エセンシア・デ・カリブ ドブロネス/Esencia Del Caribe Doblones

3.0
エセンシア・デ・カリブ ドブロネス/Esencia Del Caribe Doblones Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 ドブロネス (ペティコロナ)/Doblones (Petit Corona)
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エセンシア・デ・カリブ ドブロネス/Esencia Del Caribe Doblones

葉巻/シガー情報

ブランド名 エセンシア・デ・カリブ (Kuuts, LLC)
シリーズ名
ビトラ ドブロネス (ペティコロナ)
葉巻の長さ 122mm (4.80インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 17.5mm (44)
ラッパー エクアドル産 コネチカット種
バインダー ホンジュラス産
フィラー ホンジュラス産 & ニカラグア産 (ショートフィラー)
生産国 ホンジュラス製
価格 450円 (2025年7月現在)

この”エセンシア・デ・カリブ ドブロネス/Esencia Del Caribe Doblones”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、ホンジュラスの”コンパニア・ホンデュレーニャ・デ・タバコス/Compania Hondurena de Tabacos”の葉巻会社”クーツ/Kuuts, LLC”が販売する葉巻シリーズからの1本である、”エセンシア・デ・カリブ ドブロネス/Esencia Del Caribe Doblones”です。

今回喫煙する葉巻は以前に喫煙レビューした”エセンシア・デ・カリブ ショートロブスト”の別ビトラとなるもので、そのレビューでは、”ロースト感を伴う少しの苦みを含む杉の木と草と革と土の味に、少しの苦みを含む適量のペッパー(白胡椒)、背景に杉の木の樹液のような甘さとリコリス(甘草)の風味が味わえる葉巻”と記しており、格安系ショートフィラー葉巻の割には悪くない葉巻と言った印象でした。

ショートフィラー葉巻特有の苦みやドロー(引き抵抗)の重さからくる苦みがネックとなっていましたが、葉巻径が細くなることでドローが良くなり、問題点が解決される可能性もあることから、このビトラを試してみることにしました。

兎に角安い、1本450円の葉巻ですから、気軽に購入できるところが良いですね!

さらに、前回の同様に”自家製発酵器熟成”させることで、格安葉巻らしからぬ味に変貌させることが出来るため、その効果の程にも期待したいとことです

安い葉巻を”旨い葉巻”に変貌させて吸うことが、ここ最近の私の流行りと言えます。(^.^)

参考までに、”コンパニア・ホンデュレーニャ・デ・タバコス”は、21世紀初頭からヨーロッパ向けの葉巻を製造していましたが、2013年からは”クーツ”葉巻会社として本格的にアメリカへの進出を開始し、今回喫煙レビューする”エセンシア・デ・カリブ”の他にも、”プラセレス レゼルバ”、”ミロ”、”タバカレラ サパタ”等の葉巻ブランドを販売しています。

それでは、”エセンシア・デ・カリブ ショートロブスト/Esencia Del Caribe Short Robusto”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

エセンシア・デ・カリブ ドブロネス/Esencia Del Caribe Doblones Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1

まずは外観から見ていきましょう。

エクアドル産 コネチカット種のラッパーで巻かれた、”エセンシア・デ・カリブ ショートロブスト/Esencia Del Caribe Short Robusto”は、コロラド色(茶色)をしていて、葉巻表面には程良い艶があり、細かな葉脈は沢山走っていますが、比較的美しい外観をしています。

葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)には、金色の装飾と赤色の下地の中に、葉巻ブランド名である”Esencia Del Caribe”の文字が描かれています。

葉巻を指で摘まんでみると、全体的に少し硬い仕上がりになっていますが、”ショートロブスト”ビトラよりは葉巻表層部に弾力性があります。

葉巻ボディからの芳香性は、ごく軽い牛舎系の香りがします。

この葉巻は、自家製発酵器にて39日間熟成した後、平均室温28℃・湿度68%に維持した自家製ヒュミドール内にて7日間の加湿・熟成を行っています。(計46日間熟成)

葉巻喫煙を開始する8時間前に、葉巻を湿度52%のシリカゲル入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、軽い麦わらの味がして、引き抵抗は少し重めですが、良好の範囲内と言えます。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分30秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

エセンシア・デ・カリブ ドブロネス/Esencia Del Caribe Doblones Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサード

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、少しの酸味とほろ苦さを伴う杉の木の味からスタートする。

直ぐに、少量の土と革と草の味が追加される。

今回喫煙している”ドブロネス”ビトラも、着火後のドローは重いため、少しのほろ苦さを伴っている。

だが、味の質は悪くない。

背景には、燻した杉の木の樹液のような甘さがある。

この”ドブロネス”ビトラは、前回喫煙した”ショートロブスト”ビトラと殆ど同じ味と言って良いだろう。

ビトラが細いことにより、もう少しドローが良くなることを期待していたが、大差ない結果となった。

ショートフィラー葉巻(サンドイッチ・シガー)は、”アルトゥーロ・フエンテ ブレバロイヤル”だろうが、”マイファーザー タバコバエス ロブスト”だろうが、キューバ産の”キンテロ パナテラス”だろうが、皆、同じように苦みを含んだ味となる。

