A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス マデューロ ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Maduro Robusto

4.5
A.J. フェルナンデス ベージャ アルテス マデューロ ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Maduro Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 ロブスト/Robusto
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A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス マデューロ ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Maduro Robusto

葉巻/シガー情報

ブランド名 A.J. フェルナンデス
シリーズ名 ベジャス アルテス マデューロ
ビトラ ロブスト
葉巻の長さ 139.7mm (5.5インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 20.6mm (52)
ラッパー ブラジル産 マタフィナ種
バインダー メキシコ産 サンアンドレス種
フィラー ニカラグア産
生産国 ニカラグア製
価格 2,800円 (2024年7月現在)

この”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス マデューロ ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Maduro Robusto”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、ニカラグアに大規模な葉巻工場とタバコ葉農園を持つ葉巻メーカーの、”A.J. フェルナンデス/A.J. Fernandez”からの1本である、”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス マデューロ ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Maduro Robusto”です。

この葉巻は、私が今までに喫煙してきたA.J. フェルナンデスの中では一番高価な、1本2,800円の葉巻となります。

この葉巻を購入するにあたって、同葉巻シリーズのマデューロ・バージョンではない1本2,650円の”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス ロブスト”にするか迷ったのですが、マデューロ版の”経験豊富な喫煙者に推奨される”という評価内容に惹かれたため、少し高価でしたが購入してみることにしました。

この”経験豊富な喫煙者に推奨される”とか”葉巻初心者には推奨されない”という文言は、ロッキーパテルが”アメリカ人は強い男に憧れる”という心理を上手く利用して販売促進に繋げたときに使用された言葉ですが、日本人である私も、”なら私も一丁、試してやろうじゃないか!”と思うようになってきました。(^.^)

葉巻構成内容としては、ブラジル産マタフィナ種のラッパーに、メキシコ産サンアンドレス種のバインダー、フィラーにはA.J.の畑で栽培されたニカラグア産のタバコ葉が使用されているようですが、この葉巻はブラジル産ラッパーとメキシコ産バインダーが味の決め手となっているようです。

強い葉巻のようですが、A.J.に言わせると”非常に穏やかな葉巻”だそうで、決して強い葉巻を作っているつもりではないようです。

A.J.製葉巻の中で過去最高の価格となる、この”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス マデューロ ロブスト”は、私にとって過去最高の味となるのか、喫煙するのがとても楽しみです!

参考までに、A.J. フェルナンデスの社長である、”アブデル・J・フェルナンデス”は、1979年生まれのキューバ人ですが、24歳になった2003年に、ニカラグアへ移住します。

最初は叔父が経営する、”ネストル・プラセンシア”で短期間働きましたが、すぐにエステリに自身の小さな葉巻工場をオープンし、他社ブランドの葉巻製造請負を開始します。

製造を請け負う他社ブランドとしては、”ロッキーパテル”や”ディーゼル”などの、有名葉巻メーカーの葉巻も請負製造することが出来ました。

2008年には自社のタバコ葉農園を所有することになり、2010年には”A.J. フェルナンデス”初の自社ブランド葉巻である、”サンロターノ/San Lotano”葉巻シリーズの製造・販売するまでに至りました。

それでは、”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス マデューロ ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Maduro Robusto”(日本での財務省登録名称は”AJF ベージャ アルテス マデューロ ロブスト”)葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

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まずは外観から見ていきましょう。

ブラジル産 マタフィナ種のラッパーで巻かれた、”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス マデューロ ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Maduro Robusto”は、マデューロ色(褐色)~オスクロ色(黒褐色)をしていて、葉巻表面はとても滑らかで艶は少なく、木目細やかな美しい外観をしています。

葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は2本あり、メインバンドロールには金色と黒色の縁取りがされたクリーム色の下地の中に、天使が飛び交う下に盾(?)を持った女性とひざまづく男性の姿が描かれており(宗教画?)、サブバンドロールには金色と黒色を使用した中に、”AJ FERNANDEZ”という文字が描かれています。

