プリンシペ クラロ ロブスト/La Aurora Principes Claro Robusto

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プリンシペ クラロ ロブスト/La Aurora Principes Claro Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 ロブスト/Robusto
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プリンシペ クラロ ロブスト/La Aurora Principes Claro Robusto

葉巻/シガー情報

ブランド名 プリンシペ (ラ・オーロラ)
シリーズ名 クラロ (ナチュラル)
ビトラ ロブスト
葉巻の長さ 127mm (5インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 19.8mm (50)
ラッパー エクアドル産 コネチカット種 シェード
バインダー インドネシア産
フィラー ドミニカ共和国産
生産国 ドミニカ共和国製
価格 680円 (2025年5月現在)

この”プリンシペ クラロ ロブスト/La Aurora Principes Claro Robusto”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、”ラ・オーロラ”が作る格安系葉巻ブランド”プリンシペ/Principes”からの1本となる、”プリンシペ クラロ ロブスト/La Aurora Principes Claro Robusto”です。

この”プリンシペ”葉巻ブランドの葉巻は、”ラ・オーロラ”葉巻ブランドで使用するタバコ葉の基準に満たないタバコ葉を使用して作られているため、安価な価格設定がされています。

過去にプリンシペの”プリンシペ マデューロ ショートロブスト”を喫煙レビューしており、その異様とも言える”合成樹脂(プラスチック)を燃やしたような味”がしたことから、もう2度とプリンシペ・ブランドの葉巻など買うものか!と思ったのですが、最近私が独自に考案した”自家製発酵器熟成”を用いれば、旨い葉巻に変貌させることが出来るのではないかと考え、また購入してみることにしました。(自家製発酵器熟成に関してはこちらを参照して下さい)

以前に”プリンシペ クラロ ショートロブスト”と”プリンシペ クラロ ペティコロナ”は、葉巻趣味を始めた当初に喫煙したことがあったようなのですが、当然の如く、その2本とも良い印象が無かったようですので、この”クラロ”葉巻シリーズは3度目のリベンジとなります。

今回喫煙する葉巻は、自家製発酵器にて30日間熟成させたものとなりますが、熟成途中で過加湿を起こしてしまい、葉巻フット面に僅かなカビを発生させてしまったため、先端を5mmほどカットして難を逃れています。

自家製発酵させた葉巻の仕上がりは上々で、ナッツの香ばしい良い香りがして、葉巻自体にも損傷はありません。

コネチカット種シェードラッパーの葉巻を自家製発酵器熟成させたときの効果は既に実証済みですので、どの程度の改善が見られるのか、喫煙するのが楽しみです!

それでは早速、”プリンシペ クラロ ロブスト/La Aurora Principes Claro Robusto”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始することとしましょう。

葉巻外観・コールドドロー

プリンシペ クラロ ロブスト/La Aurora Principes Claro Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1

まずは外観から見ていきましょう。

エクアドル産コネチカット種シェードのラッパーで巻かれている、”プリンシペ クラロ ロブスト/La Aurora Principes Claro Robusto”は、僅かな艶を持つコロラド色(茶色)をしていて、見た目だけでは格安葉巻とは思えない外観をしています。

葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は2本あり、サブバンドロールは金色の装飾とクリーム色の下地の中に”CLARO”という文字が書かれており、メインバンドロールは金色の装飾と赤色の下地の中に葉巻ブランド名である”PRINCIPES”とそのロゴが描かれています。

このバンドロールは、ここ最近デザイン変更されたもので、以前のものと比べると洗練されたデザインになっています。

葉巻を指で摘まんでみると、全体的に硬い仕上がりですが、葉巻表層部には僅かな弾力性を備えています。

葉巻ボディからの芳香性は、ナッツの香ばしい香りがしています。

この葉巻は、30日間の自家製発酵器熟成を経た後、温度24℃・湿度65%に維持した自家製ヒュミドール内にて、10日間の加湿・熟成を行っています。

葉巻喫煙を開始する5時間半前に、湿度43%のシリカゲル入り葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、刺激の無い麦わらの味がして、引き抵抗は多少重めですが、良好と言えます。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約3分10秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

プリンシペ クラロ ロブスト/La Aurora Principes Claro Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサード

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、僅かに酸味寄りの爽やかさを伴う杉の木の味からスタートする。

直ぐに、少量のナッツと革の味が追加される。

少し”ツン”としたところはあるが、悪くない喫味だ。

着火後の引き抵抗(ドロー)は少し重めだが、ゆっくりと煙を吸うことでしっかりとした量の煙を口蓋に引き込むことが出来る。

喫煙開始8分時点で、ごく僅かなクリームの味を確認する。

少し”ツン”としたところがある煙だが、クリームの味が幾分、その強さを和らげてくれる。

燃焼挙動は良好なため、片燃えに対する火入れ修正は最小限で済ますことが出来そうだ。

レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、鼻腔を少し刺激する僅かな苦みを含む適量のペッパー(白胡椒)があることを確認する。

