プラセレス レゼルバ マレーバ/Placeres Reserva Marevas

4.0
プラセレス レゼルバ マレーバ/Placeres Reserva Marevas Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 マレーバ (コロナ)/Marevas (Corona)
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プラセレス レゼルバ マレーバ/Placeres Reserva Marevas

葉巻/シガー情報

ブランド名 プラセレス (Kuuts, LLC)
シリーズ名 レゼルバ
ビトラ マレーバ (コロナ)
葉巻の長さ 127mm (5インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 16.7mm (42)
ラッパー ニカラグア産 ハバノ種
バインダー コスタリカ産
フィラー ホンジュラス産 & ニカラグア産
生産国 ホンジュラス製
価格 700円 (2025年7月現在)

この”プラセレス レゼルバ マレーバ/Placeres Reserva Marevas”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、ホンジュラスの”コンパニア・ホンデュレーニャ・デ・タバコス/Compania Hondurena de Tabacos”の葉巻会社”クーツ/Kuuts, LLC”が販売する葉巻シリーズからの1本である、”プラセレス レゼルバ マレーバ/Placeres Reserva Marevas”です。

今回喫煙する葉巻は、以前に喫煙レビューした”プラセレス レゼルバ スター”の別ビトラとなり、味に関しては”オリバ セリー V メラニオ”葉巻シリーズに酷似した味をリーズナブルな価格で味わえることが分かっていますが、今回は”自家製発酵器熟成”を実施してどのような味に変貌するかを確かめてみたいと思っています。

自家製発酵器熟成によって、終盤での味の劣化が少しでも改善されることを期待したいと思っています。

”クーツ/Kuuts, LLC”が販売する葉巻は、”プラセレス”や”ミロ”や”エセンシア・デ・カリブ”等のどのブランドであっても、安価にして素晴らしい喫味を提供してくれることが分かっていますが、その安さはホンジュラス産であることが大きな要因なのだと思います。

まだ葉巻生産国としての知名度が確立されていないホンジュラス産葉巻ですが、コストパフォーマンスに於いてはニカラグア産やドミニカ共和国産の葉巻と比べて、抜きんでていると言って良いでしょう。

参考までに、”コンパニア・ホンデュレーニャ・デ・タバコス”は、21世紀初頭からヨーロッパ向けの葉巻を製造していましたが、2013年からは”クーツ”葉巻会社として本格的にアメリカへの進出を開始し、今回喫煙レビューする”プラセレス レゼルバ”を始め、”ミロ”や”エセンシア・デ・カリブ”や”タバカレラ サパタ”等の葉巻ブランドの販売を開始しています。

それでは、”プラセレス レゼルバ マレーバ/Placeres Reserva Marevas”(財務省登録名称は”プラセレス・レゼルバ・マレバ”)葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

プラセレス レゼルバ マレーバ/Placeres Reserva Marevas Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1

まずは外観から見ていきましょう。

ニカラグア産 ハバノ種のラッパーで巻かれた、”プラセレス レゼルバ マレーバ/Placeres Reserva Marevas”は、コロラド色(茶色)~コロラドマデューロ色(茶褐色)をしていて、葉巻表面には適度な艶があり、格安葉巻でありながら程々に美しい仕上がりとなっています。

葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、銀色で装飾された黒色と茶色の下地に、白色の文字で”PLACERES”という葉巻ブランド名と、銀色の文字で”RESERVA”という文字が記載されています。

葉巻を指で摘まんでみると、適度にしっかりと巻かれてはいますが、葉巻表層部には適度な弾力を備えています。

葉巻ボディからは、ごく軽い牛舎系の香りがします。

この葉巻は、”自家製発酵器”により41日間熟成させた後、平均室内温度29℃・湿度69%に維持した自家製ヒュミドール内にて10日間の加湿・熟成を行っています。

葉巻喫煙を開始する7時間半前に、湿度53%のシリカゲル入り葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、軽くローストした麦わらの味がして、引き抵抗は少し重めかも知れませんが、良好と言えます。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

プラセレス レゼルバ マレーバ/Placeres Reserva Marevas Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサード

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、少し酸味に近い爽やかさを伴う杉の木の味からスタートする。

直ぐに、土と革とごく少量のコーヒー豆の味が追加される。

格安系葉巻ながら、煙はとても上質だ。

この葉巻の喫味は、”オリバ”や”アレック・ブラッドリー”の味を思い出す。

背景には、僅かながらカカオ豆の甘さがある。

十分に、旨い葉巻だ。

つい最近、この葉巻シリーズの”ロブスト”ビトラとなる”プラセレス レゼルバ スター”の自家製発酵器熟成したものを喫煙したときは、リコリス(甘草)やクローブやナツメグ等のスパイスの風味や良い意味での”カビ臭”が追加されていたのだが、今回の自家製発酵器熟成した”マレーバ”ビトラではそれらを感じることは無い。