ボックスプレスされた葉巻を指で摘まんでみると、しっかりと巻かれてはいますが、葉巻表層部には適度な弾力性があります。

葉巻ボディからは、濃厚で香ばしい牛舎系の良い香りがします。

葉巻全体を手に持って確認すると、太い葉脈などは全く見当たらず、滑らかで美しい仕上がりとなっています。

この葉巻は、平均室温29℃・湿度64%に維持した自家製ヒュミドール内にて、59日間の加湿・熟成を行っています。

今回は、葉巻をヒュミドールに入れる前に、A.J.葉巻の特徴とも言える(?)しっとりと湿った質感を改善するため、5日間の予備乾燥(ドライシング)を行ってから59日間の加湿・熟成を行っていますが、面白いことに加湿後でも、乾燥直後の重量と殆ど変わっていないどころか、更に葉巻重量は減少を続けているようでした。

この結果から、葉巻購入時は過加湿状態であったということが分かるかと思います。

葉巻喫煙を開始する8時間半前に、葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、炭のようなチョコレートのようなリコリス(漢方薬)のような味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えます。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

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※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、深煎りにローストされた杉の木と革とカカオ豆と土が複合された味からスタートする。

とても濃厚な煙だ!

背景には、ベリー系の甘酸っぱさや、カカオ豆90%のダークビターチョコレートの甘さがある。

凄い旨さだ!

ちょっとした塩味も感じる。

レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、適量のとても繊細なペッパー(黒胡椒)があることを確認する。

ペッパーは繊細であるが故、鼻に噛みつくことは全くない。

喫煙開始13分時点では、トースト(パン)の味が追加される。

塩味があることから、少量の塩を振り掛けてしっかりトーストしたフランスパンの味だと言えよう。

ストレングス(ニコチン量)はミディアム、フレーバー(風味)はミディアムフル~フルボディと言ったところだろう。

個人的には、ニコチン量が多い葉巻には思えず、逆にA.J.が言う通りの”穏やかな煙”に感じる。

にも関わらず、フレーバーは間違いなくフルボディに近い。

喫煙開始20分時点で、私の不注意から灰を膝に落としてしまった。

灰はもろいようなので、早めの灰折を心掛けたほうが良いだろう。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

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喫煙から25分以降の中盤は、序盤の味を引き継ぎ、深煎りにローストされたカカオ豆と革と土と杉の木と塩が複合された味に、とても繊細なペッパー(黒胡椒)、背景にベリー系の甘酸っぱさやカカオ豆90%のダークビターチョコレートの甘さ、さらに塩を振り掛けて良く焼きしたフランスパンの味で吸い進む。

とても滑らかでスムースな煙だ。

それでいてフルフレーバーであることに驚きを隠せない。

この葉巻の味は、キューバ産葉巻やダビドフ製葉巻には作り出すことが出来ない味なのではないだろうか?

燃焼挙動は悪くはないが、多少の片燃えに対する火入れ修正は必要だ。

喫煙開始32分時点で、葉巻フット側に巻かれているサブバンドロール(シガーリング)を剥がす。

バンドロールはとても簡単、且つ、綺麗に剥がすことが出来る。

副流煙の香りは、甘さ控えめの香ばしい香りがする。

喫煙開始41分時点で、実質2回目の灰折を行う。

灰は崩れるように2つに割れて折れる。

やはり灰はもろいと言えるだろう。

喫煙開始45分時点では、大麦麦芽(モルト)やウイスキーのオーク樽を焦がしたような風味を感じる。

とても複雑な煙の味だ。

このウイスキーの風味は”マイファーザー ル・ビジュー 1922 トロ”でも感じた味だが、確かにこの葉巻全体の味としても”ル・ビジュー”に似通ったところがある。

だが、この葉巻の方が滑らかでスムース、そして穏やかな煙であり、”ル・ビジュー”のようにニコチン量が多いということはなく、スパイシーな葉巻でもないため、葉巻初心者の方にも受け入れてもらえることが出来ると私は考えるが、間違っているだろうか?

