オリバ セリー O ロブスト チュボス/Oliva Serie O Robusto Tubos

4.0
オリバ セリエ O ロブスト チュボス/Oliva Serie O Robusto Tubos Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 ロブスト チュボス/Robusto Tubos
この記事は約10分で読めます。

オリバ セリー O ロブスト チュボス/Oliva Serie O Robusto Tubos

葉巻/シガー情報

ブランド名 オリバ
シリーズ名 セリー O
ビトラ ロブスト
葉巻の長さ 127mm (5インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 19.8mm (50)
ラッパー ニカラグア産 (エクアドル産?) ハバノ2000種
バインダー ニカラグア産
フィラー ニカラグア産
生産国 ニカラグア製
価格 1,620円 (2024年8月現在) → 2,200円 (2024年11月~)

この”オリバ セリー O ロブスト チュボス/Oliva Serie O Robusto Tubos”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、”オリバ/Oliva”社が製造・販売する葉巻シリーズの1つである、”オリバ セリー O ロブスト チュボス/Oliva Serie O Robusto Tubos”です。

私が過去に喫煙してきたオリバ製の葉巻は、全て”セリー V メラニオ”シリーズとそのマデューロ版であり、今回の”セリー O”シリーズは初めての別葉巻シリーズとなります。

”セリー V メラニオ”シリーズとの大きな違いは、”セリー O”シリーズはニカラグア産のタバコ葉だけを使用した”ピューロ”であることのようです。

但し、諸説あるようで、オリバ社のホームページ上ではラッパーはエクアドル産となっており、キューバ原産の同じ種子を使用しているという意味合いでの”ピューロ”であると記載されています。

ま、今の私にとっては、どちらでも構わなくなってきていますが、葉巻ボディの香りからするとエクアドル産ハバノ2000種のような気もしますが、個人的にはニカラグア産ハバノ2000種の方がより牛舎系の香りがして、私好みの味かも知れません。

今回喫煙する”オリバ セリー O ロブスト チュボス”は、私が行きつけの葉巻販売店でたまたま入荷していたため、即購入することにしましたが、オリバ社のホームページによるとアルミチューブに入った”ロブスト チュボス”は既に製造していないようにも見えます。

アルミチューブは私にとって必要ないものですが、それでもリーズナブルな価格で購入できるのは嬉しい限りです。

何はともあれ、”オリバ セリー O”シリーズの味を楽しんでみることにしましょう。

参考までに、ニカラグアの最大手タバコ葉栽培企業であり葉巻メーカーでもある”オリバ/Oliva”社の歴史は、1886年にキューバでタバコ葉栽培自事業を始めた”メラニオ・オリバ/Melanio Oliva”から始まり、その4世代目にあたる”ジルベルト・ジュニア・オリバ/Gilberto Jr. Oliva”に至るまでの137年間に及ぶ家族の歴史と言えます。

現在のオリバ社の礎を作り上げた人物と言える、3代目の”ジルベルト・シニア・オリバ/Gilberto Sr. Oliva”(1931-2017)は、キューバ革命後(1959-)からはタバコ葉栽培事業から離れ、タバコ仲介業に転身し、バイヤーとして多くの国を旅するようになり、1969年にはニカラグアでのタバコ葉栽培事業に再び参入することになります。

ニカラグアでタバコ葉栽培事業を10年間続けますが、サンディニスタ革命後(1979-)からニカラグアを離れ、ホンジュラス、メキシコ、パナマ、そしてフィリピンを旅し、最終的に、キューバに匹敵する肥沃な土地をニカラグアに見つけ、1995年にニカラグアに戻り現在の葉巻メーカーとしての”オリバ/Oliva”社が設立されることになります。

それでは、”オリバ セリー O ロブスト チュボス/Oliva Serie O Robusto Tubos”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

オリバ セリエ O ロブスト チュボス/Oliva Serie O Robusto Tubos Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1

オリバ セリエ O ロブスト チュボス/Oliva Serie O Robusto Tubos Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1

まずは外観から見ていきましょう。

ニカラグア産(エクアドル産) ハバノ2000種のラッパーで巻かれた、”オリバ セリー O ロブスト チュボス/Oliva Serie O Robusto Tubos”は、マデューロ色(褐色)をしていて、葉巻表面は艶のある滑らかな仕上がりで、とても美しい外観をしています。

葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、クリーム色の下地に金色と赤色を装飾したデザインの中に、”Oliva Serie O”という文字が描かれています。

葉巻ボディからは、それほど強くはありませんが、牛舎系の良い香りがします。

葉巻全体を手に持って確認すると、全体的に軽く感じますが太い葉脈などは全く見当たらず、艶もありとても美しい作りだと思います。

この葉巻は、平均室温29℃・湿度64%に維持した自家製ヒュミドール内にて、42日間の加湿・熟成を行っています。

葉巻喫煙を開始する8時間前に、葉巻を湿度50%のシリカゲル入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと軽くローストした干し草、引き抵抗は僅かに軽めですが、良好の範囲内と言えます。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分50秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

オリバ セリエ O ロブスト チュボス/Oliva Serie O Robusto Tubos Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサード

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、とても爽やかでありながら強くローストされた杉の木の味からスタートする。

特徴的なオリバの煙の味だ。

直ぐに、革とナッツと土の味が追加される。

なかなか旨い。

ストレングス(ニコチン量)はマイルド~ミディアム、フレーバー(風味)はミディアムと言ったところか。

レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、ごく僅かな苦みを含む適量のペッパー(白胡椒)があることを確認する。

