ボレロ ダブルコロナ (1ヶ月間熟成)/BOLERO Doble Corona (Aged 1 month)

4.5
ラ・カーサ・デル・ボレロ ダブルコロナ/La Casa Del Bolero Double Corona Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 ダブルコロナ/Doble Corona
この記事は約14分で読めます。

ボレロ ダブルコロナ (1ヶ月間熟成)/BOLERO Doble Corona (Aged 1 month)

葉巻/シガー情報

ブランド名 ボレロ
シリーズ名
ビトラ ダブルコロナ
葉巻の長さ 159mm (6.25インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 21.4mm (54)
ラッパー 未公開
バインダー 未公開
フィラー 未公開
生産国 ドミニカ共和国製
価格 3,890円 (2024年1月31日財務省認可)

この”ボレロ ダブルコロナ (1ヶ月間熟成)/BOLERO Doble Corona (Aged 1 month)”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、これから日本国内にて輸入・販売の開始が予定されているドミニカ共和国産の葉巻である、”ボレロ ダブルコロナ (1ヶ月間熟成)/BOLERO Doble Corona (Aged 1 month)”です。

前回行ったこの葉巻の喫煙レビューでは、加湿・熟成を7日間しか行っていませんでしたが、今回は1ヶ月間の加湿・熟成を行った葉巻で喫煙レビューしたいと思います。

しかしながら、前回の7日間熟成の葉巻でも、味に全く問題が無かったため、今回の1ヶ月間熟成の葉巻であっても、大きな違いが出ないのではないかと考えています。

前回のレビューでは、喫煙前に、この葉巻がどんな葉巻なのかと推測してみましたが、結局のところ、予想外である”キューバ産 モンテクリスト”の味がしてしまったことで、タバコ葉の産地や品種を推測したにも関わらず、推測を確証に近づけるまでに至りませんでした。

この”ボレロ ダブルコロナ/BOLERO Doble Corona”の味に関しては、”上質な杉の木とカカオ豆と土とナッツの味に、適量の繊細なペッパー(白胡椒)、背景に蜂蜜や杉の木の樹液の甘酸っぱさが味わえる、滑らかで軽やかな喫味の素晴らしい葉巻である”と、私は前回の喫煙レビューで記しています。

そして、”キューバ産モンテクリストの味がする葉巻である”とも、私は言っています。

多くのドミニカ共和国産やニカラグア産の葉巻は、キューバ産葉巻の味を目指して作られていますが、実際にはキューバ産葉巻の味に似てはいても、やはり違う味であることが多い中、この”ボレロ ダブルコロナ”は、ほぼキューバ産の味がする葉巻に思えました。

それはそれで素晴らしいことなのですが、ドミニカ共和国やニカラグア等の新世界葉巻メーカーの全てがキューバ産葉巻の味を目指している訳ではなく、最近では、ドミニカはドミニカ産タバコ葉の良さを引き出した葉巻を、ニカラグアはニカラグア産タバコ葉の良さを引き出した葉巻を、それぞれ追求して製造する傾向があるようです。

2021年のシガーアフィショナードで、95ポイントを獲得して、第2位に輝いた”モンテクリスト1935年記念ニカラグアNo.2”のように、非キューバ産モンテクリストの葉巻(A.J. フェルナンデス製)でありながら、ショーレースで上位入賞を果たしている事実にも、キューバ産葉巻の味が全てではないということが表れていると思います。

私個人的には、キューバ産葉巻にそれほど興味は無く、ドミニカ産ピロト・クバーノ種やクリオロ種のタバコ葉を使った葉巻や、ニカラグア産A.J. フェルナンデスが作る葉巻にとても惹かれています。

それらの葉巻は私にとって、大胆で力強く、喫煙する毎に驚きがあったり、感動があるのです。

キューバ産葉巻の味は私にとって、”優等生”のような味であり、例えば、洋画や海外ドラマを見ながらの、味覚や嗅覚をフルに働かせなくても、旨さを味わえる葉巻という印象を持っています。

これから喫煙レビューする”ボレロ ダブルコロナ”も、その感覚で喫煙してみたいと思っていますが、詳細な喫煙レビューをするには、どうしても味覚と嗅覚と記憶をフルに働かせて喫煙する必要があるため、どうやらそれは無理なようです。(^^;)

この喫煙レビューを行う前の段階で、この”ボレロ ダブルコロナ”の販売価格情報を財務省WEBサイトから得ることが出来ましたが、販売価格は1本3,890円とのことであり、前回予想した1本3,200円〜3,800円程度ではないかという予想は、”当たらずとも、大きく外れず”と言ったところでしょうか?