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葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

A.J. フェルナンデス ベージャ アルテス マデューロ ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Maduro Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から50分以降の終盤は、まずメインバンドロール(シガーリング)を剥がすことから始める。

終盤の味は、序盤・中盤の味を引き継ぎ、フルフレーバーでありながら、とても滑らかでスムースな喫煙を楽しむことが出来る。

だが、喫煙開始60分時点になると、煙には苦みではないビター感が増してくる。

背景にあった僅かな甘さも徐々に減少し、ビター感が増した重い煙になってくる。

喫煙開始70分時点で、実質3回目の灰折を実行する。

この時点での味は、焦がしたウイスキー・オーク樽と焦がした塩パンの味がメインとなるが、未だに嫌な苦みや鋭さは発生しない。

これ程良く出来た葉巻だと、マデューロ版ではない通常の”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス”も吸ってみたくなるが、A.J.の葉巻は似たような葉巻シリーズ名であっても、葉巻構成内容が全く異なるため、同じような味を期待できないかも知れない。

それでも吸ってみたいという欲望には勝てないだろう。

喫煙開始90分時点の、舌にごく僅かの苦みと熱を感じだし、序盤・中盤の旨味を感じることが出来なくなった時点で、喫煙を終了することとした。

A.J. フェルナンデス ベージャ アルテス マデューロ ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Maduro Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス マデューロ ロブスト/A.J. Fernandez Bellas Artes Maduro Robusto”は、深煎りにローストされたカカオ豆と革と土と杉の木が複合された味に、決して鼻に噛みつくことの無いとても繊細なペッパー(黒胡椒)、背景に少量のベリー系の甘酸っぱさとカカオ豆90%のダークビターチョコレートの甘さ、さらに塩を振り掛けて良く焼いたフランスパンの味と、大麦麦芽(モルト)やウイスキーのオーク樽を焦がしたような風味を味わえる葉巻だと言える。

素晴らしい葉巻だ!

苦みがあるだの鋭さがあるだの等の、葉巻のネガティブ面を探ることなど、全く忘れてしまう程の旨さがこの葉巻にはある。

当然の如く、喫煙時間もロブストビトラとしては最長の90分という時間を、存分に楽しむことが出来た。

海外の葉巻評価レビューサイトでは、強烈な葉巻であることから”初心者には推奨しない”であるとか、”経験豊富な喫煙者に推奨される”等のレビューが多く記載されていたが、私の感想は全く異なり、この葉巻は序盤から終盤にかけてとても滑らかでスムースな吸い心地であり、A.J.が言う通りの”非常に穏やかな葉巻”と言う表現がピッタリくる葉巻に感じた。

フルフレーバーの葉巻であっても、ニコチン量が多く無ければ初心者の方でも問題なく喫煙を楽しむことが出来るというのが私の考えだ。

では何故、多くの海外レビュアーの方たちと違う感想になったのだろうか?

ちなみに、今回は初の試みとして、しっとりとして柔らかく湿ったような状態で購入することが多いA.J.製の葉巻を、購入後直ぐにヒュミドールに入れず、湿度55%前後のドライシング・ボックスで5日間ほど乾燥させてからヒュミドールに入れて、約2ヶ月間の加湿・熟成を行っている。

面白いことに、5日間乾燥作業をした後、2ヶ月間も加湿したにも関わらず、葉巻重量は乾燥直後よりも減少していた。

即ち、葉巻購入時は過加湿状態であったことになり、今までは過加湿状態でA.J.製の葉巻を喫煙していた可能性がある。

にも関わらず、その多くはとても旨い葉巻であったことに驚いてしまうが、葉巻として標準的な葉巻内包湿度に調整すれば、もっと旨い葉巻になる可能性があるということなのかも知れない。