否、心地良い”カビ臭”は僅かにあるだろうか。

この葉巻は正に”オリバ”や”アレック・ブラッドリー”の中間を行く味と言えるだろう。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

プラセレス レゼルバ マレーバ/Placeres Reserva Marevas Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から25分以降の中盤は、そろそろ灰折を行おうと思った矢先に、灰をデスクに自然落下させてしまった。

中盤の味は序盤の味を引き継ぎ、爽やかさを伴う杉の木と革と土と少量のコーヒー豆の味に、背景にある少量のカカオ豆の甘さと良い意味での僅かなカビ臭で吸い進む。

レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、鼻腔を刺激することの無い適量のペッパー(白黒混合の胡椒)があることを確認する。

燃焼挙動は良好で、火入れ修正を必要とすることなく、火は均一に燃え進む。

着火後の引き抵抗(ドロー)は重くも軽くも無く、適切な吸引力でしっかりとした量の煙を口蓋に引き込むことが出来る。

副流煙の香りには、コーヒー豆の風味を伴う香ばしい香りが含まれている。

喫煙開始43分時点で、実質2回目の灰折を行う。

灰はしっかりと形を保っているが、比較的もろいと言えるだろう。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

プラセレス レゼルバ マレーバ/Placeres Reserva Marevas Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から50分以降の終盤は、序盤・中盤の味を引き継ぎ、”オリバ”と”アレック・ブラッドリー”の味を彷彿とさせながら吸い進む。

それにしても、よくもまぁ1本700円という格安葉巻でありながら、この味を実現できたものだと感心する。

この時点に於いても、味に関して不満らしい不満は無い。

喫煙開始56分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。

喫煙開始69分時点で、実質3回目の灰折を行う。

少し語弊があるかも知れないが、喫煙開始90分時点でやっと味に少しの劣化が見られるようになった。

苦みが追加されたということではなく、味自体に劣化が見え始めたということだ。

喫煙開始94分時点で、不意に失火させてしまったため、灰折を行った後に再着火を試みる。

喫煙開始105分時点の、味の劣化も増大することなく、葉巻を限界ギリギリまで堪能した段階で、喫煙を終了することとした。

プラセレス レゼルバ マレーバ/Placeres Reserva Marevas Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この”プラセレス レゼルバ マレーバ/Placeres Reserva Marevas”は、酸味寄りの爽やかさを伴う杉の木と土と革とごく少量のコーヒー豆の味に、鼻腔を刺激することの無い適量のペッパー(白黒混合の胡椒)、背景にある少量のカカオ豆の甘さと古めかしい旅館を彷彿とさせる僅かな”カビ臭”が味わえる、格安系葉巻ながらとても上質な葉巻だと言える。

今回喫煙した”プラセレス レゼルバ”シリーズの葉巻は”自家製発酵器熟成”した葉巻となるが、前回追記葉巻レビューした”プラセレス レゼルバ スター”のそれと比べると、自家製発酵器熟成していない葉巻の味に近く、リコリス(甘草)やクローブやナツメグ等のスパイスの風味が追加されることは無かった。

理由は定かではないが、個人的には今回喫煙した葉巻の方が好みの味だと言える。

さらに今回喫煙した”マレーバ”ビトラは、格安系葉巻にして苦みの発生が皆無であったことを伝えておきたい。

そのお陰か、より小さい葉巻である”マレーバ”ビトラであるにも関わらず、喫煙時間は105分と延び、葉巻が楽しめる時間を大幅に延ばすこととなった。

1本700円の格安系葉巻であるにも関わらず、素晴らしい出来の葉巻と言って良いだろう。

昨日、私が今まで喫煙してきた葉巻の中でもトップ3に入ると思っている葉巻である”A.J. フェルナンデス ベジャス アルテス マデューロ ロブスト”を喫煙したが、そんな高価な葉巻を吸う必要など、無いのではないかと思えてしまった程だ。

1本700円で1時間45分楽しめる葉巻を、一度、騙されたと思って試してもらいたいと思う。

この”自家製発酵器熟成”された葉巻の葉巻独自5段階評価は、”スター(ロブスト)”ビトラと同様の、4.5/5点寄りの4.0/5点を与えるに相応しい葉巻だと判断した。

参考までに、この”プラセレス レゼルバ/Placeres Reserva”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて87ポイント~90ポイントという高評価を得ており、この葉巻シリーズの”マレーバ”(コロナ)ビトラは、88ポイントという評価を得ています

喫煙時間

喫煙時間:105分

味覚フレーバーグラフ (追記レビュー時毎に更新)

