ロッキーパテル エッジ スマトラ トロ/Rocky Patel The Edge Sumatra Toro
葉巻/シガー情報
ブランド名 | ロッキーパテル |
シリーズ名 | エッジ スマトラ |
ビトラ | トロ |
葉巻の長さ | 152.4mm (6インチ) |
葉巻の直径(リングゲージ) | 20.6mm (52) |
ラッパー | エクアドル産 スマトラ種 |
バインダー | ホンジュラス産 |
フィラー | ニカラグア産 |
生産国 | ホンジュラス製 |
価格 |
この”ロッキーパテル エッジ スマトラ トロ/Rocky Patel The Edge Sumatra Toro”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、ロッキーパテルのタビクサ工場で製造された葉巻ではなく、プラセンシアのエル・パライソ工場で製造されたロッキーパテルの葉巻である、”ロッキーパテル エッジ スマトラ トロ/Rocky Patel The Edge Sumatra Toro”です。
以前喫煙した、”ロッキーパテル サングロウン マデューロ ロブスト/Rocky Patel Sun Grown Maduro Robusto”記事に記載したように、工場による味の違い(ニコチン量の違い)があるのではないかという推測に基づいて購入した、ホンジュラスにあるプラセンシアのエル・パライソ工場製の葉巻となります。
この葉巻は、2004年にリリースされた葉巻で、当初は、バンドロール(シガーリング)が付いていない葉巻を、木箱に100本詰めて販売したそうです。
さらに、強い葉巻であることをマーケティングの一環としてアピールするために、蓋の内側に、”警告:経験豊富なプロの喫煙者のみを対象としています – 座っているときのみ喫煙して下さい”との内容が記されていたそうです。
このマーケティングが成功したようで、この葉巻はアメリカ合衆国内にて、爆発的にヒットしたそうです。
私は、また間違った葉巻を購入してしまったようです。(^^;)
ホンジュラスにあるプラセンシアのエル・パライソ工場製造のロッキーパテルの葉巻ならば、ニコチンも弱いと推測したのですが、これでは先行きが思いやられます。(T.T)
ちなみに、この”ロッキーパテル エッジ”葉巻シリーズは、
- ロッキーパテル エッジ コロホ
- ロッキーパテル エッジ マデューロ
- ロッキーパテル エッジ スマトラ
- ロッキーパテル エッジ ライト
- ロッキーパテル エッジ カンデラ
- ロッキーパテル エッジ ハバノ(ニカラグア)
- ロッキーパテル エッジ A-10
上記の全7種類ありますが、”ロッキーパテル エッジ ハバノ(ニカラグア)”だけは、ロッキーパテルのニカラグアにあるタビクサ工場で製造されているようです。
しかしながら、上記警告文は、ただのマーケティングであり、必ずしもニコチン量が多い葉巻であるとは限りませんので、私の推測が正しいことを期待して、この葉巻を吸ってみたいと思います。
それではまた、ヤニクラ覚悟で、吸ってみるとしましょうか!?
それでは、”ロッキーパテル エッジ スマトラ トロ/Rocky Patel The Edge Sumatra Toro”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー
まずは外観から見ていきましょう。
エクアドル産スマトラ種のタバコ葉で巻かれたラッパーを持つ、”ロッキーパテル エッジ スマトラ トロ/Rocky Patel The Edge Sumatra Toro”は、ごく僅かな艶を持つ滑面仕様で、斑なマデューロ色(茶褐色)をしています。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、葉巻フット側のみであり、臙脂色をメインとした中に、”Rocky Patel SUMATRA”とだけ書かれており、とてもシンプルで潔い作りとなっています。
葉巻を指で摘まんでみると、しっかりとした硬さがあり、十分な量のタバコ葉が使われていることが分かりますが、それがかえって、引き抵抗(ドロー)を悪くしないか心配です。
葉巻を持って香りを嗅いでみると、それほど芳香性は強くはありませんが、少し酸味を帯びた甘く香ばしい香りがしています。
この葉巻は、平均室内温度28度・湿度70%に維持した自家製ヒュミドール内にて、42日間の加湿・熟成を行っています。
喫煙を始める3時間程前から、葉巻をドライボックスに移して、”ドライ・ボクシング”を行ってから喫煙を開始しました。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、コールドドローは、干し草の香りがあり、引き抵抗は、重くも軽くもなく、良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から20度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分50秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したら、その後、パージ(葉巻を咥えて息を吹く)を行って、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)
※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、重厚な杉の木の味からスタート。
ペッパーはしっかりと効いている。