では何故、購入時にA.J.製の葉巻だけがしっとりと湿ったような状態になっているかという疑問だが、最初は葉巻販売店のショーケース内の葉巻湿度管理を疑ったが、行きつけの葉巻販売店は毎週の如く、ショーケース内の葉巻を陳列する場所を全て入れ替えている(ローテーションしている)ことから、葉巻湿度管理は他の葉巻と同様に適切に行われていると結論づけた。

残す理由としては、A.J.の葉巻工場で梱包する際、葉巻内包湿度が高い状態でセロファン・ラッピングしているということぐらいしか思いつかない。

セロファン・ラッピングされた葉巻は、意外と湿気が抜けない状態になっていると私は考えているし、逆に葉巻が乾燥している場合は、なかなか湿気が入りずらい状態だと言えるだろう。

兎に角、今回は葉巻購入後、直ぐにドライ・ボックスに仕掛けて5日間乾燥し、それから加湿・熟成を開始したことで良い結果を得たことは間違いない。

そもそも、高温多湿な気候であるニカラグア等の葉巻生産国に於いて、ヒュミドールを使用している人はどの程度いるのだろうか?

A.J.フェルナンデスが葉巻を吸う動画を見てみても、ヒュミドールから葉巻を取り出すところなど、私は全く見たことが無い。(大抵の場合はシガーボックスから取り出している)

ヒュミドールはスイス人である”ジノ・ダビドフ”が、顧客により多くの葉巻を買ってもらうために考案したものだと認識しているが、アメリカやヨーロッパならヒュミドールは必要不可欠かも知れないが、そもそもニカラグアやドミニカ共和国等の熱帯気候の国ならば、全く必要無いものなのではないだろうか?

日本の場合は、冬季はかなり湿度が低下するためヒュミドールが必要となるだろうが、高温多湿である夏季ならばヒュミドールなど必要無いのではないか?と思うようになった。

但し、葉巻の味を良くするために長期間(1年以上)熟成させる場合には、ヒュミドール内を葉巻(タバコ葉)が発酵を続けるために必要な湿度70%を保ち、常温での緩やかな発酵を伴う熟成を促進する必要があるだろう。

日本では、”葉巻には湿度管理が必要”という言葉がいつしか、”葉巻には湿度が必要”という間違った言葉に付け替えられてしまったのかも知れない。

思いつくままに文章を書いていたら、長ったらしい文章になってしまった。

話を戻そう。

この葉巻はキューバ産葉巻の味でもなければ、ダビドフの葉巻の味でもないが、とても素晴らしい味であることに間違いは無い。

この葉巻の葉巻独自5段階評価は、5.0/5点寄りの4.5/5点を付けるに相応しい葉巻だと判断した。

次回喫煙するA.J.製の葉巻は、今回と同じように購入後直ぐに5日間乾燥してから16日間加湿・熟成させた”A.J. フェルナンデス ニューワールド オスクーロ ナベガンテ ロブスト”を再度喫煙レビューする予定なので、前回の喫煙レビューと比べることで”プレ・ドライシング”の正否が分かることだろう。

参考までに、この”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス マデューロ/A.J. Fernandez Bellas Artes Maduro”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、87ポイント~91ポイントという評価を得ており、この葉巻シリーズの”ロブスト”ビトラに於いては、89ポイント~90ポイントという評価を得ています。

喫煙時間

喫煙時間:90分

味覚フレーバーグラフ

チョコレート(カカオ豆) ★★★★☆
スィーツ(甘さ) ★★★☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★★☆☆
コーヒー(苦み含む) ★★☆☆☆
トースト(パン・穀物) ★★★☆☆
木(杉・オーク等) ★★★★☆
★★★☆☆
土(素朴さ) ★★★☆☆
草(わら・ハーブ含む) ★☆☆☆☆
ナッツ ★★☆☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★☆☆
フルーツ(酸味含む) ★★★☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:★★★★★

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 $10.50 (1ドル148円換算にて1,554円)
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €13.00 (1ユーロ160円換算にて2,080円)
  • 日本国内価格 ¥2,800 (参考日本販売価格倍率1.54倍)