また、販売価格予想をしたときに比較検討した葉巻の1つである、2014年に96ポイントでシガーオブザイヤーを獲得した”オリバ セリー V メラニオ フィグラド/Oliva Serie V Melanio Figurado”の販売価格は現在変更されており、1本2,800円から4,200円へと大幅な値上げがされていることを知っていれば、もう少し上方修正していたかも知れません。

今後、さらに葉巻価格は上昇の一途をたどることになることが予想されますので、今現在の価格が安くても、次の入荷時には大きく変動している可能性が高いため、あまり一喜一憂しても意味は無さそうです。

私は、その時購入できる葉巻を購入すれば良い、という気持ちでいるようにしています。

さて、この1ヶ月間熟成した葉巻は、前回の7日間熟成の葉巻と比べて、どのような違いがあるのか、喫煙するのがとても楽しみです!

それでは、”ボレロ ダブルコロナ (1ヶ月間熟成)/BOLERO Doble Corona (Aged 1 month)”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

ラ・カーサ・デル・ボレロ ダブルコロナ/La Casa Del Bolero Double Corona Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1

まずは外観から見ていきましょう。

ドミニカ共和国産の”ボレロ ダブルコロナ (1ヶ月間熟成)/BOLERO Doble Corona (Aged 1 month)”は、コロラド色(茶色)をした、僅かな艶を持つ、美しい外観をしています。

喫煙レビュー用に頂いた2本は、ごく軽く長方形にボックスプレスされていましたが、もう1本の進呈品として頂いたものは、ボックスプレスされていない通常の円形をした葉巻となっていましたが、1週間以上自宅のヒュミドールにて加湿・熟成すると、全てがボックスプレスされていない、円柱形の葉巻になっていたことから、全てが同じ葉巻であると考えて良さそうです。

葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、金色と濃紺色と水色を使用して、ギターや音符が描かれていている中に、”BOLREO”という葉巻ブランド名が書かれています。

葉巻を指で摘まんでみると、しっかりとした硬さの中に、葉巻表層部には程良い弾力も備えていて、葉巻密度も高いように思えます。

加湿・熟成期間中に葉巻の香りを嗅いだり、揉んだりしていたため、ラッパーの一部を欠損させてしまいました。(^^;)

葉巻ボディからは、それほど強くはありませんが、ニカラグア産コロホ種ラッパーのような、甘く香ばしい香りがします。

この葉巻は、平均室内温度15℃・湿度74%に維持した自家製ヒュミドール内にて、33日間の加湿・熟成を行っています。

葉巻喫煙を開始する6時間前に、葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、ローストした干し草の味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、とても良好と言えます。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分30秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

ボレロ ダブルコロナ/BOLERO Doble Corona Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサード

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、ごく僅かな爽やかさを伴う、とても上質な杉の木の味からスタートする。

副流煙の香りは、とても心地良い、甘く香ばしい香りがする。

レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、たっぷりの繊細なペッパー(白胡椒)があることを確認する。

喫煙開始8分時点で、ナッツの味が追加される。

背景には、蜂蜜、又はメープルシロップような甘さがある。

メープルシロップと言うよりは、”杉の木の樹液の甘さ”と言う表現の方が、イメージが掴みやすいだろう。

それにしても、副流煙の香りは、焦げ感やロースト感もなく、ただただ甘く香ばしいことは、この葉巻の素晴らしさの1つだと言える。

副流煙の香りは、葉巻の味とは関係ないと考える諸氏も多いことだろうし、他の喫煙レビュー記事でも、副流煙の香りに関しての記述を見たことがないが、副流煙も無意識に鼻から吸うことになるため、私はとても重要な要素だと考えている。

