アガノルサリーフ シグネチャー マデューロ トロ/Aganorsa Leaf Signature Selection Maduro Toro

アガノルサリーフ シグネチャー マデューロ トロ/Aganorsa Leaf Signature Selection Maduro Toro Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 トロ/Toro
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アガノルサリーフ シグネチャー マデューロ トロ/Aganorsa Leaf Signature Selection Maduro Toro

葉巻/シガー情報

ブランド名 アガノルサリーフ
シリーズ名 シグネチャー マデューロ
ビトラ トロ
葉巻の長さ 152.4mm (6インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 20.6mm (52)
ラッパー ニカラグア産 コロホ’99種 マデューロ
バインダー ニカラグア産 コロホ’99種
フィラー ニカラグア産 クリオロ’98種 & コロホ’99種 (メディオ・ティエンポ含む)
生産国 ニカラグア製
価格 2,250円 (2025年10月現在)

この”アガノルサリーフ シグネチャー マデューロ トロ/Aganorsa Leaf Signature Selection Maduro Toro”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、ニカラグア最大のタバコ葉生産者である”アガノルサリーフ/Aganorsa Leaf”からの1本である、”アガノルサリーフ シグネチャー マデューロ トロ/Aganorsa Leaf Signature Selection Maduro Toro”です。

アガノルサリーフの葉巻としては、4本目の葉巻となります。

前回喫煙したこの”アガノルサリーフ シグネチャー”葉巻シリーズの、ナチュラルなコロホ種ラッパーが巻かれた”アガノルサリーフ シグネチャー コロホ トロ”は、”爽やかさを含む上質なカカオ豆と杉の木と土と少量の革とナッツの味に、ごく僅かな苦みを含んだ鼻腔を適度にくすぐる適量のペッパー(白胡椒)、背景にカカオ豆の甘さが味わえる、キューバ産葉巻そのものを彷彿とさせる葉巻”であると私はレビューしています。

今回喫煙する葉巻は、バインダーとフィラーの構成内容はそのままに、ラッパーをマデューロ発酵させたものに変更しただけのようですので、味に関しては大きな違いは無いようにも思えますが、ラッパーの影響力は計り知れないところもあるため、侮ることは出来ません。

そして、今回の葉巻レビューのポイントは、そのマデューロ・ラッパーが”コロホ’99種”のマデューロラッパーであるという点です。

メキシコ産サンアンドレス種やブラジル産アラピラカ種やアメリカ合衆国産ブロードリーフ等のありふれたマデューロラッパーでは無く、使用されているのはアガノルサリーフで栽培されたニカラグア産コロホ’99種のマデューロラッパーであるため、どのような味がするのかとても興味があります。

さらに、葉巻に使用される全てのタバコ葉は、ニカラグアのアガノルサリーフ農園で栽培された”ニカラグアン・ピューロ”であることも、興味深いと言えます。

今回も、2時間以上は優に喫煙出来るこの葉巻を、十二分に堪能してみたいと思います!

参考までに、アガノルサリーフの経営者である”エドゥアルド・フェルナンデス/Eduardo Fernandez”は、キューバで生まれた後、少年時代にアメリカへ移住し、”ウォートン・スクール/Wharton School of the University of Pennsylvania”を卒業した後、ニューヨーク・マンハッタンで銀行員としてキャリアをスタートさせます。

ニューヨークで10年過ごした後、スペイン・マドリードに移住して兄と共に”レテピザ/Telepizza”レストランチェーンを設立し、大成功を収めます。

”テレピザ”の成功で築いた巨額の資産を用いて、元々土地を耕すことに憧れていたエドゥアルドはニカラグアに農地を購入し、1998年からタバコ事業に参入します。

タバコ事業に不慣れなエドゥアルドは、キューバ人のタバコ葉発酵業務の専門家である”アルセニオ・ラモス/Arsenio Ramos”と、同じくキューバ人のタバコ葉衛生管理の専門家である”ハシント・イグレシアス/Jacinto Iglesias”という2人の農学者を招き入れ、タバコ葉栽培を開始します。

