ヘンリー・クレイ ウォーホーク コロナ/Henry Clay War Hawk Corona
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | ヘンリー・クレイ |
| シリーズ名 | ウォーホーク |
| ビトラ | コロナ |
| 葉巻の長さ | 127mm (5インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 17.5mm (44) |
| ラッパー | エクアドル産 コネチカット種 シェード |
| バインダー | アメリカ合衆国産 コネチカット種 ブロードリーフ |
| フィラー | ホンジュラス産 |
| 生産国 | ホンジュラス製 |
| 価格 | 1,650円 (2025年3月現在) |
この”ヘンリー・クレイ ウォーホーク コロナ/Henry Clay War Hawk Corona”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、1840年に設立されたキューバの葉巻ブランドを、”アルタディス USA/Altadis USA”が引き継いで製造・販売している”ヘンリー・クレイ”からの1本である、”ヘンリー・クレイ ウォーホーク コロナ/Henry Clay War Hawk Corona”です。
以前に同葉巻シリーズの”ヘンリー・クレイ ウォーホーク ロブスト”と”ヘンリー・クレイ ウォーホーク トロ”を喫煙レビューしていますが、両ビトラ共に素晴らしい喫味の葉巻であったことから、今回喫煙するこの”ヘンリー・クレイ ウォーホーク コロナ”も、素晴らしい喫味の葉巻であることを確信しています。
今回喫煙する”コロナ”ビトラは、2020年のシガーアフィショナードにて葉巻トップ25(95ポイント10位)への入賞を果たしている葉巻ですので、ますます期待感が高まります。
”ロブスト”ビトラと”トロ”ビトラを比べると、細いリングゲージである”トロ”ビトラの方が味のマイナス要素が取り除かれていたことから、今回喫煙するより細いリングゲージの”コロナ”ビトラはより旨い葉巻になっているのではないかと、私は予想しています。
今回の葉巻喫煙レビューは、この葉巻を楽しむだけの雑なレビューになる可能性もありますが、その際は何卒ご容赦下さいませ。
参考までに、この”ヘンリー・クレイ”葉巻ブランドは、元々はキューバに存在した葉巻ブランドでしたが、買収を繰り返した後、現在では”ベガフィナ”や”ドン・ディエゴ”等々を製造・販売している”アルタディス USA”が買収しています。
この葉巻を製造している場所は、ドミニカ共和国にある”アルタディス USA”の主要な葉巻を製造している”タバカレラ・デ・ガルシア/Tabacalera de Garcia”ではなく、ホンジュラスにある”フロール・デ・コパン”を製造している”ファブリカ・ラ・フロール・デ・コパン/Fabrica La Flor de Copan”工場で巻かれています。
それでは、”ヘンリー・クレイ ウォーホーク コロナ/Henry Clay War Hawk Corona”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
エクアドル産 コネチカット種シェードのラッパーで巻かれた、”ヘンリー・クレイ ウォーホーク コロナ/Henry Clay War Hawk Corona”は、クラロ(薄茶色)をしていて、葉巻表面には適度な艶を持つ滑らかな仕上がりで、美しい仕上がりを見せています。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は2本巻かれており、サブバンドロールは金色の下地に黒色の文字で”WAR HAWK”という葉巻シリーズ名が書かれ、メインバンドロールは金色の装飾がされた白色と赤色の下地の中に”HENRY CLAY”というブランド名が記載されています。
葉巻を指で摘まんでみると、しっかりと巻かれてはいますが、葉巻表層部には適度な弾力を備えています。
葉巻ボディからは、牛舎系とナッツ系の香りを合わせたような、素晴らしい香りがします。
この葉巻は、平均室温19℃・湿度64%に維持した自家製ヒュミドール内にて、47日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する7時間前に、葉巻を湿度48%のシリカゲル入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、ウイスキーオーク樽の風味を伴う麦わらの味がして、引き抵抗は少し重めですが、良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、爽やかさを伴う上質な杉の木とナッツと少量のクリームの味からスタートする。
直ぐに、少量の革と土の味が追加される。
背景には、ごく僅かな小麦の風味がある。
旨い!