だが唯一、ショートフィラー葉巻として良く出来ているものは、ダビドフ傘下の”クザーノ BD ロブスト”だ。

おそらくは、使用しているタバコ葉がショートフィラー主体ではなく、ミディアムフィラーの配合割合が多いことから、嫌な苦みを含まない葉巻として仕上がっているのだろう。

喫煙開始15分時点で、1回目の灰折を行う。

灰はショートフィラー葉巻らしく、感触らしい感触無く折れる。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

エセンシア・デ・カリブ ドブロネス/Esencia Del Caribe Doblones Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から20分以降の中盤は、序盤の味を引き継ぐが、酸味成分は少し抑えられるものの、苦みは依然として存在する。

レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、しっかりとした苦みを含む控えめなペッパー(白黒混合の胡椒)があることを確認する。

ストレングス(ニコチン量)はマイルド~ミディアム、フレーバー(風味)もマイルド~ミディアムだが、煙に苦みが含まれているせいで喫味は強く感じる。

燃焼挙動は良好で、火入れ修正を必要とすることなく、火は均一に燃え進む。

副流煙の香りは、意外にも甘く香ばしい香りがする。

喫煙開始37分時点で、2回目の灰折を行う。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

エセンシア・デ・カリブ ドブロネス/Esencia Del Caribe Doblones Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から40分以降の終盤は、序盤・中盤の味を引き継ぐが、コーヒー豆の味が追加され、味に深みが増す。

喫煙開始46分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。

喫煙開始56分時点で、3回目の灰折を行う。

喫煙開始59分時点では、葉巻が柔らかくなったことでドローが軽くなったからか、又はこの苦みに慣れてしまったからなのか、理由は定かではないが、苦みを含んだ喫味は少し改善する。

喫煙開始70分時点の、序盤から感じる一定量の苦みはそのままに、葉巻を指で摘まめなくなる限界まで吸った段階で、喫煙を終了することとした。

エセンシア・デ・カリブ ドブロネス/Esencia Del Caribe Doblones Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この、”エセンシア・デ・カリブ ドブロネス/Esencia Del Caribe Doblones”は、少しの酸味とほろ苦さを伴う杉の木と少量の土と革と草とコーヒー豆の味に、しっかりとした苦みを含む控えめなペッパー(白黒混合の胡椒)、背景に燻した杉の木の樹液のような甘さが味わえる葉巻だと言える。

残念なことに、以前に喫煙した”ショートロブスト”ビトラのものの、ほぼ同様に苦みを含んだ味となり、自家製発酵器熟成とよりしっかりとしたドライシングを行っても、苦み成分を抑えることは出来なかった。

この苦みはショートフィラー特有の苦みであり、どんな策を講じても解決できるものではないということが、はっきりと分かる結果となった。

しかしながら、大して旨くも無い葉巻であるにも関わらず、72分という長い時間の喫煙を可能にしたのは、タバコ葉本来の質の良さからきているのだろう。

それは喫煙終盤になっても、苦み量は一切増えことが無いということが証明している。

今までに複数本のショートフィラー葉巻を喫煙していきたが、どれも皆、同じ喫味に行き着くと言えるだろう。

今後、ショートフィラー葉巻として購入する可能性があるのは、”クザーノ BD”葉巻シリーズだけで十分だと結論付けた。

それは格安葉巻でありながら、ダブドフが傘下に入れたことにも十分頷ける味だからだ。

また、このショートフィラー葉巻を購入するぐらいなら、同じクーツ社製の葉巻で価格も同等でありながら、格段に旨いロングフィラー葉巻である”ミロ シルバー コロニタス”や”ミロ ホワイト コロニタス”の購入をお勧めしたい。

今回喫煙した”自家製発酵器熟成”された葉巻の葉巻独自5段階評価は、3.0/5点が妥当だと判断した。

喫煙時間

喫煙時間:72分

味覚フレーバーグラフ

チョコレート(カカオ豆) ★☆☆☆☆
スィーツ(甘さ) ★★☆☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★☆☆☆
コーヒー(苦み含む) ★★★☆☆
トースト(パン・穀物) ★☆☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★☆☆
★★☆☆☆
土(素朴さ) ★★☆☆☆
草(ハーブ含む) ★★☆☆☆
ナッツ ★☆☆☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★☆☆☆
フルーツ(酸味含む) ★★☆☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:★★★☆☆

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 -
  • ヨーロッパ圏内参考価格 -
  • 日本国内価格 ¥450

葉巻重量

  • 購入時重量 9.22g
  • 自家製発酵器熟成後 9.05g (葉巻ヘッドカット後重量8.92g)
  • 加湿・熟成後重量 9.09g
  • ドライシング後重量 9.02g
  • △減少重量 (△減少割合) △0.07g (△0.77%)

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