ストレングス(ニコチン量)はマイルド~ミディアム、フレーバー(風味)はミディアムと言ったところか。

燃焼挙動はとても良く、火入れ修正をすることなく、平行均等に燃え進む。

喫煙開始25分時点で、1回目の灰折を行う。

灰は軽い力で折れたが、しっかりと硬く、形状を美しく保ったまま折ることが出来る。

ボレロ ダブルコロナ/BOLERO Doble Corona Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤の終わり頃ファーストサード

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

ボレロ ダブルコロナ/BOLERO Doble Corona Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から30分以降の中盤は、序盤の味を引き継ぐが、土の素朴さと僅かなカカオ豆の味が追加される。

序盤、背景にあった、”杉の木の樹液の甘さ”はまだ健在で、ごく僅かな酸味と相まることで、それは甘酸っぱさとして背景に存在している。

引き抵抗(ドロー)は重くも軽くもなく、適切な吸引力でしっかりとした量の煙を口蓋に引き込むことが出来る。

喫煙開始52分時点で、2回目の灰折を行う。

灰はグレー色をしていて、1円玉を積み重ねたような美しい模様ができる訳ではないが、とても綺麗な形状を保ったまま折ることが出来る。

ボレロ ダブルコロナ/BOLERO Doble Corona Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤の終わり頃セカンドサード

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

ボレロ ダブルコロナ/BOLERO Doble Corona Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から60分以降の終盤は、序盤・中盤の味を引き継ぐが、杉の木とナッツの味は後退し、ごく僅かな苦みを伴う、土とカカオ豆の味が主役となる。

前回喫煙したときと比べると、少し早い段階で苦みが出始めたが、それはごく僅かであり、まだ気になるほどではない。

今回は喫煙のペースが少し速かったせいか、葉巻コピーの個体差か、または葉巻管理が適切ではなかったせいか、その理由は定かではない。

喫煙開始67分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。

喫煙開始69分時点で、ラッパーの片燃えが発生したため、火入れ修正を行う。

喫煙開始82分時点で、3回目の灰折を行う。

葉巻としての性である、喫煙終盤で発生する苦み成分が強くなりだした時点で、喫煙を終了することとした。

ボレロ ダブルコロナ/BOLERO Doble Corona Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この”ボレロ ダブルコロナ (1ヶ月間熟成)/BOLERO Doble Corona (Aged 1 month)”は、ごく僅かな爽やかさを伴う、とても上質な杉の木とナッツとカカオ豆と土の味に、たっぷりの繊細なペッパー(白胡椒)、背景に蜂蜜やメープルシロップのような杉の木の樹液の甘酸っぱさを楽しめる葉巻だと言える。

前回喫煙したこの”ボレロ”シガーと比べると、苦み成分が少し早い段階で現れることになったが、上質な味の本質は変わらない。

私が推測するに、苦み成分が早い段階で現れた理由は、私の葉巻管理方法が影響していると考える。

前回は湿度74%という高い湿度を維持したヒュミドール内で7日間という短い期間の加湿・熟成をした後、3時間のドライシングを行ってから喫煙しているが、今回は湿度74%のヒュミドール内で33日間という長い加湿・熟成期間を経て、6時間のドライシングでこの結果になったことを考えると、この葉巻は高い湿度内での長期間加湿は適切ではなかったと言えるだろう。

私が行っているような、高い湿度管理下で1ヶ月以上の加湿・熟成した後に、ドライシングを行ってから喫煙する場合は、少なくともドライシングを12時間以上は行う必要があったようだ。

ドライシング無しで喫煙する場合には、通常の68%~72%の湿度内で加湿するのではなく、湿度65%程度の低い湿度管理下で長期の加湿・熟成を行うのが良いであろうと考える。