適度な引き抵抗(ドロー)で、たっぷりの煙を口蓋に引き込むことが出来る。
ストレングス(ニコチン量)はミディアム~ミディアムフルボディ、フレーバー(風味)はミディアムフル~フルボディと言ったところか。
背景には燻された蜂蜜の甘さがある。
この葉巻はロッキーパテルの味が苦手な人でも、普通に吸える葉巻だ。
予想外に旨いし、吸える。
やはり私の予想は、概ね当たっていたようだ。
ロッキーパテルの葉巻でも、プラセンシアのホンジュラス工場で製造された葉巻は、煙もクリーミーであり、比較的軽いドローで多くの煙を発生させることが出来る。
喫煙開始14分時点で、土の味が追加される。
序盤の味を纏めると、重厚で濃厚な杉の木と土の味に、たっぷりのペッパー、背景に蜂蜜の甘さがある、ちょっとヘビーな葉巻だと言える。
私が今まで吸ってきたロッキーパテルの味とは全く違い、普通にして、ちょっとヘビーな葉巻だ。
喫煙開始23分時点で、僅かな革の味を確認する。
喫煙開始25分時点で、1回目の灰折を行う。
灰は軽い力で綺麗に折れた。
葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)
喫煙開始から30分以降の中盤は、序盤よりもしっかりとペッパーが効いてきた。
レトロヘイリング(鼻から煙を出す)を行うと、副鼻腔を強く刺激する。
喫煙開始35分時点で、ごく僅かな苦みを舌に感じたが、この時点では全く問題とはならない。
この葉巻は、強い葉巻であることをマーケティングの一環としてアピールするために、”警告:経験豊富なプロの喫煙者のみを対象としています – 座っているときのみ喫煙して下さい”との内容が記されていたそうだが、あながちそれは間違っていないようだ。
しかし、ニコチン量が多いと言うよりは、フレーバーがフルボディであることを意味しているように思う。
喫煙していて、私も少し重い気分になってきたほどだ。
その上、”トロ”ビトラであるため、喫煙終了までの時間がとても長い。
正直、このシンプルで直線的、且つ、重厚で濃厚な味には、早々に飽きがきてしまいそうだ。
喫煙開始51分時点で、ごく僅かな酸味を感じたが、濃厚な味に隠れてしまっているため、あまり気になることはない。
喫煙開始60分時点で、2回目の灰折を行う。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)
喫煙開始から62分以降の終盤は、序盤、中盤の味を引き継いでいるが、その味をそのまま強くしたような味になる。
この時点で、嫌な苦みや鋭さはない。
喫煙開始80分時点でも、味は劣化していないが、どんどん重い煙になってきた。
葉巻としての旨味がなくなってきた時点で、喫煙を終了することとした。
葉巻テイスティング総評
総評として、この、”ロッキーパテル エッジ スマトラ トロ/Rocky Patel The Edge Sumatra Toro”は、重厚で濃厚な杉の木と土と革の味に、たっぷりのペッパー、背景には燻された蜂蜜の甘さを味わえる葉巻だと言える。
兎にも角にも、重い味がする葉巻だ。
この葉巻は、ロッキーパテルが2007年にシガーアフィショナードで葉巻トップ25にランクインした、実質2本目の葉巻であり、この葉巻からロッキーパテルの快進撃がスタートすると理解している。
バンドロール(シガーリング)無しの葉巻を100本まとめて販売し、例の”この葉巻はプロの葉巻愛好家のための葉巻です”というマーケティングが、功を奏したようだ。
特にアメリカ人に於いては、”俺は強い男だからな!この程度の葉巻なんてへっちゃらさ!”などと言いながら無理して吸っている姿を、容易に想像できてしまう。(^^;)
アメリカ人の気質を完璧に把握してマーケティングを仕掛ける”ロッキーパテル”は、真の商売人に違いない。
味は決して悪く無いのだが、兎に角重くて強い味であるため、私としては喫煙時間60分程度で終了するのが丁度良さそうだ。
しかしながら、喫煙終了まで嫌な苦みや鋭さもない、リーズナブルでありながら良質な葉巻であることに間違いは無い。
ちなみに、ヤニクラ(ニコチン酔い)になることは、全く無かったということを付け加えておきたい。
ロッキーパテルの葉巻であっても、プラセンシアのホンジュラス工場で製造された葉巻であれば、私でも問題なく吸える葉巻であることが分かったので、次は”ロッキーパテル ヴィンテージ 1992 ロブスト”あたりを試してみようと考えている。
この葉巻の葉巻独自5段階評価は、味の複雑さに少々欠けることから、3.5/5点とした。
参考までに、この、”ロッキーパテル エッジ スマトラ/Rocky Patel The Edge Sumatra”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、86ポイント~91ポイントという評価を得ており、この”トロ”ビトラは、2007年の葉巻トップ25(91ポイント第24位)に輝いています。
喫煙時間
喫煙時間:91分
味覚フレーバーグラフ
チョコレート | ★☆☆☆☆ |
スィーツ | ★★☆☆☆ |
クリーム | ★★★☆☆ |
コーヒー | ★★☆☆☆ |
トースト | ★☆☆☆☆ |
木 | ★★★★★ |
革 | ★★☆☆☆ |
土 | ★★★★☆ |
草 | ★☆☆☆☆ |
ナッツ | ★★☆☆☆ |
ペッパー | ★★★★★ |
フルーツ | ★☆☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★☆☆☆
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