今現在ではニカラグア最大のタバコ葉生産者として、”アルタディス/Altadis”や”ドリュー・エステート/Drew Estate”等にタバコ葉を卸すだけでなく、”イリュージョン/Illusione Cigars”、”ワープド/Warped”等のブティック・ブランド葉巻の下請け製造、さらに自社オリジナル・ブランド葉巻となる”アガノルサリーフ”や”JFR”を製造・販売するに至っています。

それでは、”アガノルサリーフ シグネチャー マデューロ トロ/Aganorsa Leaf Signature Selection Maduro Toro”(日本での財務省登録名称は”Aganorsa Leaf Signature Selection Maduro Toro”)葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

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まずは外観から見ていきましょう。

ニカラグア産 コロホ’99種 マデューロのラッパーで巻かれた、”アガノルサリーフ シグネチャー マデューロ トロ/Aganorsa Leaf Signature Selection Maduro Toro”は、マデューロ色(褐色)~オスクロ(黒褐色)をしていて、葉巻表面は艶消しに近い状態ですが鈍い艶はあり、木目細やかな美しい外観をしています。

葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は2本あり、サブバンドロールは金色と黒色が使用された中に”②”と描かれたもの、メインバンドロールは金色と黒色を使用した中に、アガノルサリーフ・シリーズ名とタバコ葉を持つ腕の絵のロゴマークが描かれていて、さらに葉巻全体は黄金色系の紙に覆われています。

葉巻を指で摘まんでみると、かなりしっかりと硬く巻かれていおり、葉巻表層部にも弾力性は見られません。

葉巻ボディからは、牛舎系とビターチョコレートを思わせる、とても良い香りがします。

この葉巻は、平均室内温度28℃・湿度67%に維持した自家製ヒュミドール内にて108日間の加湿・熟成を行っています。

さらに、今回の葉巻には、重めの引き抵抗(ドロー)を改善させる目的で、先日購入した”シガーピアース/PerfecDraw”を使って、葉巻中心部に穴を開けています。

吸い心地の改善だけでなく、味にどのような効果をもたらしてくれるのかを検証してみたいと思います。

葉巻喫煙を開始する14時間程前に、葉巻を湿度48%のシリカゲル(乾燥剤)入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移し、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、軽くローストした麦わらの味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えるでしょう。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約3分40秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、ロースト感を伴う濃厚な杉の木の味からスタートする。

一服目の感想は、味云々よりも引き抵抗(ドロー)の軽さが目立つことに尽きる。

軽く吸い込むだけで、大量の煙を口蓋に引き込めることは良いのだが、葉巻中心部に穴が開いたせいで熱い煙が舌を直接刺激することになる。

そのくせ、少し喫煙を休むと空気ばかりが口蓋に入ってきて、煙が吸い込めなくなる。

どうやら、今回のシガーピアースの施術は、完全に失敗したようだ。

おそらく、シガーピアースを使ったことが失敗だったのではなく、完全に穴を開けてしまったことが失敗だったようだ。

このシガーピアースを製造・販売している”PerfecDraw”によると、開けた穴は着火することで膨張し、急速に穴は塞がっていくと謳っているが、私は”しっかりとした穴”を開けてしまったことで、着火後も”適度に塞がっていく穴”にはならなかったようだ。

葉巻というものは、タバコ葉自体がフィルターの役目を果たしているということを、私はすっかり忘れてしまっていた。

味に関して述べると、熱を帯びた煙が直接口蓋に引き込まれることで、ロースト感というよりも焦げ感と苦みを伴う味になってしまっている。

それ以外の味はその焦げ感(苦み)のせいで、全く感知することが出来ない状態だ。

今回のシガーピアースの実施は、完全なる失敗と言えるだろう。

がっかりだ。

しかしながら、今回は初めてシガーピアースを実施したということもあり、今後の適切な施術方法を考える良い機会だと捉えることにした。

これからは、フィラーを極端に削り出さないように行う必要があるのだろうが、今のところどのように掻き出せば良いのかが分からない。

もしかすると、全く煙を引き込むことが出来ない葉巻にしか使用できないものなのだろうか?