ストレングス(ニコチン量)はマイルド~ミディアム、フレーバー(風味)もマイルド~ミディアムと言ったことろだが、少し”ツン”としたところがあることから喫味は強く感じてしまう。

プリンシペ クラロ ロブスト/La Aurora Principes Claro Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤の終わり頃ファーストサード

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

プリンシペ クラロ ロブスト/La Aurora Principes Claro Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から20分以降の中盤は、まず1回目の灰折とサブバンドロールを剥がすことから始める。

灰は適度な感触と共に、綺麗に折れる。

中盤は、強さを増したナッツの味と杉の木と革と僅かなクリームの味で吸い進む。

序盤に感じていた”ツン”とした強さが少し和らぎ、味が纏まりだす。

これまでのところ、過去に喫煙レビューしたこの葉巻のマデューロ版である”プリンシペ マデューロ ショートロブスト”とは全く別物の葉巻と言え、合成樹脂が燃えたような味がする等の不自然さは一切無い。

1本680円(ヨーロッパ価格€3.00≒480円)で購入できることを考えると悪くない葉巻だが、少し”ツン”とする喫味が気になってしまうことは否めない。

プリンシペ クラロ ロブスト/La Aurora Principes Claro Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤の終わり頃セカンドサード

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

プリンシペ クラロ ロブスト/La Aurora Principes Claro Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から40分以降の終盤は、まず2回目の灰折とメインバンドロールを剥がすことから始める。

メインバンドロールは安葉巻ながら、簡単、且つ、綺麗に剥がすことが出来る。

このバンドロールは、ここ最近デザイン変更されたものが巻かれているが、以前のものと比べて見栄えが良く、安葉巻に巻かれているものとしては、とても秀逸だ。

終盤の味は中盤の味を引き継ぎ、ナッツと杉の木と革と僅かなクリームの味で吸い進む。

副流煙の香りには、ナッツの香ばしさが含まれている。

喫煙開始58分時点で、煙に少しの苦みを感じだし、味の劣化も始まったことから、この辺で喫煙を終了することとした。

プリンシペ クラロ ロブスト/La Aurora Principes Claro Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この、”プリンシペ クラロ ロブスト/La Aurora Principes Claro Robusto”は、僅かに酸味寄りの爽やかさを伴うナッツと杉の木と革の味に、鼻腔を少し刺激する僅かな苦みを含む適量のペッパー(白胡椒)、背景に僅かなクリームの風味を感じることが出来る、安葉巻ながら悪くない喫味の葉巻だと言える。

格安葉巻であることを十分に理解した上で難点を挙げるなら、ナッツ系由来の少し”ツン”とくる刺激さえ無ければ、1本1,000円クラス以上の葉巻になっていたことだろう。

この”プリンシペ クラロ”シリーズの葉巻は、私が葉巻趣味を始めた当初に”ショートロブスト”ビトラと”ペティコロナ”ビトラを喫煙したことがあるのだが、今回のような”吸える葉巻”ではなく、”苦くて不味い葉巻”としての認識しかなかったことを思い出す。

今回の葉巻は”自家製発酵器熟成”を行った上で適切なドライシングを実施したことで、この葉巻のポテンシャルを最大限に引き出すことが出来たと言える。

今回の”自家製発酵器熟成”した葉巻の葉巻独自5段階評価は、3.5/5点寄りの3.0/5点とすることとした。

喫煙時間

喫煙時間:63分

味覚フレーバーグラフ

チョコレート(カカオ豆) ★☆☆☆☆
スィーツ(甘さ) ★★☆☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★☆☆☆
コーヒー ★★☆☆☆
トースト(パン・穀物) ☆☆☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★☆☆
★★☆☆☆
土(素朴さ) ★☆☆☆☆
草(ハーブ含む) ★☆☆☆☆
ナッツ ★★★☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★☆☆
フルーツ(酸味含む) ★★★☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:★★★☆☆

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 -
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €3.00 (1ユーロ160円換算にて480円)
  • 日本国内価格 ¥680 (参考日本販売価格倍率1.42倍)

葉巻重量

  • 購入時重量 13.35g (その後葉巻フット側から5mmほどカット)
  • 自家製発酵器熟成後 12.73g (葉巻ヘッドカット後重量12.61g)
  • 加湿・熟成後重量 12.51g
  • ドライシング後重量 12.42g (葉巻ヘッドカット後)
  • △減少重量 (△減少割合) △0.09g (△0.72%)

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