喫煙開始10分時点では、背景にあった小麦の風味がウイスキーオーク樽の風味に入れ替わる。
味に”くすみ感”等のマイナス面を感じることが無い素晴らしい喫味だ。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、苦みを含まない控えめなペッパー(白黒混合の胡椒)があることを確認する。
燃焼挙動は良好で、火入れ修正を必要とすることなく、火は均一に燃え進む。
着火後の引き抵抗(ドロー)は重くも軽くも無く、軽くゆっくりと吸い込むだけでしっかりとした量の煙を口蓋に引き込むことが出来る。
ストレングス(ニコチン量)はミディアム、フレーバー(風味)はミディアム~ミディアムフルと言ったところだろう。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から22分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。
中盤の味は序盤の味を引き継ぐが、同葉巻シリーズの他ビトラで感じた麦わらの味があることを確認する。
私が予想した通り、この最も細いビトラでは、ホンジュラス産タバコ葉特有のドライ感を伴う麦わらの味が最も感じづらい作りとなっていた。
喫煙序盤でも麦わらの味はあったのかも知れないが、素晴らしい喫味であることからそれに気付くことが出来なかったようだ。
喫煙開始35分時点では、序盤から存在した爽やかさが少し影を潜めるが、喫味の良さが変わることはない。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

喫煙開始から45分以降の終盤は、まず2回目の灰折とサブバンドロール(シガーリング)を剥がすことから始める。
サブバンドロールはとても簡単、且つ、とても綺麗に剥がすことが出来る。
終盤の味は、中盤の味にごく少量のカカオ豆の味が追加される。
土の味も増しているようだ。
副流煙の香りは、ナッツの風味を伴う甘く香ばしい香りがする。
喫煙開始67分時点で、メインバンドロール(シガーリング)を剥がすと共に3回目の灰折を行う。
喫煙開始77分の喫煙終了間近では少し喫味が強くなるが、嫌な苦みや鋭さはなく、さらに基本の味も劣化することなく、快適な喫煙を進めることが出来る。
喫煙開始98分時点の、嫌な苦みや鋭さや味の劣化も無いが、限界ギリギリまで喫煙した段階で喫煙を終了することとした。

葉巻テイスティング総評
総評として、この”ヘンリー・クレイ ウォーホーク コロナ/Henry Clay War Hawk Corona”は、爽やかさを伴う上質な杉の木とナッツと少量のクリームと革と土とカカオ豆の味に、苦みを含まない控えめなペッパー(白黒混合の胡椒)、背景に小麦やウイスキーオーク樽の風味が味わえる、喫煙終了まで味が劣化することのない素晴らしい葉巻だと言える。
今までに”ヘンリー・クレイ ウォーホーク”葉巻シリーズの3つのビトラを喫煙してきたが、今回喫煙した”コロナ”ビトラも過去に喫煙した2つのビトラと同様に、素晴らしい喫味を体感できる葉巻であった。
最高に複雑な味を楽しめる葉巻という訳ではないが、マイナス要素が存在しないこととバランスの良さを信条として作られた葉巻と言えるだろう。
葉巻趣味を始めてから2年以上の月日が経過し、今までに182本の葉巻レビューを行ってきたが、私が初めて”箱買い”しても良いと思える葉巻シリーズとなった。
面白いことに、それは私が好きな垂直統合型葉巻メーカーである”A.J.フェルナンデス”や”ラ・ガレラ”や”ドン・ペピン”の葉巻でもなく、”ワープト”のようなブティックブランドの葉巻でもない、大手の葉巻製造販売会社である”アルタディスU.S.A.”の葉巻であったことに、自分自身もただ驚くばかりだ。
しかしながら、私が箱買いしたいと思える葉巻は、ただ味が素晴らしいということだけでなく、コストパフォーマンスの良さや毎日吸っても飽きないデイリー・シガーとしての要素を備えていることも重視していることから、”ヘンリー・クレイ ウォーホーク”はその条件に当てはまる葉巻だったのだろう。
この葉巻シリーズなら、葉巻初心者から熟練した葉巻愛好家まで、自信をもって箱買いをお勧めできると思う。
3つのビトラの中で安さを重視するならコロナビトラ25本入りの1箱41,250円、葉巻の醍醐味を求めるのならトロビトラ25本入りで1箱55,000円のものがお勧めだ。
葉巻を知人にプレゼントするため、葉巻販売店で店員に助言を求めている客をたまに見かけることがあるが、これは難しい。
店員はセオリー通りにどの程度葉巻を吸ってきた人かを聞くことから始めるが、葉巻を貰う側は大抵熟練の葉巻愛好家であることが多いため、下手なものは選択できない。
さらに、贈る側は葉巻のことをよく理解していないため、1万円も出せば立派な箱の状態でプレゼント出来ると思っているケースもあるだろう。
”タバカレラ コロナ スマトラ”なら25本入りの箱を8,750円で購入できるが、熟練した葉巻愛好家が受け取った場合は苦痛にしかならないだろう。