”PerfecDraw”のWebサイトには、引き抵抗(ドロー)が”まぁまぁ”な葉巻に対しても有効だと書かれているため、そんなこともないのだろうが、どう施術したら良いのか、その方法が分からない。

そうこうしているうちに喫煙開始から35分が経過したが、直ぐに失火しそうになるし、吸い込んでも吸い込んでも煙を口蓋に引き込めない状態が続く。

フィルターの役目を果たすタバコ葉が掻き出されているため、既にヤニクラ(ニコチン酔い)に近い感覚に陥ってる。

喫煙開始40分時点で、1回目の灰折を行う。

今回はもう喫煙レビューを諦めて、この時点で喫煙を終了することとした。

葉巻テイスティング総評

総評として、この”アガノルサリーフ シグネチャー マデューロ トロ/Aganorsa Leaf Signature Selection Maduro Toro”は、シガーピアース”PerfecDraw”の施術を失敗してしまったため、残念ながら葉巻の味を評価することは出来なかった。

今後、このシガーピアースをどのように使用していこうかと考えたが、”PerfecDraw”のWebサイトには、シガーピアース先端部分に付いている長さ18mmの刃の部分を葉巻ヘッド部から捻じ込んだら一旦そのまま引き出し、次に先に捻じ込んだ刃先まではシガーピアースをそのまま挿入し、そこから更に捻じ込みながら18mm先まで進めてそのまま引き出す、これを何度か繰り返しながら葉巻フット側まで貫通させるとある。

勿論、シガーピアースは4インチ程の長さしかないため、長い葉巻に対しては葉巻フット側からも同じように行って中間部で穴を合流させるとのこと。

今回もこの指示書どおりに行っているのだが、しっかりとした穴が開いてしまって、この散々たる結果となっている。

さて、困ったものだ。

そこで次の実験としては、葉巻フット側からの長さ18mmの刃先部分だけ施術するか、またはその倍の長さ36mm分だけを施術しようかと考えている。

まずは前々から引き抵抗(ドロー)が重いと感じていた”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ 1970 コンスル”でテストしてみる予定だ。

他の方法としては、説明書を無視して、シガーピアースを右回転しながら最後までねじ込んだら、逆回転の左回転させながら、なるべくフィラーを掻き出さないように慎重に引き出すという方法だ。

上手く出来るか分からないが、要はシガーピアースを差し込むのは1回限りということだ。

フィラー中心部を柔らかくしてやるだけで十分であるという発想の手法だ。

ちなみに、早く使ってみたいという気持ちがはやりすぎて、既に手持ちの”タトゥアヘ エル・トリウンファドール ペティロブスト”には完全に穴を貫通させてしまっているのだが、小さな葉巻に対しては結果が異なる可能性もあるため(※過去に2.5mm刃を付けた電動インパクトで”ホヤ・デ・ニカラグア アンターニョ コンスル”に穴を開けたものをレビューしているが、味は良い方向に改善されている)、それはそれでテストして報告する予定だ。

今回の葉巻はシガーピアース”PerfecDraw”の使用を誤って(?)しまったため、葉巻評価は行わないこととした。

喫煙時間

喫煙時間:40分

味覚フレーバーグラフ

チョコレート(カカオ豆)
スィーツ(甘さ)
クリーム(滑らかさ)
コーヒー(苦み含む)
トースト(パン・穀物)
木(杉・オーク等)
土(素朴さ)
草(わら・ハーブ含む)
ナッツ
ペッパー(胡椒・唐辛子)
フルーツ(酸味含む)

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 $13.50 (1ドル148円換算にて1,998円)
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €11.60 (1ユーロ160円換算にて1,856円)
  • 日本国内価格 ¥2,250 (参考日本販売価格倍率1.17倍)

葉巻重量

  • 購入時重量 18.79g (カバーバンド取外後重量18.01g)
  • 加湿・熟成後重量 18.02g (葉巻ヘッドカット後重量17.83g)
  • シガーピアース/PerfecDraw施術後重量 17.47g
  • ドライシング後重量 17.33g
  • △減少重量 (△減少割合) △0.14g (△0.80%)

ギャラリー

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