グリフィン ロブスト チューボ/Griffin’s Robusto Tubo
葉巻/シガー情報
ブランド名 | グリフィン |
シリーズ名 | クラシック |
ビトラ | ロブスト チューボ |
葉巻の長さ | 127mm (5インチ) |
葉巻の直径(リングゲージ) | 19.8mm (50) |
ラッパー | エクアドル産 コネチカット種 シェード |
バインダー | ドミニカ共和国産 |
フィラー | ドミニカ共和国産 |
生産国 | ドミニカ共和国製 |
価格 | 2,100円 (2024年9月現在) |
この”グリフィン ロブスト チューボ/Griffin’s Robusto Tubo”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、スイス・ジュネーブにある高級プライベートクラブである”グリフィンズ”が作った葉巻ブランドであり、1992年からはダビドフ傘下の会社となって高い品質管理の下で製造されている葉巻である、”グリフィン ロブスト チューボ/Griffin’s Robusto Tubo”です。
ダビドフ傘下の葉巻であることは事前に分かっていた為、品質と味に関してはお墨付きの葉巻と言って良いでしょうから、迷うことなく購入することが出来ました。
この葉巻は、私の行きつけの葉巻販売店での取り扱いは無く、たまたま、私が初めて葉巻を購入した酒店に置いてあったことから、即、購入してしまいました。
しかし、この店は葉巻販売店ではなく酒店であるため、葉巻管理が全くなってなく、加湿も一切行われていない状態での購入となってしまいました。
でもその方が、自ら一からの加湿・熟成が出来るため、私としては葉巻管理がし易いとも言えるのですが、このように乾燥した状態では発酵を伴う熟成は全く進んでいないと思いますので、本来なら自宅ヒュミドールで長期間の加湿・熟成が必要になることでしょう。
しかしながら、今回はそんなことも気にせず、1ヶ月間ほどの加湿・熟成で喫煙していますので、味の評価に関しては公正さを欠いていることがあることをご容赦ください。
ダブドフ管理で製造されるこの葉巻は、流石に良く出来ていて、見た目はダビドフ・ブランドの葉巻を彷彿とさせます。
今回の喫煙レビューでは、軽い喫味の葉巻を気軽に楽しみたいと思います!
それでは、”グリフィン ロブスト チューボ/Griffin’s Robusto Tubo”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー
まずは外観から見ていきましょう。
エクアドル産 コネチカット種 シェードのラッパーで巻かれた、”グリフィン ロブスト チューボ/Griffin’s Robusto Tubo”は、コロラドクラロ色(薄茶色)をしていて、葉巻表面はとても滑らかでシルキーな艶があり、美しい外観をしています。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、白地に黒色を使ったシンプルなもので、”THE GRIFFIN’S”というブランド名と、ギリシャ神話上の伝説的な動物の、鳥とライオンが合体したような”グリフィン”の絵が描かれています。
葉巻ボディからは、コネチカットシェードラッパーらしい、軽く甘いナッツや干し草系の良い香りがします。
葉巻全体を手に持って確認すると、葉巻表層部にはごく僅かな弾力性はあるものの、全体的にかなりしっかりとした硬さに仕上がっていています。
この葉巻は、平均室温28℃・湿度67%に維持した自家製ヒュミドール内にて、37日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する7時間前に、葉巻を湿度53%のシリカゲル入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移して、”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うとフレッシュな干し草(?)の香りがして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)
※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、コネチカットシェードラッパーを使用した葉巻の典型的な味である、爽やかな干し草とナッツと杉の木の味からスタートする。
直ぐに、軽いカカオ豆の味を確認する。
背景には、少量のクリームの甘さがある。
私が苦手とする干し草の味が主体だが、悪くない。
きっと、軽いカカオ豆の味や背景にあるクリームの甘さが、干し草の味をまろやかにしてくれるからだろう。
旨い。
味の系統は”ダビドフ”葉巻ブランドの味だと言って良いが、クリームの量が少し足らないため、少々ドライ気味に感じてしまう。
ストレングス(ニコチン量)はマイルド、フレーバー(風味)はミディアムと言ったところか。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、ごく僅かな苦みを含む適量の繊細なペッパー(白胡椒)があることを確認する。
