ペルドモ リザーブ 10th アニバーサリー シャンパン エピキュア/Perdomo Reserve 10th Anniversary Champagne Connecticut Epicure
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | ペルドモ |
| シリーズ名 | リザーブ 10th アニバーサリー シャンパン コネチカット |
| ビトラ | エピキュア (トロ) |
| 葉巻の長さ | 152.4mm (6インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 21.4mm (54) |
| ラッパー | エクアドル産 コネチカット種 シェード (14ヶ月バーボン樽熟成) |
| バインダー | ニカラグア産 |
| フィラー | ニカラグア産 |
| 生産国 | ニカラグア製 |
| 価格 | 3,500円 (2025年1月現在) |
この”ペルドモ リザーブ 10th アニバーサリー シャンパン エピキュア/Perdomo Reserve 10th Anniversary Champagne Connecticut Epicure”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、キューバからの移民である”ニック・ペルドモ・ジュニア/Nicholas Perdomo Jr.”が、1992年にアメリカ・マイアミにて設立した葉巻ブランドである”ペルドモ・シガーズ/Perdomo Cigars”からの1本である、”ペルドモ リザーブ 10th アニバーサリー シャンパン エピキュア/Perdomo Reserve 10th Anniversary Champagne Connecticut Epicure”です。
前回、この葉巻シリーズのマデューロ・バージョンである”ペルドモ リザーブ 10th アニバーサリー マデューロ エピキュア”を喫煙レビューし、”爽やかで少しの酸味を伴う深煎りローストされた杉の木とコーヒー豆とカカオ豆と土と革とナッツの味に、コーヒー豆の風味を伴う繊細な適量のペッパー(黒胡椒)、背景に酸味を伴うコーヒー豆やダークチョコレートの甘さが味わえる葉巻”だと評価しましたが、バーボン樽熟成ラッパーの効果を強く感じとることが出来ず、最高の評価を与えることは出来ませんでしたが、今回はバーボン樽熟成されたエクアドル産コネチカットシェードラッパーが使用された”ペルドモ リザーブ 10th アニバーサリー シャンパン エピキュア”で、もう一度樽熟成の効果を試してみようと思っています。
行きつけの葉巻販売店には、今回購入したバーボン樽熟成されたエクアドル産コネチカット種シェードラッパー仕様の葉巻の他に、ニカラグア産サングロウンラッパー仕様の”ペルドモ リザーブ 10th アニバーサリー サングロウン エピキュア”があり、どちらを購入するかとても迷いましたが、最後の最後にコネチカット種シェードのものを購入することに決めました。
私はコネチカット種シェードラッパー仕様の葉巻は、あまり好みでは無いにも関わらず購入してしまうのですから、人間の判断というのは不思議なものです。
このコネチカット種シェードラッパーの葉巻は、他とは”何かが違う”と、私に思わせるものがあったからに他なりません。
さて、14ヶ月バーボン樽熟成されたコネチカット種シェードラッパーの味は如何なものなのか、喫煙してみるのが楽しみです!