葉巻重量

  • 購入時重量 12.42g
  • 予備乾燥後重量 11.82g
  • 加湿・熟成後重量 11.78g (葉巻ヘッドカット後重量11.54g)
  • ドライシング後重量 11.47g (葉巻ヘッドカット後)
  • △減少重量 (△減少割合) △0.07g (△0.61%)

ギャラリー

追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2025/7/13

今回で2本目となる、”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス マデューロ ロブスト”(自家製発酵器熟成)を喫煙する。

今回喫煙する葉巻は、31日間自家製発酵器内で熟成させた後、平均室温29℃・湿度69%の自宅ヒュミドールにて11日間加湿・熟成させたものを吸う。(計42日間熟成)

この葉巻は私が今までに喫煙してきた葉巻の中でも1位・2位を争う旨さの葉巻と言って過言ではないが、この旨い葉巻を”自家製発酵器熟成”させたらどのような味になるのかを確かめたくて、実験してみることにした。

喫煙前に7時間半ほど、湿度53%のシリカゲル入りドライシング・ボックス内で、”ドライ・ボクシング”を行い、全体の0.70%の適切と言える葉巻内包湿度が減少していることを確認してから喫煙を開始する。

着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約3分かけて着火する。

自宅リビングソファーにて、2019年に配信されたアメリカとカナダの合作SFスリラー映画である、”紅海リゾート -奇跡の救出計画-/The Red Sea Diving Resort”を見ながら喫煙する。

この映画は、”クリス・エヴァンス”が主演を務め、”マグニフィセント・セブン”や”Swallow/スワロウ”に出演している”ヘイリー・ベネット”や”ベン・キングスレー”等が出演している。

この作品は、1980年代にモサドが行ったモーセ作戦やヨシュア作戦(スーダン難民キャンプからエチオピア系ユダヤ人をイスラエルへ移送するイスラエル国防軍の作戦)を題材にしていて、個人的には良く出来た作品だと思っているが、なりより、実際にイスラエル国防軍としてヨシュア作戦に参加していた”マーク・イヴァニール”が、モサドのチーフ役として出演していることこそ、特筆すべきことだと思っている。

実は、この映画を見終わった後にそのことを知り、とても驚いた。

”マーク・イヴァニール”は、日本ではウィキペディアも作成されていない俳優だが、”救命医ハンク セレブ診療ファイル”や”HOMELAND”等に出演している、前々から私が好きな俳優の一人だ。

このことこそが、この映画の価値を高めているように思える。

ま、そんな映画の話はさておき、早速、葉巻レビューに入りたい。

序盤は、爽やかさを伴うローストされた杉の木(オーク?)と革と土とカカオ豆の味からスタートする。

背景には、ウイスキー・オーク樽の風味やカカオ豆90%のダークチョコレートの甘さやトースト(パン)の風味や少量の塩の味もある。

旨い!

初めてこの葉巻を吸ったときの印象と、変わらない味を楽しめる。

喫煙開始90分を超えると、流石にビター感が増した煙となり、喫煙を終了することとした。

今回喫煙している葉巻は”自家製発酵器熟成”された葉巻だが、その効果は殆ど感じることは無く、元々旨い葉巻を自家製発酵器熟成しても何も変化が無いことが分かった。

私が独自に考案した”自家製発酵器熟成”は、あくまで熟成が足らないタバコ葉を使用した葉巻にだけ効果があるようだ。

今現在、私が過去に喫煙した葉巻の中でもトップ3に入ると考えている、”ワープト コルト X46”と”マイファーザー ル・ビジュー 1922 トロ”を自家製発酵器熟成器に仕掛けており、それぞれがどのような味になるのかを確認する予定でいる。

今回の結果を鑑みると、きっと味には何の変化も起こらないと推測するのが妥当だろう。

今回の自家製発酵器熟成された葉巻の葉巻独自5段階評価は、前回と同様の5.0/5点寄りの4.5/5点で問題ないと判断した。

喫煙時間90分。

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