燃焼挙動は良好で、火入れ修正を必要とすることなく、火は均一に燃え進む。
副流煙の香りは、干し草やナッツの軽く香ばしい香りがする。
葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)
喫煙開始から20分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。
灰は、心地良い感触と共に折れる。
中盤の味は、爽やかな干し草やナッツの味が後退する代わりに土の味が追加され、葉巻全体に”コク/Body”と呼ばれるようなものが追加される。
中盤の味も悪くは無いが、やはり煙が少しドライ気味であることが気になりだす。
そこが”ダビドフ”葉巻ブランドとの、小さなことでありながら大きな違いと言って良いだろう。
だが、背景にはカカオ豆の甘さもあるため、喫煙を進めることに何も問題は無い。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)
喫煙開始から40分以降の終盤は、まず2回目の灰折を行うことと、バンドロール(シガーリング)を剥がすことから始める。
バンドロールは簡単、且つ、綺麗に剥がすことが出来る。
終盤の味は土の味が増し、煙には軽いほろ苦さが含まれるようになる。
煙が少しドライ気味であることから、ごく僅かな揮発性成分を一瞬感じたが、喫煙終盤であっても葉巻の味そのものは劣化していないため、問題なく喫煙を続行することが出来る。
喫煙開始58分時点では何故か葉巻の味が持ち直し、嫌な苦みや鋭さとは無縁の土とカカオ豆の味を楽しみながら、快適に吸い進めることが出来るようになる。
不思議な葉巻だ。
流石、”エッティンガー・ダビドフ”グループ傘下に入る葉巻ブランドだけのことはある。
喫煙開始64分時点で、3回目の灰折を行う。
喫煙開始75分の時点で、副流煙の香りがカカオ豆の甘く香ばしい香りとなるが、吸う煙に熱を感じ始めるほど限界まで喫煙したところで、喫煙を終了することとした。
葉巻テイスティング総評
総評として、この”グリフィン ロブスト チューボ/Griffin’s Robusto Tubo”は、爽やかな干し草とナッツと杉の木と土とカカオ豆の味に、ごく僅かな苦さを含む適量の繊細なペッパー(白胡椒)、背景にはクリームとカカオ豆の甘さが味わえる、良く出来た葉巻だと言える。
味の系統としては”ダビドフ”葉巻ブランドの味を彷彿とさせるが、クリームの量がそれほど多くないことから、煙は少しドライ気味に感じてしまうことが、少し惜しいと感じる葉巻だ。
しかしながら、その喫味の良さから、”ロブスト”ビトラでありながら、82分間という長い時間を、最後の最後まで嫌な苦みや鋭さを感じないだけでなく、味の劣化も殆どなく、快適に喫煙することが出来たことは特筆すべきことだろう。
個人的には、コネチカットシェードラッパーを使用した、この軽い喫味の葉巻にハマることはないだろうが、価格が1本1,600円程度であったならば、リピート購入していることだろう。
この葉巻の葉巻独自5段階評価は、喫煙終盤の終わり頃まで、味の劣化を感じることなく吸い続けられる葉巻であることから、4.0/5点を与えるに相応しい葉巻だと判断した。
参考までに、この”グリフィン クラシック/Griffin’s Classic”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、81ポイント~89ポイントという評価を得ており、この葉巻シリーズの”ロブスト”ビトラに於いては、83ポイント~87ポイントという評価を得ています。
喫煙時間
喫煙時間:82分
味覚フレーバーグラフ
チョコレート(カカオ豆) | ★★★☆☆ |
スィーツ(甘さ) | ★★★☆☆ |
クリーム(滑らかさ) | ★★☆☆☆ |
コーヒー(苦み含む) | ★★☆☆☆ |
トースト(パン・穀物) | ★☆☆☆☆ |
木(杉・オーク等) | ★★★☆☆ |
革 | ★☆☆☆☆ |
土(素朴さ) | ★★★☆☆ |
草(わら・ハーブ含む) | ★★★★☆ |
ナッツ | ★★★☆☆ |
ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★☆☆☆ |
フルーツ(酸味含む) | ★★☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★★☆
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $14.50 (1ドル148円換算にて2,146円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 €13.50 (1ユーロ160円換算にて2,160円)
- 日本国内価格 ¥2,100 (参考日本販売価格倍率0.98倍)
葉巻重量
- 加湿・熟成後重量 11.94g (葉巻ヘッドカット後重量11.75g)
- ドライシング後重量 11.67g (葉巻ヘッドカット後)
- △減少重量 (△減少割合) △0.08g (△0.68%)
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