参考までに、この”ペルドモ/Perdomo”は、キューバからの移民である”ニック・ペルドモ・ジュニア/Nicholas Perdomo Jr.”が、1992年にアメリカ・マイアミにて設立した葉巻ブランドですが、ニック・ジュニア自身は高校卒業後、アメリカ海軍に入隊して航空管制官を務め、兵役を終えた後はマイアミ国際空港で同じ航空管制官の仕事に就いていました。
ニック・ジュニア自身は葉巻とは無関係な仕事からスタートしていますが、祖父の”シルビオ・ペルドモ/Silvio Perdomo”はキューバでH.アップマンやパルタガスで管理職として勤めていた葉巻業界人であり、父の”ニック・ペルドモ・シニア/Nicholas Perdomo Sr.”もパルタガスで最高幹部として働いていた葉巻業界人です。
しかしながら、ニック・ジュニアの祖父と父は順風満帆な葉巻人生を送ることが出来ず、祖父はキューバ革命後に逮捕され12年間収監されることになり、父はゲリラとして戦い2度も撃たれた上追われることになるなど、波乱な人生を送ることになりますが、ニック・ジュニアを含む一家は最終的にアメリカ・マイアミに定住し、移民としての生活を再開しています。
葉巻業界での経験がなかったニック・ジュニアですが、祖父と父の跡を継いで葉巻職人になりたいという強い思いから、日中は航空管制官の仕事をこなし、夕方からは自宅ガレージで葉巻づくりを始めるようになり、当初は”ニックズ・シガー・カンパニー/Nick’s Cigar Co.”と名付けられたその葉巻会社が、現在の”ペルドモ・シガーズ/Perdomo Cigars”の始まりとなります。
それでは、”ペルドモ リザーブ 10th アニバーサリー シャンパン エピキュア/Perdomo Reserve 10th Anniversary Champagne Connecticut Epicure”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
ニカラグア産のマデューロラッパーで巻かれた、”ペルドモ リザーブ 10th アニバーサリー シャンパン エピキュア/Perdomo Reserve 10th Anniversary Champagne Connecticut Epicure”は、クラロ色(薄茶色)をしていて、葉巻表面はとても滑らかな仕上がりで、且つ、美しい外観をしています。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、ホログラムシートが使われた大きなものが1枚巻かれており、虹色に光る金色と銀色と黒色が使われた印象的なデザインとなっています。
葉巻ボディからは、香ばしいナッツのような、甘く香ばしい良い香りがします。
葉巻全体を手に持って確認すると、葉巻表層部に適度な弾力がありながら、しっかりとした硬さに仕上がっています。
この葉巻は、平均室温18℃・湿度68%に維持した自家製ヒュミドール内にて、38日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する7時間前に、湿度49%のシリカゲル入り葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、少しの甘さを感じる麦わらの味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約3分間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、柔らかで爽やかな干し草と杉の木とクリームの味からスタートする。
直ぐに、ナッツの味が追加される。
背景には、ウイスキー・モルトとパンの風味がある。
旨い!
今まで喫煙してきたコネチカットシェードラッパーを使用した葉巻の中では、最も複雑な味がする葉巻だと言って良いかも知れない。
ストレングス(ニコチン量)はミディアム、フレーバー(風味)はミディアム~ミディアムフルと言ったところか。
燃焼挙動はとても良好で、多少の片燃え程度なら自動修正されるようだ。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、繊細で柔らかな適量のペッパー(白胡椒)があることを確認する。
副流煙の香りには、ウイスキー・オーク樽を燃やしたような香りが含まれている。
喫煙開始25分時点で、1回目の灰折を行う。
灰はとても良い感触と共に、綺麗に折ることが出来る。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から35分以降の中盤は序盤の味を引き継ぎ、柔らかで爽やかな杉の木とクリームと少量のナッツと革の味に、背景にあるウイスキー・モルトとパンの風味を味わいながら吸い進む。
とても良い喫味だ。
コネチカットシェードラッパーを使用した葉巻の代表格である”ダビドフ”と比べると、全ての味が融合されたクリーミーさでは負けているかも知れないが、ダビドフの葉巻では”ガツン”とした刺激が少なすぎて物足りないと考える諸氏にとって、この”ペルドモ リザーブ 10周年アニバーサリー シャンパン エキピュア”は選択すべき葉巻の1本となることだろう。
喫煙開始52分時点で、2回目の灰折を行うと同時にバンドロール(シガーリング)を剥がす。