別の言い方をすると、長期の加湿・熟成をする必要の無い葉巻だとも言える。

葉巻の適切な管理湿度は、葉巻によって変わってくるため、実験を繰り返して適切な管理湿度を見つけるしか、他に方法はない。

これに関連する話として、多くの葉巻は除湿をして葉巻重量を軽くしてから世界各国に輸出している(課税額緩和のため?)ようだが、A.J. フェルナンデス製の葉巻は、半生葉巻のようにしっとりとしたままセロファンでラッピングされており、それはおそらく、葉巻購入者が適切な葉巻管理をすることなく喫煙して、A.J.の葉巻に対して適正な評価を与えていない現状を踏まえ、購入直後に喫煙しても葉巻の旨さを最大限に味わえるようにしているのだと推測する。

A.J.の葉巻は、ヒュミドール内で加湿・熟成すると、逆に少し乾燥したような印象を受けるほどだ。

きっとA.J.の葉巻は高い湿度管理下で保存してこそ、最大限の旨さを味わえるのだろう。

逆に、この”ボレロ”シガーは、低い湿度管理下(湿度65~68%前後)で保存することが、最大限の旨さを引き出すコツのようだ。

適切な湿度管理下で葉巻を熟成させれば、また前回のように苦みや鋭さとは全く無縁の喫煙を楽しめるかも知れない。

この葉巻の葉巻独自5段階評価は、前回よりも早い段階で苦み成分を感じることになったものの、上質な味であることに変わりはなかったことから、前回と同様の4.5/5点とした。

※この記事と併せて、7日間の加湿・熟成で喫煙した、”ボレロ ダブルコロナ/BOLERO Doble Corona”の葉巻/シガー喫煙レビュー記事も、是非ご一読下さい。

喫煙時間

喫煙時間:85分

味覚フレーバーグラフ(追記レビュー時毎に更新)

チョコレート(カカオ豆) ★★★☆☆
スィーツ(甘さ) ★★★★☆
クリーム(滑らかさ) ★★★★☆
コーヒー(苦み含む) ★☆☆☆☆
トースト(パン・穀物) ★★☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★★☆
★★☆☆☆
土(素朴さ) ★★★★☆
草(わら・ハーブ含む) ★☆☆☆☆
ナッツ ★★★☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★☆☆
フルーツ(酸味含む) ★★☆☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度(追記レビュー時毎に更新)

おすすめ度:★★★★★

ギャラリー (前回と同じ写真)

追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2024/4/5

ラ・カーサ・デル・ボレロ ダブルコロナ/La Casa Del Bolero Double Corona Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1_2

今回で3本目となる”ボレロ ダブルコロナ (3ヶ月間熟成)/BOLERO Doble Corona (Aged 3 month)”を喫煙する。

この葉巻は、まだ葉巻販売店で購入することは出来ないようだ。

この葉巻が気になっている方には、もう暫く待ってもらう必要があるだろう。

今回喫煙する”ボレロ ダブルコロナ”は、1台3億円を超えるハイパーカーである”パガーニ ユートピア”の日本初公開イベントを記念してゲストにプレゼントされた葉巻だ。

勿論、私がゲストとして招待された訳ではなく、葉巻輸入代理店の方から葉巻レビュー記事執筆のお礼として頂いた葉巻だ。(^^;)

葉巻フット側にバンドロールが追加されている以外は、全く同じ葉巻だと言っていい。

今回喫煙する葉巻は、平均室温17℃・湿度74%の自宅ヒュミドールで85日間加湿・熟成されており、喫煙前に18時間ほどドライボックス内で”ドライシング”してから喫煙を開始する。

着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、2分30秒かけて着火する。

自宅リビングソファーにて、2023年に公開された”ブリー・ラーソン”主演のアメリカ映画である、”マーベルズ”を見ながら喫煙する。

ブリー・ラーソンは、正直、良く分からない女優だと思っていたが、見慣れてくると意外と美人であることに気が付いた。

少し調べてみると、2015年に製作された”ルーム”という映画で、第88回アカデミー賞主演女優賞を獲得していることを知って、より興味が沸いてきた。

その映画も、近いうちに見てみたいと思った。

そんなことはさておき、葉巻レビューの話に戻るとしよう。

序盤は、とても爽やかで上質な杉の木とナッツとカカオ豆と土の味でスタートする。

副流煙は、爽やかで甘く香ばしい香りがして、この香りは私が今まで吸ってきた葉巻の中では最高の香りだと言って良い。

背景には、蜂蜜の甘さがある。

とても旨い!