チョコレート(カカオ豆) ★★☆☆☆
スィーツ(甘さ) ★★★☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★☆☆☆
コーヒー(苦み含む) ★★☆☆☆
トースト(パン・穀物) ★☆☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★☆☆
★★★☆☆
土(素朴さ) ★★★☆☆
草(わら・ハーブ含む) ★☆☆☆☆
ナッツ ★☆☆☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★☆☆
フルーツ(酸味含む) ★★☆☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度 (追記レビュー時毎に更新)

おすすめ度:★★★★☆

世界各国葉巻値段比較 (アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 -
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €4.50 (1ユーロ160円換算にて720円)
  • 日本国内価格 ¥700 (参考日本販売価格倍率0.97倍)

葉巻重量

  • 購入時重量 8.06g
  • 自家製発酵器熟成後 8.14g (葉巻ヘッドカット後重量7.98g)
  • 加湿・熟成後重量 8.08g
  • ドライシング後重量 8.02g
  • △減少重量 (△減少割合) △0.06g (△0.70%)

ギャラリー

追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2025/10/12

今回が2本目となる、”プラセレス レゼルバ マレーバ”を喫煙する。

今回喫煙する葉巻は、”自家製発酵器内密封熟成”方法で37日間葉巻を熟成させ、その後、平均室温27℃・湿度66%の自宅ヒュミドール内にて6日間加湿・熟成させている。(計43日間熟成)

喫煙前に4時間ほど、湿度41%のシリカゲル入りドライシング・ボックス内で急速な”ドライ・ボクシング”を行う。

ドライシング前に12.13g(カット後)あった葉巻重量は、4時間のドライシングしか行っていないが、シリカゲルを電子レンジで除湿したものを使用したこともあって0.05g減少しており、全体重量の0.81%を減少させることが出来た。

着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約3分間かけて着火する。

自宅リビングソファーにて、2008年から2013年に放映されたアメリカのテレビドラマシリーズである、”ブレイキング・バッド/Breaking Bad”をまた見ながら喫煙する。

否、今回は”見ながら…”というのは嘘になる。

実は、3年前に購入した液晶テレビが映らなくなり、音声のみしか聞けない状態になっている。

新しい液晶テレビが届くのは明日であるため、今夜は見慣れた海外ドラマの音声のみを楽しむことにした。

テレビ画面が真っ暗なのに、どうやってそのドラマを再生させるかというと、勘だけでリモコンを操作して、プレビューの音声を頼りにブレイキング・バッドを再生させた。

いつも操作していることもあって、意外と簡単に再生させることが出来た。(^.^)

最近の家電は本当に質が悪くなっている。

中国製のものが悪いだけでなく、日本製も同様だ。

だが、多くの人は”日本製品は最高だ!”などとほざいているが、私は全く同意できない。

小さな一例として、昔のナショナルの黒ラベル”ネオハイトップ”マンガン乾電池には”液漏れ補償”が付いていたが、ここ最近、液漏れ補償が付いている乾電池は殆ど見かけなくなり、日本製でも液漏れする乾電池ばかりになってしまった。

良い物が売れる時代は、バブル崩壊と共に消え去った。

下手に高級な家電を購入しても、結局、10年も持たずに壊れてしまう。

今の時代は、兎に角安い家電を購入して、壊れたら修理せずに安い家電に買い替えるというのが一番の得策なのかも知れない。

ま、そんな話はさておき、早速、葉巻レビューに入りたいと思う。

序盤は、ローストされた杉の木の味でスタートする。

直ぐに、ナッツと革の味が追加される。

煙には、ごく僅かな酸味を帯びているように感じる。

背景には、リコリス(甘草)の風味がある。

悪くない味だが、今回の葉巻コピーは燃焼性が悪く、”カヌー”状態に近い片燃えが常に発生するため、喫煙を休んでいると直ぐに失火しそうになる。

どうやらハズレの葉巻コピーを購入してしまったようだ。

この”マレーバ”ビトラはかなり細い(薄い)形状のため、燃焼性の悪いタバコ葉が少し混ざっているだけで、葉巻全体の燃焼性が著しく悪くなってしまうようだ。

格安葉巻であるため、使用しているタバコ葉の品質も安定していないのだろう。

前回は1時間45分も喫煙できたというのに、今回はたった43分で喫煙を終了することとなった。

だが、終盤まで嫌な苦みや鋭さを感じることなく喫煙できたのは、元々良く出来た格安葉巻だからだろう。

葉巻コピーの当たり外れが気になるようなら、この”マレーバ”より少し太い”スター”(ロブスト)ビトラを選択するのが賢明かも知れない。

今回の”自家製発酵器熟成”された葉巻の葉巻独自5段階評価は、今回のような燃焼性の悪い葉巻コピーがあることから、前回の4.5/5点寄りの4.0/5点から、4.0/5点そのものとすることとした。

喫煙時間43分。

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