キューバ産葉巻なら無難だろうが、小さな葉巻である”コイーバ シグロⅠ”でも25本入りで1箱148,500円もするため、それでは気軽なプレゼントの域を超えてしまう。
そんなときは、味としても満足できる1本2,000円前後のノンキューバンシガー3本を3本用シガーケース(3,000円程度)に入れ、見栄えを良くしてプレゼントするか、または、どうしても箱でプレゼントしたいなら予算はオーバーしてしまうが、今回喫煙した”ヘンリー・クレイ ウォーホーク”を箱でプレゼントするのがお勧めだ。
キューバ産葉巻しか吸わない熟練の葉巻愛好家の方が受け取ったとしても、”意外とこの葉巻、旨いじゃないか!”と、唸らせることが出来るだろう。
今回喫煙した葉巻の葉巻独自5段階評価は、コロナビトラとしては過去最長の100分という喫煙時間が証明しているように、同葉巻シリーズ他の2ビトラと同様の4.5/5点を与えるに相応しい葉巻だと判断した。
キューバ産葉巻しか吸わない諸氏にも、是非、試してもらいたい葉巻だと思う。
参考までに、この”ヘンリー・クレイ ウォーホーク/Henry Clay War Hawk”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて88ポイント~95ポイントという高評価を得ており、この葉巻シリーズの”コロナ”ビトラは、2020年の葉巻トップ25(95ポイント10位)への入賞を果たしています。
喫煙時間
喫煙時間:100分
味覚フレーバーグラフ
| チョコレート(カカオ豆) | ★★★☆☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★★☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★★☆☆ |
| コーヒー(苦み含む) | ★☆☆☆☆ |
| トースト(パン・穀物) | ★★☆☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★☆☆ |
| 革 | ★★☆☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★★☆☆☆ |
| 草(わら・ハーブ含む) | ★★★☆☆ |
| ナッツ | ★★★★☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★☆☆☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★★☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★★★
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $8.43 (1ドル148円換算にて1,247円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 -
- 日本国内価格 ¥1,650 (参考日本販売価格倍率1.32倍)
葉巻重量
- 購入時重量 10.59g
- 加湿・熟成後重量 10.38g (葉巻ヘッドカット後重量10.17g)
- ドライシング後重量 10.10g (葉巻ヘッドカット後)
- △減少重量 (△減少割合) △0.07g (△0.69%)
ギャラリー
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2025/6/7
今回で4本目となる、”ヘンリー・クレイ ウォーホーク コロナ”(自家製発酵器熟成)を喫煙する。
今回喫煙する葉巻は、1ヶ月間ヒュミドールで加湿・熟成させた後、29日間自家製発酵器内で熟成させ、その後平均室温27℃・湿度69%の自宅ヒュミドールにて7日間加湿・熟成させたものを吸う。(計67日間)
喫煙前に7時間半ほど、湿度50%のシリカゲル入りドライシング・ボックス内で、”ドライ・ボクシング”を行い、全体の0.89%の葉巻内包湿度が減少していることを確認してから喫煙を開始する。
着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約2分半かけて着火する。
自宅リビングソファーにて、Huluで有料視聴が可能となっている”シカゴ・ファイア/Chicago Fire”シーズン11の第14話と第15話を見ながら喫煙する。
”シカゴ・ファイア”は、あっという間にどんどん見進めることが出来るから、不思議だ。
見ていて疲れないし、見飽きることも無い。
ま、そんな話はさておき、早速、葉巻レビューに入りたい。
序盤は、上質な爽やかさを伴う杉の木と麦わらとナッツとクリームの味からスタートする。
直ぐに、土とカカオ豆の味が追加される。
背景にある、ウイスキー・オーク樽の風味が心地良い。
良く出来た葉巻だ!