着火後の引き抵抗(ドロー)は、重くも軽くもなく、とても吸い心地が良い。

ストレングス(ニコチン量)はマイルド~ミディアム、フレーバー(風味)はミディアムフルと言ったところだろう。

レトロヘイルにより煙を副鼻腔に通すと、僅かに小麦粉の風味を含む、繊細なペッパー(白胡椒)があることを確認する。

中盤・終盤になっても、土とカカオ豆の味が多少強くなるだけで、爽やかな杉の木の味や、背景の蜂蜜の甘さは継続して味わうことが出来る。

1ヶ月熟成されたこの”ボレロ ダブルコロナ”を喫煙した時には、喫煙開始60分時点で軽い苦みを感じ始めたが、今回は18時間のドライシングが功を奏し、軽い苦みが出始めたのは喫煙終了時点に近い95分時点だった。

適切な葉巻管理が行えていれば、嫌な苦みや鋭さとは無縁の葉巻だと言って良いだろう。

大きな葉巻ということもあり、喫煙時間は118分(約2時間)という過去最長の時間を、快適に喫煙することが出来た。

この”ボレロ ダブルコロナ”は、葉巻内包湿度を低く抑えた状態で喫煙することが、より旨く喫煙する方法だと言えるだろう。

今回3本目となる”ボレロ ダブルコロナ (3ヶ月間熟成)/BOLERO Doble Corona (Aged 3 month)”の喫煙で、葉巻独自5段階評価は前回の評価と同様の、5.0/5点寄りの4.5/5点とした。

喫煙時間118分。

コメント

  1. UNMD より:

    こんばんは。
    更新、心待ちにしておりました。
    ホヤデニカラグア レッドを吸い始めて丁度新鮮な記事が見れて幸せな気分です笑
    最近葉巻を吸い始め、こちらのブログを拝見してからというもの、毎日アーカイブを読み通しております。(本日出社前、後の電車の中でも…)
    表現豊かなレビューと深い知識からなる詳しい解説、追いつくのがやっとですが勉強させていただいております。
    今回のボレロ ダブルコロナも文章から美味しさがヒシヒシと伝わりました。
    1本3000-4000円台の葉巻というのは、若輩者というのもありますが、経済的にも恥ずかしながら手を出したことがないため、懐が温まり、日本国内でも取り扱いされるようであれば一度は吸ってみたいと思います。
    今週末、葉巻を買いに出るため、また色々な記事を拝見させていただきます。
    引き続き更新を楽しみに、影ながら応援しております。
    気温の緩急も激しい昨今ですが、ご自愛ください。

    • 北原 樹一 北原 樹一 より:

      コメントありがとうございます。
      私の葉巻レビュー記事がお役に立てているようで、とても嬉しく思います。
      私が葉巻趣味を始めるきっかけとなったのは、酒屋に葉巻が陳列されていて、「正月に葉巻でもやってみるか」と思ったのが始まりです。
      1回きりの葉巻喫煙で終えるつもりだったのですが、まさかここまで葉巻にハマるとは、私自身も予想外でした。
      それほどの奥深い魅力が葉巻にはあると考えています。
      この葉巻レビューサイトも、元々作成するつもりはなかったのですが、次に葉巻を購入するための備忘録として記録していたメモが次第に多くなり読みづらくなったため、いっそのことサイト化してしまったほうが、自分自身も読みやすいと考えて作成したものです。
      私自身、この葉巻レビューサイトを読み返して、次の葉巻購入に役立てています。(^^)
      今後もリーズナブルな葉巻から高級葉巻まで、興味が湧く葉巻はなんでもレビューしていく予定ですので、引き続きご愛顧いただけましたら幸いです。