進めてほしいと考える。
いずれにせよ、この格安系葉巻に淡い期待を描いた私がバカだったようだ。
喫煙時間
喫煙時間:72分
味覚フレーバーグラフ (追記レビュー時毎に更新)
チョコレート(カカオ豆) | ★☆☆☆☆ |
スィーツ(甘さ) | ★★☆☆☆ |
クリーム(滑らかさ) | ★★★☆☆ |
コーヒー(苦み含む) | ★★☆☆☆ |
トースト(パン・穀物) | ★☆☆☆☆ |
木(杉・オーク等) | ★★★☆☆ |
革 | ★☆☆☆☆ |
土(素朴さ) | ★☆☆☆☆ |
草(わら・ハーブ含む) | ★★☆☆☆ |
ナッツ | ★★★☆☆ |
ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★☆☆☆ |
フルーツ(酸味含む) | ★★★☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度 (追記レビュー時毎に更新)
おすすめ度:★★★☆☆
世界各国葉巻値段比較 (アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 -
- ヨーロッパ圏内参考価格 €2.40 (1ドル160円換算にて384円)
- 日本国内価格 ¥750 (参考日本販売価格倍率1.95倍)
葉巻重量 (2025年8月14日追記葉巻レビュー時のデータ)
- 購入時重量 11.99g
- 自家製発酵器熟成後 11.79g (葉巻ヘッドカット後重量11.66g)
- 加湿・熟成後重量 11.83g
- ドライシング後重量 11.75g
- △減少重量 (△減少割合) △0.08g (△0.68%)
ギャラリー
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2025/8/14
今回で2本目となる、”レポサド 96 エステートブレンド コネチカット トロ”を喫煙する。
今回喫煙する葉巻は、”自家製発酵器内密封熟成”方法で33日間葉巻を熟成させ、その後、平均室温29℃・湿度68%の自宅ヒュミドール内にて6日間加湿・熟成させている。(計39日間熟成)
喫煙前に8時間ほど、湿度49%のシリカゲル入りドライシング・ボックス内で、”ドライ・ボクシング”を行う。
ドライシング前に11.83g(カット後)あった葉巻重量は、ドライシング後には11.75gになっており、全体の0.68%という適切と言える葉巻内包湿度が減少したことを確認してから喫煙を開始する。
着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約3分かけて着火する。
自宅リビングソファーにて、2024年に放送されたアメリカ合衆国の犯罪ドラマであり、2022年に公開された映画”THE_BATMAN-ザ・バットマン-”に登場した”オズワルド・“オズ”・コブ”の姿を描くスピンオフ作品となる、”THE PENGUIN-ザ・ペンギン-”のシーズン1を見ながら喫煙する。
この作品は、”コリン・ファレル”が、一体誰が演じているのか分からない程の特殊メイクをした上で主演を務めているが、その演技は全くをもって見事であり、この特殊メイクのまま他の映画に出ても良いのではないかと思う程だ。
主役のオズワルド・コブの吹き替えを担当するのは、日本の俳優であり、”警視庁・捜査一課長”等に出演している”金田明夫”が担当しているが、私は日本のドラマや映画は殆ど見ないため詳しくないが、役にぴったりとハマっていて、とても上手い。
そう言えば、数年前に東銀座をぶらついているときに、おそらく”警視庁・捜査一課長”の撮影なのだろうが、斉藤由貴と内藤剛志とその金田明夫が出番待ちで椅子に座って雑談している前を通り過ぎたことがあったことを思い出した。
この人はきっと、演技も上手い人なんだろうなと思った。
海外ドラマの話はさておき、早速、葉巻レビューに入りたいと思う。
序盤は、強い爽やかさを伴うナッツと杉の木と少量の草とクリームの味でスタートする。
背景には、クローブ等のスパイスの風味も感じられる。
前回喫煙したときの印象と比べると、クリーミーな葉巻へと変貌していることが分かる。
だからといって、とても旨い葉巻になっているという訳ではないが、前回のときのように揮発性成分や苦みを感じることもない。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、少しの苦みを含む鼻腔を刺激することのない適量のペッパー(白胡椒)があることを確認する。
前回この葉巻を喫煙したときは、下請け製造しているA.J.フェルナンデスに対して、よくもまあこんな不味い葉巻を作るものだと非難したが、今回の自家製発酵器熟成した葉巻の味であるならば、1本€2.40(日本円換算約384円)で販売している葉巻であることを考慮すると、悪くない葉巻だと思えるようになった。(日本での販売価格は、少し高すぎると思うが…。)
今回の”自家製発酵器熟成”された葉巻の葉巻独自5段階評価は、前回喫煙したときのように揮発性成分や苦みを感じなくなっていることから、前回の2.5/5点から、3.5/5点寄りの3.0/5点と格上げすることとした。
喫煙時間83分。
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