燃焼挙動は良好で、多少の片燃えに対する火入れ修正は、灰折時のみで済みそうだ。

着火後の引き抵抗(ドロー)は軽くも重くもなく良好で、軽い吸引力でたっぷりの煙を口蓋に引き込むことが出来る。

喫煙開始16分時点で、1回目の灰折を行う。

灰はそれほど硬くは無いが、しっかりと形を保ったまま綺麗に折れる。

オリバ セリエ O ロブスト チュボス/Oliva Serie O Robusto Tubos Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤の終わり頃ファーストサード

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

オリバ セリエ O ロブスト チュボス/Oliva Serie O Robusto Tubos Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から20分以降の中盤は、序盤の味を引き継ぐが、ごく僅かなカカオ豆の味と、塩気を含む小麦粉の風味が追加される。

副流煙の香りには、甘さ控えめの香ばしい香りが含まれている。

葉巻の見た目とは裏腹に、軽い喫味でとても吸いやすい葉巻だ。

背景には、ごく僅かなベリー系の甘酸っぱさやカカオ豆の甘さがある。

良く出来た葉巻だ。

しかし、何故か私好みの味とは思えず、私のリピート購入リストに載ることは無さそうだ。

喫煙開始36分時点で、2回目の灰折を行う。

この時点では、少し大きな片燃えが発生し始め、頻繁な火入れ修正を余儀なくされる。

オリバ セリエ O ロブスト チュボス/Oliva Serie O Robusto Tubos Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤の終わり頃セカンドサード

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

オリバ セリエ O ロブスト チュボス/Oliva Serie O Robusto Tubos Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から40分以降の終盤は、序盤・中盤の味を引き継ぐが、序盤にあった爽やかな杉の木の味が後退し、ごく僅かな苦みを伴う土の味が強さを増してくる。

喫煙開始46分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。

バンドロールはなんとか綺麗に剥がすことが出来たが、使用するシガーグルーの量は少し多過ぎるようだ。

喫煙開始49分時点で、葉巻の味は劣化をし始める。

嫌な苦みや鋭さが発生する訳ではないが、序盤・中盤にあった爽やかな杉の木の味やベリー系の甘酸っぱさは無くなり、ロースト感主体の味となる。

ここ最近喫煙した、”ナブ マデューロ 460”のレビュー記事にも記載した通り、オリバ社の葉巻は劣化するタイミングが少し早く、劣化してからの味の質も良くないように感じる。

さらに副流煙の香りの質も良くは無いため、終盤での喫煙の”助け”になってくれない。

私がオリバ社製の葉巻が好きになれない理由は、これが原因なのかも知れない。

喫煙開始65分時点でも、まだまだ喫煙出来る葉巻の長さが残されているが、既に好みの味ではなくなっているため、この辺で喫煙を終了することとした。

オリバ セリエ O ロブスト チュボス/Oliva Serie O Robusto Tubos Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この”オリバ セリー O ロブスト チュボス/Oliva Serie O Robusto Tubos”は、とても爽やかでありながらしっかりとローストされた杉の木の味と革とナッツと土と軽いカカオ豆の味に、ごく僅かな苦みを含む適量のペッパー(白胡椒)、背景にごく僅かなベリー系の甘酸っぱさやカカオ豆の甘さと、ごく僅かな塩味を含む小麦粉の風味を味わえる葉巻だと言える。

序盤から中盤にかけてはオリバ社製葉巻特有の爽やかさと複雑な風味が味わえる、良く出来た葉巻だと思う。

しかしながら、喫煙終盤で味の劣化が目立ち始めてしまうことが少し残念ではあるが、1本1,620円で購入できる葉巻であること考えると、十分過ぎるほどの出来であると考える。

ただ、個人的には終盤の劣化した味の質が私好みではないため、否、この葉巻が持つ根底の味が好みではないため、リピート購入することはないように思う。

ここ最近、終盤の味こそがその葉巻本来の味であり、序盤・中盤の味は、謂わば”化粧”をして良く見せているだけの味なのではないかと思うようになってきた。

旨い葉巻は、終盤で苦みが現れたとしても、根底にある旨さと副流煙の香りの良さで吸い続けることが出来るものだ。

終盤の味こそが化粧をしていない”すっぴん”の味であり、その葉巻本来の味と考える方が理にかなっているように思う。

この葉巻の葉巻独自5段階評価は、序盤・中盤は十分に楽しめる葉巻であることから、3.5/5点寄りの4.0/5点とした。

参考までに、この”オリバ セリー O/Oliva Serie O”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、87~94ポイントという高評価を得ていますが、この”ロブスト”ビトラに於いてはランク外となっています。

喫煙時間

喫煙時間:68分

味覚フレーバーグラフ

チョコレート(カカオ豆) ★★☆☆☆
スィーツ(甘さ) ★★★☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★★☆☆
コーヒー(苦み含む) ★★☆☆☆
トースト(パン・穀物) ★★☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★★☆
★★★☆☆
土(素朴さ) ★★★☆☆
草(わら・ハーブ含む) ★☆☆☆☆
ナッツ ★★★☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★☆☆
フルーツ(酸味含む) ★★★☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:★★★★☆

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 $11.05 (1ドル148円換算にて1,635円)
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €9.10 (1ユーロ160円換算にて1,456円) ※チューブ無し価格
  • 日本国内価格 ¥2,200 (参考日本販売価格倍率1.42倍)

葉巻重量

  • 加湿・熟成後重量 11.11g (葉巻ヘッドカット後重量10.97g)
  • ドライシング後重量 10.90g (葉巻ヘッドカット後)
  • △減少重量 (減少割合) △0.07g (△0.64%)

ギャラリー

コメント