とても大きくて豪華な作りのバンドロールは、簡単、且つ、綺麗に剥がすことが出来る。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

喫煙開始から70分以降の終盤は、序盤・中盤に感じた柔らかで爽やかな喫味は少し弱まってしまうが、ウイスキー・モルトやウイスキー・オーク樽のような風味は、未だ健在だ。
それはこの葉巻の最も特徴的な味と言えるだろう。
私は紙巻タバコのフィルターに少量のスコッチウイスキーを湿らせて吸うことがよくあるが、その時の味に酷似していると言える。
それはバーボン・バレル・エイジドされたラッパーの影響なのか、現段階でそれは分からない。
煙開始80分時点で、3回目の灰折を行う。
喫煙開始90分時点で、僅かにロースト感が増し始め、味の劣化が始まりだす。
喫煙時間95分時点で、苦みが発生し始め、明らかに味が劣化したことを確認した段階で喫煙を終了することとした。

葉巻テイスティング総評
総評として、この”ペルドモ リザーブ 10th アニバーサリー シャンパン エピキュア/Perdomo Reserve 10th Anniversary Champagne Connecticut Epicure”は、柔らかで爽やかな杉の木とクリームと少量の干し草とナッツと革の味に、繊細で柔らかな適量のペッパー(白胡椒)、背景にウイスキー・モルトやウイスキー・オーク樽の風味とパンの味が味わえる葉巻だと言える。
この葉巻で最も特徴的なのは、ウイスキー・モルトやウイスキー・オーク樽のような風味が味わえることだろう。
私がよく行っている紙巻きタバコのフィルターに少量のスコッチウイスキーを湿らせて喫煙したときの味に酷似しているのだ。
それはバーボン樽熟成されたコネチカットシェードラッパーの味が、大きく影響していると考えて良いだろう。
この葉巻は、完璧とも言える着火後の燃焼挙動や引き抵抗(ドロー)の良さも含めて、良く出来た葉巻だと言える。
だが、この葉巻をリピート購入するかと問われたなら、答えは”No”と言わざるを得ない。
その理由は、価格だ。
ペルドモの葉巻は、アメリカではそれほど高い価格設定はされていないが、ヨーロッパ諸国ではペルドモが販売に力を入れていないためか、かなり割高な価格設定がされており、言わずもがな、日本では恐ろしく高い価格設定がされている。
この”エキピュア(トロ)”ビトラで1本2,700円程度、”ロブスト”ビトラで1本2,300円程度が妥当な価格設定ではなだろうか?
だが、葉巻趣味の面白いところは、新作葉巻等の初めての葉巻を味わうことにあると最近思うようになってきたたため、一度限りの試飲であるならばそれも許せるようになってきた。
この葉巻の葉巻独自5段階評価は、価格は考慮せずに味のみで評価すると、4.5点寄りの4.0/5点が妥当な評価だと判断した。
参考までに、この”ペルドモ リザーブ 10th アニバーサリー シャンパン/Perdomo Reserve 10th Anniversary Champagne Connecticut”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、89ポイントという評価を得ており、この葉巻シリーズの”エピキュア”ビトラに於いては、ランク外となっています。
喫煙時間
喫煙時間:98分
味覚フレーバーグラフ
| チョコレート(カカオ豆) | ★☆☆☆☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★★☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★★★☆ |
| コーヒー(苦み含む) | ★☆☆☆☆ |
| トースト(パン・穀物) | ★★☆☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★☆☆ |
| 革 | ★★☆☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★★☆☆☆ |
| 草(わら・ハーブ含む) | ★★☆☆☆ |
| ナッツ | ★★☆☆☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★☆☆☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★★☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★★☆
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $10.25 (1ドル148円換算にて1,517円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 €13.20 (1ユーロ160円換算にて2,112円)
- 日本国内価格 ¥3,500 (参考日本販売価格倍率1.93倍)
葉巻重量
- 購入時重量 15.51g
- 加湿・熟成後重量 15.95g (葉巻ヘッドカット後重量15.79g)
- ドライシング後重量 15.69g (葉巻ヘッドカット後)
- △減少重量 (△減少割合) △0.10g (△0.63%)


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