写真家プロフィール

Kiichi Kitahara | Profile of Photographer | Tokyo Japan Film Photography

Kiichi Kitahara | Profile of Photographer | Tokyo Japan Film Photography

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写真家:北原樹一プロフィール

私のカメラ遍歴について

私は小学生の頃、天体観測に興味を持ち、両親に天体望遠鏡を買ってもらいました。

同じ時期に親の一眼レフカメラであった「ペンタックスSP-F」と「スーパータクマー55mmF1.8」レンズを使用して天体写真撮影を始めました。

そのときの天体写真はとてもシンプルなもので、高感度フィルムであるコダック「トライX」または富士フィルム「ネオパンSSS」等の高感度白黒フィルムを使用して、カメラは三脚に固定し、長時間露光するだけの撮影でした。

フィルム写真全盛期であった40年以上前のその当時は、街中の至る所にカメラ屋さんがあり、フィルムの現像・プリントを依頼出来ました。

しかし、既にカラーフィルム全盛期でしたので、白黒フィルムの現像・プリントは各カメラ屋さんが手作業にて現像を行っていました。

そのため、自分好みの写真に仕上がらないことも多く、フィルム現像も自分で行うようになりました。

この小学生の頃、私のお小遣いの使い道の殆んどは、現像用品の購入に充てられることになります。

中高校生の頃は、初めての自分のカメラとなる「ペンタックスMEスーパー」と「SMC-PENTAX M50mmF1.4」レンズを手に入れて、天体写真ではなく、一般的な被写体を撮影するようになります。

撮影に使用していたフィルムは、モノクロフィルムはコダック「トライX」、カラーフィルムはリバーサルフィルムのコダック「コダクローム64」が主でした。

18歳になると、一人暮らしが始まり、ツァイスレンズが使用できる「コンタックス167MT」と、「プラナーT*85mmF1.4」レンズと他の幾つかのレンズを購入して、そしてメキシコやグァテマラなどの海外で写真を撮影しました。

この頃、写真撮影に使用していたフィルムの多くは、カラーリバーサルフィルムであるコダック「コダクローム64」でした。   

今から30年前の20歳頃になると、ライカカメラを使用するようになりました。

使用していたのは、3つのライカカメラボディ「ライカM2」「ライツミノルタCL」「ライカⅢf」と、4本のライカレンズ「ズミクロン35mmF2」「ズマリット50mmF1.5」「ズミクロン40mmF2」「エルマー50mmF2.8」です。

それらのカメラとレンズを使用して、東京の街並みやオーストラリアなどの海外で撮影していました。

撮影に使用していたフィルムは、コダック「T-MAX100」とコダック「T-MAX400」です。現像液も専用のコダック「T-MAXデベロッパー」を使用していました。

この頃は、自宅に簡易暗室を作っていて、引き伸ばし機は「LPL ENLARGER 66-S」を使用して、主にRCペーパーに写真をプリントしていました。   

ライカでのモノクロフィルム撮影は約10年間の30歳頃まで続けましたが、デジタルカメラの台頭により、私も自然とデジタルカメラへと移行していきます。

その時、使用していたデジタルカメラは、デジタル一眼レフである「シグマSD15」and数本のレンズ、コンパクトデジタルカメラの「リコーGR Digital」です。この2つは今でも使用しています。

カメラがデジタル時代に突入すると、カメラ写真趣味が私の中で徐々に衰退していき、写真は「趣味として楽しむもの」から、「仕事の中で活用するもの」へと、捉え方が変わりました。

現在使用しているカメラ機材

フィルム写真から離れること、約20年。

その歳月を経て、またフィルム写真に熱中することになるなど、全く想像していませんでした。

しかも、その当時よりも今現在の方が情報量が多いことからか、現像技術に関する知識やゾーンシステムに関しての知識など、格段にレベルがアップした状態でフィルム写真に取り組めています。

今現在使用しているフィルムカメラ機材は、

当然の如く、古い機材ですので、全て中古で手に入れたものです。

今現在使用している引き伸ばし機材は、下記の通りです。

これも中古で格安価格にて手に入れました。

次に、最近はフィルムで撮影した写真をスキャンしてデジタル変換し、JPG画像にして楽しむことが主流になっています。

私はフィルムスキャナーは所持しておらず、昔購入した「シグマSD15」に「ニコンスライドコピーアダプターES-1」を装着してデジタルデュープしています。

この「フィルム画像をデジタル化出来る」ということが、20年以上前に私がフィルム写真をやっていた時との一番大きな違いではないかと思っています。

デジタル時代の中での、アナログ写真の素晴らしさ

フィルムをデジタル化することにより、私はコンタクトプリントを作る必要性がなくなり、引き伸ばし機を使用して印画紙へプリントする際、段階露光のプリントテストをする必要もなくなりました。

何故なら、私はRAW現像ソフト(Photoshop)の「トーンカーブ」毎の露光秒数データを作っているからです。

パソコン画面上でそのトーンカーブで適正な ” 絵 ” になるのなら、「00号フィルター◯◯秒露光」and「5号フィルター◯◯秒露光」と、直ぐさま露光秒数を決めることが出来るからです。(私独自の方法)

私はバライタ印画紙へのプリントを最終的な仕上げだと考えていますので、フィルムをデジタル化出来ることは素晴らしいことだと思っています。

例えば、1枚400円する11インチ×14インチサイズのバライタ印画紙へプリントする場合、9枚失敗したら、1枚の写真プリントを完成させるのに4,000円費用が掛かります。

私の場合、露光秒数の微調整を含めて、最大2枚の印画紙があれば、自分が納得するストレートプリントが作れます。(基本は1枚で理想のストレートプリントが出来ます)

これは「デジタル化時代での、アナログ趣味の素晴らしさ」と言って良いと思います。

そして今現在、「The Other Side of Tokyo,Japan」と題した、観光ガイドブック等には掲載されないような写真を、35mmフィルム一眼レフカメラ&白黒フィルムで写真撮影するプロジェクトを実行しています。

このサイトに順次写真を掲載していきますので、ご覧いただけましたら幸いです。

 

 

写真家プロフィール|The Other Side of Tokyo,Japan|モノクロ35mmフィルムカメラ白黒写真作例