今までに喫煙してきたコネチカット種シェードラッパーの葉巻の中でも、喫味の良さは断トツだ。
”くすみ感”も感じられないし、欠点という欠点が見当たらない。
海外ドラマを見ながら、私の隣で”ダビドフ プリメロス ドミニカン”(1本1,300円)を吸っているうちのかみさんに、この”ヘンリー・クレイ ウォーホーク コロナ”を一口吸わせてみると、”爽やかで吸いやすい!”と言っていた。
だが、その後に続けて、”でも、ダビドフの方が味に深みがある!”と言っていた。(^^;)
まぁ、そうかもしれないが…。
私としては、ダビドフやキューバ産葉巻は、価格面に於いて新世界葉巻と同じ土俵に立っていないと考えている節があるため、あまり比較しようと思っていない。
今回喫煙した葉巻は前回と同様に”自家製発酵器熟成”を行ったことで、よりマイルドに、よりクリーミーになっていたように感じる。
だが、元々旨い葉巻に対しては、”自家製発酵器熟成”の効果も弱くなるため、実施してもしなくても、どちらでも問題ないと思う。
それよりも、葉巻湿度管理をしっかりと行い、適切な葉巻内包湿度にしてから喫煙することのほうが、より大事だろう。
今回は適切な葉巻管理が行えていたことで、喫煙終了時まで嫌な苦みや鋭さとは無縁の葉巻であったことを伝えておきたいと思う。
葉巻を指で摘まめなくなる限界まで、喫煙を楽しむことが出来た。
今回の自家製発酵器熟成された葉巻の葉巻独自5段階評価は、文句なしの4.5/5点とすることとした。
喫煙時間65分。
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2025/5/2
今回で3本目となる、”ヘンリー・クレイ ウォーホーク コロナ(自家製発酵器熟成)”を喫煙する。
今回喫煙する葉巻は、22日間自家製発酵器内で熟成させた後、平均室温23℃・湿度64%の自宅ヒュミドールにて11日間加湿・熟成させたものを吸う。
喫煙前に5時間ほど、湿度45%のシリカゲル入りドライシング・ボックス内で、”ドライ・ボクシング”を行うが、既に0.87%の葉巻内容湿度が減少していたため、直ぐに湿度51%のシリカゲルが入っていないドライシング・ボックスに3時間ほど移して、最終的に0.87%の減少率で喫煙を開始する。
ドライシングに於いては、昨日喫煙したときとほぼ同じ条件と言えるだろう。
着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約3分かけて着火する。
自宅リビングソファーにて、2008年に放送が開始されたアメリカのテレビドラマシリーズ”ブレイキング・バッド/Breaking Bad”に登場する弁護士ソウル・グッドマンを主役としたスピンオフ・ドラマとなる、”ベター・コール・ソウル/Better Call Saul”を見ながら喫煙する。
シーズン1の第6話まで見終わったが、本家のブレイキング・バッドに見劣りしない内容のドラマだと思う。
良く出来たドラマだ。
ま、そんな話はさておき、早速、葉巻レビューに入りたい。
序盤は、爽やかさを伴う杉の木とクリームとナッツとの味からスタートする。
直ぐに、少量の革と土の味が追加される。
暫くしてからは、背景に柑橘系果実の甘酸っぱさと、僅かな大麦麦芽とウイスキー・オーク樽の風味があることを確認する。
旨い!
良い喫味だ。
リーズナブル系のコネチカット種シェードラッパーを纏った葉巻にありがちな、”くすみ感”も感じられない。
昨日喫煙したこの”ヘンリー・クレイ ウォーホーク コロナ”と比較すると、喫味がマイルドになり、味も複雑化していることがはっきりと分かる。
もう、私が考案した”自家製発酵器熟成”は、私自身も疑う余地が無いほどに効果を発揮しているようだ。
参考までに、自家製発酵器内の写真を下に掲載しておくことにする。

単純な仕掛けだが、発酵器内の温度と湿度を適切に保つために、プロピレングリコールと精製水を1:1で希釈したものを染み込ませた自家製保湿器の重量(水分量)や、葉巻を入れたチャック付きビニール袋の位置などを変更してその都度データを収集し、最終的に”72%ボベダ”も一緒に入れることで現在の”自家製発酵器熟成”は正しく機能するようになっている。
当初は湿度が80%を超えてしまって、葉巻フット側に少しのカビを発生させてしまうなどの問題を抱えていたが、今現在は全く不安を感じることなく”自家製発酵器熟成”を行えている。
もし、問題があるとすれば、甲虫類(シバンムシ)の卵が葉巻に付着していた場合には孵化しやすい温度(24℃以上)であることから、葉巻が虫食い状態になる可能性があることぐらいだろうか。
だが、そもそも、どの程度の確率で甲虫類(シバンムシ)の卵が付着しているのかも不明だし、それは実際にその問題が起こってから対処するか中止するかの判断を行えば良いことだと考えている。
話を戻すが、今回喫煙している葉巻は、喫煙終了時まで嫌な苦みや鋭さ等は無縁の葉巻であり、葉巻が指で摘まめなくなる限界ギリギリまで喫煙を楽しむことが出来た。
1本目を喫煙したときと、今回の自家製発酵器熟成させた3本目との比較では、元々良く出来た葉巻であることからどちらも甲乙つけがたいが、マイルドさが勝るという点に於いて、僅かに今回の自家製発酵器熟成させた葉巻の方に軍配が挙がると言えるだろう。
今回の葉巻独自5段階評価は、1本目と同様に4.5/5点を与えるに相応しい葉巻だと結論付けた。
喫煙時間65分。
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2025/5/1
今回で2本目となる、”ヘンリー・クレイ ウォーホーク コロナ”を喫煙する。
平均室温23℃・湿度64%の自宅ヒュミドールにて、33日間加湿・熟成したものを吸う。
喫煙前に5時間ほど、湿度44%のシリカゲル入りドライシング・ボックス内で、”ドライ・ボクシング”を行うが、既に0.90%以上の葉巻内容湿度が減少していたため、直ぐに湿度53%のシリカゲルが入っていないドライシング・ボックスに3時間半移して最終的に0.84%の減少率にして喫煙を開始する。
着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約3分かけて着火する。
自宅リビングソファーにて、2008年に放送が開始されたアメリカのテレビドラマシリーズ”ブレイキング・バッド/Breaking Bad”に登場する弁護士ソウル・グッドマンを主役としたスピンオフ・ドラマとなる、”ベター・コール・ソウル/Better Call Saul”を見ながら喫煙する。
全て見終わった”ブレイキング・バッド”は、素晴らしいドラマだった。
だが、最終シーズン5は私にとって、少しトーン・ダウンしてしまう内容だったように思えてならない。
ブレイキング・バッドで最高潮だったのは、やはり”グスタボ・フリング”役を演じる”ジャンカルロ・エスポジート”が出演しているシーズン4であると考えるのは、私だけだろうか?
シーズン4を最終シーズンにして、その後の話は”レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー”のように映画として放映したほうが良かったのではないかと思えてしまう。
それはさておき、”ベター・コール・ソウル”も、コメディアンである”ボブ・オデンカーク”が主役を演じ、コメディ要素を含む、とても面白い内容となっている。
話はシーズン6まであるため、しばらくはこのドラマで十分楽しむことが出来そうだ。
ま、そんな話はさておき、葉巻レビューに入りたいと思う。
序盤は、爽やかさを伴う杉の木とクリームと少量のナッツの味からスタートする。
背景には、柑橘系果実の甘酸っぱさがある。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、鼻腔を刺激しない適量のペッパー(白胡椒)があることを確認する。
悪くない味だが、この葉巻を最初に吸ったときほどの感動はない。
ドラマを見ることに集中しているからか、カカオ豆の味や背景にあるウイスキーオーク樽の風味を感じ取ることが出来なかった。
今回はドライシングで少し手間取ってしまったことが関係しているのかも知れないが、この葉巻もいっそのこと私が独自に考案した”自家製発酵器熟成”させてしまえば良かったと後悔する。
今現在、20本程度の葉巻を自家製発酵器に仕掛けているが、どの葉巻からも通常のヒュミドールでの加湿・熟成では得られない、素晴らしい香りを発しているからだ。
勿論、今回の喫煙でも喫煙終了まで嫌な苦みや鋭さとは無縁の葉巻であったのだが、さらに素晴らしい何かを得るためには、”自家製発酵器熟成”させてしまう他ないように思えてしまう。
明日もまたこの葉巻の喫煙を予定しているが、今度は3週間の自家製発酵器熟成をさせているため、どれほどの違いがあるのかをまた報告したいと思っている。
今回の葉巻独自5段階評価は、前回喫煙したときほどの感動は得られなかったが、ドライシングに手間取ったことを考慮して、今回は前回と同様の4.5/5点を付けることとした。
喫